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2 お金がない!

2ー6 汚されて

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 2ー6 汚されて

 キーンが見たこともないような無表情な顔をして僕の開いた両足の間を覗き込む。
 そして。
 「少し、堪えてくださいませ、ラムダ様」
 キーンが僕のちょっと膨らんでいる下腹に手をあてるとその奥にあるすぼまりへと手指を沿わせる。
 やわやわと触れられて僕のそこが少し緩んだのを狙ってキーンが指を入れてくる。
 「はぅんっ!」
 背を反らせて堪えている僕の中を指で掻き出す。
 キーンは、悶える僕に声をかけた。
 「もう少しです、頑張ってください!ラムダ様!」
 「あ、あぁっ!」
 僕は、シーツに手指をかけて必死に堪えていた。
 僕は、そこに力を入れて閉じようとしたが、キーンは、それを阻んだ。
 「もう少しです、がんばってください、ラムダ様!」
 「あ、あぁっ!でる!でちゃうぅっ!」
 ちゅぷん、と音がして僕の体の中から何か、熱い液体がどろりと溢れだしてきた。
 「っひぁあっ!」
 僕は、排泄感に思わず声をあげていた。
 キーンは、僕の体の奥から出てきた何かを捕らえようとしたがそれは、あまりにも素早く逃げ去ったので捕らえることができなかった。
 ベッドの上でぐったりとして横たえている僕を見てキーンは、怒りに震えていた。
 「これは、なんのつもりなんです?ソドルの奴!」

 しばらくしてソドルが部屋に夕食を運んできた。
 「ソドル!」
 キーンは、ソドルに掴みかかった。
 「私のいない間にラムダ様に無体を働いたな?」
 「無体?」
 ソドルは、一瞬ポカンとしたがすぐににっと笑った。
 「ああ、スライムのことですか?」
 「なんであんなものをラムダ様に?」
 「それは、ラムダ様が何かを仕事を与えてほしいとおっしゃたので私は、それにお答えしたまでですが、何か?」
 「こんなことをして、一体、なんの仕事をラムダ様にさせる気だった?」
 キーンに詰問されてソドルは答えた。
 「そんなこと、決まっているでしょう?もちろん男娼ですよ。このラムダ様にできる仕事なんて他にありますか?」
 「男娼、だって?」
 キーンが問答無用でソドルに殴りかかるのを僕はとどめた。
 「やめろ!キーン」
 「しかし、主にこんなことをされたのですよ?」
 キーンが涙ぐんだ眼差しで僕に訴えかけた。
 「主人を汚されて黙っていることなど私にはできません!」
 「まだ、汚されてはいないぞ、キーン」
 僕の言葉にキーンがぽろりと涙をこぼした。
 「ラムダ様・・・」
 
 
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