ポンコツ女子は異世界で甘やかされる

第二部設定

これまでのあらすじ（読めば第一部がほぼわかる）

　真夏に自宅で採用メールをダレて待っていた彩芽。
　突然、異世界へ転移してしまい、そこが高級娼館ブルローネの真ん前だった事で、セクハラエロ巨人ストラディゴスと出会う。

　娼館の主人アコニーに助けられ、誤解が解けると一応城の騎士で副団長であるストラディゴスのコネで商業都市ネヴェルの大魔法使いエルムに帰り方の相談をしに行く事に。
　ところが、ストラディゴスが彩芽に埋め合わせで（あわよくば酔わせようと）誘った夕食の席で、彩芽の酒癖が露呈し、ストラディゴスが彩芽に恋をしてしまう。



　巨人が自分に片思いなんて事知らずに、彩芽はストラディゴスにチヤホヤされ、エルムにも気に入られ、領主オルデン公爵とお近づきになり、結果、ストラディゴスは勝手に失恋を経験。

　彩芽目線では順調だが少し心にもやもやが残るそんな時、領主誘拐事件に巻き込まれ異世界生活二日目にして隣国カトラス王国の第六王子ポポッチの部下、猫人族のアスミィと竜人族のフィリシスにさらわれてしまう。

　ストラディゴスは、彩芽をさらったポポッチ王子の部下達四人が過去に四股（本当は五股だが）事件で傷つけた元カノ軍団と知り苦悩する。



　しかし、状況が分かってくると、領主誘拐事件には裏の計画がある事が判明。
　実は、戦争推進派と戦争反対派の水面下の攻防である事が判明し、オルデン公爵とポポッチ王子が知人（異世界フリーク仲間）である事が分かる。
　開戦に向かう両国を、早期停戦に追い込む計画に巻き込まれていた彩芽は、オルデンと、ストラディゴスの半身であるメイドのルイシーの願いから、ストラディゴスの贖罪（と言う名の更生プログラム）に付き合う事に。

　だが、まあ、そんなに上手く行くはずも無く、ストラディゴスと元カノの一人竜人族のフィリシスが城で大立ち回りを始めてしまい、彩芽は巻き込まれ＆放置によって、あわや塔のてっぺんから落とされそうな事態になる。

　ギリギリで助けに現れたストラディゴスと、ストラディゴスに未練タラタラのフィリシスに助けられ、命は助かった物の、フィリシスが過去の罪を償いたければ彩芽にストラディゴスの罪を語れと要求する。

　ストラディゴスは自分の罪を彩芽に告げると、彩芽はそれを受け入れ、ストラディゴスは色んな意味で救われる事になった。



　騒動後、母親の形見が異世界の品である事がエルムによって分かり、彩芽は母親の痕跡を追う事で帰り方を探す事になる。
　その隣には、騎士を辞め、クズ男はなんとか卒業できたエロ巨人、彩芽に尽くそうと付き従うストラディゴスの姿があった。



　＊　＊　＊



　まあ、そんな感じです。

　ここまでお付き合い頂けた読者様に感謝いたします。