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最終章 絶望と克服、全ての始まり 中編
第八話 英雄の帰還
しおりを挟む「リエ!リアクが起きたって本当か…って─」
ベールックは勢いよく扉を開けるとリアクが水を飲んでいた。
「よ、ベールック。7年振り…?だな!」
「リアクぅぅう!」
ベールックは泣きながらリアクに抱きつく。
「ちょ、離れろって!」
「やっと帰ってきたんだな…。よしこれはすぐ新聞に載せなきゃな!」
ベールックどこかに行った。
「あーあ。リアク大変なことなるね」
リエが2階から降りてきた。
「なんで?」
「だってベールック、魔法隊の広報長官なんだもん。そりゃー多くの情報網あるし都市では誰もが知ってる人物だよ?あ、もちろんリアクもね」
まさかこの7年でベールックが有名人になっていたとは…それに魔法隊って…何?今みんなはどれくらい生きているんだ…
「リエ。今はどれくらいが生きているんだ?それと魔法隊って… 」
「今はゴンバレフォードって言う都市に23万人くらいが住んでるよ。魔法隊って言うのは私が最高長官を務めてる…うーん軍隊?でも…農業とかもしてるし…」
「あーまぁわかった。ありがと…とりあえず俺は久しぶりに魔法の練習でもしてくる」
リアクは家から出て少し遠い平原に向かう。
「ふぅ…英雄ナル我ガ唱エル…属性火…獄炎、白夜」
一瞬だけ空が輝いたあと激しい爆発が起きる。それは数km離れた地面をも焼いた。リアクは絶望して間に前よりも何倍、もしくは何百倍と力が強くなっている。
「力は健在かな…ふぅ…」
『いでよ…希望の剣…ホフルギウス…』
白く持ち手と刃の真ん中に青い宝石が埋まっている。
希望もある…今度こそお前を倒すぞ…キルトス…
ホフルギウスを空に向けるリアク。
「ん?あれはアシュペナと似たような服だな…ちょっと近づこ…」
「セルド様。人間が─」
「わかっている、だかまだ悪と決まったわけじゃない」
険しい顔をするセルド。
「おーい、お前らまさか吸血鬼か…?」
その言葉を聞いた瞬間セルドは剣を抜き、リアクの首に向ける。
「貴様、吸血鬼と接触があるっ─」
「お、お前…」
セルドとリアクは7年ぶりの再会だ。
「兄貴…!」
セルドはリアクを睨む。
「シゼル兄貴のことをなんとも思わなかった…ゲス野郎…まだ生きてたか!」
セルドはものすごい速さで剣を振る。それを焦りながら避けるリアク。
「なんの事だよ!?…俺はシゼル兄さんのことをちゃんと思っていた」
「嘘だ…他の人が死ねばいいのに…なんでシゼル兄貴が…」
リアクはその言葉を聞いた瞬間、瞬間移動したかのような速さでセルドまで近づきセルドの顔を殴った。
「がっ!」
「お前…人の命を軽く見るな…シゼル兄さんが死んだは悲しいだが…死者は死者なんだ…もう戻らない…」
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