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別離
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腕の痛みがひどくて血の気も引いて冷や汗が流れる。頭もガンガンと痛み、意識がぼんやりとした。目を閉じて痛みをやり過ごす、そんな中で微かに自分を呼ぶ声がする。藤堂の声だ――その声は薄れそうになる意識を呼び戻す。しかし腕を伸ばして藤堂に触れたいと思うのに、痺れた指先はぴくりとも動かない。
「佐樹さん!」
急にドンと身体になにかがぶつかったような衝撃を感じた。それと同時に僕の腕を掴んでいた後ろの気配が消える。けれど重みで身体は揺らぎはしたが倒れることはなかった。瞬きをして目の前を確かめてみると、金髪の男が真っ青な顔をしてこちらをじっと見ていた。男は僕と目が合うと後ずさりをして、足をもつれさせる。そして尻餅をついてその場に倒れこみながらもさらに後ろへと下がっていく。
手には鈍く光るなにかが握られている。
「藤堂?」
少しずつぼんやりとしていた感覚が戻り、やっと自分が抱きしめられていることに気づいた。あんなに冷えていた身体が温かいぬくもりに包まれている。重たい身体を動かして腕を持ち上げると、藤堂が抱きしめる力を強くしてくれた。けれどなんだろう、なにかがおかしい。
「ごめん佐樹さん。巻き込んで」
しがみつくように僕を抱きしめる藤堂を抱きしめ返したその瞬間、手のひらにぬるりと生温かい感触がした。その感触に僕は息を飲みこんだ。
「しくじったな」
聞こえてきた言葉の意味を僕はすぐに理解できなかった。先ほどまで僕を捕まえていた眼鏡の男が、ため息を吐き出しこちらに背を向け歩き出した。金髪の男はまだ腰を落としたまま動かない。もう一人の男は先を歩く眼鏡の男に付き従うように歩いていく。
「藤堂!」
そうだ――なにかがぶつかるような身体の衝撃は藤堂が僕を抱きしめたからだけじゃない。動きの鈍かった頭の中が急速に動き出す。そして目の前で起きていることがようやく頭の中で結びついた。
力なくずるりと下へ落ちていく藤堂を抱き支えながら、ゆっくりと膝をついてその身体を横たえる。
「藤堂、しっかりしろよ!」
目の前の出来事に声が震えた。真っ白なブレザーの右脇腹がじわりじわりと赤く染まっていく。
手のひらで抑えても血は溢れるばかりで止まることがない。とっさに携帯電話を探して上着のポケットを探すが、自分のものはここに連れてこられる前に落としたことを思い出した。しかし取りに戻る余裕はない。藤堂のものはないかとブレザーを探れば、右のポケットに携帯電話を見つけた。
「こういう時はどこに電話すればいいんだっけ」
手についた血を上着やズボンで拭って携帯電話を開く。けれど頭の中が真っ白で指が動かない。心拍数もいままで感じたことがないくらい早くて、ドクドクと心臓は耳元で聞こえるほどに強く早鐘を打っている。落ち着けと何度も繰り返し呟く口も渇いてカラカラだ。それでもなんとか震える指先で一、一、九とキーを押した。
その後、救急車は消防署が近かったのか、思った以上に早く公園に到着した。そして藤堂は救急車の到着後すぐに手術が可能な近くの病院へと搬送される。そして走り去る赤いランプを見送りようやく息をついたあと、僕はその場にへたり込んでしまった。
「そういえば、僕も怪我したんだった」
気が抜けたら腕の痛みを思い出してしまった。さっきまで忘れていたのに、思い出した途端に痺れるような痛みが走る。スーツの右袖は僕自身の出血で赤黒く染まっていた。腕から伝い落ちた血が手のひらにたまる。
「大丈夫ですか?」
痛みで気が遠くなりそうになったところで、警察の人が僕の青白い顔と冷や汗に気づいたのか、慌てて声をかけてきた。いままで腕の血は藤堂の返り血だと思われていたのだろう。しかし自分のいまの姿を見てそれも納得できた。スーツの上着やズボンはいたる所に血がついていて、もはや誰のものかわからない。
「急いで車まわします」
救急車は先ほど出発したばかりだ。このまま待っては出血多量になると判断した警察の人は、僕をパトカーに乗せて病院へと急いでくれた。そしてこの辺りで一番近い夜間救急がある病院へ僕は向かうことになった。
車の中、痛みとめまいで意識がぼんやりとしながらも、ずっと僕の頭の中は藤堂のことばかり。真っ白なブレザーが溢れる血で赤く染まっていくのが本当に怖かった。このまま彼を失うことになったらと思えば、息が止まりそうなほど苦しくて。世界が真っ暗になってしまいそうだった。
「西岡さん、しばらく痛みが続くと思いますが、無理をしなければ完治します。お大事にしてください」
「ありがとうございます。あの、僕と一緒だった子がここに運ばれたって聞いたんですが」
「いまはまだ手術中ですが、待ちますか?」
「はい、待たせてください」
僕が診てもらったその病院は、運がいいことに藤堂が搬送された病院だった。看護師さんに待合室に案内してもらい、赤い光が灯る入り口をじっと見つめた。どのくらいの怪我だったのか、詳しくはわからない。けれど時間はかかるだろうと言われた。
ただ扉を見つめることしかできないのがもどかしい。しんと静まり返った待合室にいると数秒数分がずっと長いもののように感じる。長椅子に腰かけてため息と共に俯くと、赤黒く汚れたズボンが目に留まる。それを見た瞬間、胸が鷲掴まれたみたいに痛くて、ひどく苦しくなった。
救急車が到着するまでのあいだ、ずっと握っていた藤堂の手が冷えていくのを感じた。血の気の引いた横顔を見つめながら、泣き出してしまいそうにもなった。いまだって喉が熱くて気を緩めたら込み上がってくる感情に負けてしまいそうだ。どうしてこんなことになったのだろうと、そんな思いばかりが心の中で膨れ上がる。
「佐樹!」
「え?」
静かだった空間に靴音が響き、急に名前を呼ばれた。驚きで肩を跳ね上げながら、顔を上げて声がしたほうへ視線を向けると、薄明かりの中に人影が見える。
「明良、なんでここに」
蛍光灯の明かりに照らされたその姿を見て思わず声が大きくなってしまった。しかしこちらへ駆け寄ってきた明良は僕の驚きなど目に入っていないのか、切羽詰まったような様子で僕の肩を掴んだ。突然現れた明良はうな垂れるように頭を落として大きく息を吐いた。
「お前からの連絡に気づいて駅に行こうとしたら公園にパトカー止まってるし、お前はいくら電話しても出ないし。嫌な予感がしたから電話しまくったら警察が電話に出るから、心臓が一瞬止まったぞ」
いつもより早口な明良は少し息が上がっているような気がした。そういえば僕の荷物などはどうしたんだろう。警察が電話に出たということは道で拾われて保管されているのかもしれない。けれどいくら警察でも着信があっても普通は出ないだろう。ということは思わず出てしまうほどに明良は電話をかけ続けていたのか。
「悪い、心配かけて。お前に連絡がつくまで駅で待てばよかった」
わざわざ明良は帰り道が心配だからと駅まで送ってくれたのだ。それなのに僕は軽率に一人で道を戻ってしまった。藤堂も心配してくれたのにあと少しが待てなかった。でもどうしてもあれを早く見つけたかったんだ。
「怪我したんだって? 大丈夫かよ」
「うん、僕は大丈夫だ」
右の肘から手首にかけて刃物で傷つけられた。けれど針でだいぶ縫う羽目にはなったが、後遺症になるような可能性はほとんどないだろうと言われた。いまは三角巾で吊り上げているので見た目には痛々しいが、安静にしていれば二、三週間ほどで傷も塞がるだろうとのことだ。
「ほら、これ探してたんだろ」
労るように僕の頭を撫でた明良は、上着の内ポケットから革張りの小さなキーケースを取り出した。
「あ、よかった! お前の家にあったんだな」
思わず僕は飛びつくように差し出されたキーケースを掴んでしまった。あまりにも必死に僕がキーケースを握り締めるので、明良は少し呆れたようにため息をついてそれを開いてくれた。
「これもきちんとあるから安心しろよ」
キーケースに収められていたのは銀色のボールチェーンに繋がれたシルバーリングだ。
いつも身につけていることができないからと、こうしてキーケースに入れて持ち歩いていた。普段は鞄にしまっていたのに、鞄を開いた時に見当たらなくて焦ってしまったのだ。けれど優先すべきことを間違えた。こんなことになるなら藤堂の言葉に従えばよかった。
「佐樹さん!」
急にドンと身体になにかがぶつかったような衝撃を感じた。それと同時に僕の腕を掴んでいた後ろの気配が消える。けれど重みで身体は揺らぎはしたが倒れることはなかった。瞬きをして目の前を確かめてみると、金髪の男が真っ青な顔をしてこちらをじっと見ていた。男は僕と目が合うと後ずさりをして、足をもつれさせる。そして尻餅をついてその場に倒れこみながらもさらに後ろへと下がっていく。
手には鈍く光るなにかが握られている。
「藤堂?」
少しずつぼんやりとしていた感覚が戻り、やっと自分が抱きしめられていることに気づいた。あんなに冷えていた身体が温かいぬくもりに包まれている。重たい身体を動かして腕を持ち上げると、藤堂が抱きしめる力を強くしてくれた。けれどなんだろう、なにかがおかしい。
「ごめん佐樹さん。巻き込んで」
しがみつくように僕を抱きしめる藤堂を抱きしめ返したその瞬間、手のひらにぬるりと生温かい感触がした。その感触に僕は息を飲みこんだ。
「しくじったな」
聞こえてきた言葉の意味を僕はすぐに理解できなかった。先ほどまで僕を捕まえていた眼鏡の男が、ため息を吐き出しこちらに背を向け歩き出した。金髪の男はまだ腰を落としたまま動かない。もう一人の男は先を歩く眼鏡の男に付き従うように歩いていく。
「藤堂!」
そうだ――なにかがぶつかるような身体の衝撃は藤堂が僕を抱きしめたからだけじゃない。動きの鈍かった頭の中が急速に動き出す。そして目の前で起きていることがようやく頭の中で結びついた。
力なくずるりと下へ落ちていく藤堂を抱き支えながら、ゆっくりと膝をついてその身体を横たえる。
「藤堂、しっかりしろよ!」
目の前の出来事に声が震えた。真っ白なブレザーの右脇腹がじわりじわりと赤く染まっていく。
手のひらで抑えても血は溢れるばかりで止まることがない。とっさに携帯電話を探して上着のポケットを探すが、自分のものはここに連れてこられる前に落としたことを思い出した。しかし取りに戻る余裕はない。藤堂のものはないかとブレザーを探れば、右のポケットに携帯電話を見つけた。
「こういう時はどこに電話すればいいんだっけ」
手についた血を上着やズボンで拭って携帯電話を開く。けれど頭の中が真っ白で指が動かない。心拍数もいままで感じたことがないくらい早くて、ドクドクと心臓は耳元で聞こえるほどに強く早鐘を打っている。落ち着けと何度も繰り返し呟く口も渇いてカラカラだ。それでもなんとか震える指先で一、一、九とキーを押した。
その後、救急車は消防署が近かったのか、思った以上に早く公園に到着した。そして藤堂は救急車の到着後すぐに手術が可能な近くの病院へと搬送される。そして走り去る赤いランプを見送りようやく息をついたあと、僕はその場にへたり込んでしまった。
「そういえば、僕も怪我したんだった」
気が抜けたら腕の痛みを思い出してしまった。さっきまで忘れていたのに、思い出した途端に痺れるような痛みが走る。スーツの右袖は僕自身の出血で赤黒く染まっていた。腕から伝い落ちた血が手のひらにたまる。
「大丈夫ですか?」
痛みで気が遠くなりそうになったところで、警察の人が僕の青白い顔と冷や汗に気づいたのか、慌てて声をかけてきた。いままで腕の血は藤堂の返り血だと思われていたのだろう。しかし自分のいまの姿を見てそれも納得できた。スーツの上着やズボンはいたる所に血がついていて、もはや誰のものかわからない。
「急いで車まわします」
救急車は先ほど出発したばかりだ。このまま待っては出血多量になると判断した警察の人は、僕をパトカーに乗せて病院へと急いでくれた。そしてこの辺りで一番近い夜間救急がある病院へ僕は向かうことになった。
車の中、痛みとめまいで意識がぼんやりとしながらも、ずっと僕の頭の中は藤堂のことばかり。真っ白なブレザーが溢れる血で赤く染まっていくのが本当に怖かった。このまま彼を失うことになったらと思えば、息が止まりそうなほど苦しくて。世界が真っ暗になってしまいそうだった。
「西岡さん、しばらく痛みが続くと思いますが、無理をしなければ完治します。お大事にしてください」
「ありがとうございます。あの、僕と一緒だった子がここに運ばれたって聞いたんですが」
「いまはまだ手術中ですが、待ちますか?」
「はい、待たせてください」
僕が診てもらったその病院は、運がいいことに藤堂が搬送された病院だった。看護師さんに待合室に案内してもらい、赤い光が灯る入り口をじっと見つめた。どのくらいの怪我だったのか、詳しくはわからない。けれど時間はかかるだろうと言われた。
ただ扉を見つめることしかできないのがもどかしい。しんと静まり返った待合室にいると数秒数分がずっと長いもののように感じる。長椅子に腰かけてため息と共に俯くと、赤黒く汚れたズボンが目に留まる。それを見た瞬間、胸が鷲掴まれたみたいに痛くて、ひどく苦しくなった。
救急車が到着するまでのあいだ、ずっと握っていた藤堂の手が冷えていくのを感じた。血の気の引いた横顔を見つめながら、泣き出してしまいそうにもなった。いまだって喉が熱くて気を緩めたら込み上がってくる感情に負けてしまいそうだ。どうしてこんなことになったのだろうと、そんな思いばかりが心の中で膨れ上がる。
「佐樹!」
「え?」
静かだった空間に靴音が響き、急に名前を呼ばれた。驚きで肩を跳ね上げながら、顔を上げて声がしたほうへ視線を向けると、薄明かりの中に人影が見える。
「明良、なんでここに」
蛍光灯の明かりに照らされたその姿を見て思わず声が大きくなってしまった。しかしこちらへ駆け寄ってきた明良は僕の驚きなど目に入っていないのか、切羽詰まったような様子で僕の肩を掴んだ。突然現れた明良はうな垂れるように頭を落として大きく息を吐いた。
「お前からの連絡に気づいて駅に行こうとしたら公園にパトカー止まってるし、お前はいくら電話しても出ないし。嫌な予感がしたから電話しまくったら警察が電話に出るから、心臓が一瞬止まったぞ」
いつもより早口な明良は少し息が上がっているような気がした。そういえば僕の荷物などはどうしたんだろう。警察が電話に出たということは道で拾われて保管されているのかもしれない。けれどいくら警察でも着信があっても普通は出ないだろう。ということは思わず出てしまうほどに明良は電話をかけ続けていたのか。
「悪い、心配かけて。お前に連絡がつくまで駅で待てばよかった」
わざわざ明良は帰り道が心配だからと駅まで送ってくれたのだ。それなのに僕は軽率に一人で道を戻ってしまった。藤堂も心配してくれたのにあと少しが待てなかった。でもどうしてもあれを早く見つけたかったんだ。
「怪我したんだって? 大丈夫かよ」
「うん、僕は大丈夫だ」
右の肘から手首にかけて刃物で傷つけられた。けれど針でだいぶ縫う羽目にはなったが、後遺症になるような可能性はほとんどないだろうと言われた。いまは三角巾で吊り上げているので見た目には痛々しいが、安静にしていれば二、三週間ほどで傷も塞がるだろうとのことだ。
「ほら、これ探してたんだろ」
労るように僕の頭を撫でた明良は、上着の内ポケットから革張りの小さなキーケースを取り出した。
「あ、よかった! お前の家にあったんだな」
思わず僕は飛びつくように差し出されたキーケースを掴んでしまった。あまりにも必死に僕がキーケースを握り締めるので、明良は少し呆れたようにため息をついてそれを開いてくれた。
「これもきちんとあるから安心しろよ」
キーケースに収められていたのは銀色のボールチェーンに繋がれたシルバーリングだ。
いつも身につけていることができないからと、こうしてキーケースに入れて持ち歩いていた。普段は鞄にしまっていたのに、鞄を開いた時に見当たらなくて焦ってしまったのだ。けれど優先すべきことを間違えた。こんなことになるなら藤堂の言葉に従えばよかった。
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