43 / 75
28
しおりを挟む
(いけない。こんな事くらいで、ぼうっとしてどうするの。しっかりしなさい、キャロル。あなたは、ふたりの主であり、この魔の森を管理しているキトグラムン様の妻なのだから)
わたくしは、目の前の、いつになく真剣なまなざしの彼に向かって、首を横に振った。
(トーンカッソスのこんな表情を見るのは、いつぶりかしら。普段は、本心を全く見せる事のない彼なのに)
すると、横にいたウールスタが、わたくしの手をそっと取った。顔を覗き込んで、自信なさげに懇願してくる。
「お嬢様、いけません。どうか、たまにはトーンカッソスの言う通りになさってください。合図とともに、転移魔法陣に向かって走ってください。砦に行き救援を求めれば、きっと、辺境伯爵様がなんとかしてくださいます。トーンカッソスも私も、たかがあの程度の魔物に、そう簡単にやられたりはしません」
(クールなお姉さまのような彼女が今にも泣きそう……)
ウールスタのこんな顔付きも、見た記憶がない。そう思っていた。
思い返せば遠い昔、まだ小さな頃に、一度だけ見た事があるかもしれない。遠く薄れた記憶を、奥底から引きあげる。
(お母様が亡くなって、お父様とお兄様とべったりひっついて一日中過ごした頃……。そう、わたくしは、あの時の辛くて悲しい日を、思い出さないように心の奥底に仕舞っていたのだったわ……)
あれは、悲しみに暮れて泣き続けていたわたくしが、少しずつ落ち着きを見せ始めた時期。お父様が仕事に行き、お兄様が学園に戻った日の事だった。
ヤーリ王子が、先ぶれもなく突然見舞いに来た。彼の両親である両陛下に言われて、渋々来たのであろう。彼は、出迎えたわたくしに対して、居丈高にこう言い放った。
「ふん……。美しい公爵夫人が亡くなり、悲しんでいるのはお前だけではないのだぞ。全く、いつまでも泣いて、婚約者である私の気を引こうとしているのか? だとすれば、呆れて物も言えない。あーあ、お前がこんな風に子供っぽい我がままを続けていると知れば、亡くなった公爵夫人も浮かばれないだろうな」
幼いわたくしは、ヤーリ王子が何を言っているのかわからなかった。でも、なんとなく、彼が悪口を言ったのだろうと言う事は理解できた。突然投げつけられた言葉の暴力は、わたくしの癒えていない心の傷を、ごりごり擦り傷めつけたのである。
泣きだしたわたくしを、ウールスタとトーンカッソスが王子から守るように隠した。王子の侍従頭である老紳士が、意地悪な笑みを浮かべている王子を引きずるように、謝罪しながら慌てて帰っていったのである。
お父様は、まだまだ能力不足であるウールスタとトーンカッソスを、わたくしの側に控えさせていたのは、わたくしの心を少しでも慰めるため。
年上の彼らは、王子の言った言葉の意味を瞬時に把握したのだろう。逃げて行くように去って行くヤーリ王子に向かって、あからさまな怒気を孕んだ攻撃魔法を次々と繰り出したのである。
とはいえ、相手は腐っても王族。威嚇でしかなかった攻撃は、かすりもしていない。だというのに、王子は恐怖で泣き叫んでいた。
「小さなお嬢様を傷つける狼藉者め……! たかが初級魔法のファイアーごときでしっぽを巻いて帰るとは。撃たれる覚悟のないやつほどよく吠える……。二度とこの館に入れると思わない事です」
「この事は、バヨータージユ公爵様に必ず言いつけてやるっ! くそ、このままただで済むと思うなよ?」
館を出た豪奢な王家の馬車に向かって、トーンカッソスが見た事のない自作の道具を投げつけた。馬車の車輪が四角に変形し、ありえないほど馬車は揺れてバウンドしつつ去って行ったのである。中にいる王子たちは、おそらく馬車の中であちこちに体をぶつけたに違いない。
「お嬢様、申し訳ございません。公爵様から、傷つけないようくれぐれも依頼されていたというのに」
「すみません、お嬢様。今後、あのような暴言をお嬢様が聞かずにすむよう、俺たちが守ってみせます」
あの時から、単なる雇い主の娘とその使用人ではなく、心通わせた主従関係になった。いつまでも続くかと思われた暗雲立ち込める胸の中が、とても温かで幸せな気持ちになった出来事を、どうして忘れていたのだろうか。
(ふたりとも、あの時から変わらないわね……。いつまでもわたくしを守ろうとしてくれる。でも、今は。あなたたちの言う通りには出来ないわ)
わたくしは、ふたりの心の底からの言葉に首を振り続けた。そして、どうにかしてわたくしだけをこの場から逃がそうとするふたりの真剣な眼差しから、視線を逸らさなかった。
「いいえ、わたくしは逃げません。トーンカッソス、ウールスタ、今すぐに攻撃をやめなさい」
「ですがお嬢様。このままでは……。お嬢様に何かあれば、俺は死んでも死に切れません!」
「トーンカッソスの言う通りです。いくらお嬢様の命令でもそれは聞く事ができません。どうか、たまには、私たちの言う通りにしてください」
今まで、彼らがわたくしのために行った事で、失敗したと聞いた事はない。わたくしにとって、彼らを疑う事は、太陽が南から上って北に沈むのと同じくらい有り得ない事なのである。
(ふたりを犠牲にして、わたくしひとり生き残るなんて、そんなのは、イヤ!)
「ふたりとも、お願い……。お願いだからわたくしの話を聞いて。これ以上、相手を下手に刺激すれば、退路が完全に断たれるかもしれないわ。よく見て、魔物やその周囲を。今は、トーンカッソスが倒した魔物を捕食する事に夢中じゃない。わざわざこちらに注意をひかなくていいわ。それに、猛毒のような瘴気を、攻撃魔法で散らせば、この辺り一帯の森は一瞬で死の荒野に変わり果てるでしょう。生まれた暴風が、それを広大な範囲に広げ、わたくしたちもただではすまないわ。最悪の場合、辺境の砦まで影響を及ぼしてしまう。それにね、あなたたちを置いてはいけない。わたしたちは、いつも一緒だった。これからも、ずっと一緒なの。ねぇ、そうでしょう?」
わたくしの言葉を聞き、緊張と焦燥でいっぱいいっぱいだった彼らの心に、一滴の余裕が生まれたようだ。その一滴は、彼らの胸の中に、波紋を作り広げていく。
わたくしの言葉を、一聞いて百理解する彼らは、わたくしの言いたい事、込められた気持ちを理解してくれたようだ。
「すみません、お嬢様。軽率でした」
「お嬢様の御慧眼、痛み入ります。ですが、どうすれば……。砦に戻るための転移陣は魔物の近くです。視界に入らなくとも、そのうち気取られませんか?」
「……、そうね。取り敢えず、防御結界を貼るわ。ふたりとも側に来て。ウールスタ、トーンカッソス……。いざという時のために、即時に魔法を打てるよう、魔力を最大まで高めていてちょうだい」
「承知いたしました」
「了解。お嬢様、まだ試作品ですが、この間作った魔力増幅のペンダントがあります。こちらをお持ちください」
「ありがとう。隙を見て、ここから離れるわよ」
わたくしは、トーンカッソスから渡された、ふたりの気持ちが込められたペンダントを、しっかり握った。これがあれば、わたくしの魔力は増幅され、たとえ伝説の魔物であろうとも、わたくしの得意とする魔法でなんとかなるかもしれない。
ペンダントに祈りのような願いを込めるかのように唇を当てた後、王子にかけられた呪いの印が刻まれている首にかけたのである。
わたくしは、目の前の、いつになく真剣なまなざしの彼に向かって、首を横に振った。
(トーンカッソスのこんな表情を見るのは、いつぶりかしら。普段は、本心を全く見せる事のない彼なのに)
すると、横にいたウールスタが、わたくしの手をそっと取った。顔を覗き込んで、自信なさげに懇願してくる。
「お嬢様、いけません。どうか、たまにはトーンカッソスの言う通りになさってください。合図とともに、転移魔法陣に向かって走ってください。砦に行き救援を求めれば、きっと、辺境伯爵様がなんとかしてくださいます。トーンカッソスも私も、たかがあの程度の魔物に、そう簡単にやられたりはしません」
(クールなお姉さまのような彼女が今にも泣きそう……)
ウールスタのこんな顔付きも、見た記憶がない。そう思っていた。
思い返せば遠い昔、まだ小さな頃に、一度だけ見た事があるかもしれない。遠く薄れた記憶を、奥底から引きあげる。
(お母様が亡くなって、お父様とお兄様とべったりひっついて一日中過ごした頃……。そう、わたくしは、あの時の辛くて悲しい日を、思い出さないように心の奥底に仕舞っていたのだったわ……)
あれは、悲しみに暮れて泣き続けていたわたくしが、少しずつ落ち着きを見せ始めた時期。お父様が仕事に行き、お兄様が学園に戻った日の事だった。
ヤーリ王子が、先ぶれもなく突然見舞いに来た。彼の両親である両陛下に言われて、渋々来たのであろう。彼は、出迎えたわたくしに対して、居丈高にこう言い放った。
「ふん……。美しい公爵夫人が亡くなり、悲しんでいるのはお前だけではないのだぞ。全く、いつまでも泣いて、婚約者である私の気を引こうとしているのか? だとすれば、呆れて物も言えない。あーあ、お前がこんな風に子供っぽい我がままを続けていると知れば、亡くなった公爵夫人も浮かばれないだろうな」
幼いわたくしは、ヤーリ王子が何を言っているのかわからなかった。でも、なんとなく、彼が悪口を言ったのだろうと言う事は理解できた。突然投げつけられた言葉の暴力は、わたくしの癒えていない心の傷を、ごりごり擦り傷めつけたのである。
泣きだしたわたくしを、ウールスタとトーンカッソスが王子から守るように隠した。王子の侍従頭である老紳士が、意地悪な笑みを浮かべている王子を引きずるように、謝罪しながら慌てて帰っていったのである。
お父様は、まだまだ能力不足であるウールスタとトーンカッソスを、わたくしの側に控えさせていたのは、わたくしの心を少しでも慰めるため。
年上の彼らは、王子の言った言葉の意味を瞬時に把握したのだろう。逃げて行くように去って行くヤーリ王子に向かって、あからさまな怒気を孕んだ攻撃魔法を次々と繰り出したのである。
とはいえ、相手は腐っても王族。威嚇でしかなかった攻撃は、かすりもしていない。だというのに、王子は恐怖で泣き叫んでいた。
「小さなお嬢様を傷つける狼藉者め……! たかが初級魔法のファイアーごときでしっぽを巻いて帰るとは。撃たれる覚悟のないやつほどよく吠える……。二度とこの館に入れると思わない事です」
「この事は、バヨータージユ公爵様に必ず言いつけてやるっ! くそ、このままただで済むと思うなよ?」
館を出た豪奢な王家の馬車に向かって、トーンカッソスが見た事のない自作の道具を投げつけた。馬車の車輪が四角に変形し、ありえないほど馬車は揺れてバウンドしつつ去って行ったのである。中にいる王子たちは、おそらく馬車の中であちこちに体をぶつけたに違いない。
「お嬢様、申し訳ございません。公爵様から、傷つけないようくれぐれも依頼されていたというのに」
「すみません、お嬢様。今後、あのような暴言をお嬢様が聞かずにすむよう、俺たちが守ってみせます」
あの時から、単なる雇い主の娘とその使用人ではなく、心通わせた主従関係になった。いつまでも続くかと思われた暗雲立ち込める胸の中が、とても温かで幸せな気持ちになった出来事を、どうして忘れていたのだろうか。
(ふたりとも、あの時から変わらないわね……。いつまでもわたくしを守ろうとしてくれる。でも、今は。あなたたちの言う通りには出来ないわ)
わたくしは、ふたりの心の底からの言葉に首を振り続けた。そして、どうにかしてわたくしだけをこの場から逃がそうとするふたりの真剣な眼差しから、視線を逸らさなかった。
「いいえ、わたくしは逃げません。トーンカッソス、ウールスタ、今すぐに攻撃をやめなさい」
「ですがお嬢様。このままでは……。お嬢様に何かあれば、俺は死んでも死に切れません!」
「トーンカッソスの言う通りです。いくらお嬢様の命令でもそれは聞く事ができません。どうか、たまには、私たちの言う通りにしてください」
今まで、彼らがわたくしのために行った事で、失敗したと聞いた事はない。わたくしにとって、彼らを疑う事は、太陽が南から上って北に沈むのと同じくらい有り得ない事なのである。
(ふたりを犠牲にして、わたくしひとり生き残るなんて、そんなのは、イヤ!)
