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美しい花には毒がある
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「ルテニターとダレン。2人の世界に入っているところ申し訳ないが……」
オーチェン伯爵の言葉にハッとするルテニターとダレン。そう言えば今はそれどころじゃなかった。
そろりと視線を動かし他の人間を見れば伯爵家の3人以外全員がぽかんとした顔をしている。
(せやった……おら、やってもーたんじゃった…)
※訳 そうだった……僕、やってしまったんだった…
「ル、ルテニター……その、独特な話し方、は……?」
「……ご存知の通りルテニターは辺境の村で育ちました。伯爵家に来てからもこの話し方だけはどうしても直すことが出来ませんでした。この容姿でありながらこの話し方では周りが驚くと同時に、誰もルテニターが何を言っているのか理解できません。ですから家以外で話すことを避けていたのです」
伯爵はバレてしまったのならと事情を説明した。ルテニターはダレンの腕の中で静かに聞いている。
「ダレンはルテニターと意思疎通が出来るよう必死に田舎言葉を覚えました。お陰で私達ともダレンを介してですが会話が出来るようになりました」
伯爵家に引き取られた当初は、誰もルテニターの言葉を理解することが出来ずルテニターは辛い日々を送っていた。ルテニターも同じく王都の丁寧過ぎる言葉を理解するのに時間がかかった。だが日々の勉強のお陰でルテニターはそれを理解することが出来、そこからは多少楽にはなった。だがルテニターの言葉が直ることはなく、そこでダレンが言葉を覚えることにしたのだ。
ダレンは始め、ルテニターの専属従者になったことに納得していなかった。いくら美しかろうと田舎臭い言葉しか話せず何を言っているのかわからない。そんな13歳の子供相手を主人として仕えることに嫌気がさしていた。
だが伯爵家に引き取られて段々と元気をなくしていくルテニターを不憫に思い、田舎言葉を覚えることにした。少し時間はかかったが優秀なダレンは言葉を覚えることに成功する。
会話が成り立つようになると、ルテニターは心優しい少年だという事がわかった。自然に囲まれた土地で育ったからか、家の中でも庭が一番好きだった。天気がいいとダレンと共に庭へと出て、花を愛でながら楽しそうに話をする。
「おら、こんばいさといべべ着てうんまいもん食って幸せじゃあ。けんど、ダレンとこなしてはなせとーことがいっちゃん幸せじゃ」
※訳 僕、こんな綺麗な服着て美味しいもの食べれて幸せなんだ。だけどダレンとこうやって話せることが一番幸せだよ。
そう言って華やかに笑ったその顔に心を鷲掴みにされた。それからダレンはルテニターの為に生きることにしたのだ。
今回の事はダレンにとって棚からぼた餅も同然だった。嘘でも一時期は婚約者となれる。誰の手を取ることもなかったルテニターの婚約者。例え嘘でもその甘い響きに心が疼いた。
だがルテニターは自分を物凄く好きなのだと王族相手に叫んでくれた。それがダレンにとって幸せな瞬間だった。だから思わず抱きしめてしまったのだが。
「ルテニターのこの話し方ではとてもじゃないですが王太子妃、または王子妃となるに相応しくはありません。公務を行う事も出来ません。ですので大変ありがたくはあるのですが、このお話はお断りをさせていただきたいと思います」
伯爵はまた、深々と頭を下げる。それを見たルテニターはダレンの腕から抜け出し伯爵を背に庇うようにして立った。
「さっきはひでぇこと言うてすんません! だちゃかんかったのはおらじゃけ、おっちゃんにひでぇことしんといてーや。頼んます! 頼んます!」
※訳 先ほどは酷いことを言ってすみませんでした! 悪いのは僕だから、伯父さんには酷いことをしないで欲しいんです。お願いします! お願いします!
ルテニターはそう叫ぶように言うと両膝を付き額を床につける土下座をした。
「ル、ルテニター! やめなさい! お前がそんなことしなくてもいいんだ!」
「そうです、ルテニター様! おやめください!」
伯爵とダレンが必死にルテニターに土下座を止めさせようとするも、ルテニターはずっと土下座をし許しを請うた。
「ルテニターよ。そなたの気持ちは分かった。もう十分だ。伯爵を咎めることもないから安心しなさい」
ルテニターの肩にそっと手を当て優しく諭したのは国王陛下だった。
「……ほんまけ? ほんまにおっちゃんになんもせん?」
「本当に伯爵には何もなさらないのですか? と仰っています」
いつものようにダレンが通訳をする。それを聞いた陛下はルテニターの頭を撫でると大きくうなずいた。
「……あんやとぉ…あんやとぉ……」
それを聞いて一安心したルテニターはぽろぽろと涙を零した。両親を亡くし独りぼっちとなった自分を迎えてくれた伯父に、自分のせいでどうかなることが怖かった。だがそれは国で一番偉い王様が保証してくれた。
「ルテニターと従者であるダレンとの婚約を認めよう。お前たちの異論は認めんぞ」
陛下が口論をしていた4人に向かってぎろりと睨みながら声を掛ける。ルテニターの話し方に驚いたものの、まだ諦める様子のない面々だが陛下がそう決めたのであれば反論することは出来ない。渋々といった体だったがそれ以上何かを言う事はなかった。
ルテニターはダレンとの婚約を認めて貰ったことで更に号泣。泣き止む様子もなく、伯爵家の3人は早々に帰宅することになった。
「さてダレンよ。陛下に認めて貰い王族からの婚約の件は片付いたわけだが、お前はどうするのだ?」
「もちろんこのままルテニター様との婚姻を認めていただきたく思います」
「お、おらも! おらもダレンがよか! おっちゃん! 頼んます!」
※訳 ぼ、僕も! 僕もダレンが良い! 伯父さん! お願いします!
