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エルフの森調査依頼②
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翌朝、寝ぼけていたリリアを起こして朝風呂に入った。お酒を飲んでからのリリアの記憶はあやふやだったが、コップ一杯のお酒ならリリアが脱ぎ出さないことが分かった。それだけでも大きな収穫だ。
「いつの間にか寝ちゃってたのね。お肉がおいしかったことは覚えているんだけど」
「それだけで十分だよ。お昼過ぎに冒険者ギルドに集まることになってる。今後のことについて話すんだと思う。拠点をどうするかの話があるんじゃないかな?」
「そうね。宿が別々だと不便だったりするもんね。あたしはここの宿が気に入っているんだけどな~」
「俺も気に入っているから、この宿を押すつもりだよ」
この数日間はお風呂に入ることができなかった。そのため俺たちは久々の長風呂を楽しんだのだった。
朝食と昼食を兼ねた食事を取り、ぶらぶらとその辺りを散策してから冒険者ギルドに向かった。少し早く来てしまったかなと思ったが、そんなことはなく、アーダンたちはすでに来ていた。
「来たか、フェル。ちょっとこれを見てくれ」
「これは……エルフの森の調査依頼?」
「そうなんだ。俺たちがここに来たときにはすでに張り出されていたんだ」
内容をよく見ると、エルフの森で異変が起きたみたいなので、調査をして欲しいとのことだった。依頼のランクはシルバーランク以上になっている。
「シルバーランクからの依頼になっているね。そこまで危険じゃないと判断したのかな?」
「それもあるだろうし、きっと人手が欲しかったんじゃないかと俺は思っている」
アーダンが言うのならそうなのだろう。この中では一番しっかりとしているし、俺たちよりも経験が豊富みたいだ。
「それで、どう思う?」
「引き受けても良いんじゃない? そのつもりなんでしょ?」
アーダンがポリポリと頭をかいた。聞くまでもなかろうよ。あの森の木が枯れた状態を見て動かない冒険者はいないだろう。それほどまでに衝撃的だった。世界の終わりが来てるのかと思うくらいだ。
「ほら、私が言った通りじゃない。大丈夫だって」
「そう来なくっちゃ! 熱い戦いの予感がするぜ」
「それじゃ、決まりだな」
そう言うとアーダンは受付カウンターへと向かった。みんなで受付カウンターに行っても邪魔になるだけだろう。そんなわけで俺たちは大人しく丸いテーブルを囲みながら待つことにした。
「突然森がなくなるだなんて、地脈に何かあったのかしら? でも土の中に魔力は残っていたけど……」
「地脈関係だったら何とかなるの?」
「行ってみないと何とも言えないわね。でも、それなら納得かなぁって思ったのよ」
「おいおい、何の話だよ」
戻って来たアーダンを加えて改めて今回の調査についてのことを話した。
最初の目的地はエルフの森にあるエルフの国だ。まずはそこで情報を受け取る。すでにエルフの国には冒険者ギルドを通して連絡が行っているらしい。
その情報を元にして、その後の行動を決めることになる。ちょっと行き当たりばったりな気がするが、それだけ悠長に考えている時間がないのかも知れない。
「出発は明日にしよう」
みんながアーダンの言葉にうなずいた。
「了解。宿はどうする?」
「もちろん、あたしたちが泊まっている宿に来るわよね? 何せ個室のお風呂が付いているのよ。そんな宿、他にはないわよ」
リリアが猛烈アピールを始めた。個室のお風呂という単語にエリーザが食いついた。どうやらエリーザもお風呂に入りたい人種のようである。これはこちら側に引き込めそうだぞ。
「良いわね、それ。アーダン、リリアちゃんたちが泊まっている宿にしましょう」
「そうだな。そうするか。俺はそこまでお風呂にこだわりはないんだがな」
「同じく。洗い流せればそれでいいよな」
どうやらアーダンとジルはお風呂の魅力をよく知らないようである。この宿でその虜になるといい。ククク……。
「いつの間にか寝ちゃってたのね。お肉がおいしかったことは覚えているんだけど」
「それだけで十分だよ。お昼過ぎに冒険者ギルドに集まることになってる。今後のことについて話すんだと思う。拠点をどうするかの話があるんじゃないかな?」
「そうね。宿が別々だと不便だったりするもんね。あたしはここの宿が気に入っているんだけどな~」
「俺も気に入っているから、この宿を押すつもりだよ」
この数日間はお風呂に入ることができなかった。そのため俺たちは久々の長風呂を楽しんだのだった。
朝食と昼食を兼ねた食事を取り、ぶらぶらとその辺りを散策してから冒険者ギルドに向かった。少し早く来てしまったかなと思ったが、そんなことはなく、アーダンたちはすでに来ていた。
「来たか、フェル。ちょっとこれを見てくれ」
「これは……エルフの森の調査依頼?」
「そうなんだ。俺たちがここに来たときにはすでに張り出されていたんだ」
内容をよく見ると、エルフの森で異変が起きたみたいなので、調査をして欲しいとのことだった。依頼のランクはシルバーランク以上になっている。
「シルバーランクからの依頼になっているね。そこまで危険じゃないと判断したのかな?」
「それもあるだろうし、きっと人手が欲しかったんじゃないかと俺は思っている」
アーダンが言うのならそうなのだろう。この中では一番しっかりとしているし、俺たちよりも経験が豊富みたいだ。
「それで、どう思う?」
「引き受けても良いんじゃない? そのつもりなんでしょ?」
アーダンがポリポリと頭をかいた。聞くまでもなかろうよ。あの森の木が枯れた状態を見て動かない冒険者はいないだろう。それほどまでに衝撃的だった。世界の終わりが来てるのかと思うくらいだ。
「ほら、私が言った通りじゃない。大丈夫だって」
「そう来なくっちゃ! 熱い戦いの予感がするぜ」
「それじゃ、決まりだな」
そう言うとアーダンは受付カウンターへと向かった。みんなで受付カウンターに行っても邪魔になるだけだろう。そんなわけで俺たちは大人しく丸いテーブルを囲みながら待つことにした。
「突然森がなくなるだなんて、地脈に何かあったのかしら? でも土の中に魔力は残っていたけど……」
「地脈関係だったら何とかなるの?」
「行ってみないと何とも言えないわね。でも、それなら納得かなぁって思ったのよ」
「おいおい、何の話だよ」
戻って来たアーダンを加えて改めて今回の調査についてのことを話した。
最初の目的地はエルフの森にあるエルフの国だ。まずはそこで情報を受け取る。すでにエルフの国には冒険者ギルドを通して連絡が行っているらしい。
その情報を元にして、その後の行動を決めることになる。ちょっと行き当たりばったりな気がするが、それだけ悠長に考えている時間がないのかも知れない。
「出発は明日にしよう」
みんながアーダンの言葉にうなずいた。
「了解。宿はどうする?」
「もちろん、あたしたちが泊まっている宿に来るわよね? 何せ個室のお風呂が付いているのよ。そんな宿、他にはないわよ」
リリアが猛烈アピールを始めた。個室のお風呂という単語にエリーザが食いついた。どうやらエリーザもお風呂に入りたい人種のようである。これはこちら側に引き込めそうだぞ。
「良いわね、それ。アーダン、リリアちゃんたちが泊まっている宿にしましょう」
「そうだな。そうするか。俺はそこまでお風呂にこだわりはないんだがな」
「同じく。洗い流せればそれでいいよな」
どうやらアーダンとジルはお風呂の魅力をよく知らないようである。この宿でその虜になるといい。ククク……。
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