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疑惑
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夏休みが終わり、学校が通常通りになると色んなことが動き出す。特に二学期は行事ごとが多いので、意外と時間はあっという間に過ぎていくだろう。
けれど今日は学校ではなく僕は別の場所へ向かっていた。最寄り駅から三つ先の駅で乗り換え三十分ほどで下車。そしてそこから徒歩で二十分もしくは車で五分と少しくらいかかる場所だ。目的の駅に着き、まずは待ち合わせている人物がすでに着いているかどうか視線を巡らせ探す。するとその二人はすぐに視界に入った。一人でも目立つけれど、二人一緒だとなおさら目立つ。休日の駅前、そこで二人は通り過ぎる人たちの視線を集めて振り返らせていた。
あまりにも目立っているので、なんだかそこに踏み込むのに勇気がいる気がしたが、僕に気づいた二人が振り返り満面の笑みを浮かべる。
「佐樹さん」
「センセ」
眩しいくらいの笑顔に僕はぎこちなく片手を上げて応えた。二人が振り返った瞬間に彼らに向けられていた視線がこちらに集中した気がする。その居心地の悪さは半端ではない。そんな視線をものともせずにいる二人は感覚が麻痺しているとしか思えない。
「藤堂、峰岸、待たせたな」
こちらを見ている藤堂と峰岸に向かい駆け寄ると、周りの視線があちこちから背中などに注がれているのがわかり、痛覚など働くはずがないのだがなんだかそれは痛いほどだと思った。
「大丈夫ですよ。約束の時間までまだありますから」
「俺もさっき着いたばっかり」
優しく笑った藤堂と、口の端を上げて笑った峰岸の表情を見てほっと胸を撫で下ろし、僕は腕時計に視線を落とした。時刻は九時五十分になったところだ。今日こうして藤堂や峰岸と一緒に待ち合わせている目的は、渉さんのところに持ち込まれた企画に二人を起用したいと言っていたあの約束のためで、予定は藤堂の休みに合わせて九月の最初の日曜日ということに決まった。
ここから目的の場所までバスは出ていないらしく、手段は徒歩になる。けれど十時には迎えが来るという話だった。まだ十分ほどあるのでもうしばらくかと思ったところで、ガードレールを挟み車が一台近づいてきた。そして助手席側のウインドウが下りて、男性がこちらへ身を乗り出す。
「すみません。月島くんの代理で迎えに来た戸塚と言いますが、佐樹さんと優哉くんに一真くんですか?」
振り返った先にいたのはスーツ姿の温和そうな雰囲気の男性で、歳は僕と同じくらいかそれより少し上くらいに見える。小さく首を傾げながらこちらを見る目も優しげだ。
「あ、はいそうです」
「よかった。少し前に着いて、二人には気づいていたんですけど、三人と聞いていたので声をかけずにいました」
「え! 待たせてしまっていたんですか」
ほっとしたような笑顔を浮かべた戸塚さんに頭を下げると、慌てて「大丈夫です」と手を振られた。しかしおそらく十分や十五分くらいは前に来ていただろうことは推察できる。もう一度頭を下げたら、穏やかな笑みを返され車へ乗るよう勧められた。
「月島くんから資料もらって話には聞いてましたけど、二人とも写真で見るよりもずっと男前ですね」
にこにことした笑みを浮かべながら、ちらりとバックラー越しに後部座席の藤堂と峰岸を見た戸塚さんは、鼻歌でも歌い出しそうなほど機嫌がよさそうに見える。
「戸塚さんは渉さんとはどういった繋がりなんですか」
二人のことも今回のことも知っているのだから、仕事の繋がりであるのはなんとなくわかった。しかし渉さんの性格からすると、こういうことはよほど親しくない限り頼んで任せることはしない。なので戸塚さんはただの仕事繋がりというより、もう少し渉さんに身近な印象を受けた。
「僕は基本的に月島くんのスケジュール管理するのが仕事ですけど、それ以外は会社で営業をやっています」
「え? もしかして、渉さんがプロになったきっかけになった人ですか!」
「あ、やだな、月島くんそんなことまで話してたんですね。ええ、まあ、僕が声かけたのがきっかけかな」
少し恥ずかしそうに笑う戸塚さんの横顔に、僕はとても高揚した気分になった。以前に渉さんから戸塚さんの話は聞いている。渉さんが大学時代、展覧会に出品した写真を見て声をかけてくれた人がいて、その人と出会ったおかげでいまがあると言っても過言ではないのだと話していた。
僕が渉さんの存在を知ったのは、その出会いがあったしばらくあとに出版された写真集だ。その写真集を初めて手にした時はとても感動した。その感覚や感情はいまでも覚えている。そしてその感動を与えてくれたのが、元をたどれば戸塚さんであるわけだ。だからその人に会えた喜びで僕の気持ちも自然と高まってしまうのだ。
「そんなにキラキラした目で見られると照れちゃうな。僕がすごいわけじゃなくて月島くんの元の才能ですよ」
「けど戸塚さんがそこで渉さんを見つけてくれなかったら、いまは違ってたかもしれない。そう思うとすごいなって思います」
「そっか、そう言ってもらえると嬉しいな。ありがとう」
黒目がちな瞳を細めて笑う戸塚さんは少し照れくさそうにはにかむ。
「センセと渉は随分長いのか?」
「ん? ああ、そうだな」
ふいに後ろからかけられた声に振り向くと、興味深そうな顔で峰岸がこちらを見ている。その視線に僕は小さく頷き返し、少し考えるように遠くを見た。そしてしばらく頭の中で記憶を巻き戻して、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「僕が最初に渉さんに会ったのは高校三年の冬頃かな。その前からファンだったんだけど、友達の紹介で知り合ったんだ。もう十五年くらいになるかな? でも渉さん、あの頃は大学生だったけど、会った頃とあんまり変わってない」
「確かに、月島くんはあんまり印象が変わらないね」
僕の言葉に戸塚さんがふっと息を吐くように笑った。でも思わず笑ってしまいたくなる気持ちはよくわかる。歳と共に落ち着きや風格は変わっているけれど、渉さんの印象は会った頃と全然変わっていない。自分はどんどんと歳を取るのに、あまりの変化のなさに不思議な気分になることもある。
「でももしかしたら、峰岸も藤堂もそういうタイプかもな。まだお前たちは歳に風格が追いついてない感じがする」
「なんだよそれ、老けてるってことか?」
「んー、大人びてるってことだよ」
「それ言い方違うだけだし」
軽く笑ってしまった僕にほんの少し眉をひそめた峰岸は、口を曲げて不満をあらわにする。そういうところは子供らしいと言えば、ますます不服そうな顔をした。子供らしくても大人びてると言っても不満なのか。難しい年頃だなと肩をすくめたら、そういうことじゃないとぶつくさ言われた。
「自分が心を寄せた相手にはちゃんと認められたい。月島くんも昔からそんな感じだったよ」
「承認欲求ですか?」
「そうそう、一人の人間として認められたいって気持ちですよ」
「なるほど」
ほかの子たちよりも色々と聡い分だけ、一人前に思われたいのかもしれない。確かに自分より年上の人といると、その人に一目置いてもらいたくなる。それは人として当然の感情と言えばそうだ。ちらりとバックミラーから峰岸の顔を盗み見れば、照れくさくなったのか視線を窓の外に向けている。
それから目的地までの五分を、僕と戸塚さんは和やかに会話しながら過ごした。物腰が柔らかい戸塚さんは、すごく相手に癒やしを与える人だなという印象がある。なんというか、いい意味ですごく肩の力が抜けた。相手にまったく緊張をさせないタイプだ。
「さあ、着きましたよ。どうぞ、この建物内にあるスタジオが今回の撮影場所になります」
守衛のいる門を抜けて駐車場に車を駐めると、戸塚さんが手を招いて僕たちを誘導した。目的の建物は少し古びた印象を受けるが、鉄筋の四階建ての頑丈そうな佇まい。降り立った広い駐車場には車が何台も止まっているので、人の出入りはかなり多いのがなんとなくわかる。敷地はおそらく思っているよりも広そうで、外からでは奥のほうまで窺えない。こういった建物は結構入り組んでることが多いから、一人で入ると迷子になるのが容易に想像できる。
置いて行かれないようによそ見をせず、僕は戸塚さんのあとを追いかけた。
けれど今日は学校ではなく僕は別の場所へ向かっていた。最寄り駅から三つ先の駅で乗り換え三十分ほどで下車。そしてそこから徒歩で二十分もしくは車で五分と少しくらいかかる場所だ。目的の駅に着き、まずは待ち合わせている人物がすでに着いているかどうか視線を巡らせ探す。するとその二人はすぐに視界に入った。一人でも目立つけれど、二人一緒だとなおさら目立つ。休日の駅前、そこで二人は通り過ぎる人たちの視線を集めて振り返らせていた。
あまりにも目立っているので、なんだかそこに踏み込むのに勇気がいる気がしたが、僕に気づいた二人が振り返り満面の笑みを浮かべる。
「佐樹さん」
「センセ」
眩しいくらいの笑顔に僕はぎこちなく片手を上げて応えた。二人が振り返った瞬間に彼らに向けられていた視線がこちらに集中した気がする。その居心地の悪さは半端ではない。そんな視線をものともせずにいる二人は感覚が麻痺しているとしか思えない。
「藤堂、峰岸、待たせたな」
こちらを見ている藤堂と峰岸に向かい駆け寄ると、周りの視線があちこちから背中などに注がれているのがわかり、痛覚など働くはずがないのだがなんだかそれは痛いほどだと思った。
「大丈夫ですよ。約束の時間までまだありますから」
「俺もさっき着いたばっかり」
優しく笑った藤堂と、口の端を上げて笑った峰岸の表情を見てほっと胸を撫で下ろし、僕は腕時計に視線を落とした。時刻は九時五十分になったところだ。今日こうして藤堂や峰岸と一緒に待ち合わせている目的は、渉さんのところに持ち込まれた企画に二人を起用したいと言っていたあの約束のためで、予定は藤堂の休みに合わせて九月の最初の日曜日ということに決まった。
ここから目的の場所までバスは出ていないらしく、手段は徒歩になる。けれど十時には迎えが来るという話だった。まだ十分ほどあるのでもうしばらくかと思ったところで、ガードレールを挟み車が一台近づいてきた。そして助手席側のウインドウが下りて、男性がこちらへ身を乗り出す。
「すみません。月島くんの代理で迎えに来た戸塚と言いますが、佐樹さんと優哉くんに一真くんですか?」
振り返った先にいたのはスーツ姿の温和そうな雰囲気の男性で、歳は僕と同じくらいかそれより少し上くらいに見える。小さく首を傾げながらこちらを見る目も優しげだ。
「あ、はいそうです」
「よかった。少し前に着いて、二人には気づいていたんですけど、三人と聞いていたので声をかけずにいました」
「え! 待たせてしまっていたんですか」
ほっとしたような笑顔を浮かべた戸塚さんに頭を下げると、慌てて「大丈夫です」と手を振られた。しかしおそらく十分や十五分くらいは前に来ていただろうことは推察できる。もう一度頭を下げたら、穏やかな笑みを返され車へ乗るよう勧められた。
「月島くんから資料もらって話には聞いてましたけど、二人とも写真で見るよりもずっと男前ですね」
にこにことした笑みを浮かべながら、ちらりとバックラー越しに後部座席の藤堂と峰岸を見た戸塚さんは、鼻歌でも歌い出しそうなほど機嫌がよさそうに見える。
「戸塚さんは渉さんとはどういった繋がりなんですか」
二人のことも今回のことも知っているのだから、仕事の繋がりであるのはなんとなくわかった。しかし渉さんの性格からすると、こういうことはよほど親しくない限り頼んで任せることはしない。なので戸塚さんはただの仕事繋がりというより、もう少し渉さんに身近な印象を受けた。
「僕は基本的に月島くんのスケジュール管理するのが仕事ですけど、それ以外は会社で営業をやっています」
「え? もしかして、渉さんがプロになったきっかけになった人ですか!」
「あ、やだな、月島くんそんなことまで話してたんですね。ええ、まあ、僕が声かけたのがきっかけかな」
少し恥ずかしそうに笑う戸塚さんの横顔に、僕はとても高揚した気分になった。以前に渉さんから戸塚さんの話は聞いている。渉さんが大学時代、展覧会に出品した写真を見て声をかけてくれた人がいて、その人と出会ったおかげでいまがあると言っても過言ではないのだと話していた。
僕が渉さんの存在を知ったのは、その出会いがあったしばらくあとに出版された写真集だ。その写真集を初めて手にした時はとても感動した。その感覚や感情はいまでも覚えている。そしてその感動を与えてくれたのが、元をたどれば戸塚さんであるわけだ。だからその人に会えた喜びで僕の気持ちも自然と高まってしまうのだ。
「そんなにキラキラした目で見られると照れちゃうな。僕がすごいわけじゃなくて月島くんの元の才能ですよ」
「けど戸塚さんがそこで渉さんを見つけてくれなかったら、いまは違ってたかもしれない。そう思うとすごいなって思います」
「そっか、そう言ってもらえると嬉しいな。ありがとう」
黒目がちな瞳を細めて笑う戸塚さんは少し照れくさそうにはにかむ。
「センセと渉は随分長いのか?」
「ん? ああ、そうだな」
ふいに後ろからかけられた声に振り向くと、興味深そうな顔で峰岸がこちらを見ている。その視線に僕は小さく頷き返し、少し考えるように遠くを見た。そしてしばらく頭の中で記憶を巻き戻して、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「僕が最初に渉さんに会ったのは高校三年の冬頃かな。その前からファンだったんだけど、友達の紹介で知り合ったんだ。もう十五年くらいになるかな? でも渉さん、あの頃は大学生だったけど、会った頃とあんまり変わってない」
「確かに、月島くんはあんまり印象が変わらないね」
僕の言葉に戸塚さんがふっと息を吐くように笑った。でも思わず笑ってしまいたくなる気持ちはよくわかる。歳と共に落ち着きや風格は変わっているけれど、渉さんの印象は会った頃と全然変わっていない。自分はどんどんと歳を取るのに、あまりの変化のなさに不思議な気分になることもある。
「でももしかしたら、峰岸も藤堂もそういうタイプかもな。まだお前たちは歳に風格が追いついてない感じがする」
「なんだよそれ、老けてるってことか?」
「んー、大人びてるってことだよ」
「それ言い方違うだけだし」
軽く笑ってしまった僕にほんの少し眉をひそめた峰岸は、口を曲げて不満をあらわにする。そういうところは子供らしいと言えば、ますます不服そうな顔をした。子供らしくても大人びてると言っても不満なのか。難しい年頃だなと肩をすくめたら、そういうことじゃないとぶつくさ言われた。
「自分が心を寄せた相手にはちゃんと認められたい。月島くんも昔からそんな感じだったよ」
「承認欲求ですか?」
「そうそう、一人の人間として認められたいって気持ちですよ」
「なるほど」
ほかの子たちよりも色々と聡い分だけ、一人前に思われたいのかもしれない。確かに自分より年上の人といると、その人に一目置いてもらいたくなる。それは人として当然の感情と言えばそうだ。ちらりとバックミラーから峰岸の顔を盗み見れば、照れくさくなったのか視線を窓の外に向けている。
それから目的地までの五分を、僕と戸塚さんは和やかに会話しながら過ごした。物腰が柔らかい戸塚さんは、すごく相手に癒やしを与える人だなという印象がある。なんというか、いい意味ですごく肩の力が抜けた。相手にまったく緊張をさせないタイプだ。
「さあ、着きましたよ。どうぞ、この建物内にあるスタジオが今回の撮影場所になります」
守衛のいる門を抜けて駐車場に車を駐めると、戸塚さんが手を招いて僕たちを誘導した。目的の建物は少し古びた印象を受けるが、鉄筋の四階建ての頑丈そうな佇まい。降り立った広い駐車場には車が何台も止まっているので、人の出入りはかなり多いのがなんとなくわかる。敷地はおそらく思っているよりも広そうで、外からでは奥のほうまで窺えない。こういった建物は結構入り組んでることが多いから、一人で入ると迷子になるのが容易に想像できる。
置いて行かれないようによそ見をせず、僕は戸塚さんのあとを追いかけた。
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