8 / 29
第8話 なぜそうなった?・再び
しおりを挟む
あのあとどうなったかと言えば、会うのを避け続けた反動なのか。
希壱と週に一回は会うようになった。もちろん一真の要望ではなく、これでもたびたび断っている。
毎日でも会いたい。などと馬鹿なことを言うので、社会人はそこまで暇じゃないと返していた。
年明けはなにかと忙しく、今日も残業が確実な日だったのだけれど――
「思いのほか早く帰れてしまった」
駅に向かうためのバスに乗り、時計を見るといつもより少々遅い程度の時間。
まっすぐ帰宅してもいいが、わずかでも気分転換をしようと、一真は寄り道すると決めた。
勤め先が高校なので、正月休みが終わると生徒の受験、新入学の試験などで忙しい。
それが済めば次は、卒業式やら入学式やら。しばらく息抜きする暇もないだろう。
せっかくの空き時間だが、明日もまた仕事。
短時間しか空いていない。さすがにこれから希壱に会うのは難しいだろう。
夜も遅いし一杯だけと、心の中で言い訳しつつ、一真はミサキのバーへ向かう。
店に着いたら、いつぞや見た顔があった。
先客である彼は、複数人のグループで来ている。しかし挨拶をする仲でもない。
ミサキに勧められるままカウンター席へ腰掛け、一真はいつもの酒を頼んだ。
「こんばんは」
しばらくして、なにやら既視感のある状況になる。
一真はかけられた声に、振り向くか否かを考えた。
だがすぐにもう一度「こんばんは」と声をかけられると、さすがに無視するわけにもいかない。
「今度はなんだ?」
希壱を振る予定だったけれど、バッサリと却下されてしまい、彼の願いは遠のいたのだが。
隣へ視線を向けたら、今回はとても機嫌良さそうな表情で座っている。
夏樹の上機嫌さに一真は訝しさが先立つ。あれだけ希壱を自由にしろ、と怒っていたのにこの態度。気味悪く思えて当然だ。
「そんなに警戒しないでください。今日はこれからについて、報告しておこうと思って」
「報告?」
あからさまに怪訝な顔をする一真に、夏樹はひらひらと手を振りながら、よくわからないことを言う。
「こないだの件、希壱くんにすごい怒られちゃって。彼の気持ちを聞いたら、僕が横入りはできないなって思ったから、二人を応援するって決めました」
「――なぜそうなる? 俺は応援されても困るんだが」
さらに訳のわからない展開になり、一真の眉間にしわが寄る。だが隣の夏樹はまったく動じた様子を見せない。
「希壱くんには幸せになってほしいので」
「俺の都合は完全に無視か?」
「あなたには、希壱くんくらいしかいないですよ。まっすぐに好きだ、って言ってくれる人。彼以上に愛してくれる相手は、もう見つからないですよ」
「…………」
腹が立つが、確かにそう思えてしまう現状。一真は言い返す言葉が見当たらず、酒を口に含んで場を誤魔化した。
(希壱のやつ、一体なにを言ったんだよ)
そもそもあそこまで感情をあらわにしていた人間が、ここまで手のひらを返すような怒り方とは。
しかしいくら考えても、まず一真は希壱が本気で怒ったところを見た覚えがないため、想像もできなかった。
「人の恋路を応援していないで、自分のパートナーを探せよ」
「簡単に、はい次! なんていけるわけないじゃないか。顔が良すぎる人はこれだから」
「……ったく、人をなんだと。俺だってそんなに簡単じゃない。ミサキ、会計」
顔が良ければ、すぐに次へ次へいけると思ったら大間違いだ。
若干ムッとしつつ、一真がカウンター内にいるミサキへ声をかけたら、クスッと彼女に小さく笑われた。
「あっ、帰るなら連絡先を教えてください」
「だから、なぜそうなる」
「希壱くんの周りでなにかあったら、僕が知らせますよ」
しばらくごねられたが、別になにかあっても困りはしないと、夏樹を軽くあしらい、一真は残りの酒をあおって店を出た。
「なにかあったら、ってなんだよ」
しかしなにかありそうだからの台詞だとすれば、気になってしまうものだ。
一真はコートのポケットに手を突っ込み、むやみにスマートフォンに触れていた。
すると――突然、指先で震えだし、反射的に一真の肩がビクッと跳ね上がる。
「……希壱か、どうした?」
指で誤作動させたかと思ったけれど、なんてことはない。希壱からの着信だった。
バクバク言っている心臓と、動揺を誤魔化しつつ、一真は努めて冷静を装う。
『いま忙しかった? ただなんとなく、一真さんの声が聞きたくて』
「いや、今日は少し早く終わったから、寄り道してた」
『そうだったんだ。少しでも時間があるなら。五分でもいいから会いたいなぁ。一真さんの駅に俺、行くからさ。ちょっとだけでも駄目かな?』
(こうなるなら、最初から希壱に連絡してやれば良かったな)
しょんぼりした寂しそうな声。思えば忙しさにかまけて、ろくに会いも電話もしていなかった。
今日も、時間が遅いからと希壱を後回しにしている。付き合っているわけでもないのだから、そこまで心を砕く必要はないけれど。
寂しがり屋の猫は、適度に愛情を注がないと駄目らしい。勝手に希壱が黒猫のよう、と思っているのは一真だが、あながち間違いではないだろう。
わりと気ままで、自分の関心ごとが一番。人の感情に聡い部分もありつつ、上手いこと自分優位に誘導する面も備えていた。
しかし一切、相手に嫌な感情を抱かせない愛嬌と、甘え上手さもある。
「時間、遅いから俺がそっちに寄る」
『駄目だよ。一真さん、明日も早いんでしょ? いま家を出るから』
「しょうがねぇなぁ。んじゃ、駅前でな」
『うん!』
(またしても希壱に転がされてしまった。誰だよ俺にコロッと転がされたら、なんて言ってたやつ。俺がめちゃくちゃ振り回されてんじゃねぇか)
それでも悪い気がしないので、まったくもってタチが悪いとしか言えない。
待たせるのも気が引けて、足早になってしまう自分が、すっかり希壱のペースに慣らされていると気づく。
これまでは一真のご機嫌を伺う相手ばかりだったので、このパターンは初めてだった。
なぜそうなってしまうのかは謎で、自分の都合に合わせろと思ったことは一度もない。
さらに言えば、恋人として付き合っていた相手に、萎縮させる真似をした覚えもない。
過去の経験もあり、希壱のマイペースさが、いまの一真には楽でありがたかった。
電話で話してから十数分。
最寄り駅で降り、改札を出れば、構内の端のほうで壁にもたれている希壱を発見する。
彼は背が高いので、中央付近に立つとひどく目立ってしまう。ゆえにいつも端へ寄りがちなのだとか。
一真に気づくと希壱は嬉しそうに笑った。
「今日も一日、お疲れさま」
「飲んできた帰りだけどな」
「それはそれ、これはこれ。俺の我がままに付き合ってくれてありがとう」
近づいていったら、たどり着く前に向こうが目の前までやって来る。希壱の一歩はかなり大きい。
普段は長く一緒にいたいから、と言う理由でゆっくり歩いているらしいのだが。
「やっぱり声だけより、会えるのが嬉しい」
「そうか、そりゃ良かったな」
「ちょっとだけ、触れたい」
「ここでか?」
「駄目?」
「……いまの時間、人が多いだろ」
おねだりモードの黒猫にグラッとよろめきかけて、いかんいかんと一真は我に返る。
最近、帰り際にハグを要求される回数が多いので、おねだりされるのはまだいいのだけれど。周囲には一日を終え、帰路につく人たちが数多くいた。
「お前、明日は?」
「明日は予定ない。来月の卒業式まで、もうすることあんまりないんだよね」
「じゃあ、うちに来い」
「え? えぇっ?」
駅からマンションは五分程度なので、気軽に言ってみた一真は、驚きに目を見開いた希壱の反応につられて驚く。
「なんだ? そんなに驚くほどか?」
「か、一真さん。男は狼だよ」
「なに言ってんだよ、お前は」
若干上擦った希壱の声に、思わず一真は笑ってしまった。さすがにほかの男は自分のスペースに招かないけれど、希壱ならば別だ。
本人はこう言っているが、いきなり押し倒してこられるほどの、度胸は持ち合わせていないだろう。いまの挙動不審さを見ていたらわかる。
「来ないのか?」
「行くに決まってるでしょ!」
食い気味に返事をされて、またもや一真は笑ってしまい、あまりにも笑うので希壱がふて腐れた。
「でもさ、一真さん。俺だからっていうのはなんとなくわかるんだけど。触れたいって言われて、うちに来いって誘うのは駄目だよ」
むすっと口を尖らせながら隣を歩く希壱の言葉に、一真は口の端を上げて笑う。
「そうか。ならもうやめておく」
「あっ! 俺はいいよ。いくらでも!」
「いいのか悪いのか、どっちだよ」
慌てて身振り手振りで訂正する希壱のおかげで、先ほどから笑いが止まらない。
こんなに笑ったのは、いつぶりかと思えるほどだ。
希壱と週に一回は会うようになった。もちろん一真の要望ではなく、これでもたびたび断っている。
毎日でも会いたい。などと馬鹿なことを言うので、社会人はそこまで暇じゃないと返していた。
年明けはなにかと忙しく、今日も残業が確実な日だったのだけれど――
「思いのほか早く帰れてしまった」
駅に向かうためのバスに乗り、時計を見るといつもより少々遅い程度の時間。
まっすぐ帰宅してもいいが、わずかでも気分転換をしようと、一真は寄り道すると決めた。
勤め先が高校なので、正月休みが終わると生徒の受験、新入学の試験などで忙しい。
それが済めば次は、卒業式やら入学式やら。しばらく息抜きする暇もないだろう。
せっかくの空き時間だが、明日もまた仕事。
短時間しか空いていない。さすがにこれから希壱に会うのは難しいだろう。
夜も遅いし一杯だけと、心の中で言い訳しつつ、一真はミサキのバーへ向かう。
店に着いたら、いつぞや見た顔があった。
先客である彼は、複数人のグループで来ている。しかし挨拶をする仲でもない。
ミサキに勧められるままカウンター席へ腰掛け、一真はいつもの酒を頼んだ。
「こんばんは」
しばらくして、なにやら既視感のある状況になる。
一真はかけられた声に、振り向くか否かを考えた。
だがすぐにもう一度「こんばんは」と声をかけられると、さすがに無視するわけにもいかない。
「今度はなんだ?」
希壱を振る予定だったけれど、バッサリと却下されてしまい、彼の願いは遠のいたのだが。
隣へ視線を向けたら、今回はとても機嫌良さそうな表情で座っている。
夏樹の上機嫌さに一真は訝しさが先立つ。あれだけ希壱を自由にしろ、と怒っていたのにこの態度。気味悪く思えて当然だ。
「そんなに警戒しないでください。今日はこれからについて、報告しておこうと思って」
「報告?」
あからさまに怪訝な顔をする一真に、夏樹はひらひらと手を振りながら、よくわからないことを言う。
「こないだの件、希壱くんにすごい怒られちゃって。彼の気持ちを聞いたら、僕が横入りはできないなって思ったから、二人を応援するって決めました」
「――なぜそうなる? 俺は応援されても困るんだが」
さらに訳のわからない展開になり、一真の眉間にしわが寄る。だが隣の夏樹はまったく動じた様子を見せない。
「希壱くんには幸せになってほしいので」
「俺の都合は完全に無視か?」
「あなたには、希壱くんくらいしかいないですよ。まっすぐに好きだ、って言ってくれる人。彼以上に愛してくれる相手は、もう見つからないですよ」
「…………」
腹が立つが、確かにそう思えてしまう現状。一真は言い返す言葉が見当たらず、酒を口に含んで場を誤魔化した。
(希壱のやつ、一体なにを言ったんだよ)
そもそもあそこまで感情をあらわにしていた人間が、ここまで手のひらを返すような怒り方とは。
しかしいくら考えても、まず一真は希壱が本気で怒ったところを見た覚えがないため、想像もできなかった。
「人の恋路を応援していないで、自分のパートナーを探せよ」
「簡単に、はい次! なんていけるわけないじゃないか。顔が良すぎる人はこれだから」
「……ったく、人をなんだと。俺だってそんなに簡単じゃない。ミサキ、会計」
顔が良ければ、すぐに次へ次へいけると思ったら大間違いだ。
若干ムッとしつつ、一真がカウンター内にいるミサキへ声をかけたら、クスッと彼女に小さく笑われた。
「あっ、帰るなら連絡先を教えてください」
「だから、なぜそうなる」
「希壱くんの周りでなにかあったら、僕が知らせますよ」
しばらくごねられたが、別になにかあっても困りはしないと、夏樹を軽くあしらい、一真は残りの酒をあおって店を出た。
「なにかあったら、ってなんだよ」
しかしなにかありそうだからの台詞だとすれば、気になってしまうものだ。
一真はコートのポケットに手を突っ込み、むやみにスマートフォンに触れていた。
すると――突然、指先で震えだし、反射的に一真の肩がビクッと跳ね上がる。
「……希壱か、どうした?」
指で誤作動させたかと思ったけれど、なんてことはない。希壱からの着信だった。
バクバク言っている心臓と、動揺を誤魔化しつつ、一真は努めて冷静を装う。
『いま忙しかった? ただなんとなく、一真さんの声が聞きたくて』
「いや、今日は少し早く終わったから、寄り道してた」
『そうだったんだ。少しでも時間があるなら。五分でもいいから会いたいなぁ。一真さんの駅に俺、行くからさ。ちょっとだけでも駄目かな?』
(こうなるなら、最初から希壱に連絡してやれば良かったな)
しょんぼりした寂しそうな声。思えば忙しさにかまけて、ろくに会いも電話もしていなかった。
今日も、時間が遅いからと希壱を後回しにしている。付き合っているわけでもないのだから、そこまで心を砕く必要はないけれど。
寂しがり屋の猫は、適度に愛情を注がないと駄目らしい。勝手に希壱が黒猫のよう、と思っているのは一真だが、あながち間違いではないだろう。
わりと気ままで、自分の関心ごとが一番。人の感情に聡い部分もありつつ、上手いこと自分優位に誘導する面も備えていた。
しかし一切、相手に嫌な感情を抱かせない愛嬌と、甘え上手さもある。
「時間、遅いから俺がそっちに寄る」
『駄目だよ。一真さん、明日も早いんでしょ? いま家を出るから』
「しょうがねぇなぁ。んじゃ、駅前でな」
『うん!』
(またしても希壱に転がされてしまった。誰だよ俺にコロッと転がされたら、なんて言ってたやつ。俺がめちゃくちゃ振り回されてんじゃねぇか)
それでも悪い気がしないので、まったくもってタチが悪いとしか言えない。
待たせるのも気が引けて、足早になってしまう自分が、すっかり希壱のペースに慣らされていると気づく。
これまでは一真のご機嫌を伺う相手ばかりだったので、このパターンは初めてだった。
なぜそうなってしまうのかは謎で、自分の都合に合わせろと思ったことは一度もない。
さらに言えば、恋人として付き合っていた相手に、萎縮させる真似をした覚えもない。
過去の経験もあり、希壱のマイペースさが、いまの一真には楽でありがたかった。
電話で話してから十数分。
最寄り駅で降り、改札を出れば、構内の端のほうで壁にもたれている希壱を発見する。
彼は背が高いので、中央付近に立つとひどく目立ってしまう。ゆえにいつも端へ寄りがちなのだとか。
一真に気づくと希壱は嬉しそうに笑った。
「今日も一日、お疲れさま」
「飲んできた帰りだけどな」
「それはそれ、これはこれ。俺の我がままに付き合ってくれてありがとう」
近づいていったら、たどり着く前に向こうが目の前までやって来る。希壱の一歩はかなり大きい。
普段は長く一緒にいたいから、と言う理由でゆっくり歩いているらしいのだが。
「やっぱり声だけより、会えるのが嬉しい」
「そうか、そりゃ良かったな」
「ちょっとだけ、触れたい」
「ここでか?」
「駄目?」
「……いまの時間、人が多いだろ」
おねだりモードの黒猫にグラッとよろめきかけて、いかんいかんと一真は我に返る。
最近、帰り際にハグを要求される回数が多いので、おねだりされるのはまだいいのだけれど。周囲には一日を終え、帰路につく人たちが数多くいた。
「お前、明日は?」
「明日は予定ない。来月の卒業式まで、もうすることあんまりないんだよね」
「じゃあ、うちに来い」
「え? えぇっ?」
駅からマンションは五分程度なので、気軽に言ってみた一真は、驚きに目を見開いた希壱の反応につられて驚く。
「なんだ? そんなに驚くほどか?」
「か、一真さん。男は狼だよ」
「なに言ってんだよ、お前は」
若干上擦った希壱の声に、思わず一真は笑ってしまった。さすがにほかの男は自分のスペースに招かないけれど、希壱ならば別だ。
本人はこう言っているが、いきなり押し倒してこられるほどの、度胸は持ち合わせていないだろう。いまの挙動不審さを見ていたらわかる。
「来ないのか?」
「行くに決まってるでしょ!」
食い気味に返事をされて、またもや一真は笑ってしまい、あまりにも笑うので希壱がふて腐れた。
「でもさ、一真さん。俺だからっていうのはなんとなくわかるんだけど。触れたいって言われて、うちに来いって誘うのは駄目だよ」
むすっと口を尖らせながら隣を歩く希壱の言葉に、一真は口の端を上げて笑う。
「そうか。ならもうやめておく」
「あっ! 俺はいいよ。いくらでも!」
「いいのか悪いのか、どっちだよ」
慌てて身振り手振りで訂正する希壱のおかげで、先ほどから笑いが止まらない。
こんなに笑ったのは、いつぶりかと思えるほどだ。
16
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
恋した貴方はαなロミオ
須藤慎弥
BL
Ω性の凛太が恋したのは、ロミオに扮したα性の結城先輩でした。
Ω性に引け目を感じている凛太。
凛太を運命の番だと信じているα性の結城。
すれ違う二人を引き寄せたヒート。
ほんわか現代BLオメガバース♡
※二人それぞれの視点が交互に展開します
※R 18要素はほとんどありませんが、表現と受け取り方に個人差があるものと判断しレーティングマークを付けさせていただきますm(*_ _)m
※fujossy様にて行われました「コスプレ」をテーマにした短編コンテスト出品作です
旦那様と僕
三冬月マヨ
BL
旦那様と奉公人(の、つもり)の、のんびりとした話。
縁側で日向ぼっこしながらお茶を飲む感じで、のほほんとして頂けたら幸いです。
本編完結済。
『向日葵の庭で』は、残酷と云うか、覚悟が必要かな? と思いまして注意喚起の為『※』を付けています。
アルファとアルファの結婚準備
金剛@キット
BL
名家、鳥羽家の分家出身のアルファ十和(トワ)は、憧れのアルファ鳥羽家当主の冬騎(トウキ)に命令され… 十和は豊富な経験をいかし、結婚まじかの冬騎の息子、榛那(ハルナ)に男性オメガの抱き方を指導する。 😏ユルユル設定のオメガバースです。
新訳 美女と野獣 〜獣人と少年の物語〜
若目
BL
いまはすっかり財政難となった商家マルシャン家は父シャルル、長兄ジャンティー、長女アヴァール、次女リュゼの4人家族。
妹たちが経済状況を顧みずに贅沢三昧するなか、一家はジャンティーの頑張りによってなんとか暮らしていた。
ある日、父が商用で出かける際に、何か欲しいものはないかと聞かれて、ジャンティーは一輪の薔薇をねだる。
しかし、帰る途中で父は道に迷ってしまう。
父があてもなく歩いていると、偶然、美しく奇妙な古城に辿り着く。
父はそこで、庭に薔薇の木で作られた生垣を見つけた。
ジャンティーとの約束を思い出した父が薔薇を一輪摘むと、彼の前に怒り狂った様子の野獣が現れ、「親切にしてやったのに、厚かましくも薔薇まで盗むとは」と吠えかかる。
野獣は父に死をもって償うように迫るが、薔薇が土産であったことを知ると、代わりに子どもを差し出すように要求してきて…
そこから、ジャンティーの運命が大きく変わり出す。
童話の「美女と野獣」パロのBLです
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
離したくない、離して欲しくない
mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。
久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。
そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。
テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。
翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。
そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる