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4 邪神の神子

4ー7 普通に、ね。

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 4ー7 普通に、ね。

 ロイは、無言で僕をベッドへと導きその上へと横たわらせ自分もその隣に横になった。
 僕たちは、しばらくそのまま並んで天井を見つめていた。
 「ラムダ」
 ロイが不意に僕の耳元で囁いた。
 「頼みがある」
 「な、なんでしょう?」
 僕がきくとロイは、僕の目の前に人差し指を差し出した。
 うん?
 よく見るとその指先には刃で切ったような傷がつけられていてかすかに血が滲んでいた。
 ロイは、僕にねだった。
 「この傷を癒してくれるか?ラムダ。お前の魔法で」
 はい?
 僕は、頬が火照ってくるのを隠せなかった。
 ロイは、僕に魔法を使わせようとしているのか?
 僕が魔法を使うと状態異常でエロエロになっちゃうのを知ってるのに?
 僕は、ぷいっと横を向くと素っ気なく答えた。
 「嫌です」
 「なんで?」
 ロイの甘い声に僕は、なんだかへその辺りがうずうずしていた。
 だけど、僕は、きっぱりと応じた。
 「嫌なものは、嫌なんです!」
 「お前は、意地悪なんだな、ラムダ」
 ロイが怒ったようにそっぽを向く。
 しばらく緊張感が続いていたが10分ほどしてロイがため息をついた。
 「仕方がないな」
 ロイは、僕の体にぴたりと寄り添ってくると僕の耳に息を吹き掛けた。
 「はぅっ!」
 僕がびくっと体をこわばらせるのを見て、ロイは、くすっと笑った。
 「あんなことがあった後だからな。お前が怖がるといけないと思って、少しハードルを下げようと思っていたんだが」
 なんのハードル?
 僕がきっと睨み付けると、ロイは、その指先で僕の唇に触れた。
 「お前が協力してくれないのなら仕方がない。普通に抱くしかないな」
 はい?
 普通にってなんですか?
 一瞬、身構えた僕のことをぎゅっと抱き込んで僕の唇を奪いながらロイは、僕の下半身へと手を伸ばしてきた。
 そして、手早く正確な動きで僕の下履きを脱がせるとベッドの下へと放り投げた。
 「へっ?」
 僕は、呆気にとられていたが、すぐにロイに訊ねた。
 「あ、あの、普通にって?」
 「それは」
 ロイが僕の露になった下半身へと手を沿わせ、僕の鈴口へと指先をたててきた。
 「こうして」
 きゅっと僕の先端を爪でグリグリと弄る。
 
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