156 / 214
決戦の場
しおりを挟む
海岸沿いのダンジョンからキキョウの街を経由して港街スイレンへと向かう。乗合馬車で行くなら二日以上かかる距離だ。水の精霊が現れるまでどのくらいの時間が残っているか分からない。早いに越したことはなかった。
「エリーザ、大丈夫?」
「さすがにちょっと厳しいわね」
大きく肩で息をしている。それもそのはず。ここまでほとんど休みを取らずに走ってきたのだ。ひとまずエリーザを休ませて、残りのメンバーで野営の準備を整える。拠点は簡単な石造りの家にした。これだけでも守りは十分だ。
「夜の見張りは俺たちがやるから、エリーザはしっかり休んでおけ」
「ありがとう。そうさせてもらうわ」
「無理そうなら、俺が抱えて運ぶぜ?」
「大丈夫よ、問題ないわ」
引きつった顔のエリーザがそう言った。その顔を見ると、エリーザにとってジルに抱えられて運ばれるのは最終手段のようである。残りのメンバーには疲れは見られない。全員タフガイである。
リリアとピーちゃんは俺の肩に乗っているので、疲れることはあまりなさそうだけどね。
「ねえ、明日はあたしもコッソリと体力回復魔法と強化魔法を使っておくわ」
「バレなければ良いんだけど」
コソコソと耳元に話しかけてきたリリアにそう答えた。俺たちが治癒魔法を使えることはなるべく黙っておきたい。エリーザの居場所を横取りすることになりかねないからね。
アーダンが準備してくれた食事を食べながら、明日の動きの確認をする。
「明日には港街スイレンに到着するだろう。まずはスイレンを治めている人に連絡だな」
「港に停泊している船にも注意を促さないと」
「そうだな。港には俺たちが乗ってきたエレオノーラ号もあるからな。あれが沈んだら、今度はいつ帰れるか分からないぞ」
あとはどれだけ俺たちの話をまともに聞いてくれるかだな。この大陸では俺たちのことを知っている人はほぼいないだろう。そうなると、俺たちは一般市民とほぼ同じだ。何だか段々不安になってきたぞ。
「俺たちの意見を聞いてもらえなかったらどうするんだ?」
「そうなったら、なるべく被害が出ないように戦うしかないな」
うーんと考え込んだ。戦うと言っても海岸沿いはどこも船着き場になっていたはずだ。とても戦えるような場所ではなかった。
「場所が悪いね」
「そうなんだよな~」
ジルも同じことを思ったのか、無言で料理をつついている。
「ただ倒すだけならウォータードラゴンのときみたいにすれば良いんだけど、今回は水の精霊を助け出さないといけないからね」
そんな悩んでいる俺たちにリリアが答えを出してくれた。テーブルの中央に浮遊すると、腕を組んで大きく胸を張った。
「決戦のバトルフィールドを作れば良いのよ!」
「決戦のバトルフィールド?」
みんなの声がそろった。いったい何をするつもりなのだろうか。困惑する俺たちを気にすることなく、リリアが妙案を話し始めた。
「海の上にあたしたちが戦える場所を作れば良いのよ」
「確かにその考えは一理あるが……でもどうやって?」
アーダンが腕を組んで考えている。リリアの言うとおり、海の上にそんな場所があれば、港がどのような状態でも戦うことができる。それに街への被害も最小限に抑えることができるだろう。事と次第によっては、あとのことを考えずに強力な魔法を使うこともできるな。
「もちろん魔法を使って作るのよ」
「なるほど。氷魔法で足場を作れば、その上で戦うことができるね」
「でもそれだと、ツルツル滑って戦いにくいぞ?」
俺とジルの意見に、チッチッチと指を振るリリア。
「木で足場を作るのよ。水によく浮かぶ木を使えば十分に耐えられるはずよ」
「そうか、その手があったか! あ、でもそんなに広い面積に木を張り巡らせることができるの?」
「そこはほら、フェルからタップリと魔力をもらえば良いわけだし?」
リリアの艶のある声につられて、みんなの注目が俺に集まった。リリアにタップリと魔力を与える……いつぞやのときみたいに肌と肌をくっつけ合えば良いのかな? 何とかなるような気はする。
「……いけそうか、フェル?」
「部屋はのぞかないようにしておくわ」
「それなら別々の部屋をとる必要があるな」
「ボクはあちらの空間に戻っておきますよ」
みんなの変な気遣いがつらい。いったい俺とリリアが何をすると思っているのか。体格差をよく考えて欲しい。キスすらまともにできないと言うのに、何をしようと言うのかね。
「そんなに気を遣わなくても大丈夫だよ。それじゃ、港街スイレンに着いたらすぐに海の上に決戦のバトルフィールドを作ることにするよ。無駄になったら壊せば良いだけだし」
「そうだな、その方が街中で戦うことになるよりかはずっと良さそうだからな」
方針は決まった。あとは水の精霊がやって来るのを待つだけだ。問題は場所をどこにするかだな。あまりにも陸地に近すぎると船の航行の妨げになるだろうし、遠く離れるなら、そこに行くまでの足がいる。
「どちらにしろ、早く港街スイレンにたどり着かないとな。早く寝て、明日朝すぐに出発だ。やっぱエリーザを抱えた方が早くないか?」
「それは最終手段だな。せめて水の精霊がどの辺りにいるかが分かれば良いんだがな」
「そうねぇ、海岸沿いに移動すれば、このまま陸地を移動するよりかは手がかりを見つけやすくなるかも?」
夕食が終わると、テーブルの上には料理の代わりに周辺の地図が広げられた。このまま進むべきか、海岸線まで向かってそこから港街スイレンを目指すか、どちらが良いのかを話し合うことになった。
「このまま真っ直ぐに港街スイレンを目指せば、明日の昼過ぎには到着するだろう」
「海岸線を目指すと、到着するのは夜になりそうだね」
「早く到着すればそれだけ下準備を早めることができる」
「海岸線に沿って進めば、水の精霊の動きが分かるかも知れないわ」
どっちが正解なのだろうか。準備は早い方がいい。しかし水の精霊の動きも気になるところだ。それに海の状態を見ることができれば、あの荒れた海がどこまで続いているのかを知ることができる。
「俺は海岸線に向かった方が良いと思う。海の状態を知っておいた方が良いんじゃないかな? すでに海が荒れているなら、足場を作るのは簡単じゃないと思うんだ。そうなれば、別の方法を考える必要があるかも知れない。それにミズナにも緊急事態を知らせないと」
「確かにそうだな。ミズナにも知らせなければならないな。昼過ぎにスイレンに着くことができれば住人に警告することができるが、どれだけの人が俺たちの意見を聞いてくれるのかは未知数だからな」
「急いでスイレンに帰っても、無駄になる可能性があるってことね。でも少なくとも、エレオノーラ号の人たちは聞いてくれるんじゃないの?」
「それもそうだね」
これは困ったな。どっちが良いのか悩ましいところだ。そのとき、ピーちゃんが肩から地図の上に降り立った。
「二手に分かれてはどうでしょうか? 兄貴と姉御、そしてボクは海岸線を目指すのです。ボクたちは空が飛べますからね」
「なるほど、その手があったな。何もみんなで一緒に行動する必要はないからな」
アーダンがあごに手を当てて、大きくうなずいている。一緒に行動する時間が長くなっていたから、そのことをすっかり忘れていた。それなら俺たちもエリーザを気にせずに強化魔法を使うことができる。
「それが良いわ。そうしましょう! そうすればエリーザもジルに抱えられなくて済むはずよ」
「そうね!」
「……そんなに嫌か?」
あ、ジルが落ち込んでいる。こんなとき、どうやって励ませば良いんだ? 困った俺はアーダンとピーちゃんを見た。アーダンはあからさまに視線をそらした。打つ手なし、ということだろう。一方のピーちゃんは……。
「そんなことはありませんよ。エリーザ姐さんの照れ隠しですよ!」
「ち、違うから!」
大慌てでエリーザが否定した。その慌てふためき様を見たリリアが悪い顔をしている。
「あら、そうだったのね。それは悪いことをしちゃったわ。今度から見て見ない振りをするから、ジルにお姫様抱っこして運んでもらっても良いのよ?」
「違うから!」
エリーザの完全否定宣言にジルの顔がしょんぼりした表情になってしまった。悪いことしちゃったなぁ。あとでリリアに二人をからかわないようにしっかりと言い聞かせておかないと。
「エリーザ、大丈夫?」
「さすがにちょっと厳しいわね」
大きく肩で息をしている。それもそのはず。ここまでほとんど休みを取らずに走ってきたのだ。ひとまずエリーザを休ませて、残りのメンバーで野営の準備を整える。拠点は簡単な石造りの家にした。これだけでも守りは十分だ。
「夜の見張りは俺たちがやるから、エリーザはしっかり休んでおけ」
「ありがとう。そうさせてもらうわ」
「無理そうなら、俺が抱えて運ぶぜ?」
「大丈夫よ、問題ないわ」
引きつった顔のエリーザがそう言った。その顔を見ると、エリーザにとってジルに抱えられて運ばれるのは最終手段のようである。残りのメンバーには疲れは見られない。全員タフガイである。
リリアとピーちゃんは俺の肩に乗っているので、疲れることはあまりなさそうだけどね。
「ねえ、明日はあたしもコッソリと体力回復魔法と強化魔法を使っておくわ」
「バレなければ良いんだけど」
コソコソと耳元に話しかけてきたリリアにそう答えた。俺たちが治癒魔法を使えることはなるべく黙っておきたい。エリーザの居場所を横取りすることになりかねないからね。
アーダンが準備してくれた食事を食べながら、明日の動きの確認をする。
「明日には港街スイレンに到着するだろう。まずはスイレンを治めている人に連絡だな」
「港に停泊している船にも注意を促さないと」
「そうだな。港には俺たちが乗ってきたエレオノーラ号もあるからな。あれが沈んだら、今度はいつ帰れるか分からないぞ」
あとはどれだけ俺たちの話をまともに聞いてくれるかだな。この大陸では俺たちのことを知っている人はほぼいないだろう。そうなると、俺たちは一般市民とほぼ同じだ。何だか段々不安になってきたぞ。
「俺たちの意見を聞いてもらえなかったらどうするんだ?」
「そうなったら、なるべく被害が出ないように戦うしかないな」
うーんと考え込んだ。戦うと言っても海岸沿いはどこも船着き場になっていたはずだ。とても戦えるような場所ではなかった。
「場所が悪いね」
「そうなんだよな~」
ジルも同じことを思ったのか、無言で料理をつついている。
「ただ倒すだけならウォータードラゴンのときみたいにすれば良いんだけど、今回は水の精霊を助け出さないといけないからね」
そんな悩んでいる俺たちにリリアが答えを出してくれた。テーブルの中央に浮遊すると、腕を組んで大きく胸を張った。
「決戦のバトルフィールドを作れば良いのよ!」
「決戦のバトルフィールド?」
みんなの声がそろった。いったい何をするつもりなのだろうか。困惑する俺たちを気にすることなく、リリアが妙案を話し始めた。
「海の上にあたしたちが戦える場所を作れば良いのよ」
「確かにその考えは一理あるが……でもどうやって?」
アーダンが腕を組んで考えている。リリアの言うとおり、海の上にそんな場所があれば、港がどのような状態でも戦うことができる。それに街への被害も最小限に抑えることができるだろう。事と次第によっては、あとのことを考えずに強力な魔法を使うこともできるな。
「もちろん魔法を使って作るのよ」
「なるほど。氷魔法で足場を作れば、その上で戦うことができるね」
「でもそれだと、ツルツル滑って戦いにくいぞ?」
俺とジルの意見に、チッチッチと指を振るリリア。
「木で足場を作るのよ。水によく浮かぶ木を使えば十分に耐えられるはずよ」
「そうか、その手があったか! あ、でもそんなに広い面積に木を張り巡らせることができるの?」
「そこはほら、フェルからタップリと魔力をもらえば良いわけだし?」
リリアの艶のある声につられて、みんなの注目が俺に集まった。リリアにタップリと魔力を与える……いつぞやのときみたいに肌と肌をくっつけ合えば良いのかな? 何とかなるような気はする。
「……いけそうか、フェル?」
「部屋はのぞかないようにしておくわ」
「それなら別々の部屋をとる必要があるな」
「ボクはあちらの空間に戻っておきますよ」
みんなの変な気遣いがつらい。いったい俺とリリアが何をすると思っているのか。体格差をよく考えて欲しい。キスすらまともにできないと言うのに、何をしようと言うのかね。
「そんなに気を遣わなくても大丈夫だよ。それじゃ、港街スイレンに着いたらすぐに海の上に決戦のバトルフィールドを作ることにするよ。無駄になったら壊せば良いだけだし」
「そうだな、その方が街中で戦うことになるよりかはずっと良さそうだからな」
方針は決まった。あとは水の精霊がやって来るのを待つだけだ。問題は場所をどこにするかだな。あまりにも陸地に近すぎると船の航行の妨げになるだろうし、遠く離れるなら、そこに行くまでの足がいる。
「どちらにしろ、早く港街スイレンにたどり着かないとな。早く寝て、明日朝すぐに出発だ。やっぱエリーザを抱えた方が早くないか?」
「それは最終手段だな。せめて水の精霊がどの辺りにいるかが分かれば良いんだがな」
「そうねぇ、海岸沿いに移動すれば、このまま陸地を移動するよりかは手がかりを見つけやすくなるかも?」
夕食が終わると、テーブルの上には料理の代わりに周辺の地図が広げられた。このまま進むべきか、海岸線まで向かってそこから港街スイレンを目指すか、どちらが良いのかを話し合うことになった。
「このまま真っ直ぐに港街スイレンを目指せば、明日の昼過ぎには到着するだろう」
「海岸線を目指すと、到着するのは夜になりそうだね」
「早く到着すればそれだけ下準備を早めることができる」
「海岸線に沿って進めば、水の精霊の動きが分かるかも知れないわ」
どっちが正解なのだろうか。準備は早い方がいい。しかし水の精霊の動きも気になるところだ。それに海の状態を見ることができれば、あの荒れた海がどこまで続いているのかを知ることができる。
「俺は海岸線に向かった方が良いと思う。海の状態を知っておいた方が良いんじゃないかな? すでに海が荒れているなら、足場を作るのは簡単じゃないと思うんだ。そうなれば、別の方法を考える必要があるかも知れない。それにミズナにも緊急事態を知らせないと」
「確かにそうだな。ミズナにも知らせなければならないな。昼過ぎにスイレンに着くことができれば住人に警告することができるが、どれだけの人が俺たちの意見を聞いてくれるのかは未知数だからな」
「急いでスイレンに帰っても、無駄になる可能性があるってことね。でも少なくとも、エレオノーラ号の人たちは聞いてくれるんじゃないの?」
「それもそうだね」
これは困ったな。どっちが良いのか悩ましいところだ。そのとき、ピーちゃんが肩から地図の上に降り立った。
「二手に分かれてはどうでしょうか? 兄貴と姉御、そしてボクは海岸線を目指すのです。ボクたちは空が飛べますからね」
「なるほど、その手があったな。何もみんなで一緒に行動する必要はないからな」
アーダンがあごに手を当てて、大きくうなずいている。一緒に行動する時間が長くなっていたから、そのことをすっかり忘れていた。それなら俺たちもエリーザを気にせずに強化魔法を使うことができる。
「それが良いわ。そうしましょう! そうすればエリーザもジルに抱えられなくて済むはずよ」
「そうね!」
「……そんなに嫌か?」
あ、ジルが落ち込んでいる。こんなとき、どうやって励ませば良いんだ? 困った俺はアーダンとピーちゃんを見た。アーダンはあからさまに視線をそらした。打つ手なし、ということだろう。一方のピーちゃんは……。
「そんなことはありませんよ。エリーザ姐さんの照れ隠しですよ!」
「ち、違うから!」
大慌てでエリーザが否定した。その慌てふためき様を見たリリアが悪い顔をしている。
「あら、そうだったのね。それは悪いことをしちゃったわ。今度から見て見ない振りをするから、ジルにお姫様抱っこして運んでもらっても良いのよ?」
「違うから!」
エリーザの完全否定宣言にジルの顔がしょんぼりした表情になってしまった。悪いことしちゃったなぁ。あとでリリアに二人をからかわないようにしっかりと言い聞かせておかないと。
0
お気に入りに追加
3,297
あなたにおすすめの小説
【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました
桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて…
小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。
この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。
そして小さな治療院で働く普通の女性だ。
ただ普通ではなかったのは「性欲」
前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは…
その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。
こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。
もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。
特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜
ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……?
※残酷な描写あり
⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。
ムーンライトノベルズ からの転載です。
義兄に告白されて、承諾したらトロ甘な生活が待ってました。
アタナシア
恋愛
母の再婚をきっかけにできたイケメンで完璧な義兄、海斗。ひょんなことから、そんな海斗に告白をされる真名。
捨てられた子犬みたいな目で告白されたら断れないじゃん・・・!!
承諾してしまった真名に
「ーいいの・・・?ー ほんとに?ありがとう真名。大事にするね、ずっと・・・♡」熱い眼差を向けられて、そのままーーーー・・・♡。
婚約者が選んだのは私から魔力を盗んだ妹でした
今川幸乃
恋愛
バートン伯爵家のミアの婚約者、パーシーはいつも「魔法が使える人がいい」とばかり言っていた。
実はミアは幼いころに水の精霊と親しくなり、魔法も得意だった。
妹のリリーが怪我した時に母親に「リリーが可哀想だから魔法ぐらい譲ってあげなさい」と言われ、精霊を譲っていたのだった。
リリーはとっくに怪我が治っているというのにずっと仮病を使っていて一向に精霊を返すつもりはない。
それでもミアはずっと我慢していたが、ある日パーシーとリリーが仲良くしているのを見かける。
パーシーによると「怪我しているのに頑張っていてすごい」ということらしく、リリーも満更ではなさそうだった。
そのためミアはついに彼女から精霊を取り戻すことを決意する。
兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜
藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。
__婚約破棄、大歓迎だ。
そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った!
勝負は一瞬!王子は場外へ!
シスコン兄と無自覚ブラコン妹。
そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。
周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!?
短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています
カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
転生したら捨てられたが、拾われて楽しく生きています。
トロ猫
ファンタジー
2024.7月下旬5巻刊行予定
2024.6月下旬コミックス1巻刊行
2024.1月下旬4巻刊行
2023.12.19 コミカライズ連載スタート
2023.9月下旬三巻刊行
2023.3月30日二巻刊行
2022.11月30日一巻刊行
寺崎美里亜は転生するが、5ヶ月で教会の前に捨てられる。
しかも誰も通らないところに。
あー詰んだ
と思っていたら後に宿屋を営む夫婦に拾われ大好きなお菓子や食べ物のために奮闘する話。
コメント欄を解放しました。
誤字脱字のコメントも受け付けておりますが、必要箇所の修正後コメントは非表示とさせていただきます。また、ストーリーや今後の展開に迫る質問等は返信を控えさせていただきます。
書籍の誤字脱字につきましては近況ボードの『書籍の誤字脱字はここに』にてお願いいたします。
出版社との規約に触れる質問等も基本お答えできない内容が多いですので、ノーコメントまたは非表示にさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる