57 / 61
55.結婚するって言ったら問題が出てきた
しおりを挟む
「あ、ロキュスさんおはようございます! ちょっとお聞きしたいんですけど、ユリウスと結婚することになったんです。手続きとかどうしたらいいですか?」
「はい? ……え? え!? えぇぇぇぇ!? ほ、本当ですか、ハルト様ッ!?」
「もう、様付けは止めて前みたいに呼んでくださいって言ったじゃないですか」
「い、今はそんなことを仰っている場合ではありませんよ!? い、今すぐ殿下にお伝えしてまいりますッ!」
「あ、ちょっとロキュスさん!?」
翌朝、出勤してきたロキュスさんに結婚のことを聞こうと思ったら、物凄い勢いで家を出て行ってしまった。それを呆然と見送ったのだけど、ユリウスは平然と朝食を食べていた。
「ハルト様、ロキュスが申し訳ございません」
「あ、いえいえ。オフィーリアさんが謝ることじゃないですし、俺もまさかロキュスさんがあんなに慌てるとは思わなくて」
「ふふふ。ハルト様は相変らずですわね。おめでとうございます、ハルト様。ユリウス様」
「あ、ありがとうございます……へへへ」
こうして祝って貰えるってなんだかくすぐったくて嬉しい。ニマニマとにやけるのを止められない。ぽわぽわとした気持ちのままユリウスと朝食を食べ、片づけをしようと思った時だ。
「ハルトぉぉぉぉぉ!? 結婚するとは本当かッ!?」
「うわぁっ!? ヴォルテル様っ!?」
「ちょ、殿下!? お待ちくださいっ! ハルト様のお屋敷にいきなり飛び込んでどうするんですか!?」
ロキュスさんからの知らせを聞いたヴォルテル様が物凄い勢いで家にやってきた。相当急いで走ってきたようで、髪は乱れているし息はちょっと上がってるし目はガン開きでちょっと怖いし。いつもの王子様然としたヴォルテル様にしてはとても珍しい状態だった。
その後ろから遅れてロキュスさんがぜぇぜぇ言いながら追いかけてきていた。ヴォルテル様ってこの国でもトップくらいに強い人だし、当然身体能力も高いから追いかけて来るだけでも大変だっただろう。そんなへばっているロキュスさんにオフィーリアさんはそっとお水を差しだしていた。
「ハルト!? 結婚すると聞いたのだが!?」
「え、あ、はい。ユリウスと結婚することにしました」
「いつ!? いつするのだ!?」
「え!? いつっていうか、まず結婚するには手続きとかどうすればいいのかわからないので、それを聞きたかったんですけど……」
「よしわかった! その辺りは私に任せてもらおう! この国で一番の挙式にすることを約束する! では失礼する!」
「え、ちょっと!? ヴォルテル様っ!? 待って! ちょっと待って!」
俺の呼び止め空しくヴォルテル様は一目散に帰っていった。嵐のようなヴォルテル様の行動に、俺達全員ただ呆気に取られている。ただ一番立ち直りの早かったユリウスに「大丈夫か?」と声をかけられ、はっとすると朝食の片づけをすることにした。
ユリウスもオフィーリアさんも手伝ってくれるのであっという間に終わってしまう。食後にオフィーリアさんが淹れてくれたお茶を飲んで、今日はどうしようかと考えているとまたバタバタとたくさんの足音が聞こえた。
「ハルト!? 結婚すると聞いたのだが!?」
うん。さっきも聞いたなこれ。
家にやって来たのはヴォルテル様以外のロイヤルファミリーの皆さん。そして皆さんも急いでやってきたようでぜぇぜぇと息を荒げている。ヴォルテル様とやってることが同じで、似た者親子だなと思う。
とりあえず座ってもらおうと案内するとオフィーリアさんとロキュスさんが急いでお茶の準備をしてくれた。この家になってから席も食器も茶器もたくさんあるから何の心配もない。
「まずは二人共おめでとう」
「ありがとうございます、王様」
口々に皆さんからおめでとうと祝われ、にへへとにやけるのを止められない。
俺がこの国から離れにくくなる、という打算的な部分も当然あるのだろうが、前の世界とは違い男同士での結婚が違和感なく普通に受け入れてもらえることが嬉しかった。
「ヴォルテルが『最高の式にしなければ!』と張り切っておったぞ。恐らく周辺国へ招待状を出すだろうし、ハルトのお披露目も兼ねるつもりだろうな」
「え……? 周辺国に招待状……?」
「あと数か月もすればヴォルテルの婚姻式だからな。その時にも告知をするだろうし、恐らくかなりの人数が参加となるだろう」
「……ということは。もしかしなくても来るのは他国の王族の方々……?」
「それはそうだろう。五百年ぶりの聖人なのだから国交のある国は間違いなく来るだろうし、話を聞きつけて何とか参加出来ないかと打診を送ってくる国もあるだろうな」
「え……冗談、ですよね……?」
「ははは。ハルトは面白いことを言う。冗談なわけがないだろう」
「え……?」
想像を超えた話についていけない。くるりと周りに視線を巡らせば皆『うんうん』と頷いている。え、なにそれ。本当にそうなるってこと……?
「無理無理無理無理っ! 無理ですからっ! 何ですかそれ!? 俺はひっそりと式を挙げられたらそれでいいんです! 他の国の王族の方々に臨席いただくつもりは全くないんですけど!?」
「うーむ……だがなぁ……」
王様は腕を組み考え込む。え、何か問題でもあるっていうんですか……
「以前ハルトが聖人として身分を明かすと決めた時に、周辺国へも公表しただろう? その後から謁見の申請が山のようにきていてな」
俺が聖人ですよーと公表すると決めた時、予め周辺国へも公表することは聞かされていた。どうせバレるのだからこちらから公表した方がいいと言われて。
人の口に戸は立てられないし、それはそうだろうなと思って俺もそのことについては了承している。ただその時に『会いたいと言われても俺は無理だ』と言っていたのだ。
だって今でこそ慣れたものの、最初はこの国のロイヤルファミリーでさえ緊張したのに他国の王族となんて軽々しく会ってお話しするなんて無理過ぎる。だから謁見の申請が来てもヴォルテル様達は、謁見は難しいと返答してくれていたんだ。
「ついでに言うと、今は世界中で瘴気溜まりが発見されているらしい。その浄化のことについてや、ハルト自身を招致、もしくは拉致しようと画策しているところもある」
「え……?」
「ハルトに不安を与えないよう拉致の件は言っていなかったがな。既に犯行に及ぼうとした者を捕獲している」
「嘘……」
拉致される危険がある、というのも以前聞かされていた。だからずっと警備がしっかりとしている王宮でお世話になっていたんだ。この家が出来てからも周りにはしっかりと騎士が警備としてついてくれている。
俺自身もその可能性について皆が煩いほどに言っていたし、俺も疑ったりはしていない。ただそういった犯行に及ぶことが余りにも早いと思って驚いたのだ。
「婚姻式に周辺国の代表を招待せずとも、一度謁見の場を設けておくことはした方がよいだろうな」
王様曰く、少なくともこの国と深く関わりのある国だけは謁見した方がいいと言う。というのも変なことを考える国は一つじゃないし、これからもっと増える可能性もある。それについて他の国からも協力を得られた方がより安全に繋がるから、と。
もちろんそのためには何か対価を用意しないといけないらしいけど、それは俺のとんでも治療薬で十分らしい。
「……なんかすみません。俺のせいでご迷惑を」
「それは違うぞ、ハルト。ハルトのお陰で瘴気溜まりの浄化や治療薬が得られたのだ。変異種の増殖を抑えられるし、救える命も増える。それは後の国益に繋がることだからな。迷惑と思うどころか感謝しかない」
王様はそう言ってくれるものの、俺の存在一つで大きな迷惑をかけていることは変わりない。だって俺がいなかったらこの件に関しての仕事は発生しないのだから。
「どこもそれだけ聖人の力を欲しているということだ。その聖人がこの国に留まることを選んでくれたことは、我が国の誇りだ。そのために我々は協力を惜しまないしハルトを守ることを誓おう。だからハルトをより守りやすくするためにも、少しだけ力を貸してほしい」
「……わかりました。俺に出来ることなら協力させていただきます」
そうだよな。俺は魔法が使えないし武術だって何一つできない。守られなければいけないのだ。
それに対して申し訳ないと思うなら、俺だって自分に出来ることをやらなきゃ。持ちつ持たれつだ。
「でも出来れば結婚式に関してはひっそりとでお願いします……仰々しいのはちょっと恥ずかしいので……」
「ははは。承知した。ヴォルテルにも伝えておこう。アレは放っておくとどこまででもやりそうだからな」
ロイヤルファミリーの皆さんが帰った後は、ランベルトさんと騎士団長さんまでやってきて「おめでとう」と言ってくれた。夕方には話を聞いた厨房の方々からお祝いの料理が届いたり、騎士団からはお酒が届いたり。
この先もいろいろと問題はあるんだろうけど、王様もヴォルテル様もいるし、何よりユリウスがいる。きっとなんとかなるはずだ。
今は皆からのお祝いの気持ちを素直に受け取って、ロキュスさんとオフィーリアさんも誘って美味しいご飯を堪能することにした。
* * * * * * * *
次回最終話になります!21時にラストの更新がありますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
「はい? ……え? え!? えぇぇぇぇ!? ほ、本当ですか、ハルト様ッ!?」
「もう、様付けは止めて前みたいに呼んでくださいって言ったじゃないですか」
「い、今はそんなことを仰っている場合ではありませんよ!? い、今すぐ殿下にお伝えしてまいりますッ!」
「あ、ちょっとロキュスさん!?」
翌朝、出勤してきたロキュスさんに結婚のことを聞こうと思ったら、物凄い勢いで家を出て行ってしまった。それを呆然と見送ったのだけど、ユリウスは平然と朝食を食べていた。
「ハルト様、ロキュスが申し訳ございません」
「あ、いえいえ。オフィーリアさんが謝ることじゃないですし、俺もまさかロキュスさんがあんなに慌てるとは思わなくて」
「ふふふ。ハルト様は相変らずですわね。おめでとうございます、ハルト様。ユリウス様」
「あ、ありがとうございます……へへへ」
こうして祝って貰えるってなんだかくすぐったくて嬉しい。ニマニマとにやけるのを止められない。ぽわぽわとした気持ちのままユリウスと朝食を食べ、片づけをしようと思った時だ。
「ハルトぉぉぉぉぉ!? 結婚するとは本当かッ!?」
「うわぁっ!? ヴォルテル様っ!?」
「ちょ、殿下!? お待ちくださいっ! ハルト様のお屋敷にいきなり飛び込んでどうするんですか!?」
ロキュスさんからの知らせを聞いたヴォルテル様が物凄い勢いで家にやってきた。相当急いで走ってきたようで、髪は乱れているし息はちょっと上がってるし目はガン開きでちょっと怖いし。いつもの王子様然としたヴォルテル様にしてはとても珍しい状態だった。
その後ろから遅れてロキュスさんがぜぇぜぇ言いながら追いかけてきていた。ヴォルテル様ってこの国でもトップくらいに強い人だし、当然身体能力も高いから追いかけて来るだけでも大変だっただろう。そんなへばっているロキュスさんにオフィーリアさんはそっとお水を差しだしていた。
「ハルト!? 結婚すると聞いたのだが!?」
「え、あ、はい。ユリウスと結婚することにしました」
「いつ!? いつするのだ!?」
「え!? いつっていうか、まず結婚するには手続きとかどうすればいいのかわからないので、それを聞きたかったんですけど……」
「よしわかった! その辺りは私に任せてもらおう! この国で一番の挙式にすることを約束する! では失礼する!」
「え、ちょっと!? ヴォルテル様っ!? 待って! ちょっと待って!」
俺の呼び止め空しくヴォルテル様は一目散に帰っていった。嵐のようなヴォルテル様の行動に、俺達全員ただ呆気に取られている。ただ一番立ち直りの早かったユリウスに「大丈夫か?」と声をかけられ、はっとすると朝食の片づけをすることにした。
ユリウスもオフィーリアさんも手伝ってくれるのであっという間に終わってしまう。食後にオフィーリアさんが淹れてくれたお茶を飲んで、今日はどうしようかと考えているとまたバタバタとたくさんの足音が聞こえた。
「ハルト!? 結婚すると聞いたのだが!?」
うん。さっきも聞いたなこれ。
家にやって来たのはヴォルテル様以外のロイヤルファミリーの皆さん。そして皆さんも急いでやってきたようでぜぇぜぇと息を荒げている。ヴォルテル様とやってることが同じで、似た者親子だなと思う。
とりあえず座ってもらおうと案内するとオフィーリアさんとロキュスさんが急いでお茶の準備をしてくれた。この家になってから席も食器も茶器もたくさんあるから何の心配もない。
「まずは二人共おめでとう」
「ありがとうございます、王様」
口々に皆さんからおめでとうと祝われ、にへへとにやけるのを止められない。
俺がこの国から離れにくくなる、という打算的な部分も当然あるのだろうが、前の世界とは違い男同士での結婚が違和感なく普通に受け入れてもらえることが嬉しかった。
「ヴォルテルが『最高の式にしなければ!』と張り切っておったぞ。恐らく周辺国へ招待状を出すだろうし、ハルトのお披露目も兼ねるつもりだろうな」
「え……? 周辺国に招待状……?」
「あと数か月もすればヴォルテルの婚姻式だからな。その時にも告知をするだろうし、恐らくかなりの人数が参加となるだろう」
「……ということは。もしかしなくても来るのは他国の王族の方々……?」
「それはそうだろう。五百年ぶりの聖人なのだから国交のある国は間違いなく来るだろうし、話を聞きつけて何とか参加出来ないかと打診を送ってくる国もあるだろうな」
「え……冗談、ですよね……?」
「ははは。ハルトは面白いことを言う。冗談なわけがないだろう」
「え……?」
想像を超えた話についていけない。くるりと周りに視線を巡らせば皆『うんうん』と頷いている。え、なにそれ。本当にそうなるってこと……?
「無理無理無理無理っ! 無理ですからっ! 何ですかそれ!? 俺はひっそりと式を挙げられたらそれでいいんです! 他の国の王族の方々に臨席いただくつもりは全くないんですけど!?」
「うーむ……だがなぁ……」
王様は腕を組み考え込む。え、何か問題でもあるっていうんですか……
「以前ハルトが聖人として身分を明かすと決めた時に、周辺国へも公表しただろう? その後から謁見の申請が山のようにきていてな」
俺が聖人ですよーと公表すると決めた時、予め周辺国へも公表することは聞かされていた。どうせバレるのだからこちらから公表した方がいいと言われて。
人の口に戸は立てられないし、それはそうだろうなと思って俺もそのことについては了承している。ただその時に『会いたいと言われても俺は無理だ』と言っていたのだ。
だって今でこそ慣れたものの、最初はこの国のロイヤルファミリーでさえ緊張したのに他国の王族となんて軽々しく会ってお話しするなんて無理過ぎる。だから謁見の申請が来てもヴォルテル様達は、謁見は難しいと返答してくれていたんだ。
「ついでに言うと、今は世界中で瘴気溜まりが発見されているらしい。その浄化のことについてや、ハルト自身を招致、もしくは拉致しようと画策しているところもある」
「え……?」
「ハルトに不安を与えないよう拉致の件は言っていなかったがな。既に犯行に及ぼうとした者を捕獲している」
「嘘……」
拉致される危険がある、というのも以前聞かされていた。だからずっと警備がしっかりとしている王宮でお世話になっていたんだ。この家が出来てからも周りにはしっかりと騎士が警備としてついてくれている。
俺自身もその可能性について皆が煩いほどに言っていたし、俺も疑ったりはしていない。ただそういった犯行に及ぶことが余りにも早いと思って驚いたのだ。
「婚姻式に周辺国の代表を招待せずとも、一度謁見の場を設けておくことはした方がよいだろうな」
王様曰く、少なくともこの国と深く関わりのある国だけは謁見した方がいいと言う。というのも変なことを考える国は一つじゃないし、これからもっと増える可能性もある。それについて他の国からも協力を得られた方がより安全に繋がるから、と。
もちろんそのためには何か対価を用意しないといけないらしいけど、それは俺のとんでも治療薬で十分らしい。
「……なんかすみません。俺のせいでご迷惑を」
「それは違うぞ、ハルト。ハルトのお陰で瘴気溜まりの浄化や治療薬が得られたのだ。変異種の増殖を抑えられるし、救える命も増える。それは後の国益に繋がることだからな。迷惑と思うどころか感謝しかない」
王様はそう言ってくれるものの、俺の存在一つで大きな迷惑をかけていることは変わりない。だって俺がいなかったらこの件に関しての仕事は発生しないのだから。
「どこもそれだけ聖人の力を欲しているということだ。その聖人がこの国に留まることを選んでくれたことは、我が国の誇りだ。そのために我々は協力を惜しまないしハルトを守ることを誓おう。だからハルトをより守りやすくするためにも、少しだけ力を貸してほしい」
「……わかりました。俺に出来ることなら協力させていただきます」
そうだよな。俺は魔法が使えないし武術だって何一つできない。守られなければいけないのだ。
それに対して申し訳ないと思うなら、俺だって自分に出来ることをやらなきゃ。持ちつ持たれつだ。
「でも出来れば結婚式に関してはひっそりとでお願いします……仰々しいのはちょっと恥ずかしいので……」
「ははは。承知した。ヴォルテルにも伝えておこう。アレは放っておくとどこまででもやりそうだからな」
ロイヤルファミリーの皆さんが帰った後は、ランベルトさんと騎士団長さんまでやってきて「おめでとう」と言ってくれた。夕方には話を聞いた厨房の方々からお祝いの料理が届いたり、騎士団からはお酒が届いたり。
この先もいろいろと問題はあるんだろうけど、王様もヴォルテル様もいるし、何よりユリウスがいる。きっとなんとかなるはずだ。
今は皆からのお祝いの気持ちを素直に受け取って、ロキュスさんとオフィーリアさんも誘って美味しいご飯を堪能することにした。
* * * * * * * *
次回最終話になります!21時にラストの更新がありますのでよろしくお願いしますm(_ _)m
620
お気に入りに追加
1,246
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
転生したら同性の婚約者に毛嫌いされていた俺の話
鳴海
BL
前世を思い出した俺には、驚くことに同性の婚約者がいた。
この世界では同性同士での恋愛や結婚は普通に認められていて、なんと出産だってできるという。
俺は婚約者に毛嫌いされているけれど、それは前世を思い出す前の俺の性格が最悪だったからだ。
我儘で傲慢な俺は、学園でも嫌われ者。
そんな主人公が前世を思い出したことで自分の行動を反省し、行動を改め、友達を作り、婚約者とも仲直りして愛されて幸せになるまでの話。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
【BL】婚約破棄で『不能男』認定された公爵に憑依したから、やり返すことにした。~計画で元婚約者の相手を狙ったら溺愛された~
楠ノ木雫
BL
俺が憑依したのは、容姿端麗で由緒正しい公爵家の当主だった。憑依する前日、婚約者に婚約破棄をされ『不能男認定』をされた、クズ公爵に。
これから俺がこの公爵として生きていくことになっしまったが、流石の俺も『不能男』にはキレたため、元婚約者に仕返しをする事を決意する。
計画のために、元婚約者の今の婚約者、第二皇子を狙うが……
※以前作ったものを改稿しBL版にリメイクしました。
※他のサイトにも投稿しています。
運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…
こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』
ある日、教室中に響いた声だ。
……この言い方には語弊があった。
正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。
テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。
問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。
*当作品はカクヨム様でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる