王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル

第11話 王女双子姉妹の最後のバトル７

　２人は、立ち上がって、がっぷり四つに組み合う。２人のスカートは、ウエストこそしっかりしているものの、裾の方へ下がるにつれてびりびりになっている。２人ともショーツや太ももが丸見えで、もはやスカートの形を成していない。

　それでも、２人とも相手のスカートのウエストを両手でつかんで、必死に相手を押し倒そうとしたり、投げ飛ばそうとする。
　しかし、決め手がなく、組み合ったまま両者の体から汗が滴り落ちる。

　しびれを切らしたレイラは、体を引いて左から捨て身の首投げを打つが、カンナも踏ん張って同じように右で首投げを返す。
　両者が床に片手ずつをついて何とか体が倒れないように支える。
　そこからカンナが得意のパンチを空いている左拳でレイラの腹に打ち込む。レイラも、空いている右拳でカンナの腹にパンチを打ち込む。
　パンチ力のあるカンナと正確性の高いレイラのパンチの応酬になったが、足を止めての打ち合いは、強いパンチを打てるカンナの方が優勢になっていく。

　手数が増えたカンナに、レイラは涎を垂らして前かがみになり、そのうち手を放して亀のように丸くなってカンナのパンチを避ける。
カンナ「やっと勝負がついたわね。これでＫＯってことでいいかしら」
レイラ「……たまたま、いいところに……入っただけよ」
カンナ「へええ。じゃあ、一気に決めてあげるわ」
　後ろから脇腹にパンチを入れていたカンナは、レイラの背中にまたがり、左手で髪の毛をつかんで、右手をレイラの首回りにこじ入れようとする。
　レイラは、両手で必死に防ぐ。

カンナ「往生際が悪いのよ」
　カンナは、レイラの右頬にパンチを入れる。
　そして、レイラの右腕をつかみ、体を横に倒す。そして、カンナは、足でレイラの胴体を絞めて、レイラの首に右腕を回す。
レイラ「やめろよ……」
　レイラは、必死に両手で絞め上げられないようにこらえる。
カンナ「もう失神しないうちにギブアップしなさい」
レイラ「絞められてねえだろ。効かねえんだよ」
　カンナは、両脚と両腕に力を入れる。レイラは、体をくねらせて逃れようとするが、カンナの力が強く、なかなか逃れられない。
　レイラは、絶体絶命のピンチに陥り、息が荒い。