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第21章
マリアベール、一つにする
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フィデーリスの人々が知り得る記憶のフィデーリスを探したが、ミセーリアは見つからない。
まだ探していない場所は無いか必死の捜索を続けるが、隠し通路や奴隷牧場に使われてた空間にさえもミセーリアは、どこにもいない。
アンフィスバエナも同時に探すが、どこを見ても多頭の竜等見つからず、タイムリミットが刻一刻と迫っていた。
人は、どこに隠れる。
追い詰められたら、どこに身を隠す。
「……もしかしたら」
マリアベールは、ここまで探してもミセーリアが見つからない事で何かに気付いた様に、ある場所を目指す。
セクレトは、安全地帯としてマリアベールとの思い出に守られていた。
それならば、ミセーリアも……
そこは、フィデーリス城。
ただし、七百年前のフィデーリス城であった。
「ミセーリア……」
当時、子供のミセーリアが使っていた部屋。
美しい元の姿のミセーリアの姿は、そこにあった。
紛れも無く本人である。
「マリア先生……」
ミセーリアは、懐かしい自分のベッドで子供の様にシーツにくるまっている。
「逃げずに、話を聞くのだ。ソウル・イーターの自我が失われる前に、解体せねばならない。緊急時の安全装置があるなら教えてくれ。無いなら、アンフィスバエナはどこだ?」
「マリア先生、私怖いの……王様になんてなりたくない……私には、家の歴史もフィデーリスも背負えない……なんで私は王家に生まれたの?」
「ミセーリア?」
「マリアベール、やはりお前に頼ったのは正解だったな……こうして見つけてくれた……」
マリアベールを追ってきた、ヴェンガンが部屋に現れた。
「ミセーリア様、このままでは現実のフィデーリスだけでなく、ここもいずれ崩壊してしまいます。どうか、フィデーリスの民の為、王としてご決断を……」
「ヴェンガン! あなたが私やマリアに嘘をついたから! マリア! あなたがヴェンガンの話を信じないから! 悪いのは家臣として未熟だったあなた達のせいよ! 私のせいじゃない……違う、違うわ、ごめんなさい……フィデーリスが滅ぶのは、セクレトのせい! セクレトとガモスが全部悪かったの! ごめんなさいヴェンガン! こんなにも、あなたを愛しているのに……マリアも、生きていて本当は、嬉しかったの! ああ、違う……マリアは四百年前に死んだ! 私のフィデーリスと一緒に死んだの! ああ何なのよ! 私は悪く無い! セクレトは苦しんで当然でしょ! なんでセクレトを鞭うったぐらいでマリアは私を責めようとしたの!? 私は悪く無いじゃない! 私は悪く無い!! 私は悪く無い!!! 私は悪く無い!!!! 私は悪く無い!!!!!」
ミセーリアは明らかに混乱している様であった。
まるで話が通じず、どうしてこのような事態になったのかも、見ようとさえしていない。
話にならない。
「ヴェンガン、ミセーリアを任せられるか」
「それならば……あとの事は、お前に任せられるのか?」
「……せめて、お前が傍にいてやってくれ。ソウル・イーターは必ず解体する」
「マリアベール、お前のせいで、私は今日まで守ってきた全てを壊された。なのに、こんな事を言うのは、おかしいのかもしれないが……言わせてくれ」
「……なんだ?」
「フィデーリスを救ってくれ……私とミセーリア様には、民を導く事は出来なかった。四百年間、ゆっくりと腐っていくフィデーリスを、それでも維持するのがやっとだったよ……私自身、いくつもの外法に手を染めてしまった……」
「外法は我も同じ事……死を統べ、四百年もの間、我がお前の邪魔をしなければ、あるいは」
「ふふふ、それは無い。マリアベール、お前は外法でさえ、民を、民の意志を信じ、導いていた……ミセーリア様が王となるのに必要なのは、私では無くお前だった……私もミセーリア様も、民を救いたかった。だが、民の事を信じてなどいなかった……それだけだ」
「ヴェンガン……」
「力及ばなくてすまない……お前を、救えなかったのも、心残りだ……行ってくれ……マリアベール」
* * *
マリアベールは、彩芽達がミセーリアを探す時代のフィデーリスまで戻ると、全員をフィデーリス城に集めた。
ミセーリアが壊れてしまった今、ヴェンガンが話を聞き出せるかに賭けて待つ余裕は無い。
残す手段は、精神世界のどこかにいる、生物を生きたまま繋ぐ要の生物となった、アンフィスバエナと言う多頭の竜を見つける事。
その方法の仮説は、小セクレトとミセーリアによって分かっていた。
この精神世界に取り込まれた人々は、術者や侵入者の干渉が無い限りは例外無く最も心地の良い記憶領域の近くにいる。
「マリア、アンフィスバエナなんて竜見た事も聞いた事も無いぞ」
エドワルドが聞くと、皆もうなずく。
闘技場の獣の中にも、多頭の竜は見た事が無い。
四百年余りの間、そのどのタイミングでアンフィスバエナがフィデーリスに持ち込まれたのかが日誌で分かっても、アンフィスバエナの心地良い記憶とやらが、何なのかが想像もつかない。
頭が多い時点で、一ヶ所にいるのかも怪しい。
「フィデーリスのどこかにいるのは確かだ。城壁の外は、朧となっていて出る事が出来ない」
「ねえ、その竜って、頭良いの?」
彩芽が聞いた。
「我も詳しい事は知らぬ。ミセーリアの資料によれば、強大な力を持った竜で、血を手に入れたと書いてあった。アンフィスバエナ自身は、フィデーリスを見た事も無い可能性が高い」
「血って事は、輸血したって事かな」
「……恐らくは」
彩芽が小セクレトを抱きかかえる。
「もしかして、セクレトの中にいたりして……」
「えっ!? 僕!?」
「いや待て……ソウル・イーターのベースは、セクレトとラタの子孫……そこにセクレトを繋ぎ……亜人と獣人を犠牲にしてとあった……それならば……その中に、アンフィスバエナの血が流れているのに気付いていない者が?」
「それなら、逆もあるんじゃねえか? 取りこまれた全員が、アンフィスバエナって事は?」
ストラディゴスが聞くと、マリアベールはとんだ考え違いをしていた事に気付いた。
ソウル・イーターの身体のどこかに、アンフィスバエナの記憶があり、知性があるなら交渉し、無理なら居場所を特定してから物理的に切り離しが出来れば、ソウル・イーターが解体できる算段であった。
だが、そうでは無くて、取り込まれた全員が、既にアンフィスバエナとなっているなら。
アンフィスバエナの亜種としてのソウル・イーターの自我が分散し、失われ、無意志の本能だけの生物となりそうならば、解決策は別になる。
「全員、聞いて欲しい」
マリアベールは、記憶のフィデーリスにいる全員に呼びかけた。
* * *
自我を取り戻した過去から今までのフィデーリス市民。
その数は、十万人を優に超え、その中には、王墓からやって来た古の王や騎士達の姿までもがあった。
バルコニーから姿を現すマリアベール。
その姿は、終戦演説を行ったヴェンガンを彷彿とさせたが、告げられるのは戦いの合図であった。
「伝えたとおりだ。出来るもの達から始めて欲しい」
マリアベールが言うと、人々は知り合いを見つけると、握手をしたり、抱き合ったりした。
そうして二人は溶け合い、どちらでも無いが、どちらでもある存在へと記憶の中で変わる。
全ての思い出を共有する、一心同体の存在へと昇華されると、また別の者と抱き合う。
広場の人々は徐々に数を減らし、存在する精神体の名前は変化していく。
小セクレトも、自分の子孫達の幼くして死んだ精神を全て統合し、セクレトの血族ともいうべき存在になる。
個人から、親子や友人と言う関係の存在になり、関係から家族や仲間と言う大きな関係になっていくと、十万人を超えていたフィデーリス今昔の市民の数は、一千人程にまで目に見えて減っていった。
マリアベールが外の光景を自分だけ一度身体に戻って見る。
ソウルイーターの増殖速度は僅かにだが落ちていた。
混沌としていた精神世界にまとまりが生まれ、十万を超える意志が、無意識に仲間を求め、飢えを癒す為に町を飲み込んでいたのが、一千の集合意識によって抑え込まれ始めているのだ。
マリアベールは、もう一度精神世界に戻る。
戻る頃には、時間の流れが違う為、一千の意識は二人にまで減っていた。
マリアベールに連れて来られた者達が見守る中、十万を超える人々は一つの集合意識となり、フィデーリスと言う名の、人型のアンフィスバエナの意識が生まれた。
バラバラだった意識が一つになる事で、無意志の増殖だけは速度が落ちた。
フィデーリスその物となったソウル・イーターは、触れた物の生命力を吸い続け、自分を維持しようとしていた。
これは、フィデーリスの意思では無く、生物としての本能である。
「これからどうするんだ?」
エドワルドが聞く。
「完全な制御は出来ぬようだ……」
「ここまでやって制御できないって……マジでどうするんだよ……」
まだ探していない場所は無いか必死の捜索を続けるが、隠し通路や奴隷牧場に使われてた空間にさえもミセーリアは、どこにもいない。
アンフィスバエナも同時に探すが、どこを見ても多頭の竜等見つからず、タイムリミットが刻一刻と迫っていた。
人は、どこに隠れる。
追い詰められたら、どこに身を隠す。
「……もしかしたら」
マリアベールは、ここまで探してもミセーリアが見つからない事で何かに気付いた様に、ある場所を目指す。
セクレトは、安全地帯としてマリアベールとの思い出に守られていた。
それならば、ミセーリアも……
そこは、フィデーリス城。
ただし、七百年前のフィデーリス城であった。
「ミセーリア……」
当時、子供のミセーリアが使っていた部屋。
美しい元の姿のミセーリアの姿は、そこにあった。
紛れも無く本人である。
「マリア先生……」
ミセーリアは、懐かしい自分のベッドで子供の様にシーツにくるまっている。
「逃げずに、話を聞くのだ。ソウル・イーターの自我が失われる前に、解体せねばならない。緊急時の安全装置があるなら教えてくれ。無いなら、アンフィスバエナはどこだ?」
「マリア先生、私怖いの……王様になんてなりたくない……私には、家の歴史もフィデーリスも背負えない……なんで私は王家に生まれたの?」
「ミセーリア?」
「マリアベール、やはりお前に頼ったのは正解だったな……こうして見つけてくれた……」
マリアベールを追ってきた、ヴェンガンが部屋に現れた。
「ミセーリア様、このままでは現実のフィデーリスだけでなく、ここもいずれ崩壊してしまいます。どうか、フィデーリスの民の為、王としてご決断を……」
「ヴェンガン! あなたが私やマリアに嘘をついたから! マリア! あなたがヴェンガンの話を信じないから! 悪いのは家臣として未熟だったあなた達のせいよ! 私のせいじゃない……違う、違うわ、ごめんなさい……フィデーリスが滅ぶのは、セクレトのせい! セクレトとガモスが全部悪かったの! ごめんなさいヴェンガン! こんなにも、あなたを愛しているのに……マリアも、生きていて本当は、嬉しかったの! ああ、違う……マリアは四百年前に死んだ! 私のフィデーリスと一緒に死んだの! ああ何なのよ! 私は悪く無い! セクレトは苦しんで当然でしょ! なんでセクレトを鞭うったぐらいでマリアは私を責めようとしたの!? 私は悪く無いじゃない! 私は悪く無い!! 私は悪く無い!!! 私は悪く無い!!!! 私は悪く無い!!!!!」
ミセーリアは明らかに混乱している様であった。
まるで話が通じず、どうしてこのような事態になったのかも、見ようとさえしていない。
話にならない。
「ヴェンガン、ミセーリアを任せられるか」
「それならば……あとの事は、お前に任せられるのか?」
「……せめて、お前が傍にいてやってくれ。ソウル・イーターは必ず解体する」
「マリアベール、お前のせいで、私は今日まで守ってきた全てを壊された。なのに、こんな事を言うのは、おかしいのかもしれないが……言わせてくれ」
「……なんだ?」
「フィデーリスを救ってくれ……私とミセーリア様には、民を導く事は出来なかった。四百年間、ゆっくりと腐っていくフィデーリスを、それでも維持するのがやっとだったよ……私自身、いくつもの外法に手を染めてしまった……」
「外法は我も同じ事……死を統べ、四百年もの間、我がお前の邪魔をしなければ、あるいは」
「ふふふ、それは無い。マリアベール、お前は外法でさえ、民を、民の意志を信じ、導いていた……ミセーリア様が王となるのに必要なのは、私では無くお前だった……私もミセーリア様も、民を救いたかった。だが、民の事を信じてなどいなかった……それだけだ」
「ヴェンガン……」
「力及ばなくてすまない……お前を、救えなかったのも、心残りだ……行ってくれ……マリアベール」
* * *
マリアベールは、彩芽達がミセーリアを探す時代のフィデーリスまで戻ると、全員をフィデーリス城に集めた。
ミセーリアが壊れてしまった今、ヴェンガンが話を聞き出せるかに賭けて待つ余裕は無い。
残す手段は、精神世界のどこかにいる、生物を生きたまま繋ぐ要の生物となった、アンフィスバエナと言う多頭の竜を見つける事。
その方法の仮説は、小セクレトとミセーリアによって分かっていた。
この精神世界に取り込まれた人々は、術者や侵入者の干渉が無い限りは例外無く最も心地の良い記憶領域の近くにいる。
「マリア、アンフィスバエナなんて竜見た事も聞いた事も無いぞ」
エドワルドが聞くと、皆もうなずく。
闘技場の獣の中にも、多頭の竜は見た事が無い。
四百年余りの間、そのどのタイミングでアンフィスバエナがフィデーリスに持ち込まれたのかが日誌で分かっても、アンフィスバエナの心地良い記憶とやらが、何なのかが想像もつかない。
頭が多い時点で、一ヶ所にいるのかも怪しい。
「フィデーリスのどこかにいるのは確かだ。城壁の外は、朧となっていて出る事が出来ない」
「ねえ、その竜って、頭良いの?」
彩芽が聞いた。
「我も詳しい事は知らぬ。ミセーリアの資料によれば、強大な力を持った竜で、血を手に入れたと書いてあった。アンフィスバエナ自身は、フィデーリスを見た事も無い可能性が高い」
「血って事は、輸血したって事かな」
「……恐らくは」
彩芽が小セクレトを抱きかかえる。
「もしかして、セクレトの中にいたりして……」
「えっ!? 僕!?」
「いや待て……ソウル・イーターのベースは、セクレトとラタの子孫……そこにセクレトを繋ぎ……亜人と獣人を犠牲にしてとあった……それならば……その中に、アンフィスバエナの血が流れているのに気付いていない者が?」
「それなら、逆もあるんじゃねえか? 取りこまれた全員が、アンフィスバエナって事は?」
ストラディゴスが聞くと、マリアベールはとんだ考え違いをしていた事に気付いた。
ソウル・イーターの身体のどこかに、アンフィスバエナの記憶があり、知性があるなら交渉し、無理なら居場所を特定してから物理的に切り離しが出来れば、ソウル・イーターが解体できる算段であった。
だが、そうでは無くて、取り込まれた全員が、既にアンフィスバエナとなっているなら。
アンフィスバエナの亜種としてのソウル・イーターの自我が分散し、失われ、無意志の本能だけの生物となりそうならば、解決策は別になる。
「全員、聞いて欲しい」
マリアベールは、記憶のフィデーリスにいる全員に呼びかけた。
* * *
自我を取り戻した過去から今までのフィデーリス市民。
その数は、十万人を優に超え、その中には、王墓からやって来た古の王や騎士達の姿までもがあった。
バルコニーから姿を現すマリアベール。
その姿は、終戦演説を行ったヴェンガンを彷彿とさせたが、告げられるのは戦いの合図であった。
「伝えたとおりだ。出来るもの達から始めて欲しい」
マリアベールが言うと、人々は知り合いを見つけると、握手をしたり、抱き合ったりした。
そうして二人は溶け合い、どちらでも無いが、どちらでもある存在へと記憶の中で変わる。
全ての思い出を共有する、一心同体の存在へと昇華されると、また別の者と抱き合う。
広場の人々は徐々に数を減らし、存在する精神体の名前は変化していく。
小セクレトも、自分の子孫達の幼くして死んだ精神を全て統合し、セクレトの血族ともいうべき存在になる。
個人から、親子や友人と言う関係の存在になり、関係から家族や仲間と言う大きな関係になっていくと、十万人を超えていたフィデーリス今昔の市民の数は、一千人程にまで目に見えて減っていった。
マリアベールが外の光景を自分だけ一度身体に戻って見る。
ソウルイーターの増殖速度は僅かにだが落ちていた。
混沌としていた精神世界にまとまりが生まれ、十万を超える意志が、無意識に仲間を求め、飢えを癒す為に町を飲み込んでいたのが、一千の集合意識によって抑え込まれ始めているのだ。
マリアベールは、もう一度精神世界に戻る。
戻る頃には、時間の流れが違う為、一千の意識は二人にまで減っていた。
マリアベールに連れて来られた者達が見守る中、十万を超える人々は一つの集合意識となり、フィデーリスと言う名の、人型のアンフィスバエナの意識が生まれた。
バラバラだった意識が一つになる事で、無意志の増殖だけは速度が落ちた。
フィデーリスその物となったソウル・イーターは、触れた物の生命力を吸い続け、自分を維持しようとしていた。
これは、フィデーリスの意思では無く、生物としての本能である。
「これからどうするんだ?」
エドワルドが聞く。
「完全な制御は出来ぬようだ……」
「ここまでやって制御できないって……マジでどうするんだよ……」
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