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第一章
会話
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「急に話しかけてごめん。実は俺ここでバイトしててさ、見たことない顔だったから、つい。」
「こちらこそごめんなさい。慌てた素振りをしてしまって。」
「あぁ、そういえば二人は初めて顔をあわせるね。俺が紹介するよ。」
二人で戸惑いながら話をしていると古井さんが、入ってきてくれた。
「こちらが、南田由姫さん。君と同じ15歳だよ。ちょうど一週間前から、ここでバイトしているよ。そして、こっちが、瀬流壽。南田さんより長くここで、バイトしてるから、困ったことがあったら壽君に、聞くといいよ。」
と、丁寧に紹介してくれた。
「へぇ、同じ年なんですね。瀬流さんはどこの高校に行ってるんですか?」
(ぐっ。一番聞かれたくない質問を…)
「あ、うん。まぁ、いろいろとあって高校には行ってないんだ。」
「あ、ごめんなさい。聞いちゃまずかったですか?」
「別に気にしないで。南田さんはどこの高校に行ってるの?」
「府川高校です。」
(!?。府川高校といったら、ここらではエリート高校じゃないか!)
「え!あそこの高校はここら辺だと一番偏差値高いじゃん。南田さんすごいね。」
「たまたま受かっただけですよ。」
「いや、たまたまでもすごいよ。何でまたここでバイトを?」
「…。家庭の事情で。」
少し暗い顔で彼女は答えた。
(しまった。聞いてはいけない質問だったか。)
「はーい。会話はそこらへんで終わりにして、南田さんもまだ仕事中なんで。」
「あ、ごめんなさい、古井さん。じゃあ、これお願いします。」
と言って俺は近くにあった弁当を取ってレジに置いた。
「あ、はい。○○○円です。」
俺はお金を出して、
「南田さん、古井さん。さようなら。」
「はいよー。」
「あ、ありがとうございました。」
そう言って俺は店を出た。
「こちらこそごめんなさい。慌てた素振りをしてしまって。」
「あぁ、そういえば二人は初めて顔をあわせるね。俺が紹介するよ。」
二人で戸惑いながら話をしていると古井さんが、入ってきてくれた。
「こちらが、南田由姫さん。君と同じ15歳だよ。ちょうど一週間前から、ここでバイトしているよ。そして、こっちが、瀬流壽。南田さんより長くここで、バイトしてるから、困ったことがあったら壽君に、聞くといいよ。」
と、丁寧に紹介してくれた。
「へぇ、同じ年なんですね。瀬流さんはどこの高校に行ってるんですか?」
(ぐっ。一番聞かれたくない質問を…)
「あ、うん。まぁ、いろいろとあって高校には行ってないんだ。」
「あ、ごめんなさい。聞いちゃまずかったですか?」
「別に気にしないで。南田さんはどこの高校に行ってるの?」
「府川高校です。」
(!?。府川高校といったら、ここらではエリート高校じゃないか!)
「え!あそこの高校はここら辺だと一番偏差値高いじゃん。南田さんすごいね。」
「たまたま受かっただけですよ。」
「いや、たまたまでもすごいよ。何でまたここでバイトを?」
「…。家庭の事情で。」
少し暗い顔で彼女は答えた。
(しまった。聞いてはいけない質問だったか。)
「はーい。会話はそこらへんで終わりにして、南田さんもまだ仕事中なんで。」
「あ、ごめんなさい、古井さん。じゃあ、これお願いします。」
と言って俺は近くにあった弁当を取ってレジに置いた。
「あ、はい。○○○円です。」
俺はお金を出して、
「南田さん、古井さん。さようなら。」
「はいよー。」
「あ、ありがとうございました。」
そう言って俺は店を出た。
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