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4章 前編
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「うわっー。何だ、デソン先生か。驚かさないでくださいよ」
「何だ、じゃないよ。昨日に貸しにしておいた千エノムを払ってもらおうと思ってね。ちょうどいいタイミングだったみたいだ」
「もしかして、俺が納品に来るのを待ち構えていたんですか?」
まるで借金取りが会社まで押し掛けてきて、給料もらった途端に差し押さえられた人みたいになってしまった。
「僕は、そこまで暇じゃないよ。さっき治療院に戻って、また北に出掛けるところなんだ。君に会ったのは、たまたま偶然通りかかっただけだよ」
「俺は逃げも隠れもしません。ちゃんと払いますよ。はい、10枚」
仕方なく、右手に握っていた銀貨の中から10枚を数えて左手に分けて取る。
それをデソン先生に渋々と差し出した。
「1日で返済できるとは、君はグランと違ってえらいねえ。困ったときは、少しならまた貸してあげるよ。利息はもらうけどね」
「なんか怖いから、もう先生から借りたくはないです」
昨日は所持金がゼロになったが、納品して一瞬だけ銀貨27枚に増えた。
そこから17枚にすぐ減ってしまった。
この後、自宅用の調味料も購入しないといけない。
すぐ財布の中身が寂しくなってしまうなぁ。
デソン先生は、持っていたスーツケースのようなカバンを開けて中に銀貨をしまいこんでいた。
医者の商売道具が入っているのだろうか。
メスや包帯や怪しいビンの薬品類が入っているのがチラっと見えた。
「それでデソンさんは、これからどちらに行かれるのですか?」
「今朝の山賊の件でね。また教会に向かうところさ。あ、カイホ君も呼ばれているんだ。夕方までに1回、教会に来てくれだってさ。被害者側の事情聴取も必要らしいから」
「そうなんですか。分かりました」
「私は自分の仕事が忙しいので、教会に行く暇はありません」
ボーデンは行商人として、一人で一台の馬車を担当している。
大事な商品を置いたまま、持ち場を離れて余計な雑用に手間を取られたくはないようだ。
「じゃあ、ボーデン君は僕を代理人として一任してくれればいいさ。そしたら面倒なことは代わりに処理しておいてやろう。どうせレモネの分も僕が動かないといけないからね」
「では、申し訳ないですがデソンさんにお願いします」
「先生、俺の分も引き受けてくれないんですか? 家事もあるので、教会に行かなくてすむなら、その方が助かるんですが」
「君はどうせ暇だからいいだろ? 社会勉強にもなるし、ちゃんと出頭しないといけないよ。捕まった山賊が起訴されて刑事裁判になったら、間違いなくカイホ君が証人尋問されるだろうし。出頭義務もあるから拒否はできないよ」
「何ですか、それ。酷いなぁ」
俺だって、そんな面倒なことに関わりたくはないのだが。
ちなみに、レモネさんは村に戻って改めて治療してもらい、既に傷は回復したそうだ。
ただし、事件による精神的ショックがあるかもしれないので、念のため今は療養しているらしい。
そのため、教会には俺かボーデンのどちらかが話をしに行かないといけないみたいだ。
結局、やはり俺ということになるのだろう。
「というわけで、せっかくだから今から僕と一緒に行くとするかい」
「そうですねぇ。あ、ちょっと買い物だけ済ませておきます。ボーデンさん、小麦粉1キロと砂糖500グラムください」
「はい、千エノムになります」
銀貨10枚を払い、2つの木箱に白い粉を入れてもらった。
一旦、家に戻って荷物を置いてから教会に向かうとするか。
「まいどでした。お気をつけて」
「そんじゃ、先生。行きましょうか」
行商馬車から離れ、街道の北へと戻って行く。
デソン先生と、こんな道を2人で歩くなんて初めてだな。
「そういえば、山賊には商業ギルドから懸賞金が掛けられていたから。カイホ君も、もらえることになるようだし、良かったじゃないか」
「へぇ。賞金って、いくらですか?」
「山賊1人あたり五千エノムだったはずだ」
毎日のように街道を馬車で往復する行商人は山賊に狙われやすい。
商業ギルドの加入員は、毎月一定の会費を上納している。
そして、ギルド員の安全確保のために、ギルドの経費で山賊の賞金に充てているそうだ。
山賊に襲われたとき、実際には俺は大したことをしていない。
