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第14章 光の乙女
14ー6 港
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14ー6 港
ランティアの港から暗黒大陸までは、クロノフさんの所属するマイラ商会の船での旅になる。
見果てぬ海をいく船に乗っているとなんだか胸が高鳴った。
この向こうにまだ見ぬ世界がある。
マオは、アルバと仲良く船の甲板に立って海を眺めている。
二人は、どこにいても蜜月中なのだ。
しばらく海ばかりが拡がる景色が続いた。
もう少しで暗黒大陸に到着するというところで船は、海竜に襲われた。
見張りをしていた商会に雇われた冒険者たちが叫んだ。
「海竜だ!海竜が出たぞ!」
船の前方から巨大な海竜が迫っていた。
慌てて船の乗組員たちが大砲を用意する。
だが、海竜はもう、目前に迫っていて。
「ヤバイ!みな、船から退避しろ!」
海上に避難用の小舟を下ろそうとしている乗組員たちを横目にわたしとキルハ様は、海竜に対峙した。
わたしは、魔剣オリタニスを抜いてかまえる。
キルハ様も手に持っていた錫杖を振りかざす。
「どきなさい!海竜ごときに邪魔されるわけにはいかないのよ!」
わたしは、オリタニスで空間ごと海竜を切った。
キルハ様も同時に海竜へと雷撃を放つ。
海竜が声を発する間もなく倒れる。
海面に浮かんだその巨体に船をよせるとクロノフさんは、乗組員たちに命じて海竜の死骸を回収した。
「海竜が手に入るなんて」
クロノフさんは、ほくほくしていた。
なんでも海竜の肉は高くで売れるらしい。
だが、このまま船で引いていくと港につくまでに他の魚やらに食べられてしまう。
アルバが海竜の周囲に障壁を張った。
「これで海竜に手を出すものはいないだろう」
その夜は、海竜の肉がふるまわれた。
海竜の肉は、珍味とされていてめったに手に入らないらしい。
確かに口にいれると蕩けるようなおいしさだ。
海竜の肉を堪能したわたしたちは、それから二日後には、暗黒大陸の港リメイアへと到着した。
「みなさん、ここが暗黒大陸の玄関といわれるリメイアの港ですよ」
クロノフさんがわたしたちに説明してくれた。
「このリメイアの港のあるハノーバー王国は、暗黒大陸への入り口としてひらかれています。ここからこの大陸へと上陸します」
船が港へと近づいていくにつれわたしたちには緊張感が漂ってくる。
魔族の住む暗黒大陸は、わたしたちにとっては恐怖の対象だ。
「みんな、気を引き締めろ!」
エラード様が声をかける。
「ここからは、もう戦場だぞ!」
ランティアの港から暗黒大陸までは、クロノフさんの所属するマイラ商会の船での旅になる。
見果てぬ海をいく船に乗っているとなんだか胸が高鳴った。
この向こうにまだ見ぬ世界がある。
マオは、アルバと仲良く船の甲板に立って海を眺めている。
二人は、どこにいても蜜月中なのだ。
しばらく海ばかりが拡がる景色が続いた。
もう少しで暗黒大陸に到着するというところで船は、海竜に襲われた。
見張りをしていた商会に雇われた冒険者たちが叫んだ。
「海竜だ!海竜が出たぞ!」
船の前方から巨大な海竜が迫っていた。
慌てて船の乗組員たちが大砲を用意する。
だが、海竜はもう、目前に迫っていて。
「ヤバイ!みな、船から退避しろ!」
海上に避難用の小舟を下ろそうとしている乗組員たちを横目にわたしとキルハ様は、海竜に対峙した。
わたしは、魔剣オリタニスを抜いてかまえる。
キルハ様も手に持っていた錫杖を振りかざす。
「どきなさい!海竜ごときに邪魔されるわけにはいかないのよ!」
わたしは、オリタニスで空間ごと海竜を切った。
キルハ様も同時に海竜へと雷撃を放つ。
海竜が声を発する間もなく倒れる。
海面に浮かんだその巨体に船をよせるとクロノフさんは、乗組員たちに命じて海竜の死骸を回収した。
「海竜が手に入るなんて」
クロノフさんは、ほくほくしていた。
なんでも海竜の肉は高くで売れるらしい。
だが、このまま船で引いていくと港につくまでに他の魚やらに食べられてしまう。
アルバが海竜の周囲に障壁を張った。
「これで海竜に手を出すものはいないだろう」
その夜は、海竜の肉がふるまわれた。
海竜の肉は、珍味とされていてめったに手に入らないらしい。
確かに口にいれると蕩けるようなおいしさだ。
海竜の肉を堪能したわたしたちは、それから二日後には、暗黒大陸の港リメイアへと到着した。
「みなさん、ここが暗黒大陸の玄関といわれるリメイアの港ですよ」
クロノフさんがわたしたちに説明してくれた。
「このリメイアの港のあるハノーバー王国は、暗黒大陸への入り口としてひらかれています。ここからこの大陸へと上陸します」
船が港へと近づいていくにつれわたしたちには緊張感が漂ってくる。
魔族の住む暗黒大陸は、わたしたちにとっては恐怖の対象だ。
「みんな、気を引き締めろ!」
エラード様が声をかける。
「ここからは、もう戦場だぞ!」
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