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俺は人生の選択を誤ったらしい
最終話※
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「翔月、ようやく手に入った…」
なんだ…? 誰かの声が聞える。しかもいい声。
「お前を見つけた時はどうやって連れてこようか迷ったが、案外上手くいったな。あの魔女に感謝しなければ」
この声ってアレに似てるな。バルトロメウスの声に。
「ああ、翔月。お前の体はなんて甘美な味がするんだ…」
くすぐったい…。なんか胸のあたりがもぞもぞする。
「こんなにぴんぴんに勃てて、もっと舐めてくれと言ってるように見えるぞ」
ん…なに? なんかあったかくてぬめっとしたものが胸に当たってる様な…?
「ここだけじゃなくて、ここもまた可愛がってやろう」
「ん……あ……」
なんかまた急に変な刺激を感じるようになった。よく耳をすませばぬちゃぬちゃとした音が聞こえてくる。その音が鳴るのと同時に、俺もなんか気持ちがいい…。
「ここもちゃんと触ってやろう。使ったことがないのか、綺麗なピンク色だな」
「あ、あ、あ……ぁあっ……」
なになになに? 急にすっげー気持ち良くなってきたんだけど!? え…? 俺は今、何をしてる……?
下半身辺りがなんかおかしい…? ぬちゃぬちゃした音も下の方から聞こえるし、なんか気持ちいいのが止まらない…。
「良い感じに私のを咥えているぞ。もっと気持ち良くさせてやろう」
「あ、あ、あ…っ! え…? なに!? んあぁぁぁぁぁぁ! あ、あんっ……! な、なに!?」
急激に強い刺激に襲われて俺は一気に覚醒した。はっと目を開けて見れば見知らぬ天井。どこだここ? と一瞬思うも、与えられる強い刺激に意識が持っていかれてしまう。何かが当たる感触と刺激に頭を起こしてみれば、俺はなぜか裸で足を広げて、その間に男が1人、同じく裸で陣取っていた。
「翔月、気が付いたか。ああ、その宵闇を思わせる漆黒の瞳のなんと美しいことか」
「は……? バ、ルトロメウス…?」
「いかにも」
「あんっ! ん、あ……やっ…!」
なんでかわからないが、俺は今あのバルトロメウスにがっつりと犯されていた。なんだこれは!? 一体何がどうなってこうなった!?
「な、なんでっ…? え? あっ…やめっ……あんっ!」
俺の口から気持ち悪い喘ぎ声が漏れ出ている。こんな声が俺から出ているなんて信じられない…。
「私がお前を召喚した。すまほ、とやらでげーむをしただろう?」
「へ? ゲーム?」
ゲームってあのBLゲームのこと? バルトロメウスが出てくるゲームなんてあれ以外俺は知らない。
「私の運命の相手が見つかったまでは良かったが、別の世界にいることが分かった時は絶望したぞ。だが、そこはあの1000年は生きていると言われる魔女のお陰でこの世界とお前の世界を繋げることが出来た。
だが唯一懸念事項だったのは、お前があのげーむとやらをくりあすることだったのだ。だがお前はやってくれた。お前が私に会いに来たんだ」
は? 何? 俺をこの世界に召喚するための条件って、あのゲームをハピエンで終わらせることだった…?
「お前も感じたのだろう? 私が運命の相手だと。だからお前は必死にそのげーむとやらをやったはずだ。己の欲を満たすために。
ははは、やはり私達は惹かれ合う運命、いや宿命だったのだな」
バルトロメウスが腰を打ち付けながら、どうしてこうなったのか説明をしている。だが俺は絶え間なく続く快感でまともに返事が出来ない。口から出ているのは喘ぎ声だけだった。
「ああ、翔月。私がどれほどお前を想っていたのか、これから嫌という程教えてやろう」
バルトロメウスが目の前にいるってことも、俺が今絶賛こいつに犯されているという事も、こいつと運命の相手だってことも、何もかもがきっとゲームのやりすぎで疲れて寝落ちしているからだ。これが、こんなのが現実なんて、そんなおかしなことが起こるわけがない!
「やっ……だめ、そこっ……んあっ!」
必死で足掻くも、強すぎる快感でとっくに体から力が抜けていた俺は何も出来なかった。ただひたすらにこいつに犯され喘がされた。
そして俺はいつの間にか寝ていたようで、気が付いたときはまた見知らぬ天井が目に入った。
「家、じゃない……」
「おはよう翔月」
「………マジか」
そして隣にはゲームで見続けたバルトロメウスの姿。
どうやらこれがゲームじゃなくて現実だということを、俺は認めざるを得ないらしい。
「可愛い翔月、今日もお前に私の愛をたっぷり教え込んでやるからな」
「……お断りは」
「それは無理な話だ。お前が私を見つけた時点で、お前に逃げ道はないのだよ」
そう言って笑った顔は、俺が感動を覚えたあの蕩けるような笑顔だった。
ゲーム中もたくさんの選択肢が現れた。一個一個記録しながら選択肢を選んでいったが、あれは何度もやり直しが出来たから良かった。
俺がバルトロメウスを見つけた時、ゲームをダウンロードするという選択を取った。この選択はやり直しがきかない。ゲームじゃなくて現実だから。
……なんてこった。俺はどうやら人生の選択肢を誤ったらしい。
なんだ…? 誰かの声が聞える。しかもいい声。
「お前を見つけた時はどうやって連れてこようか迷ったが、案外上手くいったな。あの魔女に感謝しなければ」
この声ってアレに似てるな。バルトロメウスの声に。
「ああ、翔月。お前の体はなんて甘美な味がするんだ…」
くすぐったい…。なんか胸のあたりがもぞもぞする。
「こんなにぴんぴんに勃てて、もっと舐めてくれと言ってるように見えるぞ」
ん…なに? なんかあったかくてぬめっとしたものが胸に当たってる様な…?
「ここだけじゃなくて、ここもまた可愛がってやろう」
「ん……あ……」
なんかまた急に変な刺激を感じるようになった。よく耳をすませばぬちゃぬちゃとした音が聞こえてくる。その音が鳴るのと同時に、俺もなんか気持ちがいい…。
「ここもちゃんと触ってやろう。使ったことがないのか、綺麗なピンク色だな」
「あ、あ、あ……ぁあっ……」
なになになに? 急にすっげー気持ち良くなってきたんだけど!? え…? 俺は今、何をしてる……?
下半身辺りがなんかおかしい…? ぬちゃぬちゃした音も下の方から聞こえるし、なんか気持ちいいのが止まらない…。
「良い感じに私のを咥えているぞ。もっと気持ち良くさせてやろう」
「あ、あ、あ…っ! え…? なに!? んあぁぁぁぁぁぁ! あ、あんっ……! な、なに!?」
急激に強い刺激に襲われて俺は一気に覚醒した。はっと目を開けて見れば見知らぬ天井。どこだここ? と一瞬思うも、与えられる強い刺激に意識が持っていかれてしまう。何かが当たる感触と刺激に頭を起こしてみれば、俺はなぜか裸で足を広げて、その間に男が1人、同じく裸で陣取っていた。
「翔月、気が付いたか。ああ、その宵闇を思わせる漆黒の瞳のなんと美しいことか」
「は……? バ、ルトロメウス…?」
「いかにも」
「あんっ! ん、あ……やっ…!」
なんでかわからないが、俺は今あのバルトロメウスにがっつりと犯されていた。なんだこれは!? 一体何がどうなってこうなった!?
「な、なんでっ…? え? あっ…やめっ……あんっ!」
俺の口から気持ち悪い喘ぎ声が漏れ出ている。こんな声が俺から出ているなんて信じられない…。
「私がお前を召喚した。すまほ、とやらでげーむをしただろう?」
「へ? ゲーム?」
ゲームってあのBLゲームのこと? バルトロメウスが出てくるゲームなんてあれ以外俺は知らない。
「私の運命の相手が見つかったまでは良かったが、別の世界にいることが分かった時は絶望したぞ。だが、そこはあの1000年は生きていると言われる魔女のお陰でこの世界とお前の世界を繋げることが出来た。
だが唯一懸念事項だったのは、お前があのげーむとやらをくりあすることだったのだ。だがお前はやってくれた。お前が私に会いに来たんだ」
は? 何? 俺をこの世界に召喚するための条件って、あのゲームをハピエンで終わらせることだった…?
「お前も感じたのだろう? 私が運命の相手だと。だからお前は必死にそのげーむとやらをやったはずだ。己の欲を満たすために。
ははは、やはり私達は惹かれ合う運命、いや宿命だったのだな」
バルトロメウスが腰を打ち付けながら、どうしてこうなったのか説明をしている。だが俺は絶え間なく続く快感でまともに返事が出来ない。口から出ているのは喘ぎ声だけだった。
「ああ、翔月。私がどれほどお前を想っていたのか、これから嫌という程教えてやろう」
バルトロメウスが目の前にいるってことも、俺が今絶賛こいつに犯されているという事も、こいつと運命の相手だってことも、何もかもがきっとゲームのやりすぎで疲れて寝落ちしているからだ。これが、こんなのが現実なんて、そんなおかしなことが起こるわけがない!
「やっ……だめ、そこっ……んあっ!」
必死で足掻くも、強すぎる快感でとっくに体から力が抜けていた俺は何も出来なかった。ただひたすらにこいつに犯され喘がされた。
そして俺はいつの間にか寝ていたようで、気が付いたときはまた見知らぬ天井が目に入った。
「家、じゃない……」
「おはよう翔月」
「………マジか」
そして隣にはゲームで見続けたバルトロメウスの姿。
どうやらこれがゲームじゃなくて現実だということを、俺は認めざるを得ないらしい。
「可愛い翔月、今日もお前に私の愛をたっぷり教え込んでやるからな」
「……お断りは」
「それは無理な話だ。お前が私を見つけた時点で、お前に逃げ道はないのだよ」
そう言って笑った顔は、俺が感動を覚えたあの蕩けるような笑顔だった。
ゲーム中もたくさんの選択肢が現れた。一個一個記録しながら選択肢を選んでいったが、あれは何度もやり直しが出来たから良かった。
俺がバルトロメウスを見つけた時、ゲームをダウンロードするという選択を取った。この選択はやり直しがきかない。ゲームじゃなくて現実だから。
……なんてこった。俺はどうやら人生の選択肢を誤ったらしい。
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