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一方その頃――バディア辺境伯家のサロンでは
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レオニートが玄関から出て行く姿を見送りながら、エレナは心の底から祈っていた。
どうか我が領地をお守り下さい。無事に帰ってきて下さい。そして無事に帰って来た暁には……。
「……ナ、エレナ!」
「わ! お婆様?」
「わ、じゃないよ。ひどい顔だね。美人が台無しだよ。ほら、こっちに来な」
なかなかサロンに戻って来ないエレナを心配したマーガレットは玄関に孫娘を迎えに行った。もしかしたら一緒について行ったのではないか? そんな一抹の不安を感じながら。
だがエレナはそこにいた。しかし、返事がない。何とか正気に戻したが、今にも倒れそうである。
サロンに戻ると、そこにはもう一人、エレナと同じようにひどい顔をした人物がいた。エレナの母親である。
「オリビア、あんたもひどい顔をしているよ。部屋に戻った方が良いんじゃないかい?」
「お義母様……いいえ、戻るわけにはいきませんわ。これでも私はバディア辺境伯の妻なのですから。最後まで、目を背けるようなことはしませんわ」
顔色は悪いが、その目は決意を帯びてギラギラと輝いていた。
こんな良い娘を犠牲にすることになるなんて。いや、まだ分からない。レオ様がデタラメなことを言うとは思えない。確信はないが、レオ様からは底知れぬ何かを感じる。それがマーガレットの印象だった。
「レオ様は無事に戻って来られるでしょうか?」
「そうだねぇ……無理はしないと思うよ。何か策があると言っていた。もしかすると、効果がありそうな錬金術アイテムに、心当たりがあるのかも知れないよ」
「効果のある錬金術アイテム……」
エレナはランドキングタートルを直接見たことはない。だが先ほど「山がランドキングタートルだった」と言っていた。そのため、大きさは想像できる。とてもではないが、有効な錬金術アイテムがあるとは思えなかった。
「エレナ、そんな顔をするんじゃない。もしレオニート殿の案がうまく行かなければ、すぐにここへ戻って来るはずだよ。そのときは……分かっているね、エレナ?」
「お父様! ……分かりましたわ。レオ様と一緒に避難しますわ」
ようやく娘が観念してくれたことにホッとするバディア辺境伯。もしかしてエレナをあきらめさせるために、レオニート殿は動いたのでは? それはそれでありがたい。バディア辺境伯は心の底からレオニートに感謝した。これで血筋はつながれる。
「エレナ、ここを離れたら、アレリード伯爵を頼るんだ。この手紙を持って行けば、話は通じるはずだ」
バディア辺境伯は用意しておいた手紙をエレナに渡した。
エレナは素直にそれを受け取りながら考える。レオ様が戻って来たら、すぐにこの領都を出なければ。もうすぐこの領都は恐慌状態になる。そうなれば、領都から出ることさえできないかも知れない。
そんなエレナの様子を見たバディア辺境伯はひそかに安堵しながら、今度はマーガレットに視線を向ける。
「できれば母上も一緒に行ってもらえるとありがたいのですが……」
「お断りだね。あたしはここに骨を埋める覚悟だよ」
「そうですか。残念です」
バディア辺境伯は首を左右に振った。マーガレットがそばについていれば、エレナも安心することができるだろう。エレナは良くも悪くもマーガレットになついていた。
じりじりと時間だけが過ぎて行く。テーブルの上のお茶は使用人が冷めるたびに変えているが、だれも手をつけない。
バディア辺境伯が有する騎士団からはいつでも出撃できる準備が整ったとの連絡があった。今頃、冒険者ギルドにも情報が伝わっていることだろう。冒険者ギルドには住民の避難を手伝いながら、一緒に避難するように指示してある。
冒険者は国全体の財産である。バディア辺境伯の都合でその財産を減らすわけにはいかない。自軍のみで時間を稼ぐつもりだった。
斥候からの話によると、領都にランドキングタートルが到着するまでにはあと二日はかかるということだった。
それだけ時間があれば住民が避難することは十分に可能だろう。だが、なるべくならば騒ぎを最小限に抑えたい。バディア辺境伯はレオニートの作戦が失敗した後で避難指示を出すつもりだった。レオニートが戻って来るまでには、それほど時間はかからないだろうと考えている。
そのときバタンとサロンの扉が開いた。ノックもなく入って来たのは領都の冒険者ギルドのギルド長であるダグラス・エンダーだった。普段は一応、それなりに礼儀を尽くしているダグラスだったが、このときばかりは冒険者時代のがさつさが戻って来たようだった。
「聞いたぞアマンド! なぜ冒険者ギルドに依頼しない?」
「ダグラス、お前の意気込みは買うが、さすがに無理だ。倒せる相手じゃない。被害を最小限に食い止めることが大事だ。それは冒険者も同じだ」
「そんなもの、やってみないと分からないだろうがよ!」
「山のようなモンスターを相手に、どう戦うつもりだ?」
そう言いながら、バディア辺境伯はふとおかしくなった。ならばなぜ、自分はレオニート殿に託したのか。エレナの呪いを解くという、不可能を可能にした男だったからだろうか?
