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知らない魔法ですね
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バディア辺境伯に後を任せ、ランドキングタートルの方へと向かうことにする。オババにはお店の素材を使わせて欲しいと頼んだ。もちろん料金は払う。今の私は小金持ちなのだ。ケチケチしない。
「欲しい物があるなら何でも持って行きな。その代わり、領都を救っておくれ。頼んだよ」
「頼まれました。ここでゆっくりとお茶でも飲んで、吉報が来るのを待っていて下さい」
「レオ様、ご武運をお祈りしておりますわ」
瞳を潤ませたエレナ嬢に見送られて屋敷をあとにした。
すぐにカビルンバが話しかけてくる。
「説明してもらえるんですよね?」
「もちろんだ。カビルンバの意見が聞きたい」
カビルンバに先ほど考えていたことを話した。
モンスターは魔力を求めてこちらに向かっているのではないか。狙いは私なのではないのか。そして魔力回復ポーションを与えれば、オババの話にあったように、どこかへと帰って行くのではないか。
「そんなことを考えていたのですね。……フム、その可能性は十分にありますね。人間や魔族などの魔力を持った存在を襲うのも理屈に合う。もしこれが正しいのなら、大発見ですよ」
どうやらカビルンバが興奮しているようだ。しきりに全身の菌糸をくねらせている。キモス。
まずは魔力回復ポーションを作る必要がある。できれば上級魔力回復ポーションを作りたい。私の記憶が確かならオババの店に売っていたはずだ。
オババから借り受けた鍵を使って裏口から中に入ると、商品棚をまさぐるようにして探す。それほど時間をかけずに見つけることができた。
養命樹の実、宿り木の蜜、月下美人、火酒。どれもなかなかのレアアイテムなのだが、運良く在庫があった。
しかも貴重品だからなのか、しっかりと保管されており、品質もなかなかである。これなら間違いなく上級魔力回復ポーション++を作ることができるだろう。さっそく魔法陣を展開して錬金術アイテムの作製に取りかかった。
「この領都に到達するまで三日ほどかかりそうですね。もしレオ様の作戦がダメだった場合、ボクたちが領都から離れれば進路が変わるかも知れません」
「その必要はないぞ。そのときはプランBを使う」
「プランB?」
「そうだ。フルバーストでぶっ飛ばす!」
無事に上級魔力回復ポーション++を作り終わったので、サムズアップでカビルンバに答えた。カビルンバが首をひねり、アゴに菌糸を当てた。
「フルバーストって何ですか?」
「おいおい、まさかカビルンバ、知らないのか? ほら、バーストの千倍の威力がある魔法だよ」
「知らない魔法ですねーって、千倍! 地表に大穴を空けるつもりですか。魔王再臨待ったなし!」
「大丈夫。バディア辺境伯が何とかごまかしてくれるさ」
驚くカビルンバに笑顔で答える。しかしカビルンバは首を左右に振った。
「いくらバディア辺境伯でもごまかせるのには限度がありますよ。これは最悪、領都から逃げることも考えないといけませんね」
「あー、それじゃ、フルバーストを使った後にすぐガイアコントロールで穴を塞ぐのはどうかな?」
「爆発音がするんじゃないですか?」
「そりゃあもう、ド派手に鳴るだろうな」
カビルンバが再び首を左右に振った。どうやらダメみたいですね。プランBを決行したあとは速やかに退避しなければならないな。もちろん、大穴を元に戻したあとに。
それでもまぁ、オババとの約束は果たせるからな。無事に戻って来いとも言われなかったしね。クスン。
「準備ができたのなら行きましょう。フルバーストを使うにしても、領都に接近されると困りますからね」
「それもそうだ。領都まで吹き飛ばしたら、間違いなくお尋ね者として追いかけられることになるだろうからな。世知辛い世の中だ」
「当たり前なんだよなー」
ああ、カビルンバがあきれている。それでもカビルンバは付いて来てくれるから好き。付いて来てくれるよね?
ちょっと心配になりながらも門から外へと出た。領民にはまだランドキングタートルがこちらに向かって来ていることは知らないようである。
もし知られていれば、今頃逃げる人たちでパニック状態になっていたことだろう。
少し進むと山が見えてきた。良く見るとじわりじわりと移動をしているのが分かる。これがランドキングタートルが。でかい。説明不要。
「さて、まずは顔を探さないとな。でなければこいつを食べさせることができない」
「どうやって食べさせるつもりですか?」
「私が近づけば餌だと思って口を開くだろう。そこに投げ込む」
「自らが餌になるとはさすがですね。あ、ボクは向こうで待ってますね」
「え?」
そう言ってカビルンバが森の方を菌糸で差した。まさかの裏切り! ここまで来て、自分だけ安全なところに逃げるだなんて。そ~りゃないぜカビルンバ。
ランドキングタートルの進行方向に向かうと、背中の甲羅に紛れるように顔があった。非常に分かりにくい。そしてほぼ一体化しているので、かなり固そうだ。オババの言った通り、外からの攻撃は跳ね返されるだろうな。やるならやはり内部破壊か。
「なかなかごつい顔をしているな。あの顔の前まで行かないといけないのか」
「それじゃ、ボクはここで」
「マジで?」
スッと忍者のように肩から消えたカビルンバ。今頃森の菌糸と一体化しているのだろう。何かずるい。言い出したのは私だけど、最後まで付き合ってくれてもいいじゃない。
私がのんきにランドキングタートルの顔の付近まで飛んで行くと、餌と勘違いしたのか、笑顔を浮かべてパクリと食いついてきた。
すかさず口の中に上級魔力回復ポーション++を投げ込む。そして全力で後方へと飛び去った。
ランドキングタートルの動きがピタリと止まった。それも首を長くした状態である。今ならその首をはねることもできそうだ。
「何だか様子がおかしいですね」
「そうだねー、カビルンバくん?」
肩に戻って来たカビルンバを笑顔で迎えた。カビルンバは何食わぬ顔でランドキングタートルの様子を見ていた。くっ、こいつ、鋼のメンタルを持っているのか。カビルンバ、恐ろしい子。
「欲しい物があるなら何でも持って行きな。その代わり、領都を救っておくれ。頼んだよ」
「頼まれました。ここでゆっくりとお茶でも飲んで、吉報が来るのを待っていて下さい」
「レオ様、ご武運をお祈りしておりますわ」
瞳を潤ませたエレナ嬢に見送られて屋敷をあとにした。
すぐにカビルンバが話しかけてくる。
「説明してもらえるんですよね?」
「もちろんだ。カビルンバの意見が聞きたい」
カビルンバに先ほど考えていたことを話した。
モンスターは魔力を求めてこちらに向かっているのではないか。狙いは私なのではないのか。そして魔力回復ポーションを与えれば、オババの話にあったように、どこかへと帰って行くのではないか。
「そんなことを考えていたのですね。……フム、その可能性は十分にありますね。人間や魔族などの魔力を持った存在を襲うのも理屈に合う。もしこれが正しいのなら、大発見ですよ」
どうやらカビルンバが興奮しているようだ。しきりに全身の菌糸をくねらせている。キモス。
まずは魔力回復ポーションを作る必要がある。できれば上級魔力回復ポーションを作りたい。私の記憶が確かならオババの店に売っていたはずだ。
オババから借り受けた鍵を使って裏口から中に入ると、商品棚をまさぐるようにして探す。それほど時間をかけずに見つけることができた。
養命樹の実、宿り木の蜜、月下美人、火酒。どれもなかなかのレアアイテムなのだが、運良く在庫があった。
しかも貴重品だからなのか、しっかりと保管されており、品質もなかなかである。これなら間違いなく上級魔力回復ポーション++を作ることができるだろう。さっそく魔法陣を展開して錬金術アイテムの作製に取りかかった。
「この領都に到達するまで三日ほどかかりそうですね。もしレオ様の作戦がダメだった場合、ボクたちが領都から離れれば進路が変わるかも知れません」
「その必要はないぞ。そのときはプランBを使う」
「プランB?」
「そうだ。フルバーストでぶっ飛ばす!」
無事に上級魔力回復ポーション++を作り終わったので、サムズアップでカビルンバに答えた。カビルンバが首をひねり、アゴに菌糸を当てた。
「フルバーストって何ですか?」
「おいおい、まさかカビルンバ、知らないのか? ほら、バーストの千倍の威力がある魔法だよ」
「知らない魔法ですねーって、千倍! 地表に大穴を空けるつもりですか。魔王再臨待ったなし!」
「大丈夫。バディア辺境伯が何とかごまかしてくれるさ」
驚くカビルンバに笑顔で答える。しかしカビルンバは首を左右に振った。
「いくらバディア辺境伯でもごまかせるのには限度がありますよ。これは最悪、領都から逃げることも考えないといけませんね」
「あー、それじゃ、フルバーストを使った後にすぐガイアコントロールで穴を塞ぐのはどうかな?」
「爆発音がするんじゃないですか?」
「そりゃあもう、ド派手に鳴るだろうな」
カビルンバが再び首を左右に振った。どうやらダメみたいですね。プランBを決行したあとは速やかに退避しなければならないな。もちろん、大穴を元に戻したあとに。
それでもまぁ、オババとの約束は果たせるからな。無事に戻って来いとも言われなかったしね。クスン。
「準備ができたのなら行きましょう。フルバーストを使うにしても、領都に接近されると困りますからね」
「それもそうだ。領都まで吹き飛ばしたら、間違いなくお尋ね者として追いかけられることになるだろうからな。世知辛い世の中だ」
「当たり前なんだよなー」
ああ、カビルンバがあきれている。それでもカビルンバは付いて来てくれるから好き。付いて来てくれるよね?
ちょっと心配になりながらも門から外へと出た。領民にはまだランドキングタートルがこちらに向かって来ていることは知らないようである。
もし知られていれば、今頃逃げる人たちでパニック状態になっていたことだろう。
少し進むと山が見えてきた。良く見るとじわりじわりと移動をしているのが分かる。これがランドキングタートルが。でかい。説明不要。
「さて、まずは顔を探さないとな。でなければこいつを食べさせることができない」
「どうやって食べさせるつもりですか?」
「私が近づけば餌だと思って口を開くだろう。そこに投げ込む」
「自らが餌になるとはさすがですね。あ、ボクは向こうで待ってますね」
「え?」
そう言ってカビルンバが森の方を菌糸で差した。まさかの裏切り! ここまで来て、自分だけ安全なところに逃げるだなんて。そ~りゃないぜカビルンバ。
ランドキングタートルの進行方向に向かうと、背中の甲羅に紛れるように顔があった。非常に分かりにくい。そしてほぼ一体化しているので、かなり固そうだ。オババの言った通り、外からの攻撃は跳ね返されるだろうな。やるならやはり内部破壊か。
「なかなかごつい顔をしているな。あの顔の前まで行かないといけないのか」
「それじゃ、ボクはここで」
「マジで?」
スッと忍者のように肩から消えたカビルンバ。今頃森の菌糸と一体化しているのだろう。何かずるい。言い出したのは私だけど、最後まで付き合ってくれてもいいじゃない。
私がのんきにランドキングタートルの顔の付近まで飛んで行くと、餌と勘違いしたのか、笑顔を浮かべてパクリと食いついてきた。
すかさず口の中に上級魔力回復ポーション++を投げ込む。そして全力で後方へと飛び去った。
ランドキングタートルの動きがピタリと止まった。それも首を長くした状態である。今ならその首をはねることもできそうだ。
「何だか様子がおかしいですね」
「そうだねー、カビルンバくん?」
肩に戻って来たカビルンバを笑顔で迎えた。カビルンバは何食わぬ顔でランドキングタートルの様子を見ていた。くっ、こいつ、鋼のメンタルを持っているのか。カビルンバ、恐ろしい子。
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