「2人がそれでいいなら私もこれ以上何かを言うつもりはない。ダレンよ、ルテニターの事を頼んだ」
「命に代えましても」
ダレンへの気持ちを封印するつもりだったルテニターだったが、ひょんなことから関係を認めて貰えることになった。しかも婚約からの結婚だ。
また変な横やりが入ってはたまらないと、2人の結婚式はすぐに行われることになった。
その時のルテニターとダレンは本当に幸せそうだった。
2人は結婚し夫夫となったが住む場所は変わらず伯爵家。ダレンは変わらずルテニターの従者としての生活を送っている。
だが2人の間で変わったことは夜の営みが追加されたこと。
「んあっ……ダレンッ……! そこっ……」
「ルテニター様!」
毎夜毎夜ダレンはルテニターを抱く。誰もが欲しいと願ったルテニターが自分の腕の中にいる。
ダレンが突き上げればぴくぴくと体を痙攣させ、揺れ動く中心から白濁が零れる。その様が更なる興奮を呼びダレンの腰は止まる事がない。
ルテニターの素肌は絹のように滑らかで、胎はダレンを逃がすものかと吸い付いて来る。潤んだ瞳に上気した頬、嬌声を上げ快感に身を捩る。
その姿が美しくも淫猥でダレンは気が狂いそうになる。
(綺麗な花には棘があるというが、ルテニター様はもはや猛毒。そして私はその毒にやられてしまった。だがこの毒は甘美すぎておかしくなりそうだ…)
その後の2人は死ぬまでお互いを愛し続けたそうだ。
オーチェン伯爵の言葉にハッとするルテニターとダレン。そう言えば今はそれどころじゃなかった。
そろりと視線を動かし他の人間を見れば伯爵家の3人以外全員がぽかんとした顔をしている。
(せやった……おら、やってもーたんじゃった…)
※訳 そうだった……僕、やってしまったんだった…
「ル、ルテニター……その、独特な話し方、は……?」
「……ご存知の通りルテニターは辺境の村で育ちました。伯爵家に来てからもこの話し方だけはどうしても直すことが出来ませんでした。この容姿でありながらこの話し方では周りが驚くと同時に、誰もルテニターが何を言っているのか理解できません。ですから家以外で話すことを避けていたのです」
伯爵はバレてしまったのならと事情を説明した。ルテニターはダレンの腕の中で静かに聞いている。
「ダレンはルテニターと意思疎通が出来るよう必死に田舎言葉を覚えました。お陰で私達ともダレンを介してですが会話が出来るようになりました」
伯爵家に引き取られた当初は、誰もルテニターの言葉を理解することが出来ずルテニターは辛い日々を送っていた。ルテニターも同じく王都の丁寧過ぎる言葉を理解するのに時間がかかった。だが日々の勉強のお陰でルテニターはそれを理解することが出来、そこからは多少楽にはなった。だがルテニターの言葉が直ることはなく、そこでダレンが言葉を覚えることにしたのだ。
ダレンは始め、ルテニターの専属従者になったことに納得していなかった。いくら美しかろうと田舎臭い言葉しか話せず何を言っているのかわからない。そんな13歳の子供相手を主人として仕えることに嫌気がさしていた。
だが伯爵家に引き取られて段々と元気をなくしていくルテニターを不憫に思い、田舎言葉を覚えることにした。少し時間はかかったが優秀なダレンは言葉を覚えることに成功する。
会話が成り立つようになると、ルテニターは心優しい少年だという事がわかった。自然に囲まれた土地で育ったからか、家の中でも庭が一番好きだった。天気がいいとダレンと共に庭へと出て、花を愛でながら楽しそうに話をする。
「おら、こんばいさといべべ着てうんまいもん食って幸せじゃあ。けんど、ダレンとこなしてはなせとーことがいっちゃん幸せじゃ」
※訳 僕、こんな綺麗な服着て美味しいもの食べれて幸せなんだ。だけどダレンとこうやって話せることが一番幸せだよ。
そう言って華やかに笑ったその顔に心を鷲掴みにされた。それからダレンはルテニターの為に生きることにしたのだ。
今回の事はダレンにとって棚からぼた餅も同然だった。嘘でも一時期は婚約者となれる。誰の手を取ることもなかったルテニターの婚約者。例え嘘でもその甘い響きに心が疼いた。
だがルテニターは自分を物凄く好きなのだと王族相手に叫んでくれた。それがダレンにとって幸せな瞬間だった。だから思わず抱きしめてしまったのだが。
「ルテニターのこの話し方ではとてもじゃないですが王太子妃、または王子妃となるに相応しくはありません。公務を行う事も出来ません。ですので大変ありがたくはあるのですが、このお話はお断りをさせていただきたいと思います」
伯爵はまた、深々と頭を下げる。それを見たルテニターはダレンの腕から抜け出し伯爵を背に庇うようにして立った。
「さっきはひでぇこと言うてすんません! だちゃかんかったのはおらじゃけ、おっちゃんにひでぇことしんといてーや。頼んます! 頼んます!」
※訳 先ほどは酷いことを言ってすみませんでした! 悪いのは僕だから、伯父さんには酷いことをしないで欲しいんです。お願いします! お願いします!
ルテニターはそう叫ぶように言うと両膝を付き額を床につける土下座をした。
「ル、ルテニター! やめなさい! お前がそんなことしなくてもいいんだ!」
「そうです、ルテニター様! おやめください!」
伯爵とダレンが必死にルテニターに土下座を止めさせようとするも、ルテニターはずっと土下座をし許しを請うた。
「ルテニターよ。そなたの気持ちは分かった。もう十分だ。伯爵を咎めることもないから安心しなさい」
ルテニターの肩にそっと手を当て優しく諭したのは国王陛下だった。
「……ほんまけ? ほんまにおっちゃんになんもせん?」
「本当に伯爵には何もなさらないのですか? と仰っています」
いつものようにダレンが通訳をする。それを聞いた陛下はルテニターの頭を撫でると大きくうなずいた。
「……あんやとぉ…あんやとぉ……」
それを聞いて一安心したルテニターはぽろぽろと涙を零した。両親を亡くし独りぼっちとなった自分を迎えてくれた伯父に、自分のせいでどうかなることが怖かった。だがそれは国で一番偉い王様が保証してくれた。
「ルテニターと従者であるダレンとの婚約を認めよう。お前たちの異論は認めんぞ」
陛下が口論をしていた4人に向かってぎろりと睨みながら声を掛ける。ルテニターの話し方に驚いたものの、まだ諦める様子のない面々だが陛下がそう決めたのであれば反論することは出来ない。渋々といった体だったがそれ以上何かを言う事はなかった。
ルテニターはダレンとの婚約を認めて貰ったことで更に号泣。泣き止む様子もなく、伯爵家の3人は早々に帰宅することになった。
「さてダレンよ。陛下に認めて貰い王族からの婚約の件は片付いたわけだが、お前はどうするのだ?」
「もちろんこのままルテニター様との婚姻を認めていただきたく思います」
「お、おらも! おらもダレンがよか! おっちゃん! 頼んます!」
※訳 ぼ、僕も! 僕もダレンが良い! 伯父さん! お願いします!
「2人がそれでいいなら私もこれ以上何かを言うつもりはない。ダレンよ、ルテニターの事を頼んだ」
「命に代えましても」
ダレンへの気持ちを封印するつもりだったルテニターだったが、ひょんなことから関係を認めて貰えることになった。しかも婚約からの結婚だ。
また変な横やりが入ってはたまらないと、2人の結婚式はすぐに行われることになった。
その時のルテニターとダレンは本当に幸せそうだった。
2人は結婚し夫夫となったが住む場所は変わらず伯爵家。ダレンは変わらずルテニターの従者としての生活を送っている。
だが2人の間で変わったことは夜の営みが追加されたこと。
「んあっ……ダレンッ……! そこっ……」
「ルテニター様!」
毎夜毎夜ダレンはルテニターを抱く。誰もが欲しいと願ったルテニターが自分の腕の中にいる。
ダレンが突き上げればぴくぴくと体を痙攣させ、揺れ動く中心から白濁が零れる。その様が更なる興奮を呼びダレンの腰は止まる事がない。
ルテニターの素肌は絹のように滑らかで、胎はダレンを逃がすものかと吸い付いて来る。潤んだ瞳に上気した頬、嬌声を上げ快感に身を捩る。
その姿が美しくも淫猥でダレンは気が狂いそうになる。
(綺麗な花には棘があるというが、ルテニター様はもはや猛毒。そして私はその毒にやられてしまった。だがこの毒は甘美すぎておかしくなりそうだ…)
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