153 / 167
第十二章
『追い詰めたのか、それとも?』
しおりを挟む
●
あれから同じような流れを二度繰り返した。
魔族たちは二度来襲して堤防に攻撃し、こちらが何もなかったかのように平然と堤防を作り直したことで諦めたようだ。こちらもドルニエ騎士団が西岸を往復し、怪しい場所を焼き払っている所である。
この時点での成果に関しては、こちらが一歩だけ上を行ったと言っても良いかもしれない。
「あれから来ないな」
「待ち構えておるのに気がつかれたか」
「作業が進むからその方が良いですけどね。徒労なのと……まあ、戦力傾斜の罠には気がついたでしょう。ひとまず警戒する頭脳があることには要注意ですね」
居残り組の騎士団長にそう答えておく。
堤防は順調に形成され、ゴーレムも定数を持ち直した。遠目には直っている様に見せて、実際には修復作業中なのもあったが、連中が完全に顔を出さなくなるころには修復を終えている。もし、可能な限りの攻勢を続けられたら、上位ゴーレム以外は全部破壊されてしまう可能性があった。何しろ修理する俺の魔力の方が有限だからである。
では、どうして敵は襲撃を中止したかというと、作業を邪魔しても意味がなく、本格的に邪魔しようと無理に突っ込んだら誰かが死ぬからである。
「ふむ。我々が即座に駆けつけられると見切ったか。この様子ではドルニエ騎士団の方にも手は出してこないか?」
「今は不要な場所だからそうでしょうね。状況が進めば判りませんけど」
西岸は人間の領域に近い部分なので向こうも警戒するだろう。
こちらが上陸して色々し始めた段階で、拠点としては捨てている筈だ。それでなくともスライムの居る……というか、キマイラを作ろうとして失敗した施設もある。少なくとも現段階で無理してこちらを攻めるべきではないと判断するのは当然だろう。彼らが重大な決断をするとしたら、こちらの補給が幾らでも続くと判ってから、あるいは向こうの食料を始末し始めてからだと思われる。
要するに、今は亀のように籠っているが食料だって無駄にしているし、そのうちに帰るかもしれないから無理をしてないだけである。
「惜しいな。我々も出撃のタイミングが掴めて来たところなのだが」
「なかなか楽には勝たせてくれんな。狩りのようにはいかん」
「獣や盗賊とは違いますよ。こちらと同等か、それ以上の頭脳を持ってます」
今まで残留していた騎士団が動けてなかったのは、砦の防御だ。
堤防はあくまで最前線であり、現時点での本拠地は奪った砦である。騎士団はその周囲を固めておいて、余裕の範囲でこちらに援軍を送ろうとしていたからだ。数回の間に少しずつ慣れて遊撃配置というべき場所を掴んでおり、何処に置いたら万が一の迎撃と堤防側への援軍を把握した所だった。もし同じことを続けたら次は間に合ったかもしれないし、その時に深入りして居たら討ち取れたかもしれない。
逆に言えばこちらの状況を把握しているならば、引っ張り出して逆襲できた筈だ。そうせずに襲撃を止めたという事は、こちらの策を全て見抜いているわけではないのだろう。
「怪我をする前に火遊びを止めたとみるべきでしょう。こちらの策を逆用することもせず、また未練がましく伺っている様子もない。相手の様相が大分絞れてきましたね」
「確かにそう言われると小賢しいな。とうてい魔族には思えん」
「まるで人間の策士と戦っておるような気分よな」
敵部隊は自分たちが出来る事だけを行っている。
それは実に魔族らしくない行動であり、人間じみた智慧と工夫であろう。では普通の人間が魔族に尊敬され、あるいは恐怖で従えられるとは思えない。仮に少年の様な年齢の魔族であろうともだ。『自分の方が強いのではないか?』と思えば平気で裏切るし、『自分の考えた方が正しい』と思えば勝手に自分がやりたいことをするのがこれまでの魔族であったからだ。
この辺りの事を踏まえると、もたらされる結論は二つしかない。
「目の前で戦っている部隊が正真正銘、魔族が有する最後の戦力であるか……。さもなければ、人間出身の魔導師か何かが魔将として部隊そのものを操っているという可能性が高いでしょう。後者の場合は、リッチなり吸血鬼に成り果てていると思われます」
「前者であって欲しいものだな。有能な魔人だけの方がやり易すかろう」
「殲滅すれば『全て』が終わりだからな。しかし高位のアンデットか」
人間じみた魔族が指揮官である可能性だと思いたかった。
だが、ここまで明確に魔族を支配しているのであれば、どうしても跳ねっ返りが居ない事が気になってしまう。何度も繰り返すが魔族は少数部族の亜人連合体みたいなものなので(魔族と言う亜人も居るには居るが次元生命体ではない)、それぞれが勝手な事を繰り返すという意味では、人間社会の貴族連合と差は無いのだ。むしろ個人が強いだけに明確な個性が存在する魔族は、扱い難い兵士であるだろう。
しかし、アンデッドだけは話が異なる。精神支配を始めとして様々な特殊能力を有しているとか、魔術師出身者も居る為だ。なお吸血鬼の場合、元は妖精みたいな種族だったらしいが、魔術師が死霊魔術の応用で変化し始めてからはそのほとんどがアンデッドであるという。
「どちらであっても戦略はそう変わりません。前者ならば部隊が最後の魔族であるがゆえに、包囲網を切り抜けたらそのまま逃げてしまう可能性があるくらいです。後者の場合は魔王の城ならぬ古代魔術師の研究室が最終決戦場になるくらいでしょうね」
「結論はまだ早かろう。そろそろ戻って来るドルニエ騎士団の報告待ちだな」
「西岸を回り切って南の様相を調べてから……か。時間が掛かりそうだな」
この場に居る俺と騎士団長二人の見解だけでは進められない。
あくまで現場に出る者の中で上位の存在だから、その意見が通り易いだけの話だ。それこそヨセフ伯なら総司令官としてのゴリ押しで決める権限は高いし、諸侯が雁首並べて文句を言ったらやはり方針を慎重策から切り替える必要があるだろう。そのためにも予定の行動である、ドルニエ騎士団の西岸南下作戦は成果を待たねばならない。
とはいえ、地形が想像できない訳ではないのだ。
(おそらくだが、海流に乗って流れて来る湿った空気を山が受け止めている」
(それが、この辺りに沼沢地体が存在している源泉な訳だ。その上で……)
(南から東に掛けては文明圏が存在しない大海原に面してるはずだ)
(それはこれまで魔王率いる魔族の大侵攻が、カナン河流域や遊牧民の勢力圏でしか起きていないことが証明している。水棲種族に金を積まないと詳細な海岸線は判らないが、海洋船が大回りして何もしなかった経緯を考えると、おそらく創造の範疇内だろう。少なくとも、そちらから脱出される可能性は低い)
魔族の島が大陸から切り離された説を無視しても、向こうには何も無い。
だから魔族の部隊が年少の魔族で構成されている場合、西岸からイル・カナンへと突破するか、さもなければ北岸から遊牧民のエリアに抜けて行く事だけを対策して居れば良いわけだ。水上戦力は物資と増援の輸送で忙しいし、水中戦力はルサールカ二号機くらいである。遊牧民海岸へ抜ける筏の類を潰すくらいはさせられるが、船出する可能性のない南と東を見張らせるのは惜しいのだ。
問題なのはアンデットの魔将が居る場合である。元人間で魔術士なら体は脆く性格の反りが合わないだろうから、留守居役をさせられた可能性は高いのであり得る話だ。拠点は地下だろうから面倒なことこの上ない。
「いずれにせよ南と東は人間社会が遠いので、逃げられても追い詰めることが可能です。ドルニエ騎士団が帰還し次第に、北岸を捜索して行く話を詰めましょう」
「「うむ」」
ただアンデットでも戦略は変わらない。島の中央部を確実に占領していく。
むしろ脱出に向かない分だけ、作戦の詰め方は楽な位だ。気を付けなければならないのは、拠点が分からない事と相手の魔力次第で強敵である事だろう。ひとまず魔族の最終集団であることを念頭に、突破されない包囲の仕方を考慮しつつ、アンデットでも良い様に損害を増やさないように戦う必要があるだろう(こちらの死体を敵兵に変えられる可能性もあるので)。
そして、この悪い予感は最悪の状態で当たるのであった。
あれから同じような流れを二度繰り返した。
魔族たちは二度来襲して堤防に攻撃し、こちらが何もなかったかのように平然と堤防を作り直したことで諦めたようだ。こちらもドルニエ騎士団が西岸を往復し、怪しい場所を焼き払っている所である。
この時点での成果に関しては、こちらが一歩だけ上を行ったと言っても良いかもしれない。
「あれから来ないな」
「待ち構えておるのに気がつかれたか」
「作業が進むからその方が良いですけどね。徒労なのと……まあ、戦力傾斜の罠には気がついたでしょう。ひとまず警戒する頭脳があることには要注意ですね」
居残り組の騎士団長にそう答えておく。
堤防は順調に形成され、ゴーレムも定数を持ち直した。遠目には直っている様に見せて、実際には修復作業中なのもあったが、連中が完全に顔を出さなくなるころには修復を終えている。もし、可能な限りの攻勢を続けられたら、上位ゴーレム以外は全部破壊されてしまう可能性があった。何しろ修理する俺の魔力の方が有限だからである。
では、どうして敵は襲撃を中止したかというと、作業を邪魔しても意味がなく、本格的に邪魔しようと無理に突っ込んだら誰かが死ぬからである。
「ふむ。我々が即座に駆けつけられると見切ったか。この様子ではドルニエ騎士団の方にも手は出してこないか?」
「今は不要な場所だからそうでしょうね。状況が進めば判りませんけど」
西岸は人間の領域に近い部分なので向こうも警戒するだろう。
こちらが上陸して色々し始めた段階で、拠点としては捨てている筈だ。それでなくともスライムの居る……というか、キマイラを作ろうとして失敗した施設もある。少なくとも現段階で無理してこちらを攻めるべきではないと判断するのは当然だろう。彼らが重大な決断をするとしたら、こちらの補給が幾らでも続くと判ってから、あるいは向こうの食料を始末し始めてからだと思われる。
要するに、今は亀のように籠っているが食料だって無駄にしているし、そのうちに帰るかもしれないから無理をしてないだけである。
「惜しいな。我々も出撃のタイミングが掴めて来たところなのだが」
「なかなか楽には勝たせてくれんな。狩りのようにはいかん」
「獣や盗賊とは違いますよ。こちらと同等か、それ以上の頭脳を持ってます」
今まで残留していた騎士団が動けてなかったのは、砦の防御だ。
堤防はあくまで最前線であり、現時点での本拠地は奪った砦である。騎士団はその周囲を固めておいて、余裕の範囲でこちらに援軍を送ろうとしていたからだ。数回の間に少しずつ慣れて遊撃配置というべき場所を掴んでおり、何処に置いたら万が一の迎撃と堤防側への援軍を把握した所だった。もし同じことを続けたら次は間に合ったかもしれないし、その時に深入りして居たら討ち取れたかもしれない。
逆に言えばこちらの状況を把握しているならば、引っ張り出して逆襲できた筈だ。そうせずに襲撃を止めたという事は、こちらの策を全て見抜いているわけではないのだろう。
「怪我をする前に火遊びを止めたとみるべきでしょう。こちらの策を逆用することもせず、また未練がましく伺っている様子もない。相手の様相が大分絞れてきましたね」
「確かにそう言われると小賢しいな。とうてい魔族には思えん」
「まるで人間の策士と戦っておるような気分よな」
敵部隊は自分たちが出来る事だけを行っている。
それは実に魔族らしくない行動であり、人間じみた智慧と工夫であろう。では普通の人間が魔族に尊敬され、あるいは恐怖で従えられるとは思えない。仮に少年の様な年齢の魔族であろうともだ。『自分の方が強いのではないか?』と思えば平気で裏切るし、『自分の考えた方が正しい』と思えば勝手に自分がやりたいことをするのがこれまでの魔族であったからだ。
この辺りの事を踏まえると、もたらされる結論は二つしかない。
「目の前で戦っている部隊が正真正銘、魔族が有する最後の戦力であるか……。さもなければ、人間出身の魔導師か何かが魔将として部隊そのものを操っているという可能性が高いでしょう。後者の場合は、リッチなり吸血鬼に成り果てていると思われます」
「前者であって欲しいものだな。有能な魔人だけの方がやり易すかろう」
「殲滅すれば『全て』が終わりだからな。しかし高位のアンデットか」
人間じみた魔族が指揮官である可能性だと思いたかった。
だが、ここまで明確に魔族を支配しているのであれば、どうしても跳ねっ返りが居ない事が気になってしまう。何度も繰り返すが魔族は少数部族の亜人連合体みたいなものなので(魔族と言う亜人も居るには居るが次元生命体ではない)、それぞれが勝手な事を繰り返すという意味では、人間社会の貴族連合と差は無いのだ。むしろ個人が強いだけに明確な個性が存在する魔族は、扱い難い兵士であるだろう。
しかし、アンデッドだけは話が異なる。精神支配を始めとして様々な特殊能力を有しているとか、魔術師出身者も居る為だ。なお吸血鬼の場合、元は妖精みたいな種族だったらしいが、魔術師が死霊魔術の応用で変化し始めてからはそのほとんどがアンデッドであるという。
「どちらであっても戦略はそう変わりません。前者ならば部隊が最後の魔族であるがゆえに、包囲網を切り抜けたらそのまま逃げてしまう可能性があるくらいです。後者の場合は魔王の城ならぬ古代魔術師の研究室が最終決戦場になるくらいでしょうね」
「結論はまだ早かろう。そろそろ戻って来るドルニエ騎士団の報告待ちだな」
「西岸を回り切って南の様相を調べてから……か。時間が掛かりそうだな」
この場に居る俺と騎士団長二人の見解だけでは進められない。
あくまで現場に出る者の中で上位の存在だから、その意見が通り易いだけの話だ。それこそヨセフ伯なら総司令官としてのゴリ押しで決める権限は高いし、諸侯が雁首並べて文句を言ったらやはり方針を慎重策から切り替える必要があるだろう。そのためにも予定の行動である、ドルニエ騎士団の西岸南下作戦は成果を待たねばならない。
とはいえ、地形が想像できない訳ではないのだ。
(おそらくだが、海流に乗って流れて来る湿った空気を山が受け止めている」
(それが、この辺りに沼沢地体が存在している源泉な訳だ。その上で……)
(南から東に掛けては文明圏が存在しない大海原に面してるはずだ)
(それはこれまで魔王率いる魔族の大侵攻が、カナン河流域や遊牧民の勢力圏でしか起きていないことが証明している。水棲種族に金を積まないと詳細な海岸線は判らないが、海洋船が大回りして何もしなかった経緯を考えると、おそらく創造の範疇内だろう。少なくとも、そちらから脱出される可能性は低い)
魔族の島が大陸から切り離された説を無視しても、向こうには何も無い。
だから魔族の部隊が年少の魔族で構成されている場合、西岸からイル・カナンへと突破するか、さもなければ北岸から遊牧民のエリアに抜けて行く事だけを対策して居れば良いわけだ。水上戦力は物資と増援の輸送で忙しいし、水中戦力はルサールカ二号機くらいである。遊牧民海岸へ抜ける筏の類を潰すくらいはさせられるが、船出する可能性のない南と東を見張らせるのは惜しいのだ。
問題なのはアンデットの魔将が居る場合である。元人間で魔術士なら体は脆く性格の反りが合わないだろうから、留守居役をさせられた可能性は高いのであり得る話だ。拠点は地下だろうから面倒なことこの上ない。
「いずれにせよ南と東は人間社会が遠いので、逃げられても追い詰めることが可能です。ドルニエ騎士団が帰還し次第に、北岸を捜索して行く話を詰めましょう」
「「うむ」」
ただアンデットでも戦略は変わらない。島の中央部を確実に占領していく。
むしろ脱出に向かない分だけ、作戦の詰め方は楽な位だ。気を付けなければならないのは、拠点が分からない事と相手の魔力次第で強敵である事だろう。ひとまず魔族の最終集団であることを念頭に、突破されない包囲の仕方を考慮しつつ、アンデットでも良い様に損害を増やさないように戦う必要があるだろう(こちらの死体を敵兵に変えられる可能性もあるので)。
そして、この悪い予感は最悪の状態で当たるのであった。
10
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
家族と移住した先で隠しキャラ拾いました
狭山ひびき@バカふり160万部突破
恋愛
「はい、ちゅーもーっく! 本日わたしは、とうとう王太子殿下から婚約破棄をされました! これがその証拠です!」
ヴィルヘルミーネ・フェルゼンシュタインは、そう言って家族に王太子から届いた手紙を見せた。
「「「やっぱりかー」」」
すぐさま合いの手を入れる家族は、前世から家族である。
日本で死んで、この世界――前世でヴィルヘルミーネがはまっていた乙女ゲームの世界に転生したのだ。
しかも、ヴィルヘルミーネは悪役令嬢、そして家族は当然悪役令嬢の家族として。
ゆえに、王太子から婚約破棄を突きつけられることもわかっていた。
前世の記憶を取り戻した一年前から準備に準備を重ね、婚約破棄後の身の振り方を決めていたヴィルヘルミーネたちは慌てず、こう宣言した。
「船に乗ってシュティリエ国へ逃亡するぞー!」「「「おー!」」」
前世も今も、実に能天気な家族たちは、こうして断罪される前にそそくさと海を挟んだ隣国シュティリエ国へ逃亡したのである。
そして、シュティリエ国へ逃亡し、新しい生活をはじめた矢先、ヴィルヘルミーネは庭先で真っ黒い兎を見つけて保護をする。
まさかこの兎が、乙女ゲームのラスボスであるとは気づかづに――
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
クリスの物語
daichoro
ファンタジー
地底世界や海底世界、空中都市や風光都市など世界中を駆け巡る壮大なスケールで描かれる冒険物語全4部作。剣と魔法の王道ファンタジーにスピリチュアル的視点を交えた、新しいカタチの長編ファンタジーストーリー。
小学校6年生のクリスは、学校でいじめに遭い人生に何も楽しいことが見出せなかった。唯一の生きる糧は愛犬ベベの存在だった。しかし、そんなベベがある日突然死んでしまう。悲しみに暮れるクリスだったが、ベベの死をきっかけに前世の人生を垣間見ることになる。
時代は紀元前。愛する人を救うべく、薬売りの老婆から指示されるまま地底世界へと誘われた前世の自分。運命に導かれるまま守護ドラゴンや地底人との出会いを果たし、地底図書館で真実を追い求める。
しかし、情報に翻弄された挙げ句、望む結果を得られずに悲しい結末を迎えてしまう。そんな前世の記憶を思い出したのは決して偶然ではなかった。
現代に戻ったクリスは自分の置かれた運命を知り、生まれ変わったかのように元の明るい性格を取り戻した。そして周囲の対応もまったく違った対応となっていた。
そんなクリスのもとへ、地底世界で出会ったドラゴンのエランドラや地底人のクレアたちがやってくる。その目的は、闇の勢力から地球を救うため。
現在、地球は次元上昇【アセンション】の時期を迎えていて、光の惑星へと目覚めつつある。ところが、闇の勢力が何としてもそれを阻止して、消滅させてしまおうと躍起になっているという。
アセンションを成功させるには、伝説のドラゴン【超竜】のパワーを秘めるドラゴンの石【クリスタルエレメント】を入手する必要がある。そして、クリスはそのクリスタルエレメントを手に入れる資格のある『選ばれし者』だということだった。
クリスは、守護ドラゴンや仲間たちと共に海底都市や風光都市へといざなわれ、各地にちらばるクリスタルエレメントを探し求める冒険へと旅立つ。
やがて、すべてのクリスタルエレメントを手に入れたクリスたちだったが、ひょんなことから闇の勢力にそれらすべてを奪われてしまう。
そして遂に闇の勢力の本拠地へ乗り込み、最終決戦に臨むことに─────
ぜひ、お楽しみください♪
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
華都のローズマリー
みるくてぃー
ファンタジー
ひょんな事から前世の記憶が蘇った私、アリス・デュランタン。意地悪な義兄に『超』貧乏騎士爵家を追い出され、無一文の状態で妹と一緒に王都へ向かうが、そこは若い女性には厳しすぎる世界。一時は妹の為に身売りの覚悟をするも、気づけば何故か王都で人気のスィーツショップを経営することに。えっ、私この世界のお金の単位って全然わからないんですけど!?これは初めて見たお金が金貨の山だったという金銭感覚ゼロ、ハチャメチャ少女のラブ?コメディな物語。
新たなお仕事シリーズ第一弾、不定期掲載にて始めます!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。-俺は何度でも救うとそう決めた-
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング第1位獲得作品】
---
『才能』が無ければ魔法が使えない世界で類まれなる回復魔法の『才能』を持って生まれた少年アスフィ。
喜んだのも束の間、彼は″回復魔法以外が全く使えない″。
冒険者を目指し、両親からも応援されていたアスフィ。
何事も無く平和な日々が続くかと思われていたが事態は一変する。母親であるアリアが生涯眠り続けるという『呪い』にかかってしまう。アスフィは『呪い』を解呪する為、剣術に自信のある幼馴染みの少女レイラと共に旅に出る。
そして、彼は世界の真実を知る――
---------
最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
♥や感想、応援頂けると大変励みになります。
完結しておりますが、続編の声があれば執筆するかもしれません……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる