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47「私は私の役目を果たすだけだ」
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数日後。学校から帰る馬車の中で、ヴェロニカはエリアスに公爵家でのことを説明した。
「婚約を……お受けしたのですか」
「ええ。私の誕生日に正式に婚約する予定なの」
「……それは、おめでとうございます」
「ありがとう」
ヴェロニカは微笑んだ。
その笑顔は、いつもよりもずっと柔らかく見えた。
「……お幸せそうですね」
呟くようにエリアスは言った。
「そうね……これが幸せなのかしら」
ヴェロニカは両頬に手を当てた。
「カインがね、額の傷のことを『幸運の証』って言ってくれたの」
「幸運の証?」
「それを聞いたら、心が軽くなったように感じたの」
ずっと、婚約というものに不安や怖さがあったけれど。
カインと会話をしている間に、不思議とそれらの気持ちが消えていったのをヴェロニカは感じた。
「そうでしたか」
「確かに、あの事故で怪我をして。婚約解消してから色々あって、今があるんだもの。私にとっては幸運の傷なのね」
ヴェロニカはエリアスを見た。
「エリアスとも出会えたわ」
「……そうですね」
エリアスも微笑んだ。
侯爵家に到着し、ヴェロニカが屋敷へ入っていくのを見届けるとエリアスは歩き出した。
「幸運の証、か」
確かに、ヴェロニカが怪我をして傷を負わなければエリアスもこうして健康でいられなかっただろうし、ヴェロニカと出会うことすらなかっただろう。
(そうだ。これ以上望んではならないのだ)
婚約するヴェロニカに、主人として以上の感情を抱き続ければ……執事として認めてもらえなくなる可能性も高い。
だから、この感情は心の奥底に閉じ込めて忘れてしまわなければならない。
エリアスは拳を握りしめた。
『おぬしはそれで良いのか』
ふいに女の声が響いた。
「――何……?」
『娘が欲しいのであろう』
「誰だ」
その奇妙な声は頭の中に直接響いているようだった。
『我はそなたの欲望よ』
「欲望?」
『娘が欲しいと望むのであろう? 自分のものにしたいと、己の欲のままに触れたいと』
「――それは、忘れるべきものだ」
否定はできないけれど、抱き続けてはいけない思いだ。
『ほんに強情よ。娘を奪った男が憎いであろう』
「憎しみなど、そのようなものはない」
カインは恋敵というべき存在なのかもしれないが、自分と彼とは立場が違う。
「それに彼は……ヴェロニカ様の心を解きほぐすことができる。……むしろ感謝すべきだ」
ヴェロニカはいつも穏やかで笑顔だけれど。彼女の安心したような、幸せそうな顔を初めて見た。
彼女にあんな表情をさせることは、自分にはできなかったのだ。
『つけいる隙のない者はつまらぬの』
頭の中の声がため息をついた。
『だがそう簡単に欲は捨てられぬ。耐えられるか、楽しみだの』
笑うような声がそう言い残すと静かになった。
(何だ、今の声は……私の欲望?)
奇妙な声だった。
低めの、不安を与えるような耳障りの悪い声。
その声も言葉もはっきりと頭の中に残っている。幻聴とは思えなかった。
「――捨てられなくとも、私は私の役目を果たすだけだ」
小さく呟くと、エリアスは歩き出した。
*****
「カイン・クラーセンが叔父上の隠し子⁉︎」
フィンセントは思わず声を上げた。
「ああ、私も驚いた。婚約前だったとはいえ、まさかアンドレアスが侍女と恋仲だったとはな」
苦笑しながら国王は言った。
「……確かに、乗馬時や剣を持っている時に叔父上を思い起こさせる佇まいはありましたが……」
「ほう、そうか」
「ですが、ボスハールト公爵家にはクリス様というご嫡男がいらっしゃいます」
控えていたディルクが口を開いた。
「カイン殿の身分はどうなさるのです?」
「認知と公表はするが、クラーセン子爵のままだ。その後はフォッケル侯爵家に婿入りするからボスハールトは名乗らないことになるな」
「フォッケル侯爵……」
「ヴェロニカ嬢との婚約が決まった」
目を見開いたフィンセントに国王はそう告げた。
「フィンセント。お前がヴェロニカ嬢との婚約解消を後悔していることは知っている。だが、彼女との婚約を破棄したのはお前自身だ」
「……はい」
「お前も卒業までに婚約者を選べ。決められなかったらこちらで選ぶ。分かったな」
「――分かりました」
フィンセントは父親に向かって頭を下げた。
「ヴェロニカ嬢はカイン殿の素性をご存知だったのでしょうか」
国王の執務室から出ると、ディルクは表情の固いフィンセントに声をかけた。
「さあな」
「子爵と侯爵ならば身分不相応ですが、庶子とはいえ公爵子息ならば問題ありませんね」
フィンセントは振り返るとディルクをにらんだ。
「そんなに後悔なさるなら、婚約破棄などしなければよろしかったのに」
ディルクは言った。
「……あの時は顔に傷のある者を妃になど、出来ないと思ったのだ」
そう答えてフィンセントはため息をついた。
「だが、見た目だけではない美しさもあるということを思い知らされた」
「それは良い気づきを得ましたね。しかし、いつまでも未練を残し続けるのもいかがなものかと」
「……分かっている」
ふてくされたようなフィンセントの顔に、ディルクは内心苦笑した。
それでも、どんなに未練を残そうとも、別の婚約者が出来た以上諦めなければならないのだ。
(これは、ご自身で新たな婚約者を選べそうにないな)
そっとため息をつくと、ディルクは早足で歩き出したフィンセントの後を追った。
*****
「ヴェロニカ! 聞いたわよ!」
夏休み最終日。
寮に戻ったヴェロニカの部屋に、先に領地から戻っていたルイーザが現れるなりそう叫んだ。
「カイン様と婚約したんですって?」
「……ええ」
「しかもそのカイン様は公爵の隠し子だって! 昨日の食堂はその話題で持ちきりだったんだから」
「え……そうなの?」
夏休み、ヴェロニカの誕生日に公爵家で正式にカインと婚約をした。
今は社交シーズンではないからお披露目などはないが、親しい付き合いのある家にはカインの存在と婚約のことを伝えたという。
貴族の間で噂が広まるのは早い。
王都にいる貴族にあっという間にそのことは伝わったのだろう。
「で、どうしてカイン様と婚約しようと思ったの?」
「え? ええと……先方から打診が来て。公爵家からだから断れないし、それに……」
ヴェロニカは顔を赤らめた。
「私も、カインだったらいいかなと思って」
「あら。まあそうなのね」
ルイーザは笑みを浮かべた。
「ヴェロニカはカイン様を選んだってことね」
「選ぶ……って、そういうんじゃ」
「ヴェロニカを狙ってる人が何人もいたってことよ」
「え……そうなの?」
思いがけないルイーザの言葉に、ヴェロニカは目を丸くした。
「本当に、そういうの鈍いわよね」
ルイーザはため息をついた。
「まあでも、ともかく婚約おめでとう」
「ありがとう」
「……実は私もリック様と婚約したの」
「まあ! おめでとう!」
ヴェロニカは歓声を上げた。
「ありがとう」
「じゃあ、卒業したら向こうに帰るの?」
「一年は王都にいるわ。商会の支店で勉強するの。合間にはダンスのレッスンも受ける予定よ」
「じゃあまだダンスを学べるのね」
「ええ、良かったわ。ヴェロニカのおかげね」
「私?」
「花祭りの時に、私がダンスの仕事をしたいと思っているってリック様に言ったでしょう? それがきっかけで色々考えてくれているの」
「それは良かったわ」
「ええ、ありがとう」
ルイーザは満面の笑みを浮かべた。
夕食時になり、食堂へ向かうとヴェロニカはあっという間に生徒たちに囲まれた。
「ヴェロニカさん、聞きましたわ!」
「ご婚約なさったのでしょう?」
「お相手の、あのカイン様が公爵様のお子様だったというのは本当ですの!?」
「……ええ、本当です」
女子たちの圧力に押されながら、ヴェロニカはうなずいた。
「ヴェロニカさんは、カイン様の素性をご存知でしたの?」
「……少し前に本人から聞きました」
「それは婚約なさる前?」
「ええ……」
興味津々であれこれ尋ねてくる女子たちに、ヴェロニカは口ごもりながらも答えていった。
「ヴェロニカ様」
質問攻撃が終わってひと息つく間もなく、カインの親戚であるリンダが歩み寄ってきた。
「家に帰った時に聞きましたの、カインのことを」
「あ、はい……」
「婚約おめでとうございます。どうぞカインをよろしくお願いいたします」
リンダは深々と頭を下げた。
「……はい」
「本当に、安堵いたしました」
顔を上げたリンダの目尻には涙が浮かんでいた。
「婚約を……お受けしたのですか」
「ええ。私の誕生日に正式に婚約する予定なの」
「……それは、おめでとうございます」
「ありがとう」
ヴェロニカは微笑んだ。
その笑顔は、いつもよりもずっと柔らかく見えた。
「……お幸せそうですね」
呟くようにエリアスは言った。
「そうね……これが幸せなのかしら」
ヴェロニカは両頬に手を当てた。
「カインがね、額の傷のことを『幸運の証』って言ってくれたの」
「幸運の証?」
「それを聞いたら、心が軽くなったように感じたの」
ずっと、婚約というものに不安や怖さがあったけれど。
カインと会話をしている間に、不思議とそれらの気持ちが消えていったのをヴェロニカは感じた。
「そうでしたか」
「確かに、あの事故で怪我をして。婚約解消してから色々あって、今があるんだもの。私にとっては幸運の傷なのね」
ヴェロニカはエリアスを見た。
「エリアスとも出会えたわ」
「……そうですね」
エリアスも微笑んだ。
侯爵家に到着し、ヴェロニカが屋敷へ入っていくのを見届けるとエリアスは歩き出した。
「幸運の証、か」
確かに、ヴェロニカが怪我をして傷を負わなければエリアスもこうして健康でいられなかっただろうし、ヴェロニカと出会うことすらなかっただろう。
(そうだ。これ以上望んではならないのだ)
婚約するヴェロニカに、主人として以上の感情を抱き続ければ……執事として認めてもらえなくなる可能性も高い。
だから、この感情は心の奥底に閉じ込めて忘れてしまわなければならない。
エリアスは拳を握りしめた。
『おぬしはそれで良いのか』
ふいに女の声が響いた。
「――何……?」
『娘が欲しいのであろう』
「誰だ」
その奇妙な声は頭の中に直接響いているようだった。
『我はそなたの欲望よ』
「欲望?」
『娘が欲しいと望むのであろう? 自分のものにしたいと、己の欲のままに触れたいと』
「――それは、忘れるべきものだ」
否定はできないけれど、抱き続けてはいけない思いだ。
『ほんに強情よ。娘を奪った男が憎いであろう』
「憎しみなど、そのようなものはない」
カインは恋敵というべき存在なのかもしれないが、自分と彼とは立場が違う。
「それに彼は……ヴェロニカ様の心を解きほぐすことができる。……むしろ感謝すべきだ」
ヴェロニカはいつも穏やかで笑顔だけれど。彼女の安心したような、幸せそうな顔を初めて見た。
彼女にあんな表情をさせることは、自分にはできなかったのだ。
『つけいる隙のない者はつまらぬの』
頭の中の声がため息をついた。
『だがそう簡単に欲は捨てられぬ。耐えられるか、楽しみだの』
笑うような声がそう言い残すと静かになった。
(何だ、今の声は……私の欲望?)
奇妙な声だった。
低めの、不安を与えるような耳障りの悪い声。
その声も言葉もはっきりと頭の中に残っている。幻聴とは思えなかった。
「――捨てられなくとも、私は私の役目を果たすだけだ」
小さく呟くと、エリアスは歩き出した。
*****
「カイン・クラーセンが叔父上の隠し子⁉︎」
フィンセントは思わず声を上げた。
「ああ、私も驚いた。婚約前だったとはいえ、まさかアンドレアスが侍女と恋仲だったとはな」
苦笑しながら国王は言った。
「……確かに、乗馬時や剣を持っている時に叔父上を思い起こさせる佇まいはありましたが……」
「ほう、そうか」
「ですが、ボスハールト公爵家にはクリス様というご嫡男がいらっしゃいます」
控えていたディルクが口を開いた。
「カイン殿の身分はどうなさるのです?」
「認知と公表はするが、クラーセン子爵のままだ。その後はフォッケル侯爵家に婿入りするからボスハールトは名乗らないことになるな」
「フォッケル侯爵……」
「ヴェロニカ嬢との婚約が決まった」
目を見開いたフィンセントに国王はそう告げた。
「フィンセント。お前がヴェロニカ嬢との婚約解消を後悔していることは知っている。だが、彼女との婚約を破棄したのはお前自身だ」
「……はい」
「お前も卒業までに婚約者を選べ。決められなかったらこちらで選ぶ。分かったな」
「――分かりました」
フィンセントは父親に向かって頭を下げた。
「ヴェロニカ嬢はカイン殿の素性をご存知だったのでしょうか」
国王の執務室から出ると、ディルクは表情の固いフィンセントに声をかけた。
「さあな」
「子爵と侯爵ならば身分不相応ですが、庶子とはいえ公爵子息ならば問題ありませんね」
フィンセントは振り返るとディルクをにらんだ。
「そんなに後悔なさるなら、婚約破棄などしなければよろしかったのに」
ディルクは言った。
「……あの時は顔に傷のある者を妃になど、出来ないと思ったのだ」
そう答えてフィンセントはため息をついた。
「だが、見た目だけではない美しさもあるということを思い知らされた」
「それは良い気づきを得ましたね。しかし、いつまでも未練を残し続けるのもいかがなものかと」
「……分かっている」
ふてくされたようなフィンセントの顔に、ディルクは内心苦笑した。
それでも、どんなに未練を残そうとも、別の婚約者が出来た以上諦めなければならないのだ。
(これは、ご自身で新たな婚約者を選べそうにないな)
そっとため息をつくと、ディルクは早足で歩き出したフィンセントの後を追った。
*****
「ヴェロニカ! 聞いたわよ!」
夏休み最終日。
寮に戻ったヴェロニカの部屋に、先に領地から戻っていたルイーザが現れるなりそう叫んだ。
「カイン様と婚約したんですって?」
「……ええ」
「しかもそのカイン様は公爵の隠し子だって! 昨日の食堂はその話題で持ちきりだったんだから」
「え……そうなの?」
夏休み、ヴェロニカの誕生日に公爵家で正式にカインと婚約をした。
今は社交シーズンではないからお披露目などはないが、親しい付き合いのある家にはカインの存在と婚約のことを伝えたという。
貴族の間で噂が広まるのは早い。
王都にいる貴族にあっという間にそのことは伝わったのだろう。
「で、どうしてカイン様と婚約しようと思ったの?」
「え? ええと……先方から打診が来て。公爵家からだから断れないし、それに……」
ヴェロニカは顔を赤らめた。
「私も、カインだったらいいかなと思って」
「あら。まあそうなのね」
ルイーザは笑みを浮かべた。
「ヴェロニカはカイン様を選んだってことね」
「選ぶ……って、そういうんじゃ」
「ヴェロニカを狙ってる人が何人もいたってことよ」
「え……そうなの?」
思いがけないルイーザの言葉に、ヴェロニカは目を丸くした。
「本当に、そういうの鈍いわよね」
ルイーザはため息をついた。
「まあでも、ともかく婚約おめでとう」
「ありがとう」
「……実は私もリック様と婚約したの」
「まあ! おめでとう!」
ヴェロニカは歓声を上げた。
「ありがとう」
「じゃあ、卒業したら向こうに帰るの?」
「一年は王都にいるわ。商会の支店で勉強するの。合間にはダンスのレッスンも受ける予定よ」
「じゃあまだダンスを学べるのね」
「ええ、良かったわ。ヴェロニカのおかげね」
「私?」
「花祭りの時に、私がダンスの仕事をしたいと思っているってリック様に言ったでしょう? それがきっかけで色々考えてくれているの」
「それは良かったわ」
「ええ、ありがとう」
ルイーザは満面の笑みを浮かべた。
夕食時になり、食堂へ向かうとヴェロニカはあっという間に生徒たちに囲まれた。
「ヴェロニカさん、聞きましたわ!」
「ご婚約なさったのでしょう?」
「お相手の、あのカイン様が公爵様のお子様だったというのは本当ですの!?」
「……ええ、本当です」
女子たちの圧力に押されながら、ヴェロニカはうなずいた。
「ヴェロニカさんは、カイン様の素性をご存知でしたの?」
「……少し前に本人から聞きました」
「それは婚約なさる前?」
「ええ……」
興味津々であれこれ尋ねてくる女子たちに、ヴェロニカは口ごもりながらも答えていった。
「ヴェロニカ様」
質問攻撃が終わってひと息つく間もなく、カインの親戚であるリンダが歩み寄ってきた。
「家に帰った時に聞きましたの、カインのことを」
「あ、はい……」
「婚約おめでとうございます。どうぞカインをよろしくお願いいたします」
リンダは深々と頭を下げた。
「……はい」
「本当に、安堵いたしました」
顔を上げたリンダの目尻には涙が浮かんでいた。
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