57 / 84
厄介な事故現場
狼が来る!
しおりを挟む
●
上流の方付けと、樹木の間伐や下生えなどの獣対策を同時に始めた。
暫くすれば大雨で上流が溢れても問題なくなるし、獣の危険も大きく減る……という所でいささか面倒な事態になったのだ。ボンボンの獣が人々に迷惑を掛けているという話だったが、もしかしたら向こうとこっちを往復して、好き勝手にやれる方に棲んでたのかもしれない。
何が言いたいかと言うと、対処に困った隣領は、こっちに押し付けてきたのである。
「向こうの領地で煙が上がってる? 本当なのか?」
「へい。それも火事って訳じゃあねえみたいです」
「あの色は生木か何かで燻してる感じですわ。野焼きかうちみたいに山刈りでもしてんですかね」
最初に聞いたのは村人からだった。
隣の領地と没交渉と言う訳ではなく、基本的に身内限定ながら、向こうの領地に住んでる親族に会いに行ったり援助し合う事もあるらしい。まあ同じ場所だけで婚姻関係を繰り返すとヤバイという話もあるし、なんとなく分からなくもない。
だが、それが問題だと気が付いたのは、こちらと同じ下生えなどの獣対策ではないかという推論を聞いてからだった。
「向こうでも? いきなりだな……」
「タイミングを合わせるために煙を使ったのか?」
「もしそうなら獣の被害自体はあったんだろうな」
「領主の御子息さまが言ってたくらいだしな。それに獣に境は関係ない、邪魔しに出てこない場所を住処にして好き放題……ん? 待てよ」
突如として獣対策を始めたこと自体は判らないでもない。
林や森がないわけでもないので上流か下流にあるだろう棲み処に潜み、そこから適当に荒らすことができる場所に出て行ったのだろうと思われる。狼ならば牧場であったり各家庭で飼ってる豚を狙い、猪や鹿ならば農園での野菜をいただくわけだ。人間を食いたいわけではなく、あくまで食い物を探す場所として認識し、対策が早くて危険な方には寄るのを避ければ良いだけの事だ。
こういうことは仲の悪い貴族間では盗賊問題として存在する。
盗賊の場合は露骨に討伐を避けて逃げ回ったり隠れ潜むわけだが、共同討伐なんか無いので隠れるのは簡単だ。それはそれとして片方が重い腰を上げて討伐を始めると、自分たちの領地に逃げ込ませたくないから、おっとり刀でそっちでも討伐準備を始めたりする。たいたいはポーズで『他の領地に行け!』という程度に過ぎないのだが。
「それだと無茶苦茶な数の獣が居るんじゃないか?」
「しかも群れてるって事は猪じゃなくて狼だ」
「領主の息子が押し付けようとするくらいだ。そのくらいの方が自然か」
「そして向こうは警戒させるだけじゃなくて、煙で燻すって事はこっち側に押し込むって事だよな? 馬鹿じゃないのか……」
この辺りの貴族の派閥の上位者はいない。
だから睨み合っているし。行政府の後押しなしでエレオノーラへの婿入りはあり得ない訳だ。だが、逆に言えば同レベルの貴族が睨み合っている為、話し合いは堂々巡りになる。どっちが悪いとか遠因は抜きにして『お前が悪い。その証拠に直前に●●をやってた。そのせいだ』みたいな論理がまかり通ってしまう。本来ならばそれこそ決闘裁判の出番だが、こっちはそうもいかない。
何が言いたいかと言うと、狼の群れがこっちに襲いかかってくる可能性があり得るわけだ。
「狼の被害をこっちに押し付ける気かよ」
「猪と違って狼だと肉も採れねえし気分は判るが」
「んなもん、領地の境に結界張ってるダンジョンの……」
「まさか……そう言う事か? あっちもこっちもダンジョンの結界が機能してねえだと? するべき報告をしてねえのか!」
ハッキリ言ってダンジョニアでは獣は恐ろしくない。
仮に百頭の狼が居たとして、その周辺全部を強制転移しちまえば良い訳だ。強制転移の魔法は範囲に掛けるものだから、コストに見合わない獣対策であろうとも、沢山いるならば釣り合ってしまうのだ。むしろ数が居るだけ魔力が得られるし、積極的に採りに行くよりも効率が良くなってしまう。
だが、ダンジョニアの常識が機能して居ないとしたらどうだろうか?
この際だが理由は気にしなくていい。領地の経営が厳しいとか、誰かが懐に入れてるとか、災害で困ってる場所に金を注ぐために限界まで魔力を売り払ってるとか理由は付くからだ。問題なのは、その報告がされてないという事だ。仮に領主の配慮だろうと落ち度であろうとも、強制転移が出来るように本家から魔力を回すだろう。それこそ一回分くらいならばエレオノーラの都合で何とかなる。
「くそっ! 暫く作業は中止だ!」
「この辺の住人達は家に戻れ!」
「残りの作業はホムンクルスにやらせるから隠れるんだ!」
「向こうの領主が狼をこっちに追い込みやがったぞ!」
時間がないので大声で指示をする。
できるだけ急いで住民を家に籠らせる。冬には豚も一緒に家に籠って暖房にすることもあるくらいだから、一家が暫く暮らすくらいは問題ない。何もない場合はただ時間をロスするだけだが、ホムンクルスの能力ならばそれでも大雑把に仕事ができるだろう。
どうせやるべき事は穴を掘って土を移動させるだけだ。
だからここは安全第一で行く。百頭とは言わんが数十近い狼の群れが雪崩れ込んだら退治どころかパニックになるからな。普段は警戒しながら狩ることができる狩人も、そうなったらただの難民だ死ぬ以外の道がない。だから戦闘要員以外は逃がしておくべきなのだ。
「そ、それってホントけ?」
「その可能性が高いって話だ。煙で燻されたら狼だってこっちに来るだろうよ。もし家に穴の開いてる奴は、近くの家斉村長の家に匿ってもらえ! しかし参ったな結界不全かよ……」
何が困るかと言って、村や町を守る結界は一朝一夕にはいかない。
もし機能していて強制転移に回す魔力が無いだけならば、何処からか魔力を持ってきて使えば良いだけだ。狼が転送されたところを一気に始末すれば良い。それが出来ないからこそこっとのボンボンも、向こうの貴族も馬鹿な事をしているのではないだろうか?
そして何がより困るかと言うと、フェーデを行うために私兵で乗り込まれたら困るという事だ。何しろ私兵たちを強制転移で呼び寄せて抹殺とか出来ないし、村が焼かれてしまうからな。
(ヤベエ。何がヤベエって時間がない)
(これから狼対策で動くとして、同時にフェーデ対策もだな)
(急に結界なんぞ再起動できんし、その権限もねえ)
(ここの領主が協力するにしてもしないにしても、不祥事だから知らぬ存ぜぬで通す可能性が高い。領内を見回りながら、適当な理由で結界を弄る理由をでっちあげるしかねえな)
俺は黙って計算を始めた。ここでパニックを起こせない。
だから問われた事だけ答えつつ、ちゃんと計画があるのでございと言う顔をして指示を続けた。幸いにも俺の手元には戦力があるし、斥候はいないが、どうせ相手は大集団だから偵察する必要も無いのがいい。
後はホムンクルスの能力を見せつけて、領主が逆らったり向こうの領主がフェーデに挑むのを躊躇わせつつ、結界に手を入れる理由を作るしかないだろう。
「狼が出ると聞いたが?」
「ええ。どうも向こうの領主が馬鹿をやったみたいでしてね。ジャンさんの所の方は、一か所に留まってください。暫くはホムンクルスの講義としましょう。的の方からやって来てくれるなら都合がいい」
できるだけ余裕こいてジャンたちを安心させる。
ここで『俺達も家に隠れさせてくれ!』なんて言われても困るからだ。それに集団でまとまって居たら狼は襲ってこない可能性があるし、ホムンクルスと一緒に迎撃も出来るからな。
こうして俺たちは予期せぬ狼の群れとの戦いを始めることになった。
上流の方付けと、樹木の間伐や下生えなどの獣対策を同時に始めた。
暫くすれば大雨で上流が溢れても問題なくなるし、獣の危険も大きく減る……という所でいささか面倒な事態になったのだ。ボンボンの獣が人々に迷惑を掛けているという話だったが、もしかしたら向こうとこっちを往復して、好き勝手にやれる方に棲んでたのかもしれない。
何が言いたいかと言うと、対処に困った隣領は、こっちに押し付けてきたのである。
「向こうの領地で煙が上がってる? 本当なのか?」
「へい。それも火事って訳じゃあねえみたいです」
「あの色は生木か何かで燻してる感じですわ。野焼きかうちみたいに山刈りでもしてんですかね」
最初に聞いたのは村人からだった。
隣の領地と没交渉と言う訳ではなく、基本的に身内限定ながら、向こうの領地に住んでる親族に会いに行ったり援助し合う事もあるらしい。まあ同じ場所だけで婚姻関係を繰り返すとヤバイという話もあるし、なんとなく分からなくもない。
だが、それが問題だと気が付いたのは、こちらと同じ下生えなどの獣対策ではないかという推論を聞いてからだった。
「向こうでも? いきなりだな……」
