自称『元』厨二病は完治したい 〜自称元厨二病？何で自称がついてくるの！？〜

一番、厨二心をくすぐるものは転生です

6.創造魔術…。…？

「あ」
目の前の穴を見て、やっべー、という顔をするリン。
（土って、ほぼ全ての元素で出来てるんだっけ…確か主成分はケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウムetc…だったよね。地球の最古の土は苔から出来てるらしいし。）
色々な事を考え、リンは思った。
…色んな物質混ぜたら土になるんじゃね？
考えるのが面倒になったともいう。
よし、そうと決まれば…
リンは例の如く、無詠唱魔術を行使する。
「！？」
「おー」
「り、りりりリン君、い、今何をしたのかな！？」
「え？…土を、作った…？」
「んん！？ちょっと待て、物質を構築するのは今まで誰も出来た事がないんじゃぞ！？」
「へー」
なにそれすげー。
完全に他人事なリン。やはり、馬鹿と天才は紙一重である。
「へーじゃなくてじゃな！これは人類史で最も…っはー、もういいわい。…リン君。君の力はすごい。じゃが、今のままでは使い潰されるじゃろう。だから…」
「だから？」
どきどき
「今から五叡者になるぞ」
「…！」
おー！これはもしかして…チートで無双出来るのでは？！
「…まぁ、五叡者の1人が引退して１つ枠があくからその選定がある一年後になるんじゃが。それまでは…」
「それまでは…？」
どきどき
「座学も必要になるし、修行を行う！」
「…！」
しゅ、修行！！やったー！新しくかっこいい魔術でも考えようかな…。…？…はっ！私、もう卒業したから！べ、べべ別に、ブラッディサンダー！とか言いたい訳じゃ無いから！！
ドギマギするリン。
「よし、わしの家に帰るぞ」
「ま」
じかー。ちょっとはやくねー？もうお邪魔しちゃうのー。…誰だ。
「あ」
ある事に気付いたリン。
「あのー」
「ん？」
「あれ、どうします？」
「あ」
わたわたする２人の前には…
「リン！？」
同じく、おたおたするアンネが、いた。