「ふたりとも、お願い……。お願いだからわたくしの話を聞いて。これ以上、相手を下手に刺激すれば、退路が完全に断たれるかもしれないわ。よく見て、魔物やその周囲を。今は、トーンカッソスが倒した魔物を捕食する事に夢中じゃない。わざわざこちらに注意をひかなくていいわ。それに、猛毒のような瘴気を、攻撃魔法で散らせば、この辺り一帯の森は一瞬で死の荒野に変わり果てるでしょう。生まれた暴風が、それを広大な範囲に広げ、わたくしたちもただではすまないわ。最悪の場合、辺境の砦まで影響を及ぼしてしまう。それにね、あなたたちを置いてはいけない。わたしたちは、いつも一緒だった。これからも、ずっと一緒なの。ねぇ、そうでしょう?」
わたくしの言葉を聞き、緊張と焦燥でいっぱいいっぱいだった彼らの心に、一滴の余裕が生まれたようだ。その一滴は、彼らの胸の中に、波紋を作り広げていく。
わたくしの言葉を、一聞いて百理解する彼らは、わたくしの言いたい事、込められた気持ちを理解してくれたようだ。
「すみません、お嬢様。軽率でした」
「お嬢様の御慧眼、痛み入ります。ですが、どうすれば……。砦に戻るための転移陣は魔物の近くです。視界に入らなくとも、そのうち気取られませんか?」
「……、そうね。取り敢えず、防御結界を貼るわ。ふたりとも側に来て。ウールスタ、トーンカッソス……。いざという時のために、即時に魔法を打てるよう、魔力を最大まで高めていてちょうだい」
「承知いたしました」
「了解。お嬢様、まだ試作品ですが、この間作った魔力増幅のペンダントがあります。こちらをお持ちください」
「ありがとう。隙を見て、ここから離れるわよ」
わたくしは、トーンカッソスから渡された、ふたりの気持ちが込められたペンダントを、しっかり握った。これがあれば、わたくしの魔力は増幅され、たとえ伝説の魔物であろうとも、わたくしの得意とする魔法でなんとかなるかもしれない。
ペンダントに祈りのような願いを込めるかのように唇を当てた後、王子にかけられた呪いの印が刻まれている首にかけたのである。
0
お気に入りに追加
454
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【R18】利害一致のお飾り婚だったので初夜をすっぽかしたら大変なことになった
春瀬湖子
恋愛
絵に描いたような美形一家の三女として生まれたリネアだったが、残念ながらちょっと地味。
本人としては何も気にしていないものの、美しすぎる姉弟が目立ちすぎていたせいで地味なリネアにも結婚の申込みが殺到……したと思いきや会えばお断りの嵐。
「もう誰でもいいから貰ってよぉ~!!」
なんてやさぐれていたある日、彼女のもとへ届いたのは幼い頃少しだけ遊んだことのあるロベルトからの結婚申込み!?
本当の私を知っているのに申込むならお飾りの政略結婚だわ! なんて思い込み初夜をすっぽかしたヒロインと、初恋をやっと実らせたつもりでいたのにすっぽかされたヒーローの溺愛がはじまって欲しいラブコメです。
【2023.11.28追記】
その後の二人のちょっとしたSSを番外編として追加しました!
※他サイトにも投稿しております。
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
絶倫騎士さまが離してくれません!
浅岸 久
恋愛
旧題:拝啓お父さま わたし、奴隷騎士を婿にします!
幼いときからずっと憧れていた騎士さまが、奴隷堕ちしていた。
〈結び〉の魔法使いであるシェリルの実家は商家で、初恋の相手を配偶者にすることを推奨した恋愛結婚至上主義の家だ。当然、シェリルも初恋の彼を探し続け、何年もかけてようやく見つけたのだ。
奴隷堕ちした彼のもとへ辿り着いたシェリルは、9年ぶりに彼と再会する。
下心満載で彼を解放した――はいいけれど、次の瞬間、今度はシェリルの方が抱き込まれ、文字通り、彼にひっついたまま離してもらえなくなってしまった!
憧れの元騎士さまを掴まえるつもりで、自分の方が(物理的に)がっつり掴まえられてしまうおはなし。
※軽いRシーンには[*]を、濃いRシーンには[**]をつけています。
*第14回恋愛小説大賞にて優秀賞をいただきました*
*2021年12月10日 ノーチェブックスより改題のうえ書籍化しました*
*2024年4月22日 ノーチェ文庫より文庫化いたしました*
義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる
一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。
そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
国王陛下は悪役令嬢の子宮で溺れる
一ノ瀬 彩音
恋愛
「俺様」なイケメン国王陛下。彼は自分の婚約者である悪役令嬢・エリザベッタを愛していた。
そんな時、謎の男から『エリザベッタを妊娠させる薬』を受け取る。
それを使って彼女を孕ませる事に成功したのだが──まさかの展開!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
絶倫彼は私を離さない~あぁ、私は貴方の虜で快楽に堕ちる~
一ノ瀬 彩音
恋愛
私の彼氏は絶倫で、毎日愛されていく私は、すっかり彼の虜になってしまうのですが
そんな彼が大好きなのです。
今日も可愛がられている私は、意地悪な彼氏に愛され続けていき、
次第に染め上げられてしまうのですが……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる