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体で……
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話を聞いたところによると、モンスターに変異した人間は商業都市ラザーニャを守る兵士たちに倒されたようである。
変異したのがゴブリンだったため、あっさりと討ち取られたようだ。そして当然のことながら、モンスターと同じく、霧のように霧散したらしい。ちなみに何も落とさなかった。
「完全にモンスターになったみたいですね」
「モンスターと同じく霧散してしまえば、それ以外の何者でもないですからね」
そして霧散してしまえば、何の手がかりも得られない。せめて遺体が残っていれば、疫病の原因を突き止めることができたかも知れないのに。
「それでは打つ手なしですね。その人の家族はどうなったのですか?」
「家族も危険と判断されて、今は領主代行の住んでいる屋敷で監禁されています」
「なるほど。一度、話を聞く必要がありそうだな」
直接話を聞いても何も変わらないだろうが、他に手がかりがないのだ。仕方がないよね。
家族との面談が終わったら、次は彼らの家を訪ねてみよう。衛兵が調べ上げているだろうが、何か得られるものがあるかも知れない。
そんなことをカビルンバに話すと、菌糸を組んでうなずいてくれた。
「レオ様にしてはやけに冷静で的確な判断をしますね」
「ふむ、主はソフィア殿に良いところを見せたいのかも知れませぬな」
二人とも、それ、褒めてくれているんだよね? じいやの発言を聞いて、ソフィアが「え、そうなの? そうなの?」みたいな顔でこちらを見てくる。どんな顔をすれば良いんだ。
分からないので取りあえず笑顔を作っておいた。ソフィアの顔もニンマリしているし、これで良かったのだと思う。
「他に異論はないようだな? それじゃ、取りあえずはこの方針でいこう」
「こちらも新しい情報があれば、すぐにお伝えします。どこに人を向かわせれば良いでしょうか?」
そうだった。まだこの街での宿を決めていないんだった。さすがに先ほどの怪しい宿屋に人を走らされても困るだろう。
カビルンバを見ると、一つうなずきを返してくれた。今度こそ、大丈夫なはずだ。大丈夫だよね?
「これから宿屋を探しますので、見つかり次第、知らせに来ます」
「そ、そうですか。よろしくお願いします」
カビに言われて困惑するニコラス。さっきから話しているのだから今さら困惑しなくても良いのに。
カビルンバはここへ直接知らせるつもりなのだろう。カビはどこにでも存在している。分体を送るのは造作もないはずだ。
ニコラスに挨拶をしてから錬金術ギルドを後にした。錬金術ギルドに宿泊できる場所があれば良かったのだが、どうやらそのような場所はないようだ。冒険者ギルドならありそうなんだけどね。ん? 冒険者ギルド?
「冒険者ギルドにも一度顔を出さないといけないな」
「そうですね。冒険者としての心構えを聞かないといけませんからね」
「何じゃ、レオニート。おぬしは冒険者になったのか? あのクソ勇者と同じ」
ジロリと目を半月の形にしてこちらをにらむ。口が悪いぞ、ソフィア。かわいらしい見た目をしておいて、「クソ」はないだろう「クソ」は。どうやら相当、勇者に恨みがあるようだ。
だが、ソフィアよ、勇者はすでに死んでいる。
「まあ、なるつもりはなかったんだが、向こうから『Sランク冒険者になって下さいお願いします。何でもしますから!』と言われれば、断るわけにもいかなくてね~」
口元に笑みを浮かべながらソフィアを見下ろした。あからさまにソフィアがムッとした。ほほがヒマワリの種を詰め込んだハムスターのように膨らんだ。
それを優越感に浸りながら「プシュッ」と潰す。
「ふ、ふ~ん? レオニートごとぎがSランク冒険者になれるのなら、わらわはすぐにTランク冒険者になれそうじゃな~」
ドヤ顔をしているソフィアを見て、腹をつまんで吹き出しそうになるのをこらえる。
Tランクって、世間知らずのお嬢様か。そんなランクは存在しない。なぜならSランクが最高ランクだからだ。
これで本当にソフィアがタイラント山から下りていないことが確定したな。私の責任だ。笑うことはできない。
「レオ様、勝手に思い出をねつ造しないで下さい。何でもするなんて言ってませんよ」
「そうだったっけ?」
「そうですよ」
「ほお~? レオニートはわらわにウソをついておったのか?」
カビルンバが味方になったと思ったソフィアがニヤニヤしている。
何のことはない。カビルンバは「Tランク冒険者」発言をうやむやにしようとしているだけだ。私には分かる。
「しかし変ですな? Tランク……ぐえ」
慌ててじいやの首を絞めた。おっと、どうやらちょっと力が入りすぎたようだ。カエルが潰れるような声が出たが大丈夫そうだった。
そのまま軽く首を絞めた状態で「それ以上はいけない」とアイコンタクトを送った。じいやがコクコクと顔色を悪くしながらうなずいた。これでよし。
「早いところ宿を探そう。冒険者ギルドに行くのは疫病の問題が解決してからだ」
「もちろん分かっていますよ。宿屋は見つけておきました。少し裏通りになりますが、治安は良いですし、値段もお手頃です」
「良くやったぞ、カビルンバ。すぐに案内してくれ」
すぐに宿屋に向かおうとしたが、ソフィアの足がピタリと止まった。顔が不安そうにゆがめられている。
どうしたソフィア。まさか「人間の宿になど、泊まれぬ!」とか言い出すんじゃないだろうな?
「レオニートよ、わらわはお金を持っておらぬが……」
「何を言っているんだ。お金なら私が持っている。ソフィアはお金の心配などしなくて良いぞ」
「……すまぬな、レオニート」
珍しくソフィアが謝った。これは確実に明日は槍の雨が降ることだろう。いや、まさかりの雨が降るかも知れない。
思わぬソフィアの態度にギョッとして顔を見つめた。
見つめられたソフィアは顔を赤くしながら、あからさまに顔を背けた。
「この借りは必ず返すぞ。体で……」
「裏通りにある宿屋へ、さあ行こう!」
元気よくソフィアを小脇に抱えて歩き出した。
一体ソフィアは何を言っているんだ。だれだ、こんなお子様に大人の世界を教えたやつは。けしからん!
変異したのがゴブリンだったため、あっさりと討ち取られたようだ。そして当然のことながら、モンスターと同じく、霧のように霧散したらしい。ちなみに何も落とさなかった。
「完全にモンスターになったみたいですね」
「モンスターと同じく霧散してしまえば、それ以外の何者でもないですからね」
そして霧散してしまえば、何の手がかりも得られない。せめて遺体が残っていれば、疫病の原因を突き止めることができたかも知れないのに。
「それでは打つ手なしですね。その人の家族はどうなったのですか?」
「家族も危険と判断されて、今は領主代行の住んでいる屋敷で監禁されています」
「なるほど。一度、話を聞く必要がありそうだな」
直接話を聞いても何も変わらないだろうが、他に手がかりがないのだ。仕方がないよね。
家族との面談が終わったら、次は彼らの家を訪ねてみよう。衛兵が調べ上げているだろうが、何か得られるものがあるかも知れない。
そんなことをカビルンバに話すと、菌糸を組んでうなずいてくれた。
「レオ様にしてはやけに冷静で的確な判断をしますね」
「ふむ、主はソフィア殿に良いところを見せたいのかも知れませぬな」
二人とも、それ、褒めてくれているんだよね? じいやの発言を聞いて、ソフィアが「え、そうなの? そうなの?」みたいな顔でこちらを見てくる。どんな顔をすれば良いんだ。
分からないので取りあえず笑顔を作っておいた。ソフィアの顔もニンマリしているし、これで良かったのだと思う。
「他に異論はないようだな? それじゃ、取りあえずはこの方針でいこう」
「こちらも新しい情報があれば、すぐにお伝えします。どこに人を向かわせれば良いでしょうか?」
そうだった。まだこの街での宿を決めていないんだった。さすがに先ほどの怪しい宿屋に人を走らされても困るだろう。
カビルンバを見ると、一つうなずきを返してくれた。今度こそ、大丈夫なはずだ。大丈夫だよね?
