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ライフ
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「あれ広海先輩、今日休みだったの?」
「あ?」
帰ってくるなり、俺を見た三木は開口一番にそう呟き、首を傾げた。そしてその言葉に俺が眉をひそめると、今度は目を瞬かせさらに首を捻る。
「だって眼鏡だし、普段着だから。仕事モードじゃない先輩久しぶりかも」
そう言ってソファでテレビを見ていた俺の背後に立ち、三木は身を屈めて俺の額に唇を落とした。そして鬱陶しげに顔をしかめた俺など、お構い無しに楽しげに笑う。
「ただいま先輩」
「おう、遅くなるんじゃなかったのか」
いつも三木が遅いという日は、大概日付が変わってから帰ってくることが殆どだが、いまはまだ二十三時を回ったばかりだ。
「今日は意外と早くお客さんが引いたから。ちょっと早めに帰ってきた」
「ふぅん」
背後で動き回っている三木の気配を振り返ることなく、曖昧に返事をすれば、ふいに気配が遠ざかっていく。
だが然してそんなことは気にせず、俺は再び目の前の画面に視線を向ける。
「お疲れ様、俺」
しばらくすると三木は、そう一人で呟きながら缶ビールを両手に持ち、俺の横へさも当たり前のようにして座った。
「邪魔くせぇな」
「へへ、広海先輩とこうしているの久しぶりだね」
真ん中に座っていた俺を、押し退けて座る三木に目を細めるが、機嫌のよさそうな顔で笑いちっとも悪びれていない。
「んー、仕事のあとの一杯は格別だなぁ。しかも今日は先輩もいるし」
「……黙って飲め」
ぴったりと横に寄り添う三木からは、嗅ぎ慣れた柔軟剤の香りがした。
食べ物を扱う仕事をしているので、職場で制服に着替えても髪や服にどうしても匂いがついてしまう。
しかし匂いを気にする俺が先に帰っている時は、こうしてすぐに着替えたり、風呂に入ったりしてから傍に来る。
「あれ、珍しい。先輩からくっついてくれるなんて、明日は雨かな」
「黙れ」
軽く笑い声を上げて、肩にもたれた俺の頭を三木は、壊れ物を扱うように優しく撫でる。あまりそんな風に扱われるのは好きではないが、いまはとりあえず放っておくことにした。
「昼間のメール見た?」
「あ、あーなんかあったけ」
昼飯は食ったか、仕事はちゃんと行けたか――そんなようなメールだった気はした。内容は覚えていないが、添付されていた写真は覚えている。
「買い出しに出たら、通り雨が降ってさ。やっぱり今時の携帯って優秀だよね。綺麗に撮れてたでしょ?」
確かに三木から送られてきた写真では、晴れ間に虹が綺麗にかかっていた。
――かかってはいたが、それをわざわざ写真に撮って送ってくるその感覚は、相変わらず俺にはよくわからない。
多分きっと俺ならば、なに気なく通り過ぎてしまうだろう。
「でさ、帰り道にちっちゃい猫に会ったんだけど。これがまた先輩にそっくりでさぁ。つれないの」
「……」
虹のしばらくあとに送られてきた写真では、三木の指先に真っ黒な毛玉みたいな子猫がぶら下がっていた。
それを思い出しているのか、ニヤニヤと笑う男は俺の頭を勝手に撫で始める。
「うぜぇ」
「へへ、でも先輩の方がやっぱり可愛い。もっとぎゅっとしていいですか?」
「あ?」
俺の返事など待たず、アホみたいに顔を緩めて俺に抱きつく三木。けれど文句を言うのも面倒くさいので、レトリバー辺りにじゃれつかれていると思って、放っておくことにした。
「先輩、今度デートしよう」
「は?」
急に耳を伏せた大型犬は、人の身体を抱きかかえて、じっと目を覗き込んでくる。
「たまには一緒に出かけたいなぁって思うんですけど。駄目、ですか? 俺達あんまりと言うか全然ないでしょう、デートしたこと」
その視線を捉えながら、俺はふと記憶を巻き戻してみた。
そう言えば、すれ違いばかりでロクに一緒に出かけたことがなかった。
「……時間があればな」
「やった! 俺が先輩の休みに合わせるから、約束ですよ」
「覚えてたらな」
こんな些細なことで大喜びするとは、単純な奴だ。でもそんなことなら――。
「それ取れ」
「……どれ?」
「そこの青い封筒だ」
のし掛かるように抱きついている三木を押して、顎でテーブルを示せば、目を丸くしながらキョロキョロと視線を動かす。そして俺を抱えたまま、テーブルの隅で新聞に紛れた青い封筒を手に取った。
「先輩、不動産屋さんに行ってたの?」
「お前、そろそろあっち片付けろよ」
「へ?」
「いつまでも使わないもんに無駄遣いしてんな」
そんな些細なことでいいなら、早く言ってやればよかったのかもしれない。
「まだお前の部屋、残ってんだろ」
いまでは全く帰ることのない部屋を、三木が借りたままでいるのは知っていた。
それでも言わずにいたのは、どこか気持ちの隅で、言えばそのうちここに帰らなくなるような気がしたからなのかもしれない。
自分はそんなこと、全く気にしていないつもりだったのに、慣れとは恐ろしいものだ。
「え、でも……それじゃあ、俺ここに居ついちゃうけど」
「帰りたいなら帰れ。ここにはもう帰ってくんな」
この男がここに帰ってくるのが、俺は当たり前だと感じ始めていた。
「ええ? それは嫌です。帰らない。先輩と一緒にいますっ」
「だったら今週中に管理会社に連絡して、荷物まとめろ。来月には引っ越すからな」
性格も価値観も違う。お喋りで騒がしくて仕方がない。俺とは相反するこの男の存在が、気にならなくなってしまった。
「……ヤバい。俺、いますごい幸せ過ぎて死にそうです。先輩っ、愛してる。結婚してっ!」
「鬱陶しい」
ニヤニヤと契約書や間取り図を見ていた三木が、さらにだらしなく頬を緩めながら覆い被さって来る。その背後には振り切れんばかりの、ふさふさとした尻尾が見えた気がする。
あのマンション、ペット可だっただろうか――。
[ライフ/end]
「あ?」
帰ってくるなり、俺を見た三木は開口一番にそう呟き、首を傾げた。そしてその言葉に俺が眉をひそめると、今度は目を瞬かせさらに首を捻る。
「だって眼鏡だし、普段着だから。仕事モードじゃない先輩久しぶりかも」
そう言ってソファでテレビを見ていた俺の背後に立ち、三木は身を屈めて俺の額に唇を落とした。そして鬱陶しげに顔をしかめた俺など、お構い無しに楽しげに笑う。
「ただいま先輩」
「おう、遅くなるんじゃなかったのか」
いつも三木が遅いという日は、大概日付が変わってから帰ってくることが殆どだが、いまはまだ二十三時を回ったばかりだ。
「今日は意外と早くお客さんが引いたから。ちょっと早めに帰ってきた」
「ふぅん」
背後で動き回っている三木の気配を振り返ることなく、曖昧に返事をすれば、ふいに気配が遠ざかっていく。
だが然してそんなことは気にせず、俺は再び目の前の画面に視線を向ける。
「お疲れ様、俺」
しばらくすると三木は、そう一人で呟きながら缶ビールを両手に持ち、俺の横へさも当たり前のようにして座った。
「邪魔くせぇな」
「へへ、広海先輩とこうしているの久しぶりだね」
真ん中に座っていた俺を、押し退けて座る三木に目を細めるが、機嫌のよさそうな顔で笑いちっとも悪びれていない。
「んー、仕事のあとの一杯は格別だなぁ。しかも今日は先輩もいるし」
「……黙って飲め」
ぴったりと横に寄り添う三木からは、嗅ぎ慣れた柔軟剤の香りがした。
食べ物を扱う仕事をしているので、職場で制服に着替えても髪や服にどうしても匂いがついてしまう。
しかし匂いを気にする俺が先に帰っている時は、こうしてすぐに着替えたり、風呂に入ったりしてから傍に来る。
「あれ、珍しい。先輩からくっついてくれるなんて、明日は雨かな」
「黙れ」
