わたしの専属魔法使いR-18

みずき

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お母様が味方になってくれたのもすごく嬉しかった
お父様がわかってくれたのもよかった

なんだか心が軽くなったような気がする
いつもは嫌なお勉強もなんだか嫌じゃない

でもやっぱり勉強が終わった後は疲れてしまった

「うーん、やっぱり疲れるなぁ‥‥」

私の年の子はみんなこんなにも毎日お勉強するものなのかな?

ユノウに聞いてみよう

部屋に戻りユノウを呼んだ

「ねえ?ユノウ」

「なんですか?」

「私の年の子達はみんなこんなにもお勉強したりするの?」

「そうですね、姫様のようにたくさん勉強をするって事はありませんが町には子供たちが勉強をする場所はあります」

「そうなんだ、行ってみたいなぁ」

こことは違ってあまり綺麗ではありませんよ?」

「そうなの?町の子たちはどんな暮らしをしてるんだろう…ユノウはいつ町に行ってるの?」

「私ですか?そうですね、週に一度は町に行きますね」

「町には何をしに行ってるの?」

「何って…そうですね、魔法に必要な道具などを買いに行っております」

「私も行きたい!!」

「姫様?」

「ユノウと町に行ってみたい」

「それは無理です‥‥姫と皆に知れれば大変な事になってしまいます」

「大丈夫だよ、皆に知られなければいいんだよね?」

「そうですが‥‥姫様はとてもお美しいので国の者たちはすぐに気が付いてしまうと思いますが‥‥」

「そこはユノウの魔法でさ、なんとか出来ない?」

「そう言われましても‥‥ここに姫がいないとわかればそれこそ大変な事になります、それに町に行く事を国王様が許すとは到底思えません‥‥」

「うーん、そうだよね‥‥心配かけるのはいけないよね‥‥」

「そんなに落ち込まないでください‥‥ちゃんと国王様と話し合われた方がいいと思います」

「そうだよね、話せばわかってくれるかもしれないよね、明日話してみる」

「そうですね、もし許してもらえたら一緒に行きましょう」

「うんっ、一緒に行こう」

ユノウは優しく微笑むと頭を下げて部屋を出て行った
ユノウがいなくなった部屋はシーンとしていつもより広く感じた

「もっと話してたかったのになあ」

私はつぶやくように言葉を発した
どこに行くのか聞けばよかったなぁ、聞いた所で着いていける訳ではないけど何をしてるだけでも知っていたい

モヤモヤしていると昼食の時間になった
声をかけられて昼食を食べに行った
珍しい事にお父様が食卓にいなかった

「お母様、お父様はどうしたの?」

「あぁ、お父様はね…」

「お母様?」

「ミユリフ王国へ行っているのよ」

「どうして?」

「わからないわ、慌てていたようだったけれど、でもマリーあなたが気にする事ではないわ」

「でも…」

「大丈夫、お父様はマリーを守ってくれるわ」

「はい、お母様」

お母様と二人で昼食を取り部屋へと戻る、そこへユノウが帰って来た

「あっ、ユノウ」

「ただいま戻りました、姫様はこの後予定はなかったですよね?」

「うん、今日もう何も無いよ、どうしたの?」

「先程町に行き、姫様にも扱えそうな魔法の杖を買って参りました」

「えっ?本当?」

「はい、嘘などつきません」

そう言うとローブの中から綺麗な白色の細い杖を出して私の手に渡してくれた

「あ、ありがとう」

「きっと姫様も魔法が使えるようになりますよ、頑張りましょう」

私は杖を握り直す
私の小さな手にもしっかりと収まる
しばらく握っていると杖が薄いピンクのオーラを出しはじめた

「ユノウ、これは?」

「これは姫様の持っている魔法の力に反応してオーラが出ているのです、私の杖は濃く緑のオーラが出ます」

「そうなんだ、そこまで見た事なかった」

「今見せますね」

そう言うとユノウはローブの中から杖を出して握る
徐々にユノウの杖から綺麗なエメラルドグリーンのオーラが出る

「わぁーすごく綺麗…エメラルドグリーンってユノウにとっても似合う色だね」

「そうでしょうか?」

「うん、似合う私はそう思うよ!!」

ユノウは綺麗な銀色の髪をくしゃくしゃして照れている

私は思わず、杖を握っているユノウの手に触れた

私がユノウの手を握った瞬間に杖からでてていたオーラが消えてしまった

「あっ、ごめん…」

「ど、どうしたのですか?急に…」

「ユ、ユノウに触れたいって思ったら体が勝手に動いてた…」

「姫様…」

「でも、なんで私が触れたらオーラが消えちゃったの?」

「そっそれは多分…私が動揺したからだと思います」

「動揺って?なんで?」

「まさか姫様が私に触れるなんて思ってもみなかったからです…」

「ごめんね?私も触れるつもりじゃなかったんだけど…気が付いたら…」

「いえ、大丈夫です。むしろとても嬉しいです」

「本当?」

「ええ、本当です」
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