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フェルミが身支度を終えて扉を開けると、カインはすぐ眼の前で待っていた。一緒にランチに向かう。
フェルミたちを担当するスタッフは、船旅の間は同じようで、昨日の夕食時にカインに抱きかかえられて出ていった彼女を気遣ってくれた。
「あの、その節はご心配をおかけしました。もう大丈夫です」
スタッフは、自分に対して、貴族にしか見えないフェルミが丁寧な対応をすることにびっくりした。たまに、彼女のように、スタッフにも優しい人はいるが、大抵が横柄で、あれこれ無理な要望を言ったりミスをしていないのに怒鳴りつける客が多い。
「何かありましたら、遠慮なくお申し付けくださいね」
「ありがとうございます」
スタッフの言葉は、マニュアルのようなものだが、この時は心からフェルミに伝えた。
カインもまた、スタッフに負けず劣らず珍しいもののようにフェルミを見た。
スタッフの言葉は、彼にとっては純粋に体調を気遣う気持ちだっただろう。しかし、恥をかいた瞬間を、もう一度掘り返したものでもある。何事もなかったように、話題に触れずにいる方が良いのだ。
しかし、フェルミは、彼のその気持ちを真正面から受け止めた。それどころか、彼の気遣いを心から喜んでいるように見える。
「君、そろそろ初めてくれ」
「はい、かしこまりました」
周囲の目もある。これ以上の会話は注目の的になり、恥の上塗りになりかねない。カインの言葉に、スタッフも気付いたようで、恭しく礼をすると給仕に戻った。
蒸した温野菜に、玉ねぎのドレッシングをかけた前菜を見て、フェルミはまたもや目を輝かせた。
どこにでもある、変哲もない料理だ。だというのに、彼女はまるでごちそうのように喜ぶ。
「初めて食べるのか? 野菜が豊富なグリーン国では、珍しくはないと思うんだが」
「あ……えーと。去年までいた場所で、料理長さんがよく作ってくれていたものを思い出して。色んなバリエーションがあって、乗せたチーズがとろけて、ソースにからませて食べるのも美味しかったです」
「そうか」
カインは、やはリ彼女は貴族らしくないと思った。どちらかというと、侍女、いや、下働きの娘といったほうがしっくりくる。
「あ、メインはお肉なんですね。どこの国の料理なのかしら」
「これは、ケバブというんだ。肉の塊を削ぎ落として、皿に持っている。パンに挟んでもいいし、ソースをかけて食べてもいい。ちょうど、後ろで実演をしているから、見てみるといいよ」
カインに言われるがまま、後ろを振り返る。すると、料理人よりも大きな肉の塊に、器用にナイフを入れていた。次々にスライスされたそれが落下して、大きな山を作っている。
「すごいですね!」
「俺も初めて見た時は圧倒されたな。じっくり塊を焼いているから、少しぱさついている。ソースとスパイスが程よく肉に染み込んでいて、特に、火であぶられてできた焦げの部分もとても美味いんだ」
一口食べると、カインの言う通り、ぴりっとしたスパイスと、薄切りの柔らかいお肉はとても美味しかった。一気に口に放り込むと、ぱさついているためか噛むのに苦労するようで、カインもゆっくり食べていた。
「ピリ辛で美味しいですね。カインさんもお好きなんですか?」
「フレイム国の名物料理だからな。食べ慣れているのもあるが、辛さ加減が丁度いいと思う。グリーン国では、ここまで辛い料理はないだろう? 辛すぎないか?」
「みずみずしい野菜と一緒に食べていますから、辛すぎて大変ということはないです」
「そうか、良かった。ところで、フェルミさん」
フェルミが、辛味を摂るために水を飲んでいると、カインが真面目な顔になった。なんだろうと、彼を見ると、少し言いづらそうに話始めたのである。
「あー、酒を飲むのは初めてなのか?」
「初めてではないです。婚家で、果実酒をいただいたことがありました。その時は、こんな風に記憶がなくなるとかありませんでしたし、桃のジュレでしたから、大丈夫かなって思ったんです。今後は、お酒は飲まないようにしますね」
フェルミは、もう二度と醜態をさらさないようにしようとカインに誓った。ところが、彼はアルコールではない部分に驚いたようだ。
「婚家? フェルミさんは、結婚しているのか? 契約書には、独りだと書かれてあったと思うんだが……」
