上 下
56 / 132
帝国調査編

第四話 大陸の向こうへ

しおりを挟む

エリーグの死から1夜開けた1737年6月21日。いつもと変わらない日々…じゃない…エリーグ…大切な友達が死んだのだ…そう平凡に戻る訳でもない。

「リアク~、表にアトラス王国の人がいるぞ~」

教員のフェクトリーが言った。

「アトラス王国?」



「やぁ君がリアク君だね」

「はぁ…」

「私はアトラス王国陸上警備隊第一警備局特務捜査一課レイディオ部隊先行調査官のメザッツ・テンベリス局士長だ」

「メザッツと同じくレイディオ部隊の副部隊長のローグスト二等局兵だ」

警備隊と名乗る人達が2人いる。

「…何の用ですか?」

「先日君は地図上では白紙の部分に行ったよね?」

「あ…はい…」

怒られると思っ他がそんなことではなかった。

「君…俺達と来る気はあるかい?」

メザッツさんが俺に言ってきた。来る気…?どこに…?

「どこにですか…?」

「ワルディニア帝国…の調査だ」

ワルディニア帝国…あそこか…一回も行ったことないなぁ。

リアクは真剣に悩んでいるようだ。

「だが、そのためには別の大陸に行く必要があるんだ」

「別の大陸…?」

「そうゴンバレオット大陸から一番近い大陸、ヘルバットグーブ大陸。リアク君。君がもし来るなら今からでもそこに行かなければならない」

リアクは目をつぶった。数秒たったら目を開けて─

「行きます。行かせてもらいます」

「君なら言うと思ったよ」



ヘルバットグーブ大陸。ゴンバレオット大陸から一番近い大陸であり工業が盛んで技術もものすごく発達している。11の国からなる大陸である。大陸の中心の下にあるレイボレシア特別地域は大陸で一番警備が厳重な地域だ。

翌日。ヘルバットグーブ大陸に着いたのだ。

「ここが…ヘルバットグーブ大陸…」

「でかいし、技術も発達しているだろ?世界では夢の大陸とも言われているぞ、」

「なんです?あのちょっとでかい銃は」

「あぁ、連射銃だよ」

メザッツさんがそう言ったら街の人が─

「おいおい、兄ちゃん。連射銃じゃないぞ?アサルトライフル…それが名前じゃぞ」

おじいさんが言ってくれた。

「アサルトライフル?」

「そう、帝国軍の主力の銃だ、かっけぇーぞ~」

ここの大陸でひとつわかったことがある。街の人達はゴンバレオット大陸の人達よりも優しい…という事かな。

「お、そうだ爺さん。この近くに~うーんなんて言うか、軍隊的な服ないか?」

「あぁ!それなら、メントリアの店がいいな!」



「服も買ったしゴンバレオットに戻すぞ~」

〔また来たいなぁ~〕

そして、リアク達はゴンバレオット大陸に戻った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます

ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう どんどん更新していきます。 ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。

処理中です...