「これから宿屋を探しますので、見つかり次第、知らせに来ます」
「そ、そうですか。よろしくお願いします」
カビに言われて困惑するニコラス。さっきから話しているのだから今さら困惑しなくても良いのに。
カビルンバはここへ直接知らせるつもりなのだろう。カビはどこにでも存在している。分体を送るのは造作もないはずだ。
ニコラスに挨拶をしてから錬金術ギルドを後にした。錬金術ギルドに宿泊できる場所があれば良かったのだが、どうやらそのような場所はないようだ。冒険者ギルドならありそうなんだけどね。ん? 冒険者ギルド?
「冒険者ギルドにも一度顔を出さないといけないな」
「そうですね。冒険者としての心構えを聞かないといけませんからね」
「何じゃ、レオニート。おぬしは冒険者になったのか? あのクソ勇者と同じ」
ジロリと目を半月の形にしてこちらをにらむ。口が悪いぞ、ソフィア。かわいらしい見た目をしておいて、「クソ」はないだろう「クソ」は。どうやら相当、勇者に恨みがあるようだ。
だが、ソフィアよ、勇者はすでに死んでいる。
「まあ、なるつもりはなかったんだが、向こうから『Sランク冒険者になって下さいお願いします。何でもしますから!』と言われれば、断るわけにもいかなくてね~」
口元に笑みを浮かべながらソフィアを見下ろした。あからさまにソフィアがムッとした。ほほがヒマワリの種を詰め込んだハムスターのように膨らんだ。
それを優越感に浸りながら「プシュッ」と潰す。
「ふ、ふ~ん? レオニートごとぎがSランク冒険者になれるのなら、わらわはすぐにTランク冒険者になれそうじゃな~」
ドヤ顔をしているソフィアを見て、腹をつまんで吹き出しそうになるのをこらえる。
Tランクって、世間知らずのお嬢様か。そんなランクは存在しない。なぜならSランクが最高ランクだからだ。
これで本当にソフィアがタイラント山から下りていないことが確定したな。私の責任だ。笑うことはできない。
「レオ様、勝手に思い出をねつ造しないで下さい。何でもするなんて言ってませんよ」
「そうだったっけ?」
「そうですよ」
「ほお~? レオニートはわらわにウソをついておったのか?」
カビルンバが味方になったと思ったソフィアがニヤニヤしている。
何のことはない。カビルンバは「Tランク冒険者」発言をうやむやにしようとしているだけだ。私には分かる。
「しかし変ですな? Tランク……ぐえ」
慌ててじいやの首を絞めた。おっと、どうやらちょっと力が入りすぎたようだ。カエルが潰れるような声が出たが大丈夫そうだった。
そのまま軽く首を絞めた状態で「それ以上はいけない」とアイコンタクトを送った。じいやがコクコクと顔色を悪くしながらうなずいた。これでよし。
「早いところ宿を探そう。冒険者ギルドに行くのは疫病の問題が解決してからだ」
「もちろん分かっていますよ。宿屋は見つけておきました。少し裏通りになりますが、治安は良いですし、値段もお手頃です」
「良くやったぞ、カビルンバ。すぐに案内してくれ」
すぐに宿屋に向かおうとしたが、ソフィアの足がピタリと止まった。顔が不安そうにゆがめられている。
どうしたソフィア。まさか「人間の宿になど、泊まれぬ!」とか言い出すんじゃないだろうな?
「レオニートよ、わらわはお金を持っておらぬが……」
「何を言っているんだ。お金なら私が持っている。ソフィアはお金の心配などしなくて良いぞ」
「……すまぬな、レオニート」
珍しくソフィアが謝った。これは確実に明日は槍の雨が降ることだろう。いや、まさかりの雨が降るかも知れない。
思わぬソフィアの態度にギョッとして顔を見つめた。
見つめられたソフィアは顔を赤くしながら、あからさまに顔を背けた。
「この借りは必ず返すぞ。体で……」
「裏通りにある宿屋へ、さあ行こう!」
元気よくソフィアを小脇に抱えて歩き出した。
一体ソフィアは何を言っているんだ。だれだ、こんなお子様に大人の世界を教えたやつは。けしからん!
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