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第五章 王国への奇襲
第三十四話 目覚めた場所は基地
しおりを挟む「もうどんくらい歩いたんだよ…」
俺はキュズリアからバベルティア王国に向かって歩いていた。
キュズリアからバベルティア王国の首都ログニションまでは約400kmもある。
だがグランフラントの首都キュズリアが爆発つまり新世界軍により陥落されたのだ。つまり15の国のうち既に1国が新世界軍に侵略されたのだ。現在グランフラント王国はグリッチャムを臨時首都として国家を維持している。
「たしか今は…3kmくらいかな」
「はぁ…ログニションまでは400kmだよ…」
「無理だ…魔力も自分を守るために使って少ししかないし…」
「おいお前ら、どこに行こうとしているんだ?」
新世界軍の軍服を着ている3人組だ。
「ちっ、」
「火炎宝来…!」
軍人3人組を取り囲むように発生した紫色の火。3人組は熱気が出て蒸発した。
「がはっ、…はぁ…力がなくて魔力のコントロールがままならない…やばい、今ので魔力がもうが…」
リアクは草むらに倒れた。
「あ…、」
リアクは目を覚ました。
「どこだここって…リエとララ寝てんのか」
ここ…どこだ?なんかの…施設か?なんだこれ?
リアクは少し歩きある扉を見つけた。扉には「Babeltia-7th-Regzeta-Base」と書いてある。
「おおよそ予想は着いた。ここはレグゼータの保管庫、それか基地か?」
レグゼータは高さ3,200m人型の魔術兵器。その建造数は正確には把握されてないが大陸全土で約19体である。最近では大きさゆえの動きにくさを改善したレグゼータMark.2が現像し始められている。ちなみにレグゼータMark.2は高さ20m第1~19級魔法まで搭載した次世代機である。
「ん?」
扉の隣には1から9のボタンとカードキーがある。偶然にもシステムロックが解除されている。リアクは分厚い扉を開けた。そこには─
「レ、レグゼータ…やはりデカイな…魔力は十分の一もねぇーし、レグゼータに乗って敵を少しでも多く倒すしかないな。でも操作する方法とか知らねぇんだよな。少し書類漁るか」
レグゼータを囲むように作られた円系の通路に並ぶ机の上に置かれた大量の資料。
「NW-41計画…?なんだこれ、New World…新世界軍の基地なのか?」
リアクは新世界軍の基地と知って辺りを見渡す。
「でもなんで新世界軍側がレグゼータを持ってんだ?」
《全職員に告ぐ。ゼアベル制圧作戦フェーズ3へ移行する!至急レグゼータを起動準備体制にしろ!》
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