53 / 58
今宵、俺の上で美しく踊れ③ 初夜の始まり
しおりを挟む
辺境で、隣国も招いた結婚式が盛大に行われた。国も重点を置いた隣国との交友関係の構築のために、担当であるフラットとカッサンドラ、そして、彼女の護衛が厳かに寳来した。
厳重な警護体勢が敷かれた。隣国との関係を快く思わない組織がどこに潜んでいるのか分からない。国内外に敵も潜む中、久しぶりに彼らに会った。
どことなく緊張をしている様子の面々。いや、カッサンドラだけはゆったりくつろいでおり、イヴォンヌもまた、ホストの一人としてという緊張以外は、彼女の前ではリラックスしている。
学友でもあった彼女たちの話は尽きることなく、二人のパートナーそっちのけで夜を明かした。
「まぁ、それではまだ?」
カッサンドラが、まさかあのサヴァイヴに未だ手をつけられていないとぽろっと漏らしたイヴォンヌの言葉に驚愕した。勿論ちょっとした触れ合いはあるものの、ソフィアと、彼女に頭があがらなくなったクロヴィスの絶妙な介入があり、サヴァイヴは、ずっとお預け状態になっている。
「わたくし、ちょっと怖くて……。どうしていいかわからないし」
ほろ酔い気分の二人の会話はどんどん色事の具体的な内容になっていく。特にカッサンドラは、愛する人とすでに肌を重ねているためその経験談をイヴォンヌが聞きたがった。
「なんていうか、彼ったらすごく丁寧でしつこ……、コホン。とても時間をかけて解してくれたから痛みなんて全くなかったわ。その時にずっと前からのわたくしへの想いも伝えてくれて、身も心も包まれるというのは本当だったと涙が出ましたの」
「まあ……。なんて素敵なのでしょう。その、痛くて血が出ると聞いていますし、何よりも未経験ですので初夜が不安ですの」
「誰だってそうですわ? わたくしの場合は出血もなくって。必死に、初めてはあなただと訴えた時、優しく抱きしめてくれて。必ずしも血が出るなんてことはないらしくてよ?」
「まぁ」
そのほか、本や閨教育では濁されていた部分まで伝えられた。それは、今まで読んできたどんな淑女向けの本よりも面白く興味深い。
翌朝、二人は寝不足のまま様々にしなければならない公務をこなす事になったのである。
※※※※
気候の安定している秋に挙式は恙なく行われた。危惧してたトラブルもなく、また、この式を利用した隣国との条約の見直しや交易などの新たな締結も無事終わる。
フラットとカッサンドラが、二人に王家を代表して祝辞を述べ、この辺境で二人がより一層隣国との平和に貢献するべく様々な貴重な宝飾品が贈られた。
辺境伯夫妻も、侯爵夫妻もまさか二人がこのように二つの国中から祝福され、そして期待を込めた瞳で見守られるなんてと、誇らしく、また、侯爵に至っては涙で目が潤みっぱなしであった。
この日のために、友人たちと手紙でやり取りをして彼女たちの助力もあり最新の花嫁衣裳を作り上げていた。勿論、彼女たちも夫と共に滞在している。
そんな風に思いの込められた衣装を着たイヴォンヌの姿が、砦の広場に集まる人々が一望できるバルコニーに現れた。柔らかな秋の日の光を浴びたその姿は、まるでこれからの両国が光り輝く祝福をしめしているようにも見え、辺境の地を震わすほどの大歓声が上がった。
辺境で作られている生地に縫い付けられた宝石は、隣国から贈られた宝石をカットした際に出たクズ石だ。それを磨いてドレスに縫い付けるというアイデアを出したのは、フラットである。もともと、自分の花嫁のために考えでいた光り輝く衣装と、捨てられるだけのクズ石の活用するという事業を展開していたのだ。
花婿は、自分の花嫁の衣装に、フラットの意志が込められているのを複雑な思いで受け入れた。これは、今も彼はイヴォンヌを見守っており、今後、少しでも傷つけたらかっさらうといった趣旨でもあると正確に見抜いていた。苦笑を彼に対して投げかける。
フラットは、不敵な瞳をたたえつつも、祝福しかしていないかのように見せる笑みでサヴァイヴの苦笑に返した。
周辺の村や町でも盛大に酒が振舞われ、数日間お祭り騒ぎが辺境の地を賑わしたのであった。
※※※※
グラスに少し注がれた度数のやや強い酒を花嫁は口にした。今は全身ソフィア筆頭に侍女たちに磨かれて、薄い、ともすれば肌が透けているのではないかと思うほどの心もとない肌着を身に纏い、その上から分厚いガウンを羽織っている。
彼女の愛する人が、もうすぐここを訪れるはずだ。期待と不安で、ベッドの端で腰かけたり、ソファに座ってはうろうろしたりと、彼女を知る人たちが見れば、なんとも落ち着きのない様子だ。
「……」
ソファから、天涯付きの大きなベッドが見える。今日から彼と二人ここで眠るのだと思うと胸が熱くなる。そして、これからの時間は、果たして教育で聞かされた時のようなものなのか、それとも物語のようなうっとりした時間か。
ふと、そんな風にはしたない想像で心がいっぱいいっぱいになっていた時、扉がすっと開かれた。
「ヴィー、待たせた」
招待客に酒を飲まされ、やや上気した頬は先ほど湯でその体を温めてきたからだろうか。少ししめった彼の髪は、今はふくらみがなく萎んでいる。顔や首にかかる湿り気のある毛先が、普段の彼とは違う色を感じさせ、思考の底にいた彼女は心臓がドキドキしっぱなしだ。
口の中がかさかさになりへばりついて、震えてどうしていいのかわからない。
「ヴィー?」
サヴァイヴが、様子がおかしい、やっとこの手にする事のできる愛しい女性に近づき、そっとその頬に大きな手の平を当てた。
「あ……」
「怖い?」
イヴォンヌは、彼の瞬きすらじっと見つめていた。その問いに、やっと頭が追いつくと、小さく顎を下に動かす。
「ヴィー、愛している。俺にまかせて」
サヴァイヴも貴族令息の嗜みとして閨教育を施されているのは知っている。とっくに済ませたその体験に対して、胸がチリッと熱と痛みを持つ事もあった。けれど、今はもう何も感じない。ただ、彼の温もりと声、そして自分を見つめる暗い青色の事しか考えられなかった。
「おいで」
おいで、とはどういう事なのだろうかと彼を見上げる。彼との距離は一歩程しか離れていない。だけど、そこから彼は微動だにせず、軽く腕を開いて、彼女が胸の中に飛び込むのを待っているのを悟った。
イヴォンヌは、床に付けた足もそのままに、彼に体を傾ける。彼がいなければ倒れてしまうだろうその動きを、やんわりと軽々受け止めると、サヴァイヴは彼女を横抱きにした。
羞恥で耳まで赤く染まり、両手で顔を隠しながら俯く彼だけの妻の姿に、サヴァイヴは言葉では言い表せないほどの気持ちを込めて、彼女の頭に唇を落とす。
そして、何も言わぬまま、小さな妻をベッドへと運んだのであった。
厳重な警護体勢が敷かれた。隣国との関係を快く思わない組織がどこに潜んでいるのか分からない。国内外に敵も潜む中、久しぶりに彼らに会った。
どことなく緊張をしている様子の面々。いや、カッサンドラだけはゆったりくつろいでおり、イヴォンヌもまた、ホストの一人としてという緊張以外は、彼女の前ではリラックスしている。
学友でもあった彼女たちの話は尽きることなく、二人のパートナーそっちのけで夜を明かした。
「まぁ、それではまだ?」
カッサンドラが、まさかあのサヴァイヴに未だ手をつけられていないとぽろっと漏らしたイヴォンヌの言葉に驚愕した。勿論ちょっとした触れ合いはあるものの、ソフィアと、彼女に頭があがらなくなったクロヴィスの絶妙な介入があり、サヴァイヴは、ずっとお預け状態になっている。
「わたくし、ちょっと怖くて……。どうしていいかわからないし」
ほろ酔い気分の二人の会話はどんどん色事の具体的な内容になっていく。特にカッサンドラは、愛する人とすでに肌を重ねているためその経験談をイヴォンヌが聞きたがった。
