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7 最果ての国へ(4)
7ー7 虎猫?
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7ー7 虎猫?
その少女には、丸い虎ミミと黒と白のしましまの尻尾があった。
そして。
驚くほど身長が高い。
この世界の女の人の中では、かなり大きい。
背の高いグリフィン様と並んでも見劣りしないぐらいのがっしりとした体格をしている。
けど、すごい美少女だ。
すれ違ったら思わず振り向いてしまいそうなぐらいの美少女っプリだった。
なのにグリフォン様は、無言で自分に抱きついているローラさんのことを押し離すと激しくくしゃみをした。
「へっくしっ!」
ええっ?
なんか、涙と鼻水がハンパない?
いったいどうしちゃったの?
そう私が心配していたらローラさんがちっと舌打ちした。
「グリフォン兄様・・まだアレルギーが治ってないのですか?」
「アレルギー?」
私が訊ねるとローラさんは答えた。
「グリフォン兄様は、ひどい猫アレルギーなんです」
マジですか?
いや、でも、猫って。
私は、ローラさんの少しだけ丸みがかった大きな耳を見た。
確かにローラさんは、虎の獣人とかいってたけど、猫って・・・
私の腑に落ちない様子に気づいたローラさんが表情を曇らせた。
「私が悪いんです。私が変わり者であるばかりに・・」
「どういうこと?」
私がきくとローラさんが説明してくれた。
「私は、虎でありながら猫の血を色濃くひいてしまった虎猫獣人なんです。母方の一族に猫の獣人が何人かいて先祖がえりだそうなんですが。そのせいで髪の色もこんな黒い色でよく不吉だと言われて嫌われているんです。でも、グリフォン兄様は、私のことを嫌わなかった」
ローラさんがグリフォン様に熱い視線を送りながら呟く。
「こんな私を兄弟のように大切にしてくれたのは、グリフォン兄様だけなんです」
「そうなんだ」
私は、少しだけほろりとしていた。
ローラさんも苦労してるんだ。
と、その時、ローラさんの背後から1人の老人が声をかけた。
「ローラ様」
その人は、少しだけお年を召された猫耳を持つ人だった。
うん。
青灰色の髪に長い尻尾。
まるで前世の世界のロシアンブルーを思い出させるようだ。
目鼻立ちも整ったずごい美中年だった。
その少女には、丸い虎ミミと黒と白のしましまの尻尾があった。
そして。
驚くほど身長が高い。
この世界の女の人の中では、かなり大きい。
背の高いグリフィン様と並んでも見劣りしないぐらいのがっしりとした体格をしている。
けど、すごい美少女だ。
すれ違ったら思わず振り向いてしまいそうなぐらいの美少女っプリだった。
なのにグリフォン様は、無言で自分に抱きついているローラさんのことを押し離すと激しくくしゃみをした。
「へっくしっ!」
ええっ?
なんか、涙と鼻水がハンパない?
いったいどうしちゃったの?
そう私が心配していたらローラさんがちっと舌打ちした。
「グリフォン兄様・・まだアレルギーが治ってないのですか?」
「アレルギー?」
私が訊ねるとローラさんは答えた。
「グリフォン兄様は、ひどい猫アレルギーなんです」
マジですか?
いや、でも、猫って。
私は、ローラさんの少しだけ丸みがかった大きな耳を見た。
確かにローラさんは、虎の獣人とかいってたけど、猫って・・・
私の腑に落ちない様子に気づいたローラさんが表情を曇らせた。
「私が悪いんです。私が変わり者であるばかりに・・」
「どういうこと?」
私がきくとローラさんが説明してくれた。
「私は、虎でありながら猫の血を色濃くひいてしまった虎猫獣人なんです。母方の一族に猫の獣人が何人かいて先祖がえりだそうなんですが。そのせいで髪の色もこんな黒い色でよく不吉だと言われて嫌われているんです。でも、グリフォン兄様は、私のことを嫌わなかった」
ローラさんがグリフォン様に熱い視線を送りながら呟く。
「こんな私を兄弟のように大切にしてくれたのは、グリフォン兄様だけなんです」
「そうなんだ」
私は、少しだけほろりとしていた。
ローラさんも苦労してるんだ。
と、その時、ローラさんの背後から1人の老人が声をかけた。
「ローラ様」
その人は、少しだけお年を召された猫耳を持つ人だった。
うん。
青灰色の髪に長い尻尾。
まるで前世の世界のロシアンブルーを思い出させるようだ。
目鼻立ちも整ったずごい美中年だった。
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