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10 ダンジョン攻略!
10ー6 ありがとう
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10ー6 ありがとう
マデリンさんがほぅっと吐息をついた。
「ああ・・光が・・・」
「もう、大丈夫だから」
私は、マデリンさんの手をとった。
マデリンさんが涙を拭って私に微笑みかけた。
「エヴァンジェリン・・・あなたは、私の対極なのね?」
「そうです。私は『精霊の器』。あなたは、私を満たすもの。私たちは、二人で一人なんです」
私は、マデリンさんの闇を受け入れていった。
同時にマデリンさんは、私の光を受け入れていく。
私たちは、お互いを理解していった。
二人で両手をつないでお互いの力を循環させる。
私は、マデリンさんの闇に飲み込まれそうになる。
だけど。
「エリン!エヴァンジェリン!」
グリフォン様に呼ばれて私は、はっと自分を取り戻した。
私とマデリンさんは、お互いの力に翻弄されつつも笑顔を交わした。
「もう、終わらせられるのね」
マデリンさんが囁いた。
私は、こくりと頷いた。
「私たち、二人で終わらせましょう」
「「二人で!」」
光と闇が渦巻いて。
それが私たち二人の中へと収束していくのがわかった。
すぅっと力が抜けていく。
倒れそうになる私をマデリンさんが抱き止めてくれた。
私たちは、ベッドへと倒れ込みながらクスクスと笑いあった。
まるで幼い二人の女の子たちみたいに。
「終わった・・のか?」
グリフォン様に訊ねられて私とマデリンさんは、クスクス笑いながら答えた。
「いいえ、これから始まるのよ」
「新しい世界が、ね」
振り向いた私たちを見てグリフォン様が目を見開いている。
驚いている?
私たちは、グリフォン様の反応が面白くてまた笑った。
ゲオさんが。
一瞬、もとの人間だったときの姿に戻っていた。
「ゲオ」
マデリンさんがその名を呼んだ。
「ああ、もう、いってしまうのね?ゲオ」
「マデリン・・・」
ゲオさんが手を伸ばす。
「愛しい人・・どうか、幸せに」
「私は」
マデリンさんが愛おしそうにゲオさんの手をとり呟いた。
「ずっと幸せだったわ」
ゲオさんが。
消えていく。
それと同時に彼の魔力で構築されていたこのダンジョンが消滅していく。
私は、マデリンさんを抱き締めた。
光が。
かえっていく。
「ゲオ・・・」
マデリンさんが光の粒へと手を伸ばした。
「ありがとう・・愛してくれて、ありがとう」
マデリンさんがほぅっと吐息をついた。
「ああ・・光が・・・」
「もう、大丈夫だから」
私は、マデリンさんの手をとった。
マデリンさんが涙を拭って私に微笑みかけた。
「エヴァンジェリン・・・あなたは、私の対極なのね?」
「そうです。私は『精霊の器』。あなたは、私を満たすもの。私たちは、二人で一人なんです」
私は、マデリンさんの闇を受け入れていった。
同時にマデリンさんは、私の光を受け入れていく。
私たちは、お互いを理解していった。
二人で両手をつないでお互いの力を循環させる。
私は、マデリンさんの闇に飲み込まれそうになる。
だけど。
「エリン!エヴァンジェリン!」
グリフォン様に呼ばれて私は、はっと自分を取り戻した。
私とマデリンさんは、お互いの力に翻弄されつつも笑顔を交わした。
「もう、終わらせられるのね」
マデリンさんが囁いた。
私は、こくりと頷いた。
「私たち、二人で終わらせましょう」
「「二人で!」」
光と闇が渦巻いて。
それが私たち二人の中へと収束していくのがわかった。
すぅっと力が抜けていく。
倒れそうになる私をマデリンさんが抱き止めてくれた。
私たちは、ベッドへと倒れ込みながらクスクスと笑いあった。
まるで幼い二人の女の子たちみたいに。
「終わった・・のか?」
グリフォン様に訊ねられて私とマデリンさんは、クスクス笑いながら答えた。
「いいえ、これから始まるのよ」
「新しい世界が、ね」
振り向いた私たちを見てグリフォン様が目を見開いている。
驚いている?
私たちは、グリフォン様の反応が面白くてまた笑った。
ゲオさんが。
一瞬、もとの人間だったときの姿に戻っていた。
「ゲオ」
マデリンさんがその名を呼んだ。
「ああ、もう、いってしまうのね?ゲオ」
「マデリン・・・」
ゲオさんが手を伸ばす。
「愛しい人・・どうか、幸せに」
「私は」
マデリンさんが愛おしそうにゲオさんの手をとり呟いた。
「ずっと幸せだったわ」
ゲオさんが。
消えていく。
それと同時に彼の魔力で構築されていたこのダンジョンが消滅していく。
私は、マデリンさんを抱き締めた。
光が。
かえっていく。
「ゲオ・・・」
マデリンさんが光の粒へと手を伸ばした。
「ありがとう・・愛してくれて、ありがとう」
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