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第三章 魔道合宿
第十四話 合宿一日目② 古代魔法
しおりを挟む「それで?何をしに来たんだ?」
「なんかさここの学院に着いた時に視線を感じたんだよね…」
「視線─」
リアクは咄嗟に窓を見た。木の枝に黒服と、黒メガネをかけていた。だがすぐに姿を消した。
「おい、リエ!ちょっと待っててくれ!」
リアクは部屋を勢いよく出ていった。
あいつだ、あいつがリエをつけてる。とにかく遠くに逃げられる前に、捕まえないと。
いた!あいつか!絶対に捕まえる!
「待てー!」
俺は精一杯叫んだ。相手は俺に気づいた。急いで逃げる。木々の間を走る。
「止まれ!」
俺は黒服の前に出た。黒服は喋らない。だが左胸には謎のマークがあった。
「貴様、私の邪魔をするな─」
「殺すぞ?」
俺は舌打ちをした。黒服の言葉にびびったのだ。威圧感があり正直少し怖かった。
「リエに何の用だ」
「貴様に言う必要は無い。とにかく邪魔をするな」
黒服は右手を空に、魔法を空に放った。
「貴様はもう死ぬ。仲間を呼んだ」
「いいや、試すのにもってこいだ」
俺は足が震えていた。だが前に読んだ。図書館の奥の本棚の隅に置いてあった本、古代魔法第一封印書の第一章に書いてあった古代魔法!
「神獣火炎!」
俺はその言葉を発した瞬間とものすごい音と、てつもない光景を見にした。人型の人間ではない生命体。体に火をまとっていて浮いている。その者が消えたらそこには木々が燃えて空には雲のような煙そして黒服の姿はなく唯一あったのは黒色の布があった。
「なにが…起きたんだ…?」
俺は腰を抜かし地面に手を着いた。そしたらリエの声が聞こえる。
「リアクー!」
リエが息を切らせながら言った。
「リアクこれは?誰がやったの…?」
「俺だ、俺が魔法を唱えて気づいた時には─」
俺は我に戻った気がした。リエが優しく俺を抱いてくれた。
「ごめん、リエ…あいつらのことわかんなかった」
「いいよもう。私を助けたことだけでも嬉しいよ」
リエは涙目の顔を笑顔にした。
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