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帝国調査編

第七話 強奪

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「部隊長より連絡する。全員一時撤退。繰り返す全員一時てっ、─!」

無線が切れた。

「くっ…帝国軍か…」

「部隊長さん。君は捕虜として取っておく」



少し離れた、緑が生い茂った中にある廃墟。

「メザッツさん!部隊長は…レイディオさんは!」

「捕まった…」

「っ…!今すぐ助けに行きましょう…!」

「ダメだ。隊長からの命令だ」

メザッツは辛い気持ちを隠してレイディオの命令を絶対に聞く…そう言うっているもんだ。

「でも…!」

「言うことを聞けェェ…!!リアク…!!」

レイディオ部隊の1人近接戦闘員、、ホリグア・テイム二等局士がリアクの腹を身ごとに殴った。

「ぐはっ…!」

リアクは地面に倒れ込んだ。

「くっ…、…うぅ…」

「リアク君…我々は警備隊だ。君がいくら民間人としても今は警備隊員だ。命令には従ってもらう」

「撤退…いいな…?」

メザッツがリアクに目を向ける。



「答えねぇのか?部隊長さんよぉ…?」

レイディオの顔にはアザがなんもある。戦意喪失…そんな感じだろう。唇から血が垂れたような後がある。

「大佐を呼べ」

レイディオの周りには4人の銃を構えた兵士がいる。たとえレイディオ部隊が来たとしても、勝てないだろう。

「レイディオ…殺すぞ?」

大佐がレイディオの腹めがけ殴った。

「ぐっ…はっ…答える?そんな言葉知らねぇ…ぐはっ…!」

「手首に一発いれろ」

兵士が右手首に銃を放った。右手はピクリとも動かなくなった。

「…っ、、」



「…」

レイディオ部隊は、ワルディニア帝国から離れキンレニア王国の都市ペントリアスにいた。

「副隊長、三等局務監少佐に該当のバルブルッジさんが到着しましたよ」

メザッツがローグストに言った。

「説明御苦労。リアク。君は今警備隊の一員とし迎えている。だが、命令違反…君はこれを犯した。 違反として罰を与える」

バルブルッジはリアクの顔に回し蹴りを食らわせた。直後リアクは直ぐに倒れ込んだ。

「がぁぁ…」

「バルブルッジさん…いくら違反でも…」

「文句があるのか?貴様も違反を受けるか?」

バルブルッジはまるで人間のようではない。

「いいえ…」

「レイディオ部隊に告ぐ。お前らはアトラスに戻れ」

「ですが…」

「何度も言わせるな」

バルブルッジはメザッツを睨む。

「はい…」

レイディオ部隊の人たちが部屋から出ていく。数十秒だったら別の人たちが来た。

「これは私の直属の部下達だ」

「アトラス王国陸上警備隊第一警備局特別捜査任務部ファリグ部隊、部隊長のファリグ三等局正少尉に該当だ」

「なんです…ぐっはっ…!」

ファリグがリアクに膝蹴りをした。

「ぐぅ……、、はめやがった。…っ!」

リアクは首を蹴られた。

「…、」

『こちら、バルブルッジ。リアクの強奪に成功』
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