戦っていたのは、ほとんどボーデンだけだ。
「ボーデンさんが1人で倒して縛り上げていたんですけど。俺まで懸賞金もらっちゃっていいんですかね?」
「パーティで討伐をした場合は、仲間同士で話し合って分配を決めるのだけど。ボーデン君は、今回の山賊の件を僕に一任するって言ったからね。まあ、僕が頭割りで等分にすると決めれば、カイホ君も五千エノムは入るだろうよ」
「マジっすか。ありがとうございます」
3人の盗賊を捕まえたので、俺とボーデンとレモネさんの3人で分けると、1人あたり五千エノムということになる。
ちょっとしたボーナスが支給されるような気分だ。こんな嬉しいことはない。
あれも欲しいし、これも欲しい。思わず色々な物が頭に思い浮かんでしまう。
「それで、お金が入ったら君は何か使う予定はあるのかい?」
「えーと、そうだなぁ。ダンジョンに行くまでに少しは装備を整えておこうかと思って。何か防具とかを買いたいです」
リバーシブの町にあると噂の、揉み放題で一万エノムとやらの店も気になって頭の片隅に残っている。
もちろん現状では、そんなことに浪費するつもりはない。
稼いだ金は自分を強化するための投資に回し、さらに稼ぎを多くしようという計画だ。
基本的に俺はパーティ内で魔法を担当することが多く、そこまで武器による攻撃が必要となる場面はない。
むしろ、敵から被弾して痛い思いをしたくないので、防具だけ上質な物でガチガチに堅くしたい。
「良かったら僕が注文してきてやろうか? 素材持ち込みで知り合いの皮革工房に頼めば少し安く制作してもらえるんだ。レザージャケットとか、頭から足まで防具一式をオーダーメイドすると本来は三万エノムはかかるからね。それを二万エノムくらいの割引価格で購入できるよ」
以前にも、先生から二万エノムとか聞いたような気がする。
もしかして、どこかの業者からリベートをもらい営業マンの副業でもしているのだろうか。
それくらいの金なら、現時点でも用意できないことはない。
その上、山賊を捕まえた賞金も得られるみたいだし。
五千エノムの臨時収入があれば、残りは一万五千を貯金から出すだけで済む。
この機会に装備を新調しておくとするか。
「それじゃ、山賊の懸賞金がもらえたら先生に頼みたいです。もしかして仲介手数料とか取ったりするんですか?」
「手数料なんて必要ないよ。僕が善意で動いてやるだけさ。もし疑うのなら、商品の見積書を持って来てやるから。それをボーデン君にも確認してもらったらいい。普通は二万なんて破格で絶対に無理って言われるから」
「いや、疑ってなんてないですよ。先生には日頃からお世話になりっぱなしで、本当に感謝しています」
ちょっと怪しいと思ったのは事実だけど、それを言ったら失礼になるので誤魔化しておいた。
この人のことだから、絶対に何か裏があるに違いないのだけど。
注文する商品のリストを教えてもらったら、念のためセカンドオピニオンでボーデンに聞いてみれば問題ないだろう。
「でも、装備を購入したら元を取らないといけなくなるねぇ。たくさん狩りをする必要があるよ。まあ、カイホ君なら頑張れば1ヶ月もかからず投下資本を回収できるだろう。二万くらいなら、すぐ稼げるよ」
俺とデソン先生は、歩きながらも雑談を続けた。
稼ぎについての話題になったので、町の冒険者ギルドまで移動する手段について相談してみることにした。
「あ、そうだ。俺は昨日、冒険者ギルドで登録して5級ライセンスをもらったんですよ。だから、今後も町で仕事を受けて来ようと思うんですけど」
「そうかい。それはおめでとう」
「そんで、日中にリバーシブまで行きたいんです。でも、行商人の馬車で午後に下山すると泊まり掛けで、帰りは翌朝になっちゃうじゃないですか。どうしたもんかと思って」
村の自宅から町のギルドまで移動に馬車でも1時間くらいと考える必要がある。
もし、天涯孤独な独り身の冒険者なら町で宿を確保し拠点にするのだろうけど。
あいにく、俺は実家暮らしで家事もこなさなければらない。
行商人の馬車に乗せてもらえば、格段に楽で安全になる。
だがどうしても、それの時刻表が、我が家のライフサイクルに合わないのだ。
馬車が1日に往復1本しかないクソ田舎って、それはないでしょう。
頭を悩ませていた問題について、どうにかならないのか先生に尋ねてみた。
「そんなこと簡単じゃないか」
「他にバスチャー発の乗り合い馬車とか、午前中から出てたりしますか?」
「そんな物はない。自分の足で歩いて行けばいいだけのことだ」
「えー!?」
「何だ、じゃないよ。昨日に貸しにしておいた千エノムを払ってもらおうと思ってね。ちょうどいいタイミングだったみたいだ」
「もしかして、俺が納品に来るのを待ち構えていたんですか?」
まるで借金取りが会社まで押し掛けてきて、給料もらった途端に差し押さえられた人みたいになってしまった。
「僕は、そこまで暇じゃないよ。さっき治療院に戻って、また北に出掛けるところなんだ。君に会ったのは、たまたま偶然通りかかっただけだよ」
「俺は逃げも隠れもしません。ちゃんと払いますよ。はい、10枚」
仕方なく、右手に握っていた銀貨の中から10枚を数えて左手に分けて取る。
それをデソン先生に渋々と差し出した。
「1日で返済できるとは、君はグランと違ってえらいねえ。困ったときは、少しならまた貸してあげるよ。利息はもらうけどね」
「なんか怖いから、もう先生から借りたくはないです」
昨日は所持金がゼロになったが、納品して一瞬だけ銀貨27枚に増えた。
そこから17枚にすぐ減ってしまった。
この後、自宅用の調味料も購入しないといけない。
すぐ財布の中身が寂しくなってしまうなぁ。
デソン先生は、持っていたスーツケースのようなカバンを開けて中に銀貨をしまいこんでいた。
医者の商売道具が入っているのだろうか。
メスや包帯や怪しいビンの薬品類が入っているのがチラっと見えた。
「それでデソンさんは、これからどちらに行かれるのですか?」
「今朝の山賊の件でね。また教会に向かうところさ。あ、カイホ君も呼ばれているんだ。夕方までに1回、教会に来てくれだってさ。被害者側の事情聴取も必要らしいから」
「そうなんですか。分かりました」
「私は自分の仕事が忙しいので、教会に行く暇はありません」
ボーデンは行商人として、一人で一台の馬車を担当している。
大事な商品を置いたまま、持ち場を離れて余計な雑用に手間を取られたくはないようだ。
「じゃあ、ボーデン君は僕を代理人として一任してくれればいいさ。そしたら面倒なことは代わりに処理しておいてやろう。どうせレモネの分も僕が動かないといけないからね」
「では、申し訳ないですがデソンさんにお願いします」
「先生、俺の分も引き受けてくれないんですか? 家事もあるので、教会に行かなくてすむなら、その方が助かるんですが」
「君はどうせ暇だからいいだろ? 社会勉強にもなるし、ちゃんと出頭しないといけないよ。捕まった山賊が起訴されて刑事裁判になったら、間違いなくカイホ君が証人尋問されるだろうし。出頭義務もあるから拒否はできないよ」
「何ですか、それ。酷いなぁ」
俺だって、そんな面倒なことに関わりたくはないのだが。
ちなみに、レモネさんは村に戻って改めて治療してもらい、既に傷は回復したそうだ。
ただし、事件による精神的ショックがあるかもしれないので、念のため今は療養しているらしい。
そのため、教会には俺かボーデンのどちらかが話をしに行かないといけないみたいだ。
結局、やはり俺ということになるのだろう。
「というわけで、せっかくだから今から僕と一緒に行くとするかい」
「そうですねぇ。あ、ちょっと買い物だけ済ませておきます。ボーデンさん、小麦粉1キロと砂糖500グラムください」
「はい、千エノムになります」
銀貨10枚を払い、2つの木箱に白い粉を入れてもらった。
一旦、家に戻って荷物を置いてから教会に向かうとするか。
「まいどでした。お気をつけて」
「そんじゃ、先生。行きましょうか」
行商馬車から離れ、街道の北へと戻って行く。
デソン先生と、こんな道を2人で歩くなんて初めてだな。
「そういえば、山賊には商業ギルドから懸賞金が掛けられていたから。カイホ君も、もらえることになるようだし、良かったじゃないか」
「へぇ。賞金って、いくらですか?」
「山賊1人あたり五千エノムだったはずだ」
毎日のように街道を馬車で往復する行商人は山賊に狙われやすい。
商業ギルドの加入員は、毎月一定の会費を上納している。
そして、ギルド員の安全確保のために、ギルドの経費で山賊の賞金に充てているそうだ。
山賊に襲われたとき、実際には俺は大したことをしていない。
戦っていたのは、ほとんどボーデンだけだ。
「ボーデンさんが1人で倒して縛り上げていたんですけど。俺まで懸賞金もらっちゃっていいんですかね?」
「パーティで討伐をした場合は、仲間同士で話し合って分配を決めるのだけど。ボーデン君は、今回の山賊の件を僕に一任するって言ったからね。まあ、僕が頭割りで等分にすると決めれば、カイホ君も五千エノムは入るだろうよ」
「マジっすか。ありがとうございます」
3人の盗賊を捕まえたので、俺とボーデンとレモネさんの3人で分けると、1人あたり五千エノムということになる。
ちょっとしたボーナスが支給されるような気分だ。こんな嬉しいことはない。
あれも欲しいし、これも欲しい。思わず色々な物が頭に思い浮かんでしまう。
「それで、お金が入ったら君は何か使う予定はあるのかい?」
「えーと、そうだなぁ。ダンジョンに行くまでに少しは装備を整えておこうかと思って。何か防具とかを買いたいです」
リバーシブの町にあると噂の、揉み放題で一万エノムとやらの店も気になって頭の片隅に残っている。
もちろん現状では、そんなことに浪費するつもりはない。
稼いだ金は自分を強化するための投資に回し、さらに稼ぎを多くしようという計画だ。
基本的に俺はパーティ内で魔法を担当することが多く、そこまで武器による攻撃が必要となる場面はない。
むしろ、敵から被弾して痛い思いをしたくないので、防具だけ上質な物でガチガチに堅くしたい。
「良かったら僕が注文してきてやろうか? 素材持ち込みで知り合いの皮革工房に頼めば少し安く制作してもらえるんだ。レザージャケットとか、頭から足まで防具一式をオーダーメイドすると本来は三万エノムはかかるからね。それを二万エノムくらいの割引価格で購入できるよ」
以前にも、先生から二万エノムとか聞いたような気がする。
もしかして、どこかの業者からリベートをもらい営業マンの副業でもしているのだろうか。
それくらいの金なら、現時点でも用意できないことはない。
その上、山賊を捕まえた賞金も得られるみたいだし。
五千エノムの臨時収入があれば、残りは一万五千を貯金から出すだけで済む。
この機会に装備を新調しておくとするか。
「それじゃ、山賊の懸賞金がもらえたら先生に頼みたいです。もしかして仲介手数料とか取ったりするんですか?」
「手数料なんて必要ないよ。僕が善意で動いてやるだけさ。もし疑うのなら、商品の見積書を持って来てやるから。それをボーデン君にも確認してもらったらいい。普通は二万なんて破格で絶対に無理って言われるから」
「いや、疑ってなんてないですよ。先生には日頃からお世話になりっぱなしで、本当に感謝しています」
ちょっと怪しいと思ったのは事実だけど、それを言ったら失礼になるので誤魔化しておいた。
この人のことだから、絶対に何か裏があるに違いないのだけど。
注文する商品のリストを教えてもらったら、念のためセカンドオピニオンでボーデンに聞いてみれば問題ないだろう。
「でも、装備を購入したら元を取らないといけなくなるねぇ。たくさん狩りをする必要があるよ。まあ、カイホ君なら頑張れば1ヶ月もかからず投下資本を回収できるだろう。二万くらいなら、すぐ稼げるよ」
俺とデソン先生は、歩きながらも雑談を続けた。
稼ぎについての話題になったので、町の冒険者ギルドまで移動する手段について相談してみることにした。
「あ、そうだ。俺は昨日、冒険者ギルドで登録して5級ライセンスをもらったんですよ。だから、今後も町で仕事を受けて来ようと思うんですけど」
「そうかい。それはおめでとう」
「そんで、日中にリバーシブまで行きたいんです。でも、行商人の馬車で午後に下山すると泊まり掛けで、帰りは翌朝になっちゃうじゃないですか。どうしたもんかと思って」
村の自宅から町のギルドまで移動に馬車でも1時間くらいと考える必要がある。
もし、天涯孤独な独り身の冒険者なら町で宿を確保し拠点にするのだろうけど。
あいにく、俺は実家暮らしで家事もこなさなければらない。
行商人の馬車に乗せてもらえば、格段に楽で安全になる。
だがどうしても、それの時刻表が、我が家のライフサイクルに合わないのだ。
馬車が1日に往復1本しかないクソ田舎って、それはないでしょう。
頭を悩ませていた問題について、どうにかならないのか先生に尋ねてみた。
「そんなこと簡単じゃないか」
「他にバスチャー発の乗り合い馬車とか、午前中から出てたりしますか?」
「そんな物はない。自分の足で歩いて行けばいいだけのことだ」
「えー!?」
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