「どうした? なぜ笑う?」
「フフフ、すまん。じつはな、もうすでに託した人物がいるのだよ」
「託した人物?」
首をひねるダグラス。彼には思い当たる人物は一人もいなかった。
そのとき、バタバタと慌てた様子で使用人がサロンに飛び込んで来た。
「ご主人様、れ、レオニート様が戻って参りました!」
「帰って来たか!」
イスが倒れるのも気にせずに勢いよくバディア辺境伯が立ち上がった。
どうか我が領地をお守り下さい。無事に帰ってきて下さい。そして無事に帰って来た暁には……。
「……ナ、エレナ!」
「わ! お婆様?」
「わ、じゃないよ。ひどい顔だね。美人が台無しだよ。ほら、こっちに来な」
なかなかサロンに戻って来ないエレナを心配したマーガレットは玄関に孫娘を迎えに行った。もしかしたら一緒について行ったのではないか? そんな一抹の不安を感じながら。
だがエレナはそこにいた。しかし、返事がない。何とか正気に戻したが、今にも倒れそうである。
サロンに戻ると、そこにはもう一人、エレナと同じようにひどい顔をした人物がいた。エレナの母親である。
「オリビア、あんたもひどい顔をしているよ。部屋に戻った方が良いんじゃないかい?」
「お義母様……いいえ、戻るわけにはいきませんわ。これでも私はバディア辺境伯の妻なのですから。最後まで、目を背けるようなことはしませんわ」
顔色は悪いが、その目は決意を帯びてギラギラと輝いていた。
こんな良い娘を犠牲にすることになるなんて。いや、まだ分からない。レオ様がデタラメなことを言うとは思えない。確信はないが、レオ様からは底知れぬ何かを感じる。それがマーガレットの印象だった。
「レオ様は無事に戻って来られるでしょうか?」
「そうだねぇ……無理はしないと思うよ。何か策があると言っていた。もしかすると、効果がありそうな錬金術アイテムに、心当たりがあるのかも知れないよ」
「効果のある錬金術アイテム……」
エレナはランドキングタートルを直接見たことはない。だが先ほど「山がランドキングタートルだった」と言っていた。そのため、大きさは想像できる。とてもではないが、有効な錬金術アイテムがあるとは思えなかった。
「エレナ、そんな顔をするんじゃない。もしレオニート殿の案がうまく行かなければ、すぐにここへ戻って来るはずだよ。そのときは……分かっているね、エレナ?」
「お父様! ……分かりましたわ。レオ様と一緒に避難しますわ」
ようやく娘が観念してくれたことにホッとするバディア辺境伯。もしかしてエレナをあきらめさせるために、レオニート殿は動いたのでは? それはそれでありがたい。バディア辺境伯は心の底からレオニートに感謝した。これで血筋はつながれる。
「エレナ、ここを離れたら、アレリード伯爵を頼るんだ。この手紙を持って行けば、話は通じるはずだ」
バディア辺境伯は用意しておいた手紙をエレナに渡した。
エレナは素直にそれを受け取りながら考える。レオ様が戻って来たら、すぐにこの領都を出なければ。もうすぐこの領都は恐慌状態になる。そうなれば、領都から出ることさえできないかも知れない。
そんなエレナの様子を見たバディア辺境伯はひそかに安堵しながら、今度はマーガレットに視線を向ける。
「できれば母上も一緒に行ってもらえるとありがたいのですが……」
「お断りだね。あたしはここに骨を埋める覚悟だよ」
「そうですか。残念です」
バディア辺境伯は首を左右に振った。マーガレットがそばについていれば、エレナも安心することができるだろう。エレナは良くも悪くもマーガレットになついていた。
じりじりと時間だけが過ぎて行く。テーブルの上のお茶は使用人が冷めるたびに変えているが、だれも手をつけない。
バディア辺境伯が有する騎士団からはいつでも出撃できる準備が整ったとの連絡があった。今頃、冒険者ギルドにも情報が伝わっていることだろう。冒険者ギルドには住民の避難を手伝いながら、一緒に避難するように指示してある。
冒険者は国全体の財産である。バディア辺境伯の都合でその財産を減らすわけにはいかない。自軍のみで時間を稼ぐつもりだった。
斥候からの話によると、領都にランドキングタートルが到着するまでにはあと二日はかかるということだった。
それだけ時間があれば住民が避難することは十分に可能だろう。だが、なるべくならば騒ぎを最小限に抑えたい。バディア辺境伯はレオニートの作戦が失敗した後で避難指示を出すつもりだった。レオニートが戻って来るまでには、それほど時間はかからないだろうと考えている。
そのときバタンとサロンの扉が開いた。ノックもなく入って来たのは領都の冒険者ギルドのギルド長であるダグラス・エンダーだった。普段は一応、それなりに礼儀を尽くしているダグラスだったが、このときばかりは冒険者時代のがさつさが戻って来たようだった。
「聞いたぞアマンド! なぜ冒険者ギルドに依頼しない?」
「ダグラス、お前の意気込みは買うが、さすがに無理だ。倒せる相手じゃない。被害を最小限に食い止めることが大事だ。それは冒険者も同じだ」
「そんなもの、やってみないと分からないだろうがよ!」
「山のようなモンスターを相手に、どう戦うつもりだ?」
そう言いながら、バディア辺境伯はふとおかしくなった。ならばなぜ、自分はレオニート殿に託したのか。エレナの呪いを解くという、不可能を可能にした男だったからだろうか?
「どうした? なぜ笑う?」
「フフフ、すまん。じつはな、もうすでに託した人物がいるのだよ」
「託した人物?」
首をひねるダグラス。彼には思い当たる人物は一人もいなかった。
そのとき、バタバタと慌てた様子で使用人がサロンに飛び込んで来た。
「ご主人様、れ、レオニート様が戻って参りました!」
「帰って来たか!」
イスが倒れるのも気にせずに勢いよくバディア辺境伯が立ち上がった。
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