軽く笑い声を上げて、肩にもたれた俺の頭を三木は、壊れ物を扱うように優しく撫でる。あまりそんな風に扱われるのは好きではないが、いまはとりあえず放っておくことにした。
「昼間のメール見た?」
「あ、あーなんかあったけ」
昼飯は食ったか、仕事はちゃんと行けたか――そんなようなメールだった気はした。内容は覚えていないが、添付されていた写真は覚えている。
「買い出しに出たら、通り雨が降ってさ。やっぱり今時の携帯って優秀だよね。綺麗に撮れてたでしょ?」
確かに三木から送られてきた写真では、晴れ間に虹が綺麗にかかっていた。
――かかってはいたが、それをわざわざ写真に撮って送ってくるその感覚は、相変わらず俺にはよくわからない。
多分きっと俺ならば、なに気なく通り過ぎてしまうだろう。
「でさ、帰り道にちっちゃい猫に会ったんだけど。これがまた先輩にそっくりでさぁ。つれないの」
「……」
虹のしばらくあとに送られてきた写真では、三木の指先に真っ黒な毛玉みたいな子猫がぶら下がっていた。
それを思い出しているのか、ニヤニヤと笑う男は俺の頭を勝手に撫で始める。
「うぜぇ」
「へへ、でも先輩の方がやっぱり可愛い。もっとぎゅっとしていいですか?」
「あ?」
俺の返事など待たず、アホみたいに顔を緩めて俺に抱きつく三木。けれど文句を言うのも面倒くさいので、レトリバー辺りにじゃれつかれていると思って、放っておくことにした。
「先輩、今度デートしよう」
「は?」
急に耳を伏せた大型犬は、人の身体を抱きかかえて、じっと目を覗き込んでくる。
「たまには一緒に出かけたいなぁって思うんですけど。駄目、ですか? 俺達あんまりと言うか全然ないでしょう、デートしたこと」
その視線を捉えながら、俺はふと記憶を巻き戻してみた。
そう言えば、すれ違いばかりでロクに一緒に出かけたことがなかった。
「……時間があればな」
「やった! 俺が先輩の休みに合わせるから、約束ですよ」
「覚えてたらな」
こんな些細なことで大喜びするとは、単純な奴だ。でもそんなことなら――。
「それ取れ」
「……どれ?」
「そこの青い封筒だ」
のし掛かるように抱きついている三木を押して、顎でテーブルを示せば、目を丸くしながらキョロキョロと視線を動かす。そして俺を抱えたまま、テーブルの隅で新聞に紛れた青い封筒を手に取った。
「先輩、不動産屋さんに行ってたの?」
「お前、そろそろあっち片付けろよ」
「へ?」
「いつまでも使わないもんに無駄遣いしてんな」
そんな些細なことでいいなら、早く言ってやればよかったのかもしれない。
「まだお前の部屋、残ってんだろ」
いまでは全く帰ることのない部屋を、三木が借りたままでいるのは知っていた。
それでも言わずにいたのは、どこか気持ちの隅で、言えばそのうちここに帰らなくなるような気がしたからなのかもしれない。
自分はそんなこと、全く気にしていないつもりだったのに、慣れとは恐ろしいものだ。
「え、でも……それじゃあ、俺ここに居ついちゃうけど」
「帰りたいなら帰れ。ここにはもう帰ってくんな」
この男がここに帰ってくるのが、俺は当たり前だと感じ始めていた。
「ええ? それは嫌です。帰らない。先輩と一緒にいますっ」
「だったら今週中に管理会社に連絡して、荷物まとめろ。来月には引っ越すからな」
性格も価値観も違う。お喋りで騒がしくて仕方がない。俺とは相反するこの男の存在が、気にならなくなってしまった。
「……ヤバい。俺、いますごい幸せ過ぎて死にそうです。先輩っ、愛してる。結婚してっ!」
「鬱陶しい」
ニヤニヤと契約書や間取り図を見ていた三木が、さらにだらしなく頬を緩めながら覆い被さって来る。その背後には振り切れんばかりの、ふさふさとした尻尾が見えた気がする。
あのマンション、ペット可だっただろうか――。
[ライフ/end]
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