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口だけで全てを包み込むという超級技は、わたくしには早すぎたようです※※

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 わたくしは、彼の、わたくしという存在を清らかなまま守りいつくしみたいという思いと、欲望を早く解き放ち汚したいという下劣な考えの葛藤が感じられて、それがわたくしのお腹の奥底を刺激されているのがわかる。

──ナイトハルト様になら、どれだけ汚されてもいいのに……。

「ん……」

 わたくしは、彼の手の重さに逆らわずに、口をすぼめてそこに唇を落とした。むわっとするような蒸れたソコから滴り落ちる彼の愛は、苦くて、美味しいとはとても思えず、舌先でそっと味わったものの躊躇してしまう。

「ああ、ベルが、なんという事だ……。俺の浅ましいものを……」
「ちゅっ。ん、ペロ」

 ナイトハルトさまは、そんな事をいいつつ、頭の手をどかすどころか、ぐいぐいと押さえつけて来る。


──なんだか、かわいいわ。ふふふ、ちょっと気になる味だけれど、彼が喜ぶなら……。


 そう思ったわたくしは、彼の手に導かれるまま、つるっとした先端を意を決して少しずつ口の中に含んでいった。


──歯が当たると、痛くなるって言ってたわね。ナイトハルトさまのここは、エラが張っていてとても大きいわ。うーん、はしたないけれど、精一杯口を開けないと……!


 ぐぽ、じゅっぽと、とんでもない音を出しながら必死に彼のそこを飲みこんでいく。少し進むごとに彼の声が響いた。わたくしは、涎が垂れて来てしまい、零さないようにすすると、ソコも吸いこんでしまい、ますます彼の熱が溢れて来る。わたくしの唾液と熱がまじりあい、それが潤滑液になってとうとう、大きく張ったエラの全てを口の中に入れることに成功した。

 そのまま、わたくしの咽の奥へとは気持ちだけはあるが、どう考えても物理的に無理だ。王子を相手していた令嬢は、根元まで口の中にいれて上下に顔を動かすっていっていたけれども、それをすれば、わたくしは咽の奥がつぶれて窒息するだろう。どうしても口で包んであげられないナイトハルト君の根元を手で覆い、口の動きと一緒に擦ってあげた。

「ん……、あ……」
「んっんっ」


──盗み聞きした令嬢たちは、色んな場所を舐ったり、強弱つけて吸ったりするといいとか言っていたわね。こうかしら? それとも、こう?

 わたくしは、そこに一点集中して、えづいてしまう一歩手前で思いつく限りの方法でナイトハルトさまのナイトハルト君を可愛がる。すると、ぴくぴくと喜んでくれてますますかわいいと思ってしまう。

 時々、吸い過ぎて、ぐっぽぐっぽ、じゅるるるとわたくしの口から低い効果音が流れて、それもまた淫らに聞こえて濡れてしまう。

 わたくしの口と、ナイトハルト君の口は、もう大洪水だ。ついでに言うなら、わたくしの秘めたるソコも。

「あ、ああっ、ダメだっ! ベルッ、ベルッ!」

 ナイトハルト君、じゃなかった、本体のナイトハルト様の声が一際焦ったように大きな声になる。わたくしの後頭部を軽く押さえつけた手が、中途半端に退けられて、でも、恐る恐るわたくしの顔を、根元まで持っていこうとする。

「うう、すまない、出るっ!」

 大きかったナイトハルト君は、それまで以上に立派に成長したかと思うと、口の中に何かが勢いよく溢れ出て奥を攻撃した。

「んっ んんんんーっ!」

 びっくりしたのと、刺激でえづきそうになって口からナイトハルト君を出そうとしたけれど、力いっぱい手が頭を固定しているので叶わない。びゅっびゅるっと、出る度にナイトハルト君が膨らみながら跳ねるので、すでに痛い顎関節は限界だ。

「グッ!」

 ナイトハルト君とわたくしの唇のほんの少しの隙間から、たくさん、未だに出て来る何かが溢れてしまった。

──ううう、何、なんですの? コレは。生臭い……。とんでもなく、不味いですわ!

 いくら愛しいナイトハルト君から出されたとはいえ、これはダメだ。無理だ。無理み、だ。

 と、その時。


ぐいっ!

 ナイトハルト君の半分くらいしか口に含めていない状態だったのが、あろう事かナイトハルト様の手によって、咽の奥深くまで先端が入り込んだ。不味い味と臭気、さらにえづきと、苦しさで目から涙が出てしまう。人間の条件反射だろう。

──わたくしの顔は、今、ありとあらゆる液が出てとんでもない状態じゃないかしら? いやぁ。ナイトハルト様ったら、こっちを見てるしっ! 見ちゃいやん、でございますわっ!

ごくんっ!

──え……? うそ、わたくし飲んでしまいましたわ……!

 わたくしは、驚愕と放心で、そのままナイトハルト君が出し終わるまで、それを咥え続けたのであった。

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