「あ、えーと……。色々事情がありまして。今はひとりです」
護衛の契約書には、現在のフェルミの身上しか記入されていない。しかも、簡単にかかれてあるものだ。
身分証明書の提示ができないような人物は、そもそもあの人材派遣会社を利用できない。会社側は、フェルミが既婚であることを登録していたはずだ。
なのに、なぜ「ひとり」だと記入されていたのだろうかと疑問に思う。
だが、フェルミは、部外者であるカインに、それ以上話す気はなかった。
既婚か未婚かは契約の上でも問題がないだろうし、トラムたちがあの家から離れるまでは、自分の詳しい素性を明らかにするわけにはいかないのである。
カインは、そんなフェルミの考えがわかったようだ。ひとつ咳払いをして、当初の目的であることを伝えるために話を続けた。
「そうなのか。込み入った話を聞いてすまない。どうも、護衛というのは俺には合わないようだ。また、失礼な質問などをしたら、遠慮なく注意して欲しい」
「ふふふ、カインさんは騎士様ですもの。今回のような契約が初めてで不慣れなことは存じ上げていますから、そんなに気になさらないでください」
「そう言ってくれると助かる。それにしても、俺が言うのもおこがましいが、フェルミさんは警戒心がなさすぎる。フレイム国は、グリーン国のようにのんびりした気風じゃないんだ。今までは、周囲から攻撃されたり、ひどい目に遭ったことがないだろうが、これから行く国は、戦闘に長けた国民が多い。本当に信頼する相手以外には、気を許してはいけない。いいね?」
「はい、肝に命じますね」
フェルミは、カインが心配して注意してくれているのがわかっていた。たしかに、自分は世間を全く知らない。思わぬ事態というものが、ごろごろあるのだろう。
周囲から、攻撃されなかったわけでも、酷い目に遭ったことがなかったわけでもない。だが、カインからはそう見えるほど、自分が今まで苦労をしらずに生きてきたと思われるのだなと思った。
少し、胸の中に荒れた風が吹きすさんだ。そうではないと言いたい気持ちもある。しかし、それを彼に訴えたところで、何になるのだろうか。
それでも、彼の真心から出た忠告は、フェルミの心を温かくしてくれたのであった。
フェルミたちを担当するスタッフは、船旅の間は同じようで、昨日の夕食時にカインに抱きかかえられて出ていった彼女を気遣ってくれた。
「あの、その節はご心配をおかけしました。もう大丈夫です」
スタッフは、自分に対して、貴族にしか見えないフェルミが丁寧な対応をすることにびっくりした。たまに、彼女のように、スタッフにも優しい人はいるが、大抵が横柄で、あれこれ無理な要望を言ったりミスをしていないのに怒鳴りつける客が多い。
「何かありましたら、遠慮なくお申し付けくださいね」
「ありがとうございます」
スタッフの言葉は、マニュアルのようなものだが、この時は心からフェルミに伝えた。
カインもまた、スタッフに負けず劣らず珍しいもののようにフェルミを見た。
スタッフの言葉は、彼にとっては純粋に体調を気遣う気持ちだっただろう。しかし、恥をかいた瞬間を、もう一度掘り返したものでもある。何事もなかったように、話題に触れずにいる方が良いのだ。
しかし、フェルミは、彼のその気持ちを真正面から受け止めた。それどころか、彼の気遣いを心から喜んでいるように見える。
「君、そろそろ初めてくれ」
「はい、かしこまりました」
周囲の目もある。これ以上の会話は注目の的になり、恥の上塗りになりかねない。カインの言葉に、スタッフも気付いたようで、恭しく礼をすると給仕に戻った。
蒸した温野菜に、玉ねぎのドレッシングをかけた前菜を見て、フェルミはまたもや目を輝かせた。
どこにでもある、変哲もない料理だ。だというのに、彼女はまるでごちそうのように喜ぶ。
「初めて食べるのか? 野菜が豊富なグリーン国では、珍しくはないと思うんだが」
「あ……えーと。去年までいた場所で、料理長さんがよく作ってくれていたものを思い出して。色んなバリエーションがあって、乗せたチーズがとろけて、ソースにからませて食べるのも美味しかったです」
「そうか」
カインは、やはリ彼女は貴族らしくないと思った。どちらかというと、侍女、いや、下働きの娘といったほうがしっくりくる。
「あ、メインはお肉なんですね。どこの国の料理なのかしら」
