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はじめましておにいさん13
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「ちょ……おにっ……だめえぇっ……」
わたしは途切れ途切れでしか話せない程感じてしまう
「みっ、みずき……ダメだ、気持ち良くて……」
おにいさんは動くのをやめない
どんどん強く私の奥を突く
私は突かれるリズムに合わせて体が揺れ、声にならない声とともにだらしなく唾液がこぼれる
リズムが早くなり突く力も強くなったと思ったら強く奥に押し付けられあたたかいものを中に感じた
「みずき……愛してる」
「お、おにいさん……」
「ごめん、乱暴だった……」
「ううん、少し怖かったけどその…気持ち良かったから……」
おにいさんが私から離れて手を引いて立たせてくれる、私は感じ過ぎて足が震えて上手く立てない、フラフラしておにいさんの胸に倒れ込む
「ごめん……」
「大丈夫、このままベットまで連れてい行くから」
私はおにいさんの目を真っ直ぐに見て頷くとおにいさんは照れたように笑ってくれた
おにいさんは私をお姫様抱っこでベットまで連れて行ってくれた、優しく下ろしてくれた
「もう少し寝ましょう?」
「うん、そうだな、寝ようか」
2人で抱き合って眠る事にした、おにいさんの鼓動はとても早かった
それでも私は安心する事が出来た、おにいさんの温かさに包まれながら眠についた
しばらくして目が覚めた
おにいさんが腕枕をしてくれている、二人とも裸だから温かさがよく伝わってくる、私はおにいさんの顔を見た
可愛い寝顔だ
いつまでも見ていられるかもしれない
でも、お腹すいたし起こそうとおにいさんの体を優しくゆする
なかなか起きない
疲れてるよね、ここ数日で色んな事あったから
私はゆっくりとベットから降りてお風呂場に置いてきてバスローブを取りに行きついでに歯を磨いて顔を洗い笑顔の練習をした
バスローブを着てベットに戻るとおにいさんが起きたのかモゾモゾと音が聞こえた
「起きましたか?」
「うーん……」
「そろそろ起きましょ?」
「うーん……」
「お腹すいたよー」
「もー仕方ないなあ……起きよう……」
おにいさんは重そうに瞼をあけた
私と目が合うとクシャッと笑った
「おはようございます」
「うん、おはよう」
「なんだか寝た気がしませんね」
「確かに、なんだか疲れが取れないな」
「おにいさんがあんな事するから……」
「ご、ごめん……」
おにいさんは慌てて謝ってくれた
「ふふっ、いいよ、大丈夫」
「みずき、今のはわざとだな?」
「わかりました?」
私は笑って、おにいさんも笑った
「ほら、おにいさんも何か着てください?」
「そうだな……」
周りを見渡して服を拾い上げた
「先に着替えちゃうか?」
「そうですね、私も着替えちゃいます」
自分の服を拾い上げバスローブを脱ぎ服を着る、おにいさんもゆっくりと着替え始めた
「もうその‥‥なんだ、恥ずかしさとかはないのか?」
「えっ‥‥恥ずかしいけど‥‥その慣れたって言うか‥‥」
「ん?」
「恥じらいってあった方がいいかな?」
「うーん、いつまでも恥じらいすぎるのも嫌だけど慣れてなんとも思わなくなるのも嫌かな‥‥」
「意外とわがままなんですね」
私は笑ってしまった
「そ、そうか?」
「そうですよ、恥ずかしがり過ぎてもいや、慣れ過ぎてもいやってどうすればいいんですか?」
「確かに‥‥難しいかもな‥‥理想を押し付け過ぎてるのかもしれないな」
私はおにいさんのおでこを指でツンツンする
「考え込まない、価値観は合わせられるところは合わせていきましょう?」
おにいさんはニッコリ笑って頷いてくれた、嬉しくてにやけてしまう
「さあ、そろそろ出ようか?どこで朝飯食べたい?みずきは」
「そうですねー全然考えてませんでした‥‥」
「おっ、なら俺がいきたい店に行ってもいいか?」
「うん」
着替えを済ませ、準備を終え、会計を済ませてホテルを出てタクシーに乗り込む、おにいさんは行き先を運転手さんに伝える、ここから近いところだとわかるけれどそんな朝から開いているお店はあったかな?
「でも、私の地元なのにおにいさんなんで行きたい店なんてあるんですか?」
「少し前にネットで話題になってたんだ、でも遠いから行く機会なんてないんだろうなって思ってたんだけどチャンスっと思って」
「そうなんですね、私は全く知らないのに」
「まあ、楽しみにしててくれ」
しばらくタクシーに揺られていると一軒の可愛らしい家の前で止まった、おにいさんがお金を払ってくれている間に先にタクシーを降りてその家の門まで歩く
ここは個人宅?特に表札も看板もないけど‥‥
もう少し先なのかな?
ありがとうとおにいさんの声が聞こえてタクシーのドアが閉まりおにいさんが歩いてくる
「ここってお店?」
「隠れ家カフェなんだって」
「隠れ家カフェ……なんかオシャレ!!」
「オシャレかどうかは俺にはわからないけどみずき好きそうかなーっておもって」
「もう外観からわかるオシャレ感」
「女の子はみんなオシャレなの好きだもんな、みずきは女の子の中の女の子って感じだもんな」
「そうかな?自分ではかなり男っぽいと思うんだけど……」
「まあ、そういうのは本人は分からないものなんだよ」
そんな話をしながらおにいさんに手を引かれ隠れ家カフェのインターホンを押す
本当にカフェなのかな?
普通の家なんじゃないのかな?
そんな不安がよぎる中、インターホンから声が聞こえる
「はい、カフェレイクです」
「2人なんですが大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です、お入りください」
インターホンが切れる
おにいさんが可愛らしい小さな白い門を開く、左右にはとても綺麗に花が咲き乱れている
絵本で見た様な綺麗な光景だ
「すごくお花が綺麗……」
「そうだな、あの赤いのはなんて花?」
「あれは……なんでしょう?」
「ええ、花の名前知らないのか?」
「知りません……お花は綺麗なのはすきなんだけど名前はさっぱりわからなくて……」
「みずきならどんな花でも答えられそうなのに」
おにいさんは笑う
「えー私をどんな人だと思ってるんですか?」
「だーかーらー女の子の中の女の子」
「女の子がみんなお花に詳しい訳じゃありませんよ?」
「そうなのか?女の子ってみんな花が好きだろ?だから詳しいのかって思って」
「理想が高過ぎますよー確かにお花が好きで詳しい人もいるかもしれませんけど多分詳しい人の方が少ないと思う」
「そうなんだな、じゃぁ、2人で花を勉強しようか?」
「ええ?2人で?」
「いいじゃないか、2人で同じものを勉強して好きになるって素敵だと俺は思うな」
「まあ確かにそうかもしれませんね、お花の事勉強して季節事に違うお花を2人で見に行くなんて素敵ですよね」
おにいさんがドアを開けると
中はとても可愛らしい内装で落着きのある空間になっている、隠れ家のイメージにぴったりだ
内装はSNSで見た事がある様なお洒落で上品な感じだ
もう少しお洒落な服装で来たかったな
でも、また来たらいいんだしいっか!
今はおにいさんとの時間を楽しむことの方が大切だしね
店員さんが来て一言
「当店は禁煙となっておりますが大丈夫でしょうか?」
おにいさんがはいと答えると店員さんに席に案内される
外から見た感じは一軒家に見えたけど奥に広いみたい、思っていたよりは広い
席に案内され向き合う様に座った
「わあ、すごい綺麗ですね」
「そうだな、素敵だ。みずきの雰囲気と合ってる」
「そうですか?私なんてその辺にいるモブみたいなものですよ、こんなお洒落な雰囲気緊張しちゃいます」
「ふっ、謙遜するみずきも好きだけどな?」
「笑わないでくださいよーもう」
「さあメニュー見ようか?」
頷きテーブルの上のメニュー表のを手に取り見る
どうやらここはパンケーキが有名みたい
厚みもあるパンケーキの上に甘そうな生クリームがこれでもかと乗っている
これは心躍ってしまう
パラパラとメニューをめくっているとリゾットやグラタンなど料理もあることがわかった
優柔不断の私にそんなに選択肢を与えてはいけない‥
「おにいさん、おにいさん」
「んっ、どうした?」
「どうしよう選べないぐらい全部美味しそうです‥」
「確かにな‥パンケーキが有名だからここはパンケーキを頼むべきだが‥」
「だけど、他のメニューもすごく魅力的なんですよね‥」
「みずき、ここはどうだろうか俺にいい案があるんだが聞いてみないか?」
「いいでしょう、聞きましょう」
「ここはやはり有名なパンケーキは抑えておきたいところなので、俺がパンケーキを頼むからみずきが他のメニューを頼んで半分こにするってのはどうだろうか?」
「やはりそうれが一番いい考えだと私も思います」
「これは互いの利害が一致したという事で手を取り合おうじゃないか!」
「はい!」
顔を見合わせてふふっと笑い合った
おにいさんが店員さんを呼んで注文してくれた
「楽しみですねー」
「そうだな!こうゆう店に来るの初めてで実はすごく緊張してた」
「そうなんですか?なんか手慣れた様な感じでしたけど?」
「みずきにカッコ悪いところ見せられないからな!」
「何それー可愛い」
しばらくして頼んだものが運ばれてきた
目の前に置かれたパンケーキはまるでこの世の中のキラキラしたものを全て詰め込んだよにキラキラしている
「出たな、みずきのその顔」
「えっ?」
「この前ホテルでもそんなキラキラした目で食べ物見てただろ?可愛いな」
「か、可愛いとか軽々しく言ったらダメですよ?私が照れてしまうので‥」
私は視線を下に落とした
「ごめん、ごめん、顔上げて?みずき?」
私はほっぺを膨らませながら顔を上げるとおにいさんは見た事もない変顔をしていた
私は突然のことで不意をつかれ声を出して笑ってしまう
何事かと周りの人がこちらをチラチラ見ている、でも私は笑いを止められない
「ご、ごめんなさいっ、面白くって!」
「良かった笑ってもらえて、これで無反応だったらどうしようかと思ったよ」
「もうやめてくださいよっ、みんなこっち見てましたよ、恥ずかしい‥」
「いや俺だって恥ずかしいに決まってるだろっ、まあ仲がいいんだなって思われて終わりだから大丈夫」
「もーそんな一面もあったんですね、いろんな意味でいろんな顔が見れて嬉しいです」
「おう笑顔が見れて何よりだ、さあ食べるぞ、半分こだからな?全部食べないでくれよ?」
「もーパンケーキ全部食べてやるからー」
「おっいい気合いだ、がんばれー」
キャッキャっ言いながら食べ終わりお会計を済ませお店を出て周辺を歩く
「はー食べたなぁ」
「食べてましたねえ、大丈夫ですか?」
「いやちょっと食べ過ぎたかも」
「そうですよね、パンケーキおかわりしてましたもんね」
「いやあ、美味しくてつい。またいつ来れるかわかんないしな?」
「まあ確かにそうですけど」
「もう少しブラブラしたら俺の実家の方に戻ろうか?」
「え?おにいさんの?」
「いつまでも逃げてばかりじゃ解決しないからな、俺の実家でじっくり作戦を考えないと」
「そうですね、じゃあ私からお母さんに連絡しときますね?」
「え?いつの間に連絡先交換してたの?」
「え、普通に交換してましたけど?」
「母さんやるなあ‥」
「でも電源入れるの怖いなあ‥」
「鬼の様に通知が来そうだよな‥」
「はっ、わかった。つけてすぐ着信拒否とブロックでよくない?」
「それいいけど、大丈夫か?」
「多分」
「俺もそうするわ」
私は携帯の電源を入れる
画面がついて少しの間があいて待ち受け画面が映し出される
そして通知が表示される
鳴り出したら止まらない
通知が止まらないから操作することができない
おにいさんの方を見ると同じ様な状況になっている様だった
通知がやんだので急いで着信拒否とブロックする
「ふぅーできた」
私は息を吐き、おにいさんの方を見ると
おにいさんは困った顔をしている
近づいて見ると、電話がかかってきている様だ
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、問題ないよ」
かかってきている電話を拒否し設定を行なった
「お姉さんから?」
「そうだ、みずきもだっただろうけどすごい通知の量だったな」
「もうメールなんて開ないですよね。怖過ぎて」
「俺の実家で落ち着いたら新しいものに変えようか」
「そうですね、怖いですもんね。私お母さんに電話しちゃいますね。夜ぐらいに着くって言っちゃっていいですか?」
おにいさんは頷いて答える
私はお母さんに手短に話しをし電話を切った
「今電話で伝えておきました」
「ありがとう、母さんなんだって?」
「わかった、帰ったら話聞かせて、楽しみに待ってるわって言ってました」
「ふふ、母さんらしいな」
「お土産買って行きますか?」
「一応買ってくか?駅とかでいいか?」
「そうですね、駅で後で買いましょう」
「駅まで遠いからタクシー呼ぼうか、ちょっと待ってて」
おにいさんは電話をかけてくれているの木陰で少し休む事にした
タクシーが来るまで木陰で休む
しばらくしてタクシーが来て乗り込み大きな駅まで行く事に
駅についてお土産を買い電車に乗り込んだ
わたしは途切れ途切れでしか話せない程感じてしまう
「みっ、みずき……ダメだ、気持ち良くて……」
おにいさんは動くのをやめない
どんどん強く私の奥を突く
私は突かれるリズムに合わせて体が揺れ、声にならない声とともにだらしなく唾液がこぼれる
リズムが早くなり突く力も強くなったと思ったら強く奥に押し付けられあたたかいものを中に感じた
「みずき……愛してる」
「お、おにいさん……」
「ごめん、乱暴だった……」
「ううん、少し怖かったけどその…気持ち良かったから……」
おにいさんが私から離れて手を引いて立たせてくれる、私は感じ過ぎて足が震えて上手く立てない、フラフラしておにいさんの胸に倒れ込む
「ごめん……」
「大丈夫、このままベットまで連れてい行くから」
私はおにいさんの目を真っ直ぐに見て頷くとおにいさんは照れたように笑ってくれた
おにいさんは私をお姫様抱っこでベットまで連れて行ってくれた、優しく下ろしてくれた
「もう少し寝ましょう?」
「うん、そうだな、寝ようか」
2人で抱き合って眠る事にした、おにいさんの鼓動はとても早かった
それでも私は安心する事が出来た、おにいさんの温かさに包まれながら眠についた
しばらくして目が覚めた
おにいさんが腕枕をしてくれている、二人とも裸だから温かさがよく伝わってくる、私はおにいさんの顔を見た
可愛い寝顔だ
いつまでも見ていられるかもしれない
でも、お腹すいたし起こそうとおにいさんの体を優しくゆする
なかなか起きない
疲れてるよね、ここ数日で色んな事あったから
私はゆっくりとベットから降りてお風呂場に置いてきてバスローブを取りに行きついでに歯を磨いて顔を洗い笑顔の練習をした
バスローブを着てベットに戻るとおにいさんが起きたのかモゾモゾと音が聞こえた
「起きましたか?」
「うーん……」
「そろそろ起きましょ?」
「うーん……」
「お腹すいたよー」
「もー仕方ないなあ……起きよう……」
おにいさんは重そうに瞼をあけた
私と目が合うとクシャッと笑った
「おはようございます」
「うん、おはよう」
「なんだか寝た気がしませんね」
「確かに、なんだか疲れが取れないな」
「おにいさんがあんな事するから……」
「ご、ごめん……」
おにいさんは慌てて謝ってくれた
「ふふっ、いいよ、大丈夫」
「みずき、今のはわざとだな?」
「わかりました?」
私は笑って、おにいさんも笑った
「ほら、おにいさんも何か着てください?」
「そうだな……」
周りを見渡して服を拾い上げた
「先に着替えちゃうか?」
「そうですね、私も着替えちゃいます」
自分の服を拾い上げバスローブを脱ぎ服を着る、おにいさんもゆっくりと着替え始めた
「もうその‥‥なんだ、恥ずかしさとかはないのか?」
「えっ‥‥恥ずかしいけど‥‥その慣れたって言うか‥‥」
「ん?」
「恥じらいってあった方がいいかな?」
「うーん、いつまでも恥じらいすぎるのも嫌だけど慣れてなんとも思わなくなるのも嫌かな‥‥」
「意外とわがままなんですね」
私は笑ってしまった
「そ、そうか?」
「そうですよ、恥ずかしがり過ぎてもいや、慣れ過ぎてもいやってどうすればいいんですか?」
「確かに‥‥難しいかもな‥‥理想を押し付け過ぎてるのかもしれないな」
私はおにいさんのおでこを指でツンツンする
「考え込まない、価値観は合わせられるところは合わせていきましょう?」
おにいさんはニッコリ笑って頷いてくれた、嬉しくてにやけてしまう
「さあ、そろそろ出ようか?どこで朝飯食べたい?みずきは」
「そうですねー全然考えてませんでした‥‥」
「おっ、なら俺がいきたい店に行ってもいいか?」
「うん」
着替えを済ませ、準備を終え、会計を済ませてホテルを出てタクシーに乗り込む、おにいさんは行き先を運転手さんに伝える、ここから近いところだとわかるけれどそんな朝から開いているお店はあったかな?
「でも、私の地元なのにおにいさんなんで行きたい店なんてあるんですか?」
「少し前にネットで話題になってたんだ、でも遠いから行く機会なんてないんだろうなって思ってたんだけどチャンスっと思って」
「そうなんですね、私は全く知らないのに」
「まあ、楽しみにしててくれ」
しばらくタクシーに揺られていると一軒の可愛らしい家の前で止まった、おにいさんがお金を払ってくれている間に先にタクシーを降りてその家の門まで歩く
ここは個人宅?特に表札も看板もないけど‥‥
もう少し先なのかな?
ありがとうとおにいさんの声が聞こえてタクシーのドアが閉まりおにいさんが歩いてくる
「ここってお店?」
「隠れ家カフェなんだって」
「隠れ家カフェ……なんかオシャレ!!」
「オシャレかどうかは俺にはわからないけどみずき好きそうかなーっておもって」
「もう外観からわかるオシャレ感」
「女の子はみんなオシャレなの好きだもんな、みずきは女の子の中の女の子って感じだもんな」
「そうかな?自分ではかなり男っぽいと思うんだけど……」
「まあ、そういうのは本人は分からないものなんだよ」
そんな話をしながらおにいさんに手を引かれ隠れ家カフェのインターホンを押す
本当にカフェなのかな?
普通の家なんじゃないのかな?
そんな不安がよぎる中、インターホンから声が聞こえる
「はい、カフェレイクです」
「2人なんですが大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です、お入りください」
インターホンが切れる
おにいさんが可愛らしい小さな白い門を開く、左右にはとても綺麗に花が咲き乱れている
絵本で見た様な綺麗な光景だ
「すごくお花が綺麗……」
「そうだな、あの赤いのはなんて花?」
「あれは……なんでしょう?」
「ええ、花の名前知らないのか?」
「知りません……お花は綺麗なのはすきなんだけど名前はさっぱりわからなくて……」
「みずきならどんな花でも答えられそうなのに」
おにいさんは笑う
「えー私をどんな人だと思ってるんですか?」
「だーかーらー女の子の中の女の子」
「女の子がみんなお花に詳しい訳じゃありませんよ?」
「そうなのか?女の子ってみんな花が好きだろ?だから詳しいのかって思って」
「理想が高過ぎますよー確かにお花が好きで詳しい人もいるかもしれませんけど多分詳しい人の方が少ないと思う」
「そうなんだな、じゃぁ、2人で花を勉強しようか?」
「ええ?2人で?」
「いいじゃないか、2人で同じものを勉強して好きになるって素敵だと俺は思うな」
「まあ確かにそうかもしれませんね、お花の事勉強して季節事に違うお花を2人で見に行くなんて素敵ですよね」
おにいさんがドアを開けると
中はとても可愛らしい内装で落着きのある空間になっている、隠れ家のイメージにぴったりだ
内装はSNSで見た事がある様なお洒落で上品な感じだ
もう少しお洒落な服装で来たかったな
でも、また来たらいいんだしいっか!
今はおにいさんとの時間を楽しむことの方が大切だしね
店員さんが来て一言
「当店は禁煙となっておりますが大丈夫でしょうか?」
おにいさんがはいと答えると店員さんに席に案内される
外から見た感じは一軒家に見えたけど奥に広いみたい、思っていたよりは広い
席に案内され向き合う様に座った
「わあ、すごい綺麗ですね」
「そうだな、素敵だ。みずきの雰囲気と合ってる」
「そうですか?私なんてその辺にいるモブみたいなものですよ、こんなお洒落な雰囲気緊張しちゃいます」
「ふっ、謙遜するみずきも好きだけどな?」
「笑わないでくださいよーもう」
「さあメニュー見ようか?」
頷きテーブルの上のメニュー表のを手に取り見る
どうやらここはパンケーキが有名みたい
厚みもあるパンケーキの上に甘そうな生クリームがこれでもかと乗っている
これは心躍ってしまう
パラパラとメニューをめくっているとリゾットやグラタンなど料理もあることがわかった
優柔不断の私にそんなに選択肢を与えてはいけない‥
「おにいさん、おにいさん」
「んっ、どうした?」
「どうしよう選べないぐらい全部美味しそうです‥」
「確かにな‥パンケーキが有名だからここはパンケーキを頼むべきだが‥」
「だけど、他のメニューもすごく魅力的なんですよね‥」
「みずき、ここはどうだろうか俺にいい案があるんだが聞いてみないか?」
「いいでしょう、聞きましょう」
「ここはやはり有名なパンケーキは抑えておきたいところなので、俺がパンケーキを頼むからみずきが他のメニューを頼んで半分こにするってのはどうだろうか?」
「やはりそうれが一番いい考えだと私も思います」
「これは互いの利害が一致したという事で手を取り合おうじゃないか!」
「はい!」
顔を見合わせてふふっと笑い合った
おにいさんが店員さんを呼んで注文してくれた
「楽しみですねー」
「そうだな!こうゆう店に来るの初めてで実はすごく緊張してた」
「そうなんですか?なんか手慣れた様な感じでしたけど?」
「みずきにカッコ悪いところ見せられないからな!」
「何それー可愛い」
しばらくして頼んだものが運ばれてきた
目の前に置かれたパンケーキはまるでこの世の中のキラキラしたものを全て詰め込んだよにキラキラしている
「出たな、みずきのその顔」
「えっ?」
「この前ホテルでもそんなキラキラした目で食べ物見てただろ?可愛いな」
「か、可愛いとか軽々しく言ったらダメですよ?私が照れてしまうので‥」
私は視線を下に落とした
「ごめん、ごめん、顔上げて?みずき?」
私はほっぺを膨らませながら顔を上げるとおにいさんは見た事もない変顔をしていた
私は突然のことで不意をつかれ声を出して笑ってしまう
何事かと周りの人がこちらをチラチラ見ている、でも私は笑いを止められない
「ご、ごめんなさいっ、面白くって!」
「良かった笑ってもらえて、これで無反応だったらどうしようかと思ったよ」
「もうやめてくださいよっ、みんなこっち見てましたよ、恥ずかしい‥」
「いや俺だって恥ずかしいに決まってるだろっ、まあ仲がいいんだなって思われて終わりだから大丈夫」
「もーそんな一面もあったんですね、いろんな意味でいろんな顔が見れて嬉しいです」
「おう笑顔が見れて何よりだ、さあ食べるぞ、半分こだからな?全部食べないでくれよ?」
「もーパンケーキ全部食べてやるからー」
「おっいい気合いだ、がんばれー」
キャッキャっ言いながら食べ終わりお会計を済ませお店を出て周辺を歩く
「はー食べたなぁ」
「食べてましたねえ、大丈夫ですか?」
「いやちょっと食べ過ぎたかも」
「そうですよね、パンケーキおかわりしてましたもんね」
「いやあ、美味しくてつい。またいつ来れるかわかんないしな?」
「まあ確かにそうですけど」
「もう少しブラブラしたら俺の実家の方に戻ろうか?」
「え?おにいさんの?」
「いつまでも逃げてばかりじゃ解決しないからな、俺の実家でじっくり作戦を考えないと」
「そうですね、じゃあ私からお母さんに連絡しときますね?」
「え?いつの間に連絡先交換してたの?」
「え、普通に交換してましたけど?」
「母さんやるなあ‥」
「でも電源入れるの怖いなあ‥」
「鬼の様に通知が来そうだよな‥」
「はっ、わかった。つけてすぐ着信拒否とブロックでよくない?」
「それいいけど、大丈夫か?」
「多分」
「俺もそうするわ」
私は携帯の電源を入れる
画面がついて少しの間があいて待ち受け画面が映し出される
そして通知が表示される
鳴り出したら止まらない
通知が止まらないから操作することができない
おにいさんの方を見ると同じ様な状況になっている様だった
通知がやんだので急いで着信拒否とブロックする
「ふぅーできた」
私は息を吐き、おにいさんの方を見ると
おにいさんは困った顔をしている
近づいて見ると、電話がかかってきている様だ
「大丈夫ですか?」
「大丈夫、問題ないよ」
かかってきている電話を拒否し設定を行なった
「お姉さんから?」
「そうだ、みずきもだっただろうけどすごい通知の量だったな」
「もうメールなんて開ないですよね。怖過ぎて」
「俺の実家で落ち着いたら新しいものに変えようか」
「そうですね、怖いですもんね。私お母さんに電話しちゃいますね。夜ぐらいに着くって言っちゃっていいですか?」
おにいさんは頷いて答える
私はお母さんに手短に話しをし電話を切った
「今電話で伝えておきました」
「ありがとう、母さんなんだって?」
「わかった、帰ったら話聞かせて、楽しみに待ってるわって言ってました」
「ふふ、母さんらしいな」
「お土産買って行きますか?」
「一応買ってくか?駅とかでいいか?」
「そうですね、駅で後で買いましょう」
「駅まで遠いからタクシー呼ぼうか、ちょっと待ってて」
おにいさんは電話をかけてくれているの木陰で少し休む事にした
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しばらくしてタクシーが来て乗り込み大きな駅まで行く事に
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