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35.聖人の力
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「ハルトの血液で作った治療薬を、その瘴気溜まりの中に放り込んでみたら浄化されたんだ」
「は?」
俺の血液で作った治療薬で浄化された?
「流石にあの大きさだと一つで、というわけにはいかず残っていた治療薬のほとんどを使う羽目になったんだが……」
「いやぁ、あの時は見事なものでしたね。浄化された途端、清涼な空気に変わりとても気分がよくなりましたよ。流石はハルトさんです!」
どうやら俺に備わっていた浄化能力は、そんな恐ろしい瘴気溜まりすらも浄化して消し飛ばす力があったらしい。
治療薬に俺の血液が入っているが、薄めているため一本で全部浄化することは出来なかった。だが薄めずそのままで使えば簡単に浄化出来るだろうとランベルトさんは考えているそうだ。
「あれはハルトでしか成しえないことだ。何も出来ないどころかハルトがいてくれたから解決した。本当にこの世界に来てくれてありがとう。この国を代表して礼を言おう」
「え、いやそんなっ……」
ヴォルテル様に頭を下げられて俺はどうしていいかわからない。一国の王子様が俺みたいな一般庶民に頭を下げるなんて、普通ならやっちゃダメだろう事は俺だってなんとなくわかってる。
「謙遜するな。瘴気溜まりは浄化するしか消すことは出来ない。いくら俺達がどれほど魔法に優れていようと、あの瘴気溜まりを消すことは出来ないんだ」
「ユリウスさん……」
あの瘴気溜まりを見つけた時、ありとあらゆる魔法を使ってみたそうだ。だけど何一つとして効果がなかった。だからこそ俺の血液が入った治療薬で浄化した時は、皆驚きのあまり最初は声も出なかったらしい。
「本当にハルトさんの浄化能力は素晴らしいものでした。浄化された途端、私達が感じていた苦痛は瞬く間になくなったどころか心が洗われるような気分になりました。中には泣き出す騎士もいたくらいです」
「瘴気溜まりが全て浄化された時は、気持ちのいいほどの澄んだ空気で夢見心地だったな。皆恍惚とした表情を浮かべて、しばらく呆けて動けなかったほどだ」
……なんだろう。嬉しいんだけどなんだか複雑だ。まるでちょっと危ない薬を使った時みたいな症状に思えて仕方がない。
「ただ聖人が存在していることは討伐隊全員が知ることとなった。あれだけの浄化を見せられて、その存在を隠すことは出来なかったんだ」
隣に座るユリウスさんが申し訳なさそうにそう言葉を零した。
「だが聖人がハルトだということを知っているのは騎士団長のハロルドだけだ。それは安心してほしい」
ユリウスさんの後を引き継ぎ、ヴォルテル様がそう教えてくれた。知られたことが討伐隊に参加した全員ではなかったことに、とりあえずはほっとする。それに騎士団長さんならヴォルテル様の信頼も厚い人だろうから大丈夫だろう。騎士団長さんも俺に軽く会釈する。
「まさかユリウスの世話役が聖女様の再来だとは……話を聞いて驚いた。だがあの浄化の威力を見ればその力は疑いようもない。ハルト様、お力をお貸しいただきありがとうございました」
「いっ!? いや、あのっ……俺自身はそんな大した者ではっ……」
年上の、しかも騎士団長という上に立つ人にまで深々と頭を下げられてまたもや挙動不審になった。そういうのは慣れていないから変な汗が噴き出て困る。
ヴォルテル様といい騎士団長さんといい、本当にやめて欲しい。
「ハルト、違うだろう? ハルトの力は疑いようもなく、この世界の誰もが持ちえない特別な力だ。自分をそこまで卑下するな」
「ははは。謙虚すぎるほど謙虚で目立ちたくないという、話に聞いていた通りのお人だ」
「うううっ……」
ユリウスさんに窘められてしまった。言ってることはわかるけどすんなりとそう振舞えるかというとそれはまた別の問題だ。どうしたって今までのことが頭をよぎり、過大評価を素直に受け止めるなんて出来そうにもない。でもそういったことに慣れないといけないんだろうなとは思ってるけど。
「ハルト様はこの世界にはない色を纏っておられるとか。もしよろしければお見せいただくことは出来ますでしょうか」
「あの、ハロルドさん。どうか今までのように接していただけると嬉しいです。俺が恐縮してしまうので……」
「む……やはりそう仰るのですね。……わかった。善処しよう」
「ありがとうございます。それと俺の髪色とかを確認したいってことですよね。この場にいる人は皆知っていることなので大丈夫ですよ」
俺は首に下げている色彩変化の魔道具を外す。俺の体から魔道具が離れたことで髪と目の色は茶色から黒へと戻る。その俺の姿を見たハロルドさんは目を大きく見開き固まってしまった。
「あの……ハロルドさん……?」
「……素晴らしい。なんて美しいんだ……」
「……へ?」
なんだかまた変な単語が飛び出してきたぞ。この黒髪黒目が珍しいんだってことはわかるけど、どうしてこの世界の人達ってこの色に対してそんな風に思うんだろうか。皆が日本に行ったらどうなるんだろう……
「ここまで神々しさを感じるなんて初めてだ……漆黒のなんと美しいことか。この色が本来の色だなんて、確かに異世界からの来訪者だと一目瞭然だ。ああ……その魔道具でその色を封じざるを得ないのがなんとも勿体ない……」
「そうでしょうそうでしょう! ハロルド殿、そのお気持ちよくわかりますよ! 私もハルトさんのこのお姿を久しぶりに拝見いたしましたが、本当に美しいとしか表現のしようがありません。正に聖人だからこそ持ちえる色なのです」
あああ……ランベルトさんまで暴走し始めてしまった……! 俺にとっては別になんとも思わない普通の色で、むしろ皆の方がキラキラして珍しいと思うのに。
「そ、それよりも! 討伐は大変だったんじゃないんですか? 変異種がそれだけたくさん出たなら危ないこともあったと思うんですが……」
必殺・話を逸らしてしまえ作戦。これ以上恥ずかしくて堪らない誉め言葉を聞けるほど厚かましくはないため、討伐の話にすり替えることにした。それに合わせて色彩の魔道具を再度首からぶら下げる。
俺の髪色が戻ったことで、残念そうな顔になる一同。ハロルドさんやランベルトさん以外の皆もがっかりしたのが手に取るようにわかって、何とも言えない心地になった。
「討伐に関しては問題は一切なかったな。正直瘴気溜まりの方が辛かったくらいだ」
最初の一体目はユリウスさんとヴォルテル様が討伐したそうだ。それもいとも簡単にあっさりと。ユリウスさんが魔法を撃って引き付けている間にヴォルテル様が最大出力で地面から土魔法で巨大な槍を生成して撃ったそうだ。それであっさりと倒れてしまった変異種一体。討伐に掛かった時間は約五分ほどらしい。
「……え? え?」
「次の二体目はハロルドとランベルトが討伐したが、そちらも似たようなものだな」
「……え? え?」
二体目はランベルトさんが巨大なかまいたちで変異種の四肢を切断。動けなくなったところをハロルドさんが剣に魔法を纏わせて首を切り離したそうだ。
「三体目は我々四人の誰が早く討伐出来るか競争でしたね」
「四体目はランベルトが散々いたぶったおかげで一番時間がかかったか」
「あまりにもあっさりと討伐してしまうのでつまらなかったんですよ。アレは久々に楽しかったですねぇ」
「おかげでこちらはいい迷惑だった。痛みで暴れる変異種が逃げたり暴れたりするから抑えるのに苦労したぞ」
「ハロルドの言う通りだ。お前が『討伐するな』と言うから力を加減するのが面倒だった」
「……」
「ハルト、こいつらはこういう奴だ。だから本当に危ないことは一切なかったんだ」
なんだろう。あんなに心配した俺の立場って……ちょっと悲しくなってきた。
まぁそれだけ皆が強かったってことなんだけど、なんだかなぁ……いや、無事だったしそれは本当によかったんだけど。うん。
「は?」
俺の血液で作った治療薬で浄化された?
「流石にあの大きさだと一つで、というわけにはいかず残っていた治療薬のほとんどを使う羽目になったんだが……」
「いやぁ、あの時は見事なものでしたね。浄化された途端、清涼な空気に変わりとても気分がよくなりましたよ。流石はハルトさんです!」
どうやら俺に備わっていた浄化能力は、そんな恐ろしい瘴気溜まりすらも浄化して消し飛ばす力があったらしい。
治療薬に俺の血液が入っているが、薄めているため一本で全部浄化することは出来なかった。だが薄めずそのままで使えば簡単に浄化出来るだろうとランベルトさんは考えているそうだ。
「あれはハルトでしか成しえないことだ。何も出来ないどころかハルトがいてくれたから解決した。本当にこの世界に来てくれてありがとう。この国を代表して礼を言おう」
「え、いやそんなっ……」
ヴォルテル様に頭を下げられて俺はどうしていいかわからない。一国の王子様が俺みたいな一般庶民に頭を下げるなんて、普通ならやっちゃダメだろう事は俺だってなんとなくわかってる。
「謙遜するな。瘴気溜まりは浄化するしか消すことは出来ない。いくら俺達がどれほど魔法に優れていようと、あの瘴気溜まりを消すことは出来ないんだ」
「ユリウスさん……」
あの瘴気溜まりを見つけた時、ありとあらゆる魔法を使ってみたそうだ。だけど何一つとして効果がなかった。だからこそ俺の血液が入った治療薬で浄化した時は、皆驚きのあまり最初は声も出なかったらしい。
「本当にハルトさんの浄化能力は素晴らしいものでした。浄化された途端、私達が感じていた苦痛は瞬く間になくなったどころか心が洗われるような気分になりました。中には泣き出す騎士もいたくらいです」
「瘴気溜まりが全て浄化された時は、気持ちのいいほどの澄んだ空気で夢見心地だったな。皆恍惚とした表情を浮かべて、しばらく呆けて動けなかったほどだ」
……なんだろう。嬉しいんだけどなんだか複雑だ。まるでちょっと危ない薬を使った時みたいな症状に思えて仕方がない。
「ただ聖人が存在していることは討伐隊全員が知ることとなった。あれだけの浄化を見せられて、その存在を隠すことは出来なかったんだ」
隣に座るユリウスさんが申し訳なさそうにそう言葉を零した。
「だが聖人がハルトだということを知っているのは騎士団長のハロルドだけだ。それは安心してほしい」
ユリウスさんの後を引き継ぎ、ヴォルテル様がそう教えてくれた。知られたことが討伐隊に参加した全員ではなかったことに、とりあえずはほっとする。それに騎士団長さんならヴォルテル様の信頼も厚い人だろうから大丈夫だろう。騎士団長さんも俺に軽く会釈する。
「まさかユリウスの世話役が聖女様の再来だとは……話を聞いて驚いた。だがあの浄化の威力を見ればその力は疑いようもない。ハルト様、お力をお貸しいただきありがとうございました」
「いっ!? いや、あのっ……俺自身はそんな大した者ではっ……」
年上の、しかも騎士団長という上に立つ人にまで深々と頭を下げられてまたもや挙動不審になった。そういうのは慣れていないから変な汗が噴き出て困る。
ヴォルテル様といい騎士団長さんといい、本当にやめて欲しい。
「ハルト、違うだろう? ハルトの力は疑いようもなく、この世界の誰もが持ちえない特別な力だ。自分をそこまで卑下するな」
「ははは。謙虚すぎるほど謙虚で目立ちたくないという、話に聞いていた通りのお人だ」
「うううっ……」
ユリウスさんに窘められてしまった。言ってることはわかるけどすんなりとそう振舞えるかというとそれはまた別の問題だ。どうしたって今までのことが頭をよぎり、過大評価を素直に受け止めるなんて出来そうにもない。でもそういったことに慣れないといけないんだろうなとは思ってるけど。
「ハルト様はこの世界にはない色を纏っておられるとか。もしよろしければお見せいただくことは出来ますでしょうか」
「あの、ハロルドさん。どうか今までのように接していただけると嬉しいです。俺が恐縮してしまうので……」
「む……やはりそう仰るのですね。……わかった。善処しよう」
「ありがとうございます。それと俺の髪色とかを確認したいってことですよね。この場にいる人は皆知っていることなので大丈夫ですよ」
俺は首に下げている色彩変化の魔道具を外す。俺の体から魔道具が離れたことで髪と目の色は茶色から黒へと戻る。その俺の姿を見たハロルドさんは目を大きく見開き固まってしまった。
「あの……ハロルドさん……?」
「……素晴らしい。なんて美しいんだ……」
「……へ?」
なんだかまた変な単語が飛び出してきたぞ。この黒髪黒目が珍しいんだってことはわかるけど、どうしてこの世界の人達ってこの色に対してそんな風に思うんだろうか。皆が日本に行ったらどうなるんだろう……
「ここまで神々しさを感じるなんて初めてだ……漆黒のなんと美しいことか。この色が本来の色だなんて、確かに異世界からの来訪者だと一目瞭然だ。ああ……その魔道具でその色を封じざるを得ないのがなんとも勿体ない……」
「そうでしょうそうでしょう! ハロルド殿、そのお気持ちよくわかりますよ! 私もハルトさんのこのお姿を久しぶりに拝見いたしましたが、本当に美しいとしか表現のしようがありません。正に聖人だからこそ持ちえる色なのです」
あああ……ランベルトさんまで暴走し始めてしまった……! 俺にとっては別になんとも思わない普通の色で、むしろ皆の方がキラキラして珍しいと思うのに。
「そ、それよりも! 討伐は大変だったんじゃないんですか? 変異種がそれだけたくさん出たなら危ないこともあったと思うんですが……」
必殺・話を逸らしてしまえ作戦。これ以上恥ずかしくて堪らない誉め言葉を聞けるほど厚かましくはないため、討伐の話にすり替えることにした。それに合わせて色彩の魔道具を再度首からぶら下げる。
俺の髪色が戻ったことで、残念そうな顔になる一同。ハロルドさんやランベルトさん以外の皆もがっかりしたのが手に取るようにわかって、何とも言えない心地になった。
「討伐に関しては問題は一切なかったな。正直瘴気溜まりの方が辛かったくらいだ」
最初の一体目はユリウスさんとヴォルテル様が討伐したそうだ。それもいとも簡単にあっさりと。ユリウスさんが魔法を撃って引き付けている間にヴォルテル様が最大出力で地面から土魔法で巨大な槍を生成して撃ったそうだ。それであっさりと倒れてしまった変異種一体。討伐に掛かった時間は約五分ほどらしい。
「……え? え?」
「次の二体目はハロルドとランベルトが討伐したが、そちらも似たようなものだな」
「……え? え?」
二体目はランベルトさんが巨大なかまいたちで変異種の四肢を切断。動けなくなったところをハロルドさんが剣に魔法を纏わせて首を切り離したそうだ。
「三体目は我々四人の誰が早く討伐出来るか競争でしたね」
「四体目はランベルトが散々いたぶったおかげで一番時間がかかったか」
「あまりにもあっさりと討伐してしまうのでつまらなかったんですよ。アレは久々に楽しかったですねぇ」
「おかげでこちらはいい迷惑だった。痛みで暴れる変異種が逃げたり暴れたりするから抑えるのに苦労したぞ」
「ハロルドの言う通りだ。お前が『討伐するな』と言うから力を加減するのが面倒だった」
「……」
「ハルト、こいつらはこういう奴だ。だから本当に危ないことは一切なかったんだ」
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