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40※ アーネストside
しおりを挟む「ひゃ…あっあん…ふぅっ…!」
香油も垂らしながらアシェルの蕾を押し広げていく。それが快感となって乱れる姿に更に興奮した。
「…もういいよな。」
我慢の限界で、下穿きを寛げ自身の熱い欲望を取り出す。もう先走りに濡れている。
それをアシェルの香油で照らされた慎ましい蕾へと充てがう。そしてぐっと押し込みアシェルの中へと突き進む。
一気に押し込みたい衝動を必死に抑え、ゆっくりゆっくりと腰を進める。
「あはっ…!…ん…あ、あ……ふぅっ!」
涙を流し、喘ぎながら必死に俺を飲み込んでいく淫靡な姿に、俺は耐えられず歯を食いしばった。
焦るなっ!堪えろっ!
「はぁ、はぁ。…全部、入った。アシェル、大丈夫か?」
「は…はい…。だ、いじょう、ぶ…です…。」
言葉とは裏腹に、はっはっと息を整え、辛そうな表情を見せている。それでも俺を受け入れようとしてくれたアシェルに胸が熱くなる。
「嬉しい、です。アーネスト様…。」
恍惚とした顔を見せ嬉しいと言うアシェル。ひたすらに我慢していたものが簡単に壊れたのを感じた。
「ぐっ!……くそっ!」
「ひゃあっ!あ、あ、あ、あ、やっ!…あんっあ、やん…っ!」
俺はここまで我慢のできない奴だったのかっ!初めてなのに、いきなりこんなにも激しく揺さぶるなんてっ!
だけど、だけど!もう止められない!もう限界だっ!入れているだけでも気持ちよかったのに、腰を振れば更に快感を集め、もう俺は俺を止められないっ!
愛しいが限界突破して、ただ俺のいやらしい欲望で突き上げる。
「すまないアシェル!…優しく、しようと思った、のに!あまりにも、可愛すぎて、無理だっ!」
また覆いかぶさりアシェルの口へ噛み付いた。舌を舐り吸い上げながらも俺の腰は止まらない。
結合部からは香油が泡立ち、ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てている。
最奥を何度も何度も突きあげ、アシェルは頭を振り乱し快感に溺れていく。
「はっ…あ、きも、ちい、い…あっ!…あん、あっ!」
こんなに揺さぶられて辛いはずなのに、アシェルの足は俺を逃さないとばかりに腰に巻き付いた。
「くそっ!」
気持ちいいだなんて言われて、足を巻きつかれて、こんなにも煽られたお陰で俺の肉棒は更に大きくなる。
「あ、あんっ!…アー、ネストっ様ぁっ!…好きっ…あ、好き!」
「俺も、愛してる!アシェルっ!出すぞっ!」
「あぁぁぁぁっ!!」
更に速さを上げ一心不乱に突き上げれば、我慢できずにそのまま中へ吐き出した。
アシェルも白濁液を吐き出していて、精液に濡れた姿で、ピクピクと痙攣している。
それがたまらなく愛しくて強く抱きしめた。
「アシェル、アシェル…。」
俺を受け入れてくれた事がただ嬉しくて、愛おしくて、可愛くて名前を呼んだ。それが伝わったのかアシェルも俺を抱きしめてくれる。
「アーネスト様、僕凄く幸せです。…ありがとうございます。」
「俺も…凄く幸せだ。これからも共にいよう。」
満面の笑みを浮かべて俺に口付けるアシェル。きっとこれが答えだろう。
何度か啄むように唇を重ねていたが、アシェルはくたりと力を失いベッドへ沈み込んでいく。
「すー…すー…。」
額に汗を浮かべたまま、穏やかな顔で眠っていた。
初めてだったのに、あんなに激しく揺さぶったのだから当然だろう。無防備な姿を晒すその姿にまた愛おしさが溢れてくる。
まだ入ったままの俺をずるりと引き抜くと「あっ…。」と艶かしい声が聞こえる。
「はぁ…。俺はこんなにも耐え症が無い男だったとはな。」
その声を聞いてまた熱がたまっていく。一度自分で扱いてからアシェルの身を綺麗にし、抱き込んで眠った。
「…アシェル、朝だ。起きて。」
「ん……。」
このままずっと1日を過ごしたいところだが、今日は授業がある。起こしてあげなければ恨まれるだろう。
朝を共に迎えられた事に嬉しく思い、可愛いその額にキスをしておはようと声をかける。
よく現状が分かっていない顔をしていたが、みるみる内に顔を赤くしたと思ったら手で顔を隠して悶えていた。
「ぐっ!アシェル…恥ずかしがっても可愛いだけだから。……昨日のアシェルも可愛すぎて優しく出来なかった。すまない。」
そう言うとピクっと体を震わせる。体まで赤い。
「それに、気持ち良すぎて…。」
「うわぁぁぁ!待って待って!アーネスト様待って!恥ずかしいからそれ以上はっ!」
「……ぷっ。…あはははは!」
昨日、あんなにも大胆な行動に出ていたとは思えないほどに狼狽え、わたわたとするアシェルが可愛すぎて可笑しくて笑ってしまった。
拗ねてしまったのか、頬を膨らませたと思ったら俺に背中を向けてしまった。可愛すぎるだろう!もう愛おしいが止まらない。
「ははっ!ごめんごめん。アシェル、機嫌直して。」
後ろから抱きしめ、耳元にキスを送る。それだけじゃ足りなくて、体の向きを変えてそのまま可愛い唇にまた口付けた。
深く口付けて舌を絡めてアシェルの味を堪能する。
「…このまま、またアシェルを食べたいところだが、そろそろ起きて準備しなければ。」
はっと気付いたように時間を気にするアシェル。すっかり授業がある事を忘れていたようだ。
「まだ早い時間だから大丈夫だ。先にシャワーを浴びておいで。」
シーツを体に巻きつけて浴室へ飛び込んでいく。それを見送って、俺はまた大きく熱を持った俺自身を扱いていた。
「はぁ…。あんな姿を見せられて落ち着いていられるわけないよな。」
俺が付けた赤い点が散らばった、白いアシェルの体。艶かしくて俺の情欲をすぐに焚きつける。
シャワーを済ませたアシェルと入れ違いで浴室へと入る。アシェルがシャワーを浴びたその名残がまた、俺自身を昂らせた。
「……俺はこんなにも変態だったのか。」
新たな性癖を知ってしまい落ち込みながら、また自分で扱き何事もない顔をして浴室を出た。
アシェルはもう身支度を済ませていて、俺が出てくるとまた顔を赤くさせている。
「ん?…見惚れた?」
上は何も身につけていないからな。俺の体に見惚れていたのなら嬉しい。
真っ赤になって目を逸らすアシェルが可愛すぎる。必死に落ち着かせているようだ。
部屋へ戻ると言うアシェルに、不意打ちでまたキスをする。
ピクリと震わせてパタパタと慌てて部屋を出て行った。
「…可愛すぎて俺がおかしくなりそうだ。」
少しの間そこに蹲り悶々とした気持ちを抑え込んでいた。
朝食は、俺も混ざり4人で取る事にした。もう遠慮なんかする必要ないからな。
「あ、そのピアスって…。」
フィンバー公爵令息が目ざとくそれに気づいた。
「俺が送りました。時期婚約も成立すると思います。」
「えっ!?」
「そう。よかったね、アシェル。ふふ。幸せそうで僕も嬉しいよ。」
「はい。…すごく。すごく幸せです。」
その言葉の通り幸せだと顔が物語っていて、俺もすごく幸せだ。
すると「きゃぁぁぁぁぁ!」と声が響き渡った。アシェルの親衛隊だ。皆顔を赤く染めて、バタバタと何処かへ走り去っていく。
親衛隊がそのまま知らせて回ったのだろう。学園ではあっという間に俺とアシェルの事が広まった。
「さすが英雄だな!銀の天使も手に入れるなんて!」「おめでとう!お前ならすっぱり諦められるよ。」など、今まで話したこともない人々から声をかけられた。
ノルベルの時と大違いだ。『ドラゴン討伐の英雄』となったことも関係あるのだろうが、周りからこう声をかけられるのは純粋に嬉しいと思った。
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