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4 騎士の誓いと、約束と

4-6 快楽の高みで

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              4ー6   快楽の高みで

   俺は、全身でアメリの指を拒もうとしたが、アメリは、俺の太ももをぱくっと甘噛みしてきた。
    「あっ!」
     俺の体がびくっと跳ねる。
    アメリに内腿を吸われて、舐められ、俺は、目尻に涙を滲ませて手の甲で口許を押さえた。
    「んっ・・ふっ・・」
     「ダメだよ、レン」
     アメリは、微笑む。
     「かわいい声をきかせてくれなくっちゃ」
    アメリは、内腿を伝って俺の尻まで舌でたどると、そこに口づけをしてきた。
    「ぅあっ!だめ、だ!そんな、こと・・やめっ!」
    「ん・・」
     アメリは、俺の中へと舌を押し込みぴちゃぴちゃと舐め始めた。
    「あっ・・あぁっ!」
    俺は、気持ちよさと恥ずかしさに喘いだ。
    「だいぶ、柔らかくなってきたかな?」
     アメリは、俺の後孔へと指を突っ込んできた。
    「あ、あっ!」
     俺は、体内に異物が入ってくる感覚に堪らず、そこを締め付けた。
    「だめだよ、レン。こんなにきつく締め付けちゃ。指が抜けなくなっちゃう」
    くちゅっとアメリは、俺の腹の中を指で掻き乱した。
    かりっと指先が俺の感じやすいところを掠めた。
   「ああっ!・・そこ、だめぇっ!」
    「ここが、気持ちいいの?レン」
     アメリがこりこりっとそこを刺激してきて、俺は、堪らず腰を揺らした。
    「やぁっ!も、だめっ!」
    俺は、目を閉じて熱い吐息を漏らした。
   俺、俺、このまま、こいつに?
   「前回のときは、王に譲ってやったけど」
    アメリが囁いた。
   「今回は、俺のものにするからね、覚悟して、レン」
   俺は、白く霞んでいく意識の中で、アメリの声を遠くに聞いていた。
     「じゃあ、いくよ、レン」
     アメリが、俺の中に差し込んだ指に力を込めるのがわかった。
    「あぁっ!!」
    何かが、アメリの指先から俺の中へと流れ込んでくるのがわかった。
    それは、俺の体内を駆け巡り、俺の最奥にある何かを目覚めさせる。
    その快楽に、俺は、昂っていった。
    「だ、めっ!」
     「いっちゃえ、レン」
     アメリが俺の中に何か熱いものを流し込みながら、俺の胸の頂へと舌を這わせてくる。
    「はぁっ、んっ!」
     俺は、甘い声を漏らした。
    も、だめっ!
    あまりの快楽に堪えられずに、俺は、意識を手放した。

     
    
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