「これは、ケバブというんだ。肉の塊を削ぎ落として、皿に持っている。パンに挟んでもいいし、ソースをかけて食べてもいい。ちょうど、後ろで実演をしているから、見てみるといいよ」
カインに言われるがまま、後ろを振り返る。すると、料理人よりも大きな肉の塊に、器用にナイフを入れていた。次々にスライスされたそれが落下して、大きな山を作っている。
「すごいですね!」
「俺も初めて見た時は圧倒されたな。じっくり塊を焼いているから、少しぱさついている。ソースとスパイスが程よく肉に染み込んでいて、特に、火であぶられてできた焦げの部分もとても美味いんだ」
一口食べると、カインの言う通り、ぴりっとしたスパイスと、薄切りの柔らかいお肉はとても美味しかった。一気に口に放り込むと、ぱさついているためか噛むのに苦労するようで、カインもゆっくり食べていた。
「ピリ辛で美味しいですね。カインさんもお好きなんですか?」
「フレイム国の名物料理だからな。食べ慣れているのもあるが、辛さ加減が丁度いいと思う。グリーン国では、ここまで辛い料理はないだろう? 辛すぎないか?」
「みずみずしい野菜と一緒に食べていますから、辛すぎて大変ということはないです」
「そうか、良かった。ところで、フェルミさん」
フェルミが、辛味を摂るために水を飲んでいると、カインが真面目な顔になった。なんだろうと、彼を見ると、少し言いづらそうに話始めたのである。
「あー、酒を飲むのは初めてなのか?」
「初めてではないです。婚家で、果実酒をいただいたことがありました。その時は、こんな風に記憶がなくなるとかありませんでしたし、桃のジュレでしたから、大丈夫かなって思ったんです。今後は、お酒は飲まないようにしますね」
フェルミは、もう二度と醜態をさらさないようにしようとカインに誓った。ところが、彼はアルコールではない部分に驚いたようだ。
「婚家? フェルミさんは、結婚しているのか? 契約書には、独りだと書かれてあったと思うんだが……」
「あ、えーと……。色々事情がありまして。今はひとりです」
護衛の契約書には、現在のフェルミの身上しか記入されていない。しかも、簡単にかかれてあるものだ。
身分証明書の提示ができないような人物は、そもそもあの人材派遣会社を利用できない。会社側は、フェルミが既婚であることを登録していたはずだ。
なのに、なぜ「ひとり」だと記入されていたのだろうかと疑問に思う。
だが、フェルミは、部外者であるカインに、それ以上話す気はなかった。
既婚か未婚かは契約の上でも問題がないだろうし、トラムたちがあの家から離れるまでは、自分の詳しい素性を明らかにするわけにはいかないのである。
カインは、そんなフェルミの考えがわかったようだ。ひとつ咳払いをして、当初の目的であることを伝えるために話を続けた。
「そうなのか。込み入った話を聞いてすまない。どうも、護衛というのは俺には合わないようだ。また、失礼な質問などをしたら、遠慮なく注意して欲しい」
「ふふふ、カインさんは騎士様ですもの。今回のような契約が初めてで不慣れなことは存じ上げていますから、そんなに気になさらないでください」
「そう言ってくれると助かる。それにしても、俺が言うのもおこがましいが、フェルミさんは警戒心がなさすぎる。フレイム国は、グリーン国のようにのんびりした気風じゃないんだ。今までは、周囲から攻撃されたり、ひどい目に遭ったことがないだろうが、これから行く国は、戦闘に長けた国民が多い。本当に信頼する相手以外には、気を許してはいけない。いいね?」
「はい、肝に命じますね」
フェルミは、カインが心配して注意してくれているのがわかっていた。たしかに、自分は世間を全く知らない。思わぬ事態というものが、ごろごろあるのだろう。
周囲から、攻撃されなかったわけでも、酷い目に遭ったことがなかったわけでもない。だが、カインからはそう見えるほど、自分が今まで苦労をしらずに生きてきたと思われるのだなと思った。
少し、胸の中に荒れた風が吹きすさんだ。そうではないと言いたい気持ちもある。しかし、それを彼に訴えたところで、何になるのだろうか。
それでも、彼の真心から出た忠告は、フェルミの心を温かくしてくれたのであった。
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