上 下
16 / 18
生徒会の書記は独占欲強めの会計に愛されています。

迷い

しおりを挟む
三門は、悩んでいる。なぜなら…
『生徒会がないなら…家に来い…』
如月とはあまり親しくなく生徒会で会うくらいだった。

脅迫される筋合いもないそれに…脅迫するならもっと自分の利益になるものを…
「あぁー」
三門は、頭を抱え机におでこをつける。冷たい机で頭を冷やしても迷いは拭えなかった。

「三門どうした?」
そう声をかけてきたのは松田だった。
この悩みを誰かに打ち明けたいと思ってもどう経緯を伝えればいいか悩む

「なんでもない。」
「そうか…でもお前がため息とか…珍しい…」
「失礼だな。俺だってため息くらいするよ」
三門は、笑って誤魔化す。

「でもなんかあっ「」三門、松田くん」
松田の声をさえぎるように三門が今1番聞きたくない声が三門の耳に響く

「なんだよ。如月」
「なんだとは…用がないと声をかけてはダメなんですか?」
「別に…」

松田は、面倒くさそうに返事をする。だがいつもの三門なら松田みたいに如月を追いやることは、できるが今だけはこらえた。
「あれ?いつもなら反抗的に返す声が1人聞こえないですけど?」

如月は、三門を見る
ガタッ
三門は、勢いよく立ち上がり
「そ、そうだ。如月ちょっと生徒会で聞きたいことが…悪いな松田ちょっと行ってくる…」
「お、おう…」
「行くぞ!如月!」

三門は、如月の腕を引っ張り教室を出るそして向かった場所は人気のない生徒会室
「おい💢如月…」
「なんだよ。」
「なんだよ。じゃあね!」

三門は、如月の胸ぐらを掴んだ。
「そんなに引っ張るとセーターが伸びる」
そういうと如月は、三門の腕を離そうとする。

「セーターよりなんで俺に突っかかるんだよ!」
「なんでって…」
そういうと如月は、三門のセーターを掴んでいる腕をつかみ自分の方へと引きよたる。

「さっきずっと悩んでたでしょ?俺の家に行くか…悩んでるんだったら来たらいいのにそうやって言おうとしたら、なんな警戒されてるからつい面白くて」
如月は、口に手を抑えながら笑う

「バカにしてんのか!」
「いいえ。バカにはただ…」
「俺のせいで心が乱れてる三門を見るのがすごく可愛いって…チュッ」
そういうと如月は、三門の唇にキスをする

「お、お前!」
「アハハ…ほらそうやって焦る顔…本当に可愛い…」
如月は、うっとりとした表情を見せる。
三門は、うっとりとした表情に背中がひんやりとした。

「こ、怖い…」
三門は、如月のセーターから手を離し後ずさりする。
「あぁ…いいね。その顔も可愛い…」
「ち、近寄るな!変態!」

三門は、如月から離れようとした時腕に強い圧迫と引き寄せられ次には全身の圧迫を覚えた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

執着男に勤務先を特定された上に、なんなら後輩として入社して来られちゃった

パイ生地製作委員会
BL
【登場人物】 陰原 月夜(カゲハラ ツキヤ):受け 社会人として気丈に頑張っているが、恋愛面に関しては後ろ暗い過去を持つ。晴陽とは過去に高校で出会い、恋に落ちて付き合っていた。しかし、晴陽からの度重なる縛り付けが苦しくなり、大学入学を機に逃げ、遠距離を理由に自然消滅で晴陽と別れた。 太陽 晴陽(タイヨウ ハルヒ):攻め 明るく元気な性格で、周囲からの人気が高い。しかしその実、月夜との関係を大切にするあまり、執着してしまう面もある。大学卒業後、月夜と同じ会社に入社した。 【あらすじ】  晴陽と月夜は、高校時代に出会い、互いに深い愛情を育んだ。しかし、海が大学進学のため遠くに引っ越すことになり、二人の間には別れが訪れた。遠距離恋愛は困難を伴い、やがて二人は別れることを決断した。  それから数年後、月夜は大学を卒業し、有名企業に就職した。ある日、偶然の再会があった。晴陽が新入社員として月夜の勤務先を訪れ、再び二人の心は交わる。時間が経ち、お互いが成長し変わったことを認識しながらも、彼らの愛は再燃する。しかし、遠距離恋愛の過去の痛みが未だに彼らの心に影を落としていた。 更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl 制作秘話ブログ: https://piedough.fanbox.cc/ メッセージもらえると泣いて喜びます:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion

親友の息子と恋愛中です

すいかちゃん
BL
親友の息子である高校生の透と、秘密の恋愛しているピアニストの俊輔。キスから先へ進みたい透は、あれこれと誘惑してくる。 誘惑に負けそうになりながらも、大切過ぎてなかなか最後までできない俊輔。だが、あるスキャンダルが透を不安にさせ・・・。 第一話は俊輔目線。第二話は透目線です。

メイドは淫らな本性のままにおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

痛いほど、抱きしめて

春於
BL
Dom/Subユニバース 東有希人(あずま ゆきと)は、演劇部に所属する高校三年生である。 親からの無償の愛を受けないまま育ち、そんな自分を大切に育ててくれた祖父母との死別を体験した有希人は舞台の上だけが自分の居場所だと思っていた。 しかし、高校三年生の春。普段と変わらぬ生活が始まると思った矢先に高校二年生の樋口叶人(ひぐち かなと)に告白される。その告白は断ったものの、それから毎日のように叶人にお世話され、構われるようになった。 有希人はそれにうんざりしながらも甘受する日々を送っていたが……。 ※重複投稿 全4話完結

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

溺愛執事と誓いのキスを

水無瀬雨音
BL
日本有数の大企業の社長の息子である周防。大学進学を機に、一般人の生活を勉強するため一人暮らしを始めるがそれは建前で、実際は惹かれていることに気づいた世話係の流伽から距離をおくためだった。それなのに一人暮らしのアパートに流伽が押し掛けてきたことで二人での生活が始まり……。 ふじょっしーのコンテストに参加しています。

初体験

nano ひにゃ
BL
23才性体験ゼロの好一朗が、友人のすすめで年上で優しい男と付き合い始める。

処理中です...