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第15話 王女双子姉妹の最後のバトル11 決着

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レイラ「ギブアップでいいわね」
カンナ「ちょっと……手を抜いてあげてるのに……勝った気になるんじゃないわよ」
 カンナは、強気だが、体は、押さえつけられたままだ。
レイラ「これで終わりよ」
 レイラは、カンナの首に左腕を回し、両脚をカンナの胴体に巻き付けて、絞め上げようとする。カンナは、必死に両腕で絞められるのを防ぐ。
 必死のせめぎあいの中、レイラが悲鳴を上げた。
レイラ「あーっ、放せ……」
 カンナがレイラの二の腕に噛みついたのである。
 カンナは、しばらく噛みついていたが、レイラの力が弱まったのを見計らって、レイラを振り落して立ち上がった。
カンナ「これで……おあいこよ」
レイラ「あたしの綺麗な二の腕を……。もう許さないわよ」
 レイラは、立ち上がって、カンナを睨みつける。

 2人は、互いにファイティングポーズで対峙して蹴りとパンチの応酬になるものの、レイラの蹴りとパンチは全く衰え知らずで、カンナは、脚を引きずりながら下がり続け、壁を背にしたろころで、レイラが突進して組み合い、豪快に首投げで組み伏せる。
 そして、左腕で首を絞め上げ、カンナの左腕を巻き込んで、両腕でがっちり固める。
レイラ「ギブアップしなさいよ」
カンナ「……苦しいんだよ、……放しなさいよ」
 カンナは、脚をばたつかせるが、もう振り払うだけの力がない。右手でレイラの乳房をつかみあげるが、怒ったレイラは、さらに両腕に力を入れる。
 意識がもうろうとし始めたカンナは、右手でレイラの左腕をタップした。
レイラ「かっこつけてタップしてるんじゃないわよ。参りましたって言いなさいよ」
カンナ「……」
 レイラは、黙っているカンナの喉元をさらに絞め上げていく。
カンナ「ま、参りました……」
 体中の力が抜けて、ぐったりとしたカンナの姿に満足すると、レイラは、力を抜いた。
レイラ「これであたしが女王即位決定ね。あんたは、隣国の田舎でゆったり暮らしてちょうだい」
 レイラは、カンナの腹の上に腰を下ろし、顔を踏みつける。
レイラ「お姉さまに盾突くからこうなるのよ。ようやく、あのときの喧嘩にも決着がついたわね」
 歯を食いしばって涙を浮かべるカンナを眺めながら、レイラは、微笑んだ。
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