「なんていうか、彼ったらすごく丁寧でしつこ……、コホン。とても時間をかけて解してくれたから痛みなんて全くなかったわ。その時にずっと前からのわたくしへの想いも伝えてくれて、身も心も包まれるというのは本当だったと涙が出ましたの」
「まあ……。なんて素敵なのでしょう。その、痛くて血が出ると聞いていますし、何よりも未経験ですので初夜が不安ですの」
「誰だってそうですわ? わたくしの場合は出血もなくって。必死に、初めてはあなただと訴えた時、優しく抱きしめてくれて。必ずしも血が出るなんてことはないらしくてよ?」
「まぁ」
そのほか、本や閨教育では濁されていた部分まで伝えられた。それは、今まで読んできたどんな淑女向けの本よりも面白く興味深い。
翌朝、二人は寝不足のまま様々にしなければならない公務をこなす事になったのである。
※※※※
気候の安定している秋に挙式は恙なく行われた。危惧してたトラブルもなく、また、この式を利用した隣国との条約の見直しや交易などの新たな締結も無事終わる。
フラットとカッサンドラが、二人に王家を代表して祝辞を述べ、この辺境で二人がより一層隣国との平和に貢献するべく様々な貴重な宝飾品が贈られた。
辺境伯夫妻も、侯爵夫妻もまさか二人がこのように二つの国中から祝福され、そして期待を込めた瞳で見守られるなんてと、誇らしく、また、侯爵に至っては涙で目が潤みっぱなしであった。
この日のために、友人たちと手紙でやり取りをして彼女たちの助力もあり最新の花嫁衣裳を作り上げていた。勿論、彼女たちも夫と共に滞在している。
そんな風に思いの込められた衣装を着たイヴォンヌの姿が、砦の広場に集まる人々が一望できるバルコニーに現れた。柔らかな秋の日の光を浴びたその姿は、まるでこれからの両国が光り輝く祝福をしめしているようにも見え、辺境の地を震わすほどの大歓声が上がった。
辺境で作られている生地に縫い付けられた宝石は、隣国から贈られた宝石をカットした際に出たクズ石だ。それを磨いてドレスに縫い付けるというアイデアを出したのは、フラットである。もともと、自分の花嫁のために考えでいた光り輝く衣装と、捨てられるだけのクズ石の活用するという事業を展開していたのだ。
花婿は、自分の花嫁の衣装に、フラットの意志が込められているのを複雑な思いで受け入れた。これは、今も彼はイヴォンヌを見守っており、今後、少しでも傷つけたらかっさらうといった趣旨でもあると正確に見抜いていた。苦笑を彼に対して投げかける。
フラットは、不敵な瞳をたたえつつも、祝福しかしていないかのように見せる笑みでサヴァイヴの苦笑に返した。
周辺の村や町でも盛大に酒が振舞われ、数日間お祭り騒ぎが辺境の地を賑わしたのであった。
※※※※
グラスに少し注がれた度数のやや強い酒を花嫁は口にした。今は全身ソフィア筆頭に侍女たちに磨かれて、薄い、ともすれば肌が透けているのではないかと思うほどの心もとない肌着を身に纏い、その上から分厚いガウンを羽織っている。
彼女の愛する人が、もうすぐここを訪れるはずだ。期待と不安で、ベッドの端で腰かけたり、ソファに座ってはうろうろしたりと、彼女を知る人たちが見れば、なんとも落ち着きのない様子だ。
「……」
ソファから、天涯付きの大きなベッドが見える。今日から彼と二人ここで眠るのだと思うと胸が熱くなる。そして、これからの時間は、果たして教育で聞かされた時のようなものなのか、それとも物語のようなうっとりした時間か。
ふと、そんな風にはしたない想像で心がいっぱいいっぱいになっていた時、扉がすっと開かれた。
「ヴィー、待たせた」
招待客に酒を飲まされ、やや上気した頬は先ほど湯でその体を温めてきたからだろうか。少ししめった彼の髪は、今はふくらみがなく萎んでいる。顔や首にかかる湿り気のある毛先が、普段の彼とは違う色を感じさせ、思考の底にいた彼女は心臓がドキドキしっぱなしだ。
口の中がかさかさになりへばりついて、震えてどうしていいのかわからない。
「ヴィー?」
サヴァイヴが、様子がおかしい、やっとこの手にする事のできる愛しい女性に近づき、そっとその頬に大きな手の平を当てた。
「あ……」
「怖い?」
イヴォンヌは、彼の瞬きすらじっと見つめていた。その問いに、やっと頭が追いつくと、小さく顎を下に動かす。
「ヴィー、愛している。俺にまかせて」
サヴァイヴも貴族令息の嗜みとして閨教育を施されているのは知っている。とっくに済ませたその体験に対して、胸がチリッと熱と痛みを持つ事もあった。けれど、今はもう何も感じない。ただ、彼の温もりと声、そして自分を見つめる暗い青色の事しか考えられなかった。
「おいで」
おいで、とはどういう事なのだろうかと彼を見上げる。彼との距離は一歩程しか離れていない。だけど、そこから彼は微動だにせず、軽く腕を開いて、彼女が胸の中に飛び込むのを待っているのを悟った。
イヴォンヌは、床に付けた足もそのままに、彼に体を傾ける。彼がいなければ倒れてしまうだろうその動きを、やんわりと軽々受け止めると、サヴァイヴは彼女を横抱きにした。
羞恥で耳まで赤く染まり、両手で顔を隠しながら俯く彼だけの妻の姿に、サヴァイヴは言葉では言い表せないほどの気持ちを込めて、彼女の頭に唇を落とす。
そして、何も言わぬまま、小さな妻をベッドへと運んだのであった。
0
お気に入りに追加
221
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
女嫌いな伯爵令息と下着屋の甘やかな初恋
春浦ディスコ
恋愛
オートクチュールの女性下着専門店で働くサラ・ベルクナーは、日々仕事に精を出していた。
ある日、お得意先のサントロ伯爵家のご令嬢に下着を届けると、弟であるフィリップ・サントロに出会う。聞いていた通りの金髪碧眼の麗しい容姿。女嫌いという話通りに、そっけない態度を取られるが……。
最低な出会いから必死に挽回しようとするフィリップと若い時から働き詰めのサラが少しずつ距離を縮める純愛物語。
フィリップに誘われて、庶民のサラは上流階級の世界に足を踏み入れるーーーー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
果たされなかった約束
家紋武範
恋愛
子爵家の次男と伯爵の妾の娘の恋。貴族の血筋と言えども不遇な二人は将来を誓い合う。
しかし、ヒロインの妹は伯爵の正妻の子であり、伯爵のご令嗣さま。その妹は優しき主人公に密かに心奪われており、結婚したいと思っていた。
このままでは結婚させられてしまうと主人公はヒロインに他領に逃げようと言うのだが、ヒロインは妹を裏切れないから妹と結婚して欲しいと身を引く。
怒った主人公は、この姉妹に復讐を誓うのであった。
※サディスティックな内容が含まれます。苦手なかたはご注意ください。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
隠れ御曹司の手加減なしの独占溺愛
冬野まゆ
恋愛
老舗ホテルのブライダル部門で、チーフとして働く二十七歳の香奈恵。ある日、仕事でピンチに陥った彼女は、一日だけ恋人のフリをするという条件で、有能な年上の部下・雅之に助けてもらう。ところが約束の日、香奈恵の前に現れたのは普段の冴えない彼とは似ても似つかない、甘く色気のある極上イケメン! 突如本性を露わにした彼は、なんと自分の両親の前で香奈恵にプロポーズした挙句、あれよあれよと結婚前提の恋人になってしまい――!? 「誰よりも大事にするから、俺と結婚してくれ」恋に不慣れな不器用OLと身分を隠したハイスペック御曹司の、問答無用な下克上ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる