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5 最果ての国へ(2)
5ー5 サバート商会
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5ー5 サバート商会
その翌日。
私とランスロットは、グリフォン様の案内で一緒にサバート商会のローラン支店を訪れていた。
もちろんスマホを売り込むためだ。
昨日、ランスロットがスマホを頼りに私の居場所をばっちりとつきとめてくれたことでわかったのだが、なんとこのスマホには、GPS機能のような機能がついているらしい。
「何にせよ、姉上はこれからスマホを持ち歩くようにしてくださいね」
ランスロットは、にこにこととってもいい笑顔で告げた。
なんか、首にヒモをつけられてるみたいですごくひいているのだが、迷子のときには役に立つ。
とまあ、こんなとっても便利な魔道具を売り込まないわけにはいかないでしょ?
サバート商会のローラン支店は、港に面した通りにあった。
店内は、船の荷物を扱う人々やら商人たちやらでごった返していた。
そのせいなのかわからないが私たちはもう何時間も待たされていた。
支店の隅に置かれた椅子に腰かけて待っていたのだが、いっこうに誰も声もかけてくれない。
「どうしても今でなくちゃダメなのか?エリン」
グリフォン様は、イラついているようだった。
「こんなに待たされるのは、おそらく誰もお前の話をきく気がないからだと思うんだが」
「そうでしょうか?」
私は、グリフォン様に訊ねた。
「実際にとても忙しそうに見えるんですが」
「いくら忙しくっても話をきく気があればこんなに待たされることないだろう?」
グリフォン様が立ち上がる。
「もう、行くぞ、エリン」
私は、ため息をついた。
世の中ってこんなにも厳しいものなのかな。
私たちが支店を出ていこうとしたとき、ドアが開いて入ってきた人を見て私は驚いた。
「カイさん?」
「あれ?」
カイさんは、目を丸くして私を見下ろしていた。
「エリンちゃんじゃないか。こんなとこで何をしてるの?」
「それが」
私は、新しい魔道具のアイディアを見てもらおうと思っているがもう何時間も待たされていることを話した。
カイさんは、話をきくと店の奥へと歩き出した。
「ついてきなさい、エリンちゃん」
その翌日。
私とランスロットは、グリフォン様の案内で一緒にサバート商会のローラン支店を訪れていた。
もちろんスマホを売り込むためだ。
昨日、ランスロットがスマホを頼りに私の居場所をばっちりとつきとめてくれたことでわかったのだが、なんとこのスマホには、GPS機能のような機能がついているらしい。
「何にせよ、姉上はこれからスマホを持ち歩くようにしてくださいね」
ランスロットは、にこにこととってもいい笑顔で告げた。
なんか、首にヒモをつけられてるみたいですごくひいているのだが、迷子のときには役に立つ。
とまあ、こんなとっても便利な魔道具を売り込まないわけにはいかないでしょ?
サバート商会のローラン支店は、港に面した通りにあった。
店内は、船の荷物を扱う人々やら商人たちやらでごった返していた。
そのせいなのかわからないが私たちはもう何時間も待たされていた。
支店の隅に置かれた椅子に腰かけて待っていたのだが、いっこうに誰も声もかけてくれない。
「どうしても今でなくちゃダメなのか?エリン」
グリフォン様は、イラついているようだった。
「こんなに待たされるのは、おそらく誰もお前の話をきく気がないからだと思うんだが」
「そうでしょうか?」
私は、グリフォン様に訊ねた。
「実際にとても忙しそうに見えるんですが」
「いくら忙しくっても話をきく気があればこんなに待たされることないだろう?」
グリフォン様が立ち上がる。
「もう、行くぞ、エリン」
私は、ため息をついた。
世の中ってこんなにも厳しいものなのかな。
私たちが支店を出ていこうとしたとき、ドアが開いて入ってきた人を見て私は驚いた。
「カイさん?」
「あれ?」
カイさんは、目を丸くして私を見下ろしていた。
「エリンちゃんじゃないか。こんなとこで何をしてるの?」
「それが」
私は、新しい魔道具のアイディアを見てもらおうと思っているがもう何時間も待たされていることを話した。
カイさんは、話をきくと店の奥へと歩き出した。
「ついてきなさい、エリンちゃん」
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