212 / 214
オリハルコンの槍
しおりを挟む
かつて水の精霊であるカゲトラが持っていた槍。その槍はオリハルコンで作られた槍だった。俺たちのパーティーには槍を得意とする人がいなかったので魔法袋の肥やしになっていたのだが、まさかここで役に立つだなんて。
俺たちは一度、槍を受け取るために飛行船へと戻った。
「どうだった?」
「大きすぎて無理だね。それに壊したところでほとんど魔石に影響がないみたいなんだ。これじゃ一生かかっても魔石の魔力を枯らすことはできないよ」
「お手上げじゃないか」
それを聞いたアーダンがあきれたような声を出したが、その顔は笑っていた。きっと俺たちが何か対抗策を見つけたことを感じ取ったのだろう。
「まあそうなんだけど、トパーズの話によるとオリハルコンの槍があればどうにかなるかも知れないんだ」
「なるほど、そう言うことか」
すぐにアーダンが魔法袋からオリハルコンの槍を取り出した。それを見たトパーズが目が飛び出しそうなほど驚いている。
「本物だわ。どこでこれを手に入れたの? 大昔に海の中に沈んだはずなのに」
「カゲトラが持っていたんだよ」
「さよう。これも何かの縁でござろう。それがしもどこでこれを手に入れたのか、サッパリ分かりませぬがな」
首を振るカゲトラ。思い出せなくて残念そうな顔をしているが、カゲトラのおかげで切り札が手元にあることには間違いない。
「これをどうすれば良いの?」
「オリハルコンの槍は魔力を込めることで切れ味が高まるという不思議な特性があるのよ」
「そんな力があったのか。それじゃ、俺が魔力を全力で込めれば、魔石を切れるかも知れないってことだね」
「そう言うことよ」
魔石が『この星』の本体であるならば、魔石を切ることで直接ダメージを与えることができるはずだ。何度も繰り返せば完全に破壊することも可能だろう。
この話はジルとエリーザも聞いていた。
「それじゃフェルはあの魔石に槍を持って突っ込むことになるのか。俺は空も飛べないし、フェルが適任と言えばそうだが……ちなみに一応聞くが、槍を使ったことは?」
「今日初めて握るよ」
「しっかり両手で持っておけ。両手の間隔は離しておくんだぞ」
ジルが槍を持って見せてくれた。これなら槍を抱えて突撃するくらいはできそうだ。飛行魔法を使えばあっという間に魔石まで到達することができるはずだ。
「リリア、俺が魔法で作った穴はそのままなのかな?」
「ええ、どうやらそうみたいね。たぶん『この星』が元に戻せるのは、トパーズと分離したあとの形みたいだわ」
「それは朗報だね。毎回穴をあけることなれば大変な作業になっていたところだよ」
「確かにそうだわ。あたしたち、ついてるわね」
魔石までの最短距離の穴をあけていて良かった。これで遠慮なく正面から突っ込むことができるぞ。
オリハルコンの槍を手に取り再び空を舞った。研究員たちが飛行船をうまくコントロールしてくれているおかげで、付かず離れずの距離を保ったまま飛んでいる。
「よし、魔力を込めて突っ込むから、みんなはこの位置から援護を頼むよ」
「一人で行くの!? さすがに危険だわ」
「大丈夫。高速飛行で突っ込むだけだからさ。リリアが置いてけぼりになっちゃうよ」
「さすがにそれはないと思うけど……分かったわ。フェルにバリアの魔法を使っておくわ。だから攻撃に集中しなさい」
「ありがとう、リリア」
リリアが幾重にもバリアの魔法を使う。さすがにやり過ぎなのではないだろうか。パッと行って、パッと魔石を砕いてくるだけなので大丈夫だと思うんだけど。
「それじゃあボクたちは周囲の状況を随時報告します」
「何かあればすぐに助太刀しますぞ」
シルキーとトパーズもそろってうなずいている。準備はできたようだ。それを確認してからオリハルコンの槍に魔力をそそぐ。
ドンドン俺の魔力を吸収するオリハルコンの槍。際限なく魔力を吸い込みそうな感じである。精霊たちと同化したことで自分の魔力はかなり多いと思っていたのだがそれでも足りないようだ。
魔石に突っ込んでから戻って来ることができるくらいの魔力を残しておく。俺の持つ魔力を限界まで込めた槍は内側から力強く鼓動しているようだった。今のオリハルコンの槍なら何でも両断できそうな気がする。
「それじゃ行ってくるよ」
「本当に気をつけてよね。まあ、フェルなら大丈夫だと思うけどさ」
リリアの頭をポンとなでてみんなから離れた。徐々に速度を上げていたら、相手が何か仕掛けてくるかも知れない。だから最初から最高速度で飛ぶつもりだ。そうなると、周囲に多少の風による被害が出る。小さなリリアたちにはひとたまりもないだろう。
リリアたちから飛行船三隻分ほど離れたところで高速飛行魔法を使った。この魔法は速度だけはものすごく速い。そのため今の俺ではうまく方向転換できないが、今回の作戦にはピッタリの魔法である。
俺たちの動きに気がついていないのか特に変化は見られない。そのまま油断してくれていると良いのだけど。
俺は槍抱えて一直線に魔石へと飛んだ。あっという間に島が、魔石が近づいて来る。今のところ妨害はない。あれだけの大きさの魔石だ。外すことはまずないだろう。
もしかすると一撃で魔石を破壊することができるかも知れない。そうなれば『この星』の暗躍もこれまでだ。槍を持つ手に力が入った。
ガキン! と鈍い音を立てて槍と魔石が激突した。槍を持つ手が一気にしびれた。槍から手を離さないようにするだけで精一杯だ。
魔石には――傷一つついていなかった。
「そんな」
俺がつぶやくのと同時に周囲の石や岩が襲いかかっていた。それらは全てリリアが施してくれたバリアの魔法が防いでくれた。オリハルコンの槍に込めた魔力は霧散したわけではないようで、まだ槍の中にとどまっている。つまりは単純に込める魔力量が足らなかったと言うことなのだろう。
追撃を避けながらスピードを上げて一気に飛行船へと戻った。すぐにリリアたちが集まって来た。『この星』はここまでは石を飛ばしてこなかった。飛行船が落ちるのはまずいと思っているのかも知れない。
「フェル、大丈夫!?」
「大丈夫だよ。腕がしびれただけさ」
「兄貴、ここまで音が聞こえましたよ。跳ね返されたみたいでしたが」
「そうだね、跳ね返された。でも魔法で跳ね返されたわけじゃない。直接魔石に当てることができたよ」
手応えはあった。傷つけることはできなかっただけである。
俺たちは一度、槍を受け取るために飛行船へと戻った。
「どうだった?」
「大きすぎて無理だね。それに壊したところでほとんど魔石に影響がないみたいなんだ。これじゃ一生かかっても魔石の魔力を枯らすことはできないよ」
「お手上げじゃないか」
それを聞いたアーダンがあきれたような声を出したが、その顔は笑っていた。きっと俺たちが何か対抗策を見つけたことを感じ取ったのだろう。
「まあそうなんだけど、トパーズの話によるとオリハルコンの槍があればどうにかなるかも知れないんだ」
「なるほど、そう言うことか」
すぐにアーダンが魔法袋からオリハルコンの槍を取り出した。それを見たトパーズが目が飛び出しそうなほど驚いている。
「本物だわ。どこでこれを手に入れたの? 大昔に海の中に沈んだはずなのに」
「カゲトラが持っていたんだよ」
「さよう。これも何かの縁でござろう。それがしもどこでこれを手に入れたのか、サッパリ分かりませぬがな」
首を振るカゲトラ。思い出せなくて残念そうな顔をしているが、カゲトラのおかげで切り札が手元にあることには間違いない。
「これをどうすれば良いの?」
「オリハルコンの槍は魔力を込めることで切れ味が高まるという不思議な特性があるのよ」
「そんな力があったのか。それじゃ、俺が魔力を全力で込めれば、魔石を切れるかも知れないってことだね」
「そう言うことよ」
魔石が『この星』の本体であるならば、魔石を切ることで直接ダメージを与えることができるはずだ。何度も繰り返せば完全に破壊することも可能だろう。
この話はジルとエリーザも聞いていた。
「それじゃフェルはあの魔石に槍を持って突っ込むことになるのか。俺は空も飛べないし、フェルが適任と言えばそうだが……ちなみに一応聞くが、槍を使ったことは?」
「今日初めて握るよ」
「しっかり両手で持っておけ。両手の間隔は離しておくんだぞ」
ジルが槍を持って見せてくれた。これなら槍を抱えて突撃するくらいはできそうだ。飛行魔法を使えばあっという間に魔石まで到達することができるはずだ。
「リリア、俺が魔法で作った穴はそのままなのかな?」
「ええ、どうやらそうみたいね。たぶん『この星』が元に戻せるのは、トパーズと分離したあとの形みたいだわ」
「それは朗報だね。毎回穴をあけることなれば大変な作業になっていたところだよ」
「確かにそうだわ。あたしたち、ついてるわね」
魔石までの最短距離の穴をあけていて良かった。これで遠慮なく正面から突っ込むことができるぞ。
オリハルコンの槍を手に取り再び空を舞った。研究員たちが飛行船をうまくコントロールしてくれているおかげで、付かず離れずの距離を保ったまま飛んでいる。
「よし、魔力を込めて突っ込むから、みんなはこの位置から援護を頼むよ」
「一人で行くの!? さすがに危険だわ」
「大丈夫。高速飛行で突っ込むだけだからさ。リリアが置いてけぼりになっちゃうよ」
「さすがにそれはないと思うけど……分かったわ。フェルにバリアの魔法を使っておくわ。だから攻撃に集中しなさい」
「ありがとう、リリア」
リリアが幾重にもバリアの魔法を使う。さすがにやり過ぎなのではないだろうか。パッと行って、パッと魔石を砕いてくるだけなので大丈夫だと思うんだけど。
「それじゃあボクたちは周囲の状況を随時報告します」
「何かあればすぐに助太刀しますぞ」
シルキーとトパーズもそろってうなずいている。準備はできたようだ。それを確認してからオリハルコンの槍に魔力をそそぐ。
ドンドン俺の魔力を吸収するオリハルコンの槍。際限なく魔力を吸い込みそうな感じである。精霊たちと同化したことで自分の魔力はかなり多いと思っていたのだがそれでも足りないようだ。
魔石に突っ込んでから戻って来ることができるくらいの魔力を残しておく。俺の持つ魔力を限界まで込めた槍は内側から力強く鼓動しているようだった。今のオリハルコンの槍なら何でも両断できそうな気がする。
「それじゃ行ってくるよ」
「本当に気をつけてよね。まあ、フェルなら大丈夫だと思うけどさ」
リリアの頭をポンとなでてみんなから離れた。徐々に速度を上げていたら、相手が何か仕掛けてくるかも知れない。だから最初から最高速度で飛ぶつもりだ。そうなると、周囲に多少の風による被害が出る。小さなリリアたちにはひとたまりもないだろう。
リリアたちから飛行船三隻分ほど離れたところで高速飛行魔法を使った。この魔法は速度だけはものすごく速い。そのため今の俺ではうまく方向転換できないが、今回の作戦にはピッタリの魔法である。
俺たちの動きに気がついていないのか特に変化は見られない。そのまま油断してくれていると良いのだけど。
俺は槍抱えて一直線に魔石へと飛んだ。あっという間に島が、魔石が近づいて来る。今のところ妨害はない。あれだけの大きさの魔石だ。外すことはまずないだろう。
もしかすると一撃で魔石を破壊することができるかも知れない。そうなれば『この星』の暗躍もこれまでだ。槍を持つ手に力が入った。
ガキン! と鈍い音を立てて槍と魔石が激突した。槍を持つ手が一気にしびれた。槍から手を離さないようにするだけで精一杯だ。
魔石には――傷一つついていなかった。
「そんな」
俺がつぶやくのと同時に周囲の石や岩が襲いかかっていた。それらは全てリリアが施してくれたバリアの魔法が防いでくれた。オリハルコンの槍に込めた魔力は霧散したわけではないようで、まだ槍の中にとどまっている。つまりは単純に込める魔力量が足らなかったと言うことなのだろう。
追撃を避けながらスピードを上げて一気に飛行船へと戻った。すぐにリリアたちが集まって来た。『この星』はここまでは石を飛ばしてこなかった。飛行船が落ちるのはまずいと思っているのかも知れない。
「フェル、大丈夫!?」
「大丈夫だよ。腕がしびれただけさ」
「兄貴、ここまで音が聞こえましたよ。跳ね返されたみたいでしたが」
「そうだね、跳ね返された。でも魔法で跳ね返されたわけじゃない。直接魔石に当てることができたよ」
手応えはあった。傷つけることはできなかっただけである。
0
お気に入りに追加
3,293
あなたにおすすめの小説
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
ニコイチート~チート持ちとニコイチで異世界転生させられたので、手探りで冒険します~
桐山じゃろ
ファンタジー
魂二つに身体は一つ。変則バディのチート無双!
日本の男子大学生・日暮川有葉は、ある日目が覚めると元々異世界の住人であるヴェイグと名乗る男が身体の中にいた。一つの体に二人の魂。それぞれステータスには「スキル:全」と「魔法:全」。能力値はチート状態。転生の理由や目的は不明。だけど向かうところ敵なし!※小説家になろう、カクヨムにも公開しています。
俺だけステータスが見える件~ゴミスキル【開く】持ちの俺はダンジョンに捨てられたが、【開く】はステータスオープンできるチートスキルでした~
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人はクラスメイトたちと異世界へ召喚されてしまう。
異世界より召喚された者は神からスキルを授かるが、直人のスキルは『物を開け閉めする』だけのゴミスキルだと判明し、ダンジョンに廃棄されることになった。
途方にくれる直人は偶然、このゴミスキルの真の力に気づく。それは自分や他者のステータスを数値化して表示できるというものだった。
しかもそれだけでなくステータスを再分配することで無限に強くなることが可能で、更にはスキルまで再分配できる能力だと判明する。
その力を使い、ダンジョンから脱出した直人は、自分をバカにした連中を徹底的に蹂躙していくのであった。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる