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疑惑
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それから間宮の紹介してくれた病院で診察を受けたが、手首は幸いなことにひびなどは入っていないようで、どうやら捻挫らしい。身体のほうも痛みの割に大きな傷になどにはなっておらず、打撲程度で済んだ。しかしどちらも腫れが引くまではしばらく痛みがあるだろうと、大量の湿布薬と念の為に痛み止めを処方された。
湿布が取れるまでは湿布臭いと生徒たちにからかわれそうだなと、僕は思わずため息をついてしまった。
「藤堂にはなんて言おう」
身体のほうはともかく、手首はひと目でなにかあったとわかってしまう。また心配をかけて困らせてしまうと思えば、申し訳なさが込み上がる。
「階段から落ちたと正直に言うか」
心配をかけるのも気が引けるが、下手に誤魔化してあとから追求されるのも困る。おそらく身体の打撲痕も遅かれ早かれバレてしまう気がして、聞かれたら素直に答えるのが得策かもしれない。でも誰かに突き落とされたとまでは言えない気がする。そんなことを言ったらどんな顔をするか、想像すると胸が痛む。
結局、病院に行ったあとは電車の中で間宮と別れた。落ち着いて食事をする状況でもなかったので、食事を一緒にするのはまた今度となった。しかし腹は減ったままなので、食べ損なった晩飯を駅前のスーパーで調達すると、僕はすぐ近くにある自宅マンションへと足を向ける。
「あ、また来てる」
エントランスの自動ドアを抜けて郵便受けで足を止めた僕は、そこにあった不在連絡票を目に留めて顔をしかめてしまった。昨日と今日の出来事で忘れてしまいそうだったけれど、もう一つ気がかりなことがあるのを僕は忘れていた。
重たい気分のまま、マンションの宅配ボックスに手をかける。ゆっくりと扉を開くと、小包程度のダンボール製の箱が入っていた。手に取るとそれは見た目以上に軽い。箱に視線を落とすと宅配伝票が貼られており、宛先も差出人も僕になっている。
「なんなのかな、これ」
気分がずんと重たくなる。覚えのない小包はこれで三度目だった。どれも自分が差出人で、中身もまったく覚えのないものだ。一度目は先月の初め頃で、母親が受け取りしばらく存在に気づかなかったが、先月末に二度目が届いた時にはさすがに宅配業者に受け取りを拒否したいと申し出た。けれど差出人も僕自身になっているためそれはできないと断られてしまった。
今回も同じだろうと、仕方なく気味の悪い小包を片手に僕は部屋へと向かった。
「うーん、まさかなにか関係あるのか?」
テーブルに置いた小包を見下ろしたまま僕はしばらく一人唸っていた。この箱を開けるか否か、それだけのことを悩んで随分と時間を消費している。差出人不明の荷物を開けたくない気持ちは強いのだが、開けぬまま捨てるのは気持ちが落ち着かない。いままでと中身が同じならばいいが、危険物でも入っていたら大変だ。箱の軽さを考えると杞憂である可能性のほうが高いのだが、もし万一にと言うこともある。
「藤堂にそれとなく聞いてみるか」
部屋の時計を見れば、時刻は二十時を過ぎたところだ。いつも通りであればまだ藤堂はバイト中だろう。
「なにも言ってこないってことは、なにもないんだろうけど」
言い訳めいたことを呟きながら、僕は鞄から携帯電話を取り出した。そしてメール画面を開きしばらく悩んだあとに、意を決して文字を打ち込んだ。
――最近お母さんに変わったことはないか?
打ち込んだメール画面を見つめて、僕はしばらく送信ボタンに指を置いたまま固まってしまった。この文章を送ることでいらぬ心配をかけてしまうかもしれないという不安、それが何度も頭をよぎる。
「とりあえず聞くだけ聞こう」
けれど自分に半ば言い聞かせる形でなんとか送信すると、喉奥に詰めていた息が送信完了の文字と共に吐き出された。そして目の前に残された最後の難関に僕はようやく手をかける。
ダンボールの封をしているガムテープをはがし、深呼吸をしてから蓋を開く。
「ここまでは一緒だ」
ダンボールの底には箱の大きさに見合わない茶色い長封筒が一つだけ。それを僕は恐る恐る手に取り、封のされていない口を逆さにして中身をダンボールに振り落とした。すると唯一の重みであった封筒からバラバラと紙の束がこぼれ落ちる。これもいままでと同じだ。
「え?」
しかし今回はその中身を見た瞬間、僕は慌ててダンボールを逆さにしてテーブルの上にそれをぶちまけていた。そして紙の束――写真をテーブルに広げて息を飲んだ。
「嘘……」
裏返っている写真をすべて表向きに返して、僕は目を見張った。そこに写っている写真の大半はスーツ姿や私服姿の僕だ。けれどそのうちの数枚に藤堂の姿が映っている。その背景は見覚えのあるマンションのエントランスで、僕と並んで写っている藤堂はすべて私服姿だ。時間帯はバラバラなのか昼だったり夜だったり様々だった。
「これいつだ、最近じゃないな」
夏休み中に藤堂はほとんどここに来ることはなかった。それを考えるとそれよりも前になる。前の二件に入っていた写真は特別代わり映えのない僕の写真だったので、いつのものかまであまり気にしていなかった。でも考えてみると藤堂はまだ数えるほどしかうちに来ていない。私服姿と言うことは平日ではないし、日にちはかなり限られてくる。可能性が一番高いのは連休のあとだ。
あの頃と言えば創立祭があった。その前は藤堂の音信不通。しかし藤堂の母親は付き合っている相手までは特定していないと思うと、藤堂は言っていた。
「わからない」
藤堂の写真を抜き出して数えると十枚程度しかなく、残りの大量な写真は僕だけが写ったものばかりだ。これを送りつけてきた人物が藤堂の母親ではないのだとしたら、はっきり言って相手の意図がよくわからない。
思わず僕はテーブルに額をあずけて小さく唸ってしまった。写真が送られてきた時は真っ先に藤堂の母親が頭に浮かんだ。僕の身元がバレたのかと思ったのだ。けれど一度目、二度目と届いたあとも藤堂からそれらしい話は聞かされていなかったので、確信が持てなかった。
そしていまも、たまたま藤堂が一緒のところを撮られただけなのではという疑念も拭えない。枚数が少な過ぎるし、これだけでは僕と藤堂の関係を示唆しているとは考えにくい。
けれどそれ以外だとしたらなにがあるのだろう。なにかの脅しなのだとしても、別段代わり映えのない写真だ。薄気味悪さは感じるがネタにされるような代物ではない。
「駄目だ。全然わからない」
他人に写真を送りつける相手の気持ちなんて考えたこともないし、あまり考えたくもない。正直八方塞がりという感じで、僕はまた唸り声を上げることしかできなかった。
「明良に聞いてみるか」
テーブルに置いていた携帯電話を掴むと、僕はまたメール画面を開いた。そして気軽に相談するにはもってこいである親友の明良にメールを打つことにした。藤堂に相談するにはまだ状況が曖昧過ぎて、なにから話したらいいのかわからない。
昨日のことや今日のことも話さなくてはいけないかもしれない、そう思うとなんとなく余計に言いにくい気がする。先ほど藤堂に打ったメールは早とちりだったかもしれないなと、僕は少しばかり重たい息を吐いた。
湿布が取れるまでは湿布臭いと生徒たちにからかわれそうだなと、僕は思わずため息をついてしまった。
「藤堂にはなんて言おう」
身体のほうはともかく、手首はひと目でなにかあったとわかってしまう。また心配をかけて困らせてしまうと思えば、申し訳なさが込み上がる。
「階段から落ちたと正直に言うか」
心配をかけるのも気が引けるが、下手に誤魔化してあとから追求されるのも困る。おそらく身体の打撲痕も遅かれ早かれバレてしまう気がして、聞かれたら素直に答えるのが得策かもしれない。でも誰かに突き落とされたとまでは言えない気がする。そんなことを言ったらどんな顔をするか、想像すると胸が痛む。
結局、病院に行ったあとは電車の中で間宮と別れた。落ち着いて食事をする状況でもなかったので、食事を一緒にするのはまた今度となった。しかし腹は減ったままなので、食べ損なった晩飯を駅前のスーパーで調達すると、僕はすぐ近くにある自宅マンションへと足を向ける。
「あ、また来てる」
エントランスの自動ドアを抜けて郵便受けで足を止めた僕は、そこにあった不在連絡票を目に留めて顔をしかめてしまった。昨日と今日の出来事で忘れてしまいそうだったけれど、もう一つ気がかりなことがあるのを僕は忘れていた。
重たい気分のまま、マンションの宅配ボックスに手をかける。ゆっくりと扉を開くと、小包程度のダンボール製の箱が入っていた。手に取るとそれは見た目以上に軽い。箱に視線を落とすと宅配伝票が貼られており、宛先も差出人も僕になっている。
「なんなのかな、これ」
気分がずんと重たくなる。覚えのない小包はこれで三度目だった。どれも自分が差出人で、中身もまったく覚えのないものだ。一度目は先月の初め頃で、母親が受け取りしばらく存在に気づかなかったが、先月末に二度目が届いた時にはさすがに宅配業者に受け取りを拒否したいと申し出た。けれど差出人も僕自身になっているためそれはできないと断られてしまった。
今回も同じだろうと、仕方なく気味の悪い小包を片手に僕は部屋へと向かった。
「うーん、まさかなにか関係あるのか?」
テーブルに置いた小包を見下ろしたまま僕はしばらく一人唸っていた。この箱を開けるか否か、それだけのことを悩んで随分と時間を消費している。差出人不明の荷物を開けたくない気持ちは強いのだが、開けぬまま捨てるのは気持ちが落ち着かない。いままでと中身が同じならばいいが、危険物でも入っていたら大変だ。箱の軽さを考えると杞憂である可能性のほうが高いのだが、もし万一にと言うこともある。
「藤堂にそれとなく聞いてみるか」
部屋の時計を見れば、時刻は二十時を過ぎたところだ。いつも通りであればまだ藤堂はバイト中だろう。
「なにも言ってこないってことは、なにもないんだろうけど」
言い訳めいたことを呟きながら、僕は鞄から携帯電話を取り出した。そしてメール画面を開きしばらく悩んだあとに、意を決して文字を打ち込んだ。
――最近お母さんに変わったことはないか?
打ち込んだメール画面を見つめて、僕はしばらく送信ボタンに指を置いたまま固まってしまった。この文章を送ることでいらぬ心配をかけてしまうかもしれないという不安、それが何度も頭をよぎる。
「とりあえず聞くだけ聞こう」
けれど自分に半ば言い聞かせる形でなんとか送信すると、喉奥に詰めていた息が送信完了の文字と共に吐き出された。そして目の前に残された最後の難関に僕はようやく手をかける。
ダンボールの封をしているガムテープをはがし、深呼吸をしてから蓋を開く。
「ここまでは一緒だ」
ダンボールの底には箱の大きさに見合わない茶色い長封筒が一つだけ。それを僕は恐る恐る手に取り、封のされていない口を逆さにして中身をダンボールに振り落とした。すると唯一の重みであった封筒からバラバラと紙の束がこぼれ落ちる。これもいままでと同じだ。
「え?」
しかし今回はその中身を見た瞬間、僕は慌ててダンボールを逆さにしてテーブルの上にそれをぶちまけていた。そして紙の束――写真をテーブルに広げて息を飲んだ。
「嘘……」
裏返っている写真をすべて表向きに返して、僕は目を見張った。そこに写っている写真の大半はスーツ姿や私服姿の僕だ。けれどそのうちの数枚に藤堂の姿が映っている。その背景は見覚えのあるマンションのエントランスで、僕と並んで写っている藤堂はすべて私服姿だ。時間帯はバラバラなのか昼だったり夜だったり様々だった。
「これいつだ、最近じゃないな」
夏休み中に藤堂はほとんどここに来ることはなかった。それを考えるとそれよりも前になる。前の二件に入っていた写真は特別代わり映えのない僕の写真だったので、いつのものかまであまり気にしていなかった。でも考えてみると藤堂はまだ数えるほどしかうちに来ていない。私服姿と言うことは平日ではないし、日にちはかなり限られてくる。可能性が一番高いのは連休のあとだ。
あの頃と言えば創立祭があった。その前は藤堂の音信不通。しかし藤堂の母親は付き合っている相手までは特定していないと思うと、藤堂は言っていた。
「わからない」
藤堂の写真を抜き出して数えると十枚程度しかなく、残りの大量な写真は僕だけが写ったものばかりだ。これを送りつけてきた人物が藤堂の母親ではないのだとしたら、はっきり言って相手の意図がよくわからない。
思わず僕はテーブルに額をあずけて小さく唸ってしまった。写真が送られてきた時は真っ先に藤堂の母親が頭に浮かんだ。僕の身元がバレたのかと思ったのだ。けれど一度目、二度目と届いたあとも藤堂からそれらしい話は聞かされていなかったので、確信が持てなかった。
そしていまも、たまたま藤堂が一緒のところを撮られただけなのではという疑念も拭えない。枚数が少な過ぎるし、これだけでは僕と藤堂の関係を示唆しているとは考えにくい。
けれどそれ以外だとしたらなにがあるのだろう。なにかの脅しなのだとしても、別段代わり映えのない写真だ。薄気味悪さは感じるがネタにされるような代物ではない。
「駄目だ。全然わからない」
他人に写真を送りつける相手の気持ちなんて考えたこともないし、あまり考えたくもない。正直八方塞がりという感じで、僕はまた唸り声を上げることしかできなかった。
「明良に聞いてみるか」
テーブルに置いていた携帯電話を掴むと、僕はまたメール画面を開いた。そして気軽に相談するにはもってこいである親友の明良にメールを打つことにした。藤堂に相談するにはまだ状況が曖昧過ぎて、なにから話したらいいのかわからない。
昨日のことや今日のことも話さなくてはいけないかもしれない、そう思うとなんとなく余計に言いにくい気がする。先ほど藤堂に打ったメールは早とちりだったかもしれないなと、僕は少しばかり重たい息を吐いた。
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