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1章 後編

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 それから、2週間が経過した。

 ちなみに、この世界の1週間は6日間だ。曜日は月・火・水・木・金・土で、1ヶ月が4週間となっている。
 月に1回だけ最初の1日目が日曜日となっており、1ヶ月間は合計で25日だ。

 毎日、忙しい生活を送っている。朝夕の食事の支度に、夜のお勤め。
 そして、フック・ブルッサとパーティを組んでのスニャック討伐も続けていた。
 俺は蛇狩りで林に通うようになったので、ミルクの納品はグランと一緒にハルナに行ってもらっている。

 いつの間にかバスチャー村の中で、俺は『赤シャツのカボス』と呼ばれるようになっていた。
 普段から白い無地のTシャツを着ていたのだけど、蛇の返り血を浴びすぎて染色したみたいに別カラーになっていたのだ。井戸水で洗濯しても、染み付いた色が落ちなくなってしまった。
 日中は、そんなシャツばかり着ているので、赤シャツ呼ばわりされることに心当たりはある。カボスというアダ名は、どこから湧いてきたのは意味不明だ。
 その上、前髪の一部も赤く染まってしまった。まるでメッシュを入れたようだ。
 グランから『やはり俺の息子だ』と言われたが、別にこれは地毛の色ではない。

 ところで、村の西にある例の林にはスニャックが大量棲息していることが判明した。おそらく数百匹は下らないのだろう。
 普段、あの蛇は木の上で寝ているようだ。無闇に刺激をしなければ、さほど害にはならないことも分かった。
 概ね、1日平均2匹ずつほど撃破した。無傷で順調に狩ることができれば、1日3匹は楽にこなせる。

 しかし、ときどきフックかブルッサが咬まれてしまうこともある。
 そのときは、その咬んだ個体だけ始末してから林の中で解毒の治療を施す。パイキュアーで患部を洗浄し、パイサックで少量の血液と一緒に毒を抜き取るのだ。
 被弾した場合、その時点で帰還するとルールを定めている。解毒に魔力を消費してしまうこともあり、いずれにせよ数をこなせなくなるからだ。

 それと最近、新しい魔法を覚えた。
『乳液注入:ミルドリップ』という魔法だ。
 自分にパイサーチすると習得魔法の一覧が見えるが、いつの間にか増えていた。
 魔法名は左側に漢字四文字の表記があるが単なる飾りで特に意味はないようだ。実際に魔法を使用するときは、右側のカタカナ部分だけ唱え、右手に魔力を込めるイメージをすれば発動する。
 この魔法の効果だけど、ミルクを自分の意思によって短い距離を移動させることができる。

 ミルクを鍋で沸かすときに、樽から鍋に注ぐとき使えないこともない。
 もっとも、普通に樽を傾けて下に向けて注げば、魔法は必要もないのだけど。対象はミルクだけで、別の物体を動かすことはできない。何の役に立つのやら、イマイチ意味不明な魔法だった。
 ミルクに指を浸けると、親指の側からポンプみたいに掌に流れ出し、人差し指から水鉄砲のように発射される。残り3本の指を握り込むことで水圧を調整できる。
 ミルドリップには多少の射出力はあるが、パイサックほどの吸引力はないので搾乳には使えない。

 デソン先生に聞いたところ、体外受精魔法群を構成する一部らしい。
 ある1つの目的のために複数の魔法を使用してオペレーションを実行する場合、それらのことを魔法群とか魔法連鎖と呼ぶそうだ。いずれジェネレスペルかミルヒールを覚えたら体外受精を教えてやると言われたが、遠慮しておいた。
 ミルドリップは敵との戦闘では使い道がないので、ほぼ封印したままの死蔵魔法になりかけている。

 残念なことに、まだ俺は回復魔法のミルヒールを覚えるには至っていない。

 3人で蛇狩りを始めてから、合計24枚の蛇皮を治療院のデソン先生に預けた。
 お金は後でまとめて払うと言われて、今日それを受け取ることになっていた。
 治療院は土曜が休診になっている。その間、デソン先生が町に出掛けたついでに蛇皮を皮革工房に納品してくれたそうだ。
 月曜日の今日、俺達は集金しに訪ねて来たのだ。

「先生、早く金をくださいよ。持ち逃げされるんじゃないかと不安だったんです」

「カイホ君は失礼だな。僕はたまにしか、そんなことしないよ」

「やめてくださいよ。うちだって生活が苦しいんですから」

「あはは、冗談に決っているじゃないか」

 本来、蛇皮の行商人による買取価格は1枚百エノム。

 それが、デソン先生を通して皮革職人へ直接納品してもらうことで1枚あたり二百エノムになった。行商人価格の2倍だ。
 俺達は24枚の蛇皮を売ってもらい、合計四千八百エノムを受け取ったのだ。

「カイボスさん、今までありがとうございました。半分を受け取ってください」

 ブルッサは、俺に24枚の銀貨を渡そうとしてきた。

「半分じゃ計算が合わないだろ。俺達3人パーティじゃないか。三等分でかまわない。その金で、お母さんに美味しい井戸水でも雑草でも、たらふくあげればいい」

 俺はブルッサの手を握り、8枚の銀貨を彼女の手の中に戻した。

「僕達は、井戸水と草なら毎日そればかり口にしてるけど。ボス、本当に千六百ずつでいいのかい?」

「ああ、俺は咬まれてないしな。前衛も後衛も負担は同じだ」

 そのために、3で割れる数字になるようスニャックを24匹狩ってきたのだ。
 俺は、16枚の銀貨をニヤニヤしながらジャラジャラと数えていた。
 すると、フックは自分の銀貨から10枚をデソン先生に手渡そうとしていた。

「先生これ、この前の治療費です。約束の千エノム。遅くなりましたが、お支払いします」

「ああ、困るなぁ。こんなものは受け取れないよ」

 どうやら、先生は治療費を免除してあげるのだろうか。意外と気前がいいな。

「さすが先生。貧しい家庭からは、お金を取らないなんて太っ腹ですね」

「カイホ君は何を言っているんだ? そんな訳ないだろ。治療費の支払期限は3日間だ。もう、とっくに2週間は過ぎている。借金を滞納すると、どういうことになるのか分かってないようだねぇ」

「先生、利息はおいくら付いたんですか?」

 ブルッサが不安そうにデソン先生に尋ねている。

「ブルッサ君、前に言ったと思うけど体で払ってもらうことにするよ。だから、お金は受け取れないんだ。ヒッヒッヒ」

 いつになくデソン先生は邪悪な笑みを浮かべている。フックは急に顔が青ざめてしまったようだ。

「そんな先生、酷いじゃないですか。僕なら何でもしますから、妹に手を出すのは止めてください」

「フック君、うるさいよ。歯向かう気なのか? 僕は庄屋から依頼されて、わざわざ山奥のこんな治療院で働いているんだ。逆らうなら、庄屋に頼んで村にいられなくさせることも出来るんだよ」

「ううぅ、そんな……」

「先生、分かりました。千エノム分、私の体で払います。欲しいのは肝臓ですか? 角膜ですか?」

 たったの千エノムぽっちで、肝臓を取られたら割に合わないだろ。
 というか、話の流れからすると体で払うというのは、そういう意味じゃないと思うのだけど。

「そうだねぇ。せっかくだから、今から取り掛かることにしようか。ブルッサ君、診察室の中に入って来なさい。ついでだから、カイホ君にも見学してもらおうか」

「うわあぁぁぁ、ブルッサぁー」

 またフックが涙目になっている。意外と妹思いの優しい兄さんなんだなぁ。
 それにしてもデソン先生は何と、えげつない男だろうか。俺も先生を見習って、今後も教えを請う必要がありそうだ。
 待合室にフックだけを残し、俺達は診察室に入った。
 レモネさんが中からドアを閉じて部屋に鍵も掛けた。

「では、ブルッサ君は上着を脱いだらベッドの上に横になりなさい」

「はい、先生。覚悟は出来ています」

 今日のブルッサは、またワンピースの服装だった。
 俺はじっくりと観察していたが、彼女が服を1枚だけ脱ぐとブラジャーも着けておらずパンツ一丁のあられもない姿になった。

「おや、ブルッサ君はノーブラなのかい? いくら貧乳でも、それはいけないよ」

「うちは、お金が無くて買ってなかったんです。他の人からもらった中古品はサイズが合わなくて……」

 自分より巨乳の女性から、お下がりのブラジャーを渡されたのだろうか。そんな物を装備しようとしてもスカスカの空洞が生じてしまうはずだ。
 もしかすると、女性間にある新手のマウンティングかもしれない。なんとも悲しく切ない話だ。

「治療費を払わずに済むんだから、今日は行商人の所に寄って買ってから帰りなさい。一番安い物なら、ちょうど千エノムだろ。君に近いサイズはアンダー65のB規格だ。ホル族の村で年頃のメスがブラ未着用なんて僕が許さないよ」

「分かりました。どうもすいません」

「それはさておき……。じゃあ開始しようか」

 さて、どんな鬼畜プレイを披露してくれるのだろうか。まさか、俺の前で種付けの実演指導でもするのではあるまいな。

「先生。18歳未満にするのは戒律で禁止されているんじゃないんですか?」

「一体、君は何を考えているんだ? 今からするのは乳検診だよ」

「え? 何かの病気の検査ですか?」

「そうだな。これを触って見るといい」

 デソン先生は木箱の中から何やら黒い石を取り出して、俺に手渡してきた。
 ちょうど碁石くらいの大きさだ。光沢があって、黒真珠かブラックダイヤモンドのように綺麗に輝いている。

「これ何の宝石です?」

「それは蛇毒結晶(じゃどくけっしょう) だ」

「へ? どこで採掘できる鉱石なんですか?」

「えっとだな、蛇に咬まれて体内に毒が回ると大抵は死んでしまうだろ。ところがホル族のメスの場合、有害物質を摂取すると体内で分離して排出しようとする力が働くこともあるんだ」

「ホル族の免疫力、すごいですね。それで、この結晶と何の関係が?」

「それは、以前に別の患者の体内から摘出した物だ」

 もしや、ケツから出た結晶ではあるまいな。

「マジっすか。これが体から出たんですか? まさか、トイレで用を足しているときに……。何か汚いじゃないですか。そんな物を俺に触らせないでくださいよ」

「違うよ、お尻から排泄されたわけじゃない。オッパイから出てきたんだ」

「えぇー? こんな硬い石の塊が胸から出たんですか?」

「そうだ。一応、表面はコーティングされているけど内部は毒性だからね。長期間、放置していると死んでしまう可能性がある」

 トイレで出した物ではないと聞いて安心し、念のため嗅いでみた。
 クンカクンカ。特に臭いは無い。

「もし、こんなんが出来たら、どうやって取り出すんですか?」

「手術はさほど難しくはない。ナイフで切り裂いて箸か何かで挟んで取ってもいいし、魔法で抜き取ってもいい。摘出したら、ブレストキッスで傷を塞いでヒールでもかけておけば治るからね」

 デソン先生の話は無駄に少し長かった。
 その間、ブルッサはずっと上半身が裸のままベッドに寝ている。
 俺は会話をしながら、しばらく彼女のオッパイを凝視していた。
 特に山もなければ谷もない。なだらかな低い丘である。起きているときは少しの膨らみを確認できるが、仰向けになると重力の影響を受け平らに近くなっている。

「それで、この石とブルッサが何の関係があるんですか?」

「だから、最初に検診だと言ったじゃないか。彼女は毒蛇に咬まれただろ。それから2週間ほど経ったから、蛇毒結晶の核が出来ていないか調べるんだよ」

「あぁー、そういうことだったんですか。そんで、どうやって調べるんです?」

 ブルッサにいやらしい行為をするのでもなければ、臓器を摘出して売るのでもなかったようだ。どうやら俺は、先生のことを誤解していたらしい。
 真面目な診察の話に変わり、少し安心した。

「とりあえず、その石を指で触って硬さを覚えるんだ。次に実際にメスのオッパイを手で触り、しこりが無いか確認する。ただそれだけだよ。簡単なことだろ?」

「なるほど、分かりました。さすがはデソン先生です」

「これから触診を始めようと思うのだけど。その前に……。ブルッサ君、ずいぶんと髪が伸びているようだね。最後に切ったのはいつになるかね?」

「髪の毛ですか? うちにはハサミもないので、長らく切った記憶はありません」

「良かったら、乳検診の前に少し整髪もしてやろう。どうかね? お金は取らないよ、僕がやるわけじゃないし」

 最後に余計な一言が付け加えられていた。誰にやらせる気だよ?

 乳検診をするはずだったのに、いつの間にか髪を切る話になっていた。ここは治療院ではなく、美容院だったのだろうか。

「いいんですか? タダなら、ぜひお願いしたいです」

 タダより高いものはない。
 ブルッサは無料で髪の手入れをしてもらえると素直に喜んでいた。
 だが、この先生のことだ。何か裏がありそうで怪しいのだけど。

「カイホ君、出番だよ。カットの前に汚れを落としたい。君の手で、髪を蒸らしてあげなさい」

 整髪してあげるとか言ったくせに、自分でやる気はないらしい。
 いきなり俺に仕事が回ってきた。

「俺の魔法を、そんなことに使うんですか? まあ、別にかまわないですよ」

 乳検診をするとか言って、ブルッサは上着を脱いでいた。だけど雑談をしたり髪を切ることになって、いつまでたっても乳検診は始まらなかった。
 でも、こんな長い髪に蒸気を当てたら、服がビチョビチョになってしまうだろう。どっちにしろ、脱いでいてもらった方が都合がいいかもしれない。

「先に、この樽の中に入っている水溶液に手を浸すんだ」

 デソン先生から水の入っているような樽を1つ渡された。
 中に手を入れると少しヌルヌルする。泡立っていて、まるで石鹸水みたいだ。

「この水は何なんですか?」

「それはサイカチという植物の実を水に浸したものだ。汚れを落とす効果がある」

「これって石鹸ですか? この世界に石鹸があったんだ」

「いや、それは石鹸じゃないよ。石鹸は別に存在するけど高いからね。サイカチなら安いし、治療院の庭にも植えてあるから時期が来れば採取できるんだ」

 樽の中には黒い固形物が浮かんでいた。大きい枝豆の皮みたいだ。

「へぇ。この黒いのがサイカチって言うのか。俺にも分けてくれませんか?」

「元は赤いんだ。乾燥させたら黒ずんでいるけどね。欲しいなら1個百エノムだ」
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