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12 学園祭の花は誰だ?(2)
12-9 コンセプトは『ローザの騎士』?
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12ー9 コンセプトは『ローザの騎士』?
翌日、学校に早めに行ってパンケーキの仕込みをしてた俺にクリスが声をかけてきた。
「そんなこと、キティに任せて、あなたは、本番の準備をしてくださらないと!」
はい?
俺は、ハトマメ状態だった。
俺、コンテストに参加するんですか?
クリスは、俺を使われていない講堂へと連れていった。
「さあ、急いで、メリッサ!」
そこには、クロとクロノ、ラクアス、アレイアスと4人の男子が全員揃っていた。
「みなさん!早く、服をお着替えになって!」
レティがテキパキと指示を出した。
「よろしくって?うちのコンセプトは、『エレガンス』ですわよ!」
はい?
俺は、隣室へと移動しながら頭を悩ませていた。
いったい、彼女たちは、何をする気なんだ?
隣室には、王族もかくやというようなきらびやかな衣装が用意されていた。
男物の、な。
どういうこと?
「いい?メリッサ。今回のうちのクラスのテーマは『ローザの騎士』ですのよ!」
ローザの騎士?
俺がキョトンとしていたら、クリスが説明してくれた。
「知っておられるでしょ?伝説のローザの騎士。ほら、吟遊詩人たちが歌っている歌にありますでしょう?」
「ああ・・」
あの、浮気者の話、ね。
俺は、頷いた。
ローザの騎士の伝説というのは、昔、何人もの女性と浮き名を流した挙げ句、浮気相手の旦那に殺されたという、どうしようもない男の話だった。
「真実の愛を求めて旅を続ける孤独な、美しい騎士。その騎士に愛された美しい乙女たち。どう?これで今回も、うちの圧勝ですわ!」
マジですか?
クリスは、手際よく俺の着ていた執事服を脱がせると俺の胸元に晒しを巻き始めた。
「くっ・・苦しいよ!クリス」
「我慢ですわよ!メリッサ」
そして、俺は、このきらびやかな衣装を着せられたのだった。
長い金髪を後ろに流している俺は、ちょっと小柄な美少年にしか見えなかった。
「うん。まあまあですわね」
クリスが仕上がりに満足した様子で頷いた。
「さあ、みんなのところへ行きましょうか。メリッサ」
翌日、学校に早めに行ってパンケーキの仕込みをしてた俺にクリスが声をかけてきた。
「そんなこと、キティに任せて、あなたは、本番の準備をしてくださらないと!」
はい?
俺は、ハトマメ状態だった。
俺、コンテストに参加するんですか?
クリスは、俺を使われていない講堂へと連れていった。
「さあ、急いで、メリッサ!」
そこには、クロとクロノ、ラクアス、アレイアスと4人の男子が全員揃っていた。
「みなさん!早く、服をお着替えになって!」
レティがテキパキと指示を出した。
「よろしくって?うちのコンセプトは、『エレガンス』ですわよ!」
はい?
俺は、隣室へと移動しながら頭を悩ませていた。
いったい、彼女たちは、何をする気なんだ?
隣室には、王族もかくやというようなきらびやかな衣装が用意されていた。
男物の、な。
どういうこと?
「いい?メリッサ。今回のうちのクラスのテーマは『ローザの騎士』ですのよ!」
ローザの騎士?
俺がキョトンとしていたら、クリスが説明してくれた。
「知っておられるでしょ?伝説のローザの騎士。ほら、吟遊詩人たちが歌っている歌にありますでしょう?」
「ああ・・」
あの、浮気者の話、ね。
俺は、頷いた。
ローザの騎士の伝説というのは、昔、何人もの女性と浮き名を流した挙げ句、浮気相手の旦那に殺されたという、どうしようもない男の話だった。
「真実の愛を求めて旅を続ける孤独な、美しい騎士。その騎士に愛された美しい乙女たち。どう?これで今回も、うちの圧勝ですわ!」
マジですか?
クリスは、手際よく俺の着ていた執事服を脱がせると俺の胸元に晒しを巻き始めた。
「くっ・・苦しいよ!クリス」
「我慢ですわよ!メリッサ」
そして、俺は、このきらびやかな衣装を着せられたのだった。
長い金髪を後ろに流している俺は、ちょっと小柄な美少年にしか見えなかった。
「うん。まあまあですわね」
クリスが仕上がりに満足した様子で頷いた。
「さあ、みんなのところへ行きましょうか。メリッサ」
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