「タイミングを合わせるために煙を使ったのか?」
「もしそうなら獣の被害自体はあったんだろうな」
「領主の御子息さまが言ってたくらいだしな。それに獣に境は関係ない、邪魔しに出てこない場所を住処にして好き放題……ん? 待てよ」
突如として獣対策を始めたこと自体は判らないでもない。
林や森がないわけでもないので上流か下流にあるだろう棲み処に潜み、そこから適当に荒らすことができる場所に出て行ったのだろうと思われる。狼ならば牧場であったり各家庭で飼ってる豚を狙い、猪や鹿ならば農園での野菜をいただくわけだ。人間を食いたいわけではなく、あくまで食い物を探す場所として認識し、対策が早くて危険な方には寄るのを避ければ良いだけの事だ。
こういうことは仲の悪い貴族間では盗賊問題として存在する。
盗賊の場合は露骨に討伐を避けて逃げ回ったり隠れ潜むわけだが、共同討伐なんか無いので隠れるのは簡単だ。それはそれとして片方が重い腰を上げて討伐を始めると、自分たちの領地に逃げ込ませたくないから、おっとり刀でそっちでも討伐準備を始めたりする。たいたいはポーズで『他の領地に行け!』という程度に過ぎないのだが。
「それだと無茶苦茶な数の獣が居るんじゃないか?」
「しかも群れてるって事は猪じゃなくて狼だ」
「領主の息子が押し付けようとするくらいだ。そのくらいの方が自然か」
「そして向こうは警戒させるだけじゃなくて、煙で燻すって事はこっち側に押し込むって事だよな? 馬鹿じゃないのか……」
この辺りの貴族の派閥の上位者はいない。
だから睨み合っているし。行政府の後押しなしでエレオノーラへの婿入りはあり得ない訳だ。だが、逆に言えば同レベルの貴族が睨み合っている為、話し合いは堂々巡りになる。どっちが悪いとか遠因は抜きにして『お前が悪い。その証拠に直前に●●をやってた。そのせいだ』みたいな論理がまかり通ってしまう。本来ならばそれこそ決闘裁判の出番だが、こっちはそうもいかない。
何が言いたいかと言うと、狼の群れがこっちに襲いかかってくる可能性があり得るわけだ。
「狼の被害をこっちに押し付ける気かよ」
「猪と違って狼だと肉も採れねえし気分は判るが」
「んなもん、領地の境に結界張ってるダンジョンの……」
「まさか……そう言う事か? あっちもこっちもダンジョンの結界が機能してねえだと? するべき報告をしてねえのか!」
ハッキリ言ってダンジョニアでは獣は恐ろしくない。
仮に百頭の狼が居たとして、その周辺全部を強制転移しちまえば良い訳だ。強制転移の魔法は範囲に掛けるものだから、コストに見合わない獣対策であろうとも、沢山いるならば釣り合ってしまうのだ。むしろ数が居るだけ魔力が得られるし、積極的に採りに行くよりも効率が良くなってしまう。
だが、ダンジョニアの常識が機能して居ないとしたらどうだろうか?
この際だが理由は気にしなくていい。領地の経営が厳しいとか、誰かが懐に入れてるとか、災害で困ってる場所に金を注ぐために限界まで魔力を売り払ってるとか理由は付くからだ。問題なのは、その報告がされてないという事だ。仮に領主の配慮だろうと落ち度であろうとも、強制転移が出来るように本家から魔力を回すだろう。それこそ一回分くらいならばエレオノーラの都合で何とかなる。
「くそっ! 暫く作業は中止だ!」
「この辺の住人達は家に戻れ!」
「残りの作業はホムンクルスにやらせるから隠れるんだ!」
「向こうの領主が狼をこっちに追い込みやがったぞ!」
時間がないので大声で指示をする。
できるだけ急いで住民を家に籠らせる。冬には豚も一緒に家に籠って暖房にすることもあるくらいだから、一家が暫く暮らすくらいは問題ない。何もない場合はただ時間をロスするだけだが、ホムンクルスの能力ならばそれでも大雑把に仕事ができるだろう。
どうせやるべき事は穴を掘って土を移動させるだけだ。
だからここは安全第一で行く。百頭とは言わんが数十近い狼の群れが雪崩れ込んだら退治どころかパニックになるからな。普段は警戒しながら狩ることができる狩人も、そうなったらただの難民だ死ぬ以外の道がない。だから戦闘要員以外は逃がしておくべきなのだ。
「そ、それってホントけ?」
「その可能性が高いって話だ。煙で燻されたら狼だってこっちに来るだろうよ。もし家に穴の開いてる奴は、近くの家斉村長の家に匿ってもらえ! しかし参ったな結界不全かよ……」
何が困るかと言って、村や町を守る結界は一朝一夕にはいかない。
もし機能していて強制転移に回す魔力が無いだけならば、何処からか魔力を持ってきて使えば良いだけだ。狼が転送されたところを一気に始末すれば良い。それが出来ないからこそこっとのボンボンも、向こうの貴族も馬鹿な事をしているのではないだろうか?
そして何がより困るかと言うと、フェーデを行うために私兵で乗り込まれたら困るという事だ。何しろ私兵たちを強制転移で呼び寄せて抹殺とか出来ないし、村が焼かれてしまうからな。
(ヤベエ。何がヤベエって時間がない)
(これから狼対策で動くとして、同時にフェーデ対策もだな)
(急に結界なんぞ再起動できんし、その権限もねえ)
(ここの領主が協力するにしてもしないにしても、不祥事だから知らぬ存ぜぬで通す可能性が高い。領内を見回りながら、適当な理由で結界を弄る理由をでっちあげるしかねえな)
俺は黙って計算を始めた。ここでパニックを起こせない。
だから問われた事だけ答えつつ、ちゃんと計画があるのでございと言う顔をして指示を続けた。幸いにも俺の手元には戦力があるし、斥候はいないが、どうせ相手は大集団だから偵察する必要も無いのがいい。
後はホムンクルスの能力を見せつけて、領主が逆らったり向こうの領主がフェーデに挑むのを躊躇わせつつ、結界に手を入れる理由を作るしかないだろう。
「狼が出ると聞いたが?」
「ええ。どうも向こうの領主が馬鹿をやったみたいでしてね。ジャンさんの所の方は、一か所に留まってください。暫くはホムンクルスの講義としましょう。的の方からやって来てくれるなら都合がいい」
できるだけ余裕こいてジャンたちを安心させる。
ここで『俺達も家に隠れさせてくれ!』なんて言われても困るからだ。それに集団でまとまって居たら狼は襲ってこない可能性があるし、ホムンクルスと一緒に迎撃も出来るからな。
こうして俺たちは予期せぬ狼の群れとの戦いを始めることになった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
この世界で唯一の猫は俺~捕獲対象として賞金掛けられたが、相棒の黒龍(卵)とのんびり旅します
ロゼ
ファンタジー
魔法なしで家を追い出された俺。
王都に向かう途中で出会った黒龍から、生まれ持っていたスキルを発動してもらい、この世界にはいない猫に変身!
黒龍を相棒に、倒した魔物で稼いだ金でのんびり旅。
でも気付けば猫の俺、捕獲対象として賞金掛けられてた!
でもまぁ、人間の姿なら誰にも分かんないよな。
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
新人神様のまったり天界生活
源 玄輝
ファンタジー
死後、異世界の神に召喚された主人公、長田 壮一郎。
「異世界で勇者をやってほしい」
「お断りします」
「じゃあ代わりに神様やって。これ決定事項」
「・・・え?」
神に頼まれ異世界の勇者として生まれ変わるはずが、どういうわけか異世界の神になることに!?
新人神様ソウとして右も左もわからない神様生活が今始まる!
ソウより前に異世界転生した人達のおかげで大きな戦争が無い比較的平和な下界にはなったものの信仰が薄れてしまい、実はピンチな状態。
果たしてソウは新人神様として消滅せずに済むのでしょうか。
一方で異世界の人なので人らしい生活を望み、天使達の住む空間で住民達と交流しながら料理をしたり風呂に入ったり、時にはイチャイチャしたりそんなまったりとした天界生活を満喫します。
まったりゆるい、異世界天界スローライフ神様生活開始です!
【完結】異世界に召喚されて勇者だと思ったのに【改訂版】
七地潮
ファンタジー
インターハイで敗退し、その帰宅途中、
「異世界に行って無双とかしてみたいよ」
などと考えながら帰宅しようとしたところ、トラックに跳ねられ本当に異世界へ召喚される。
勇者か?と思ったのに、魔王になってくれだと?
王様に頼まれ、顕現して間もない子供女神様に泣き落とされ、魔族を統べる魔王になる事に。
残念女神が作った残念世界で、何度も何度も凹みながら、何とかやって行ってる、男子高校生の異世界残念ファンタジー。
**********
この作品は、2018年に小説家になろうさんでアップしたお話を、加筆修正したものです。
それまで二次制作しかした事なかった作者の、初めてのオリジナル作品で、ノリと勢いだけで書き上げた物です。
拙すぎて、辻褄の合わないことや、説明不足が多く、今回沢山修正したり、書き足したりしていますけど、修正しても分かりづらいところや、なんか変、ってところもあるでしょうが、生暖かい目で見逃してやってください。
ご都合主義のゆるふわ設定です。
誤字脱字は気をつけて推敲していますが、出てくると思います。すみません。
毎日0時に一話ずつアップしていきますので、宜しくお願いします。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる