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20 魔王国開拓史?
20ー5 シビアな問題
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20ー5 シビアな問題
わたしは、魔王国を救済するのにさいして二つの条件をつけた。
一つ目は、わたしの封じられている精霊たちとの絆を取り戻すこと。
要するに、もう変な装置でわたしから精霊たちを遠ざけるなっつうことだな!
それから、もう一つは、グレングルド王国と魔王国との国交の正常化だ。
もう、戦争とか、嫌だからな!
わたしは、魔王様にわたしの商会と連絡をとりたいとお願いした。
だが、魔王様は、いい顔をしなかった。
それは、敵国だからとかそういうわけではなく、ただ単に連絡をとるつてがないということらしい。
だが、ラーズさんたちが心配しているだろうし。
わたしは、なんとか連絡をとってほしいと魔王様に訴えた。
魔王様は、不承不承に了承してくれた。
だが、魔王様いわく、グレングルド王国との連絡は、しばらく時間がかかるということだった。
しばらく、か。
待っている間の時間がおしいな。
わたしは、その間に土地の開墾をすることにした。
信じられないことだったが、この魔王国には、農作地が少しもなかった。
理由は、簡単。
そんなものなくてもダンジョンがあればなんだって手にはいるのだからな。
その考えを根底から変えなくては!
わたしは、まずは、畑を作ることから始めることにした。
「畑を作る?」
わたしが魔王様にそう提言すると魔王様の側近であったキエの兄、スイが反対した。
「我々魔族は、誇り高い戦闘民族だ。それに人間の、それも下層民の真似をしろというのか!」
「何もすべての国民が畑作りに参加しなくってもいいし」
わたしは、スイに告げた。
「この国を守るために必要な人員は兵士として残せばいいし。あとの人たちで農作業をしていけばいいんだからね」
この魔王国は、国としても間違った構造をしている。
何が、全国民が戦士、だ!
生産者のいない国なんてどうしようもないし!
わたