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第一章
第十話 クーデター失敗
しおりを挟むレオタルド王国アストラダム宮殿。
「ありがとうございます陛下」
国王執務室にいる国王とブルエギア大将。
国王セルフェネ2世は現政府を解体する政府解体令を発令した。
「それと…大変申し訳ないのですが、退位していただいて、継承権第2位のウェルップ王子に王位を譲って頂けませんか?」
「なぜ1位のサベルフォンでは無い、ウェルップはすこし王には向いていない性格だ。短気であるからな…サベルフォンなら王位を譲ることも考えはするが…」
「すでにサベルフォン殿下は軍によって幽閉されています」
王はそれを聞きさすがに焦り出すかと思われたが、顔の表情はひとつも変わらない。
「しかし…君にひとつ言うことがある…」
「はい?」
「君たちが企てたクーデター…それは失敗だ」
「は?」
その瞬間宮殿が大きく揺れる。
「な、なんだ…!?」
「近衛軍の優秀さは世界に誇る程…それは知っているだろう?」
「なにをしなすったんですか…陛下…」
ブルエギア大将は焦りを見せる。
「王国全土にいる王国軍は即応予備近衛軍によって制圧済み。宮殿にいる兵も近衛軍により制圧した残されている兵は貴方達だけだ」
「そうですか…なら貴方だけでも死んでいただけませんかね」
後ろにいた2人の兵達が剣を抜く。
「まぁ当然その行動をとるわな…が…」
「ぐっ…!?お前らァ…」
2人の兵はなんとブルエギア大将を刺したのだ。
「その2人は近衛軍兵でな…我の方が上だったようだな」
「き、貴様らァ…」
吐血しながらも言葉を絶やさないブルエギア大将。
「今までご苦労だった」
国王がそう言ったら兵はブルエギア大将の首を飛ばした。
「クーデター勢力の全員を逮捕せよ、何名だ?」
「はい、王国軍39万人に対し、クーデター勢力は12万人。現在国家非常事態宣言を発令し、軍総動員でクーデター勢力を鎮圧しております」
「了解した」
クーデターは失敗。共和国との戦争は早いとこ片付けなければだな…
「共和国の大統領に会談を申し込め」
「はっ!」
「くっ!」
数十分経っても未だに終わる気がしないルイスとグレールの戦闘。
「帝国軍の少佐はこんなもんか!?」
一方的に殴られるルイス。
こ、これが進撃軍大佐グレールの強さ…っ!凄まじい…そろそろいいか…一旦距離を置こう…!
隙をみつけ、グレールを蹴り飛ばし、距離を稼いだルイス。
「帝国軍は優秀だ、俺が劣等兵なだけだ…そしてこの戦いお前の負けだ…っ!」
「あああ?この状況みて、あんたが勝ちとか目腐ってんじゃねぇんか?」
「勝つために種明かしはあんたが死んでからにしよう…起爆っ!」
グレールがいた場所一帯が一斉に爆発した。ルイスの作戦通り進撃軍達は木っ端微塵となった。
「俺らの方が上手だったな…。戦闘中に最近開発に成功した…ぐっ…小型手榴弾…あんたらはまだ馬鹿だな…」
そして数日後。共和国大統領公邸。
「大統領閣下!レオタルド王国、国王セルフェネ2世より会談申請が来ております!」
「戦争を終わらせに来たのかね…」
「恐らくそうだと思われます」
「我々も戦争終わらせたいのは同じだな、承諾しておけ」
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