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第7章 聖女の戦い
その2
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ランナクルス王国から来た兵団は、我が村の兵士たちの士気をおおいに高めた。
鍛冶屋のじいちゃんなんて年甲斐もなくはりきってるし。
「姫様のことがなければ、もっと早く奴らのことをのしておったところじゃ」
村人も、ランナクルス王国の兵士たちもヤル気満々だけど、わたしは、複雑な気持ちだ。
できれば戦争なんてしたくない。
元とはいえ婚約者だったキースたちと争いたくなんてない。
「どうした?クロト」
屋敷への帰り道にロクがわたしを覗き込んだ。
「浮かない顔をしている」
「そうかな」
わたしは、ごまかすように笑って見せたけど、ロクは、騙されない。
ロクは、ちょっと眉間にシワをよせた。
「もしかして幼馴染みの元婚約者のこと考えてたのか?」
ロクの問いにわたしは、少し躊躇したが、頷く。
「キースだけじゃないの。学校の同級生もいるし、知り合いだってたくさんいる。できればエルフと争いたくはない」
「そう」
ロクがふいっと前を向くと口を閉ざす。
わたしは、ロクの隣を歩きながら彼を見上げる。
「ロク?」
だが、ロクは、わたしの問いかけに応じなかった。
ずんずん歩いていくロクの後ろをわたしは、必死に追いかけた。
「どうしたの?ロク」
「なんでもない」
ロクは、素っ気なく答える。
うん。
わたしは、理解した。
ロクは、怒っている?
でも、なんで?
もしかして、わたしがキースのこと心配してるとか思っているのかな?
そんなことを考えているうちに家についた。
ロクは、家の中へは入ることなく、そのまま庭へと歩いた。
わたしは、黙ってロクの後ろに続いた。
「ロク、怒ってる?」
わたしがきくとロクは、くるりと振り向いてわたしをどん、と庭の大きな木の方へと押しやった。
「んうっ」
わたしが驚いてロクを見上げるとロクは、今まで見たことのないようなギラギラした目でわたしを見つめていた。
「クロト、君は、私のものだ」
はい?
わたしは、ロクを見上げていた。
ロクは、わたしに覆い被さるようにしてわたしに囁いた。
「たとえ、私以外の誰かを君が愛していようとも私は、君を離しはしない」
鍛冶屋のじいちゃんなんて年甲斐もなくはりきってるし。
「姫様のことがなければ、もっと早く奴らのことをのしておったところじゃ」
村人も、ランナクルス王国の兵士たちもヤル気満々だけど、わたしは、複雑な気持ちだ。
できれば戦争なんてしたくない。
元とはいえ婚約者だったキースたちと争いたくなんてない。
「どうした?クロト」
屋敷への帰り道にロクがわたしを覗き込んだ。
「浮かない顔をしている」
「そうかな」
わたしは、ごまかすように笑って見せたけど、ロクは、騙されない。
ロクは、ちょっと眉間にシワをよせた。
「もしかして幼馴染みの元婚約者のこと考えてたのか?」
ロクの問いにわたしは、少し躊躇したが、頷く。
「キースだけじゃないの。学校の同級生もいるし、知り合いだってたくさんいる。できればエルフと争いたくはない」
「そう」
ロクがふいっと前を向くと口を閉ざす。
わたしは、ロクの隣を歩きながら彼を見上げる。
「ロク?」
だが、ロクは、わたしの問いかけに応じなかった。
ずんずん歩いていくロクの後ろをわたしは、必死に追いかけた。
「どうしたの?ロク」
「なんでもない」
ロクは、素っ気なく答える。
うん。
わたしは、理解した。
ロクは、怒っている?
でも、なんで?
もしかして、わたしがキースのこと心配してるとか思っているのかな?
そんなことを考えているうちに家についた。
ロクは、家の中へは入ることなく、そのまま庭へと歩いた。
わたしは、黙ってロクの後ろに続いた。
「ロク、怒ってる?」
わたしがきくとロクは、くるりと振り向いてわたしをどん、と庭の大きな木の方へと押しやった。
「んうっ」
わたしが驚いてロクを見上げるとロクは、今まで見たことのないようなギラギラした目でわたしを見つめていた。
「クロト、君は、私のものだ」
はい?
わたしは、ロクを見上げていた。
ロクは、わたしに覆い被さるようにしてわたしに囁いた。
「たとえ、私以外の誰かを君が愛していようとも私は、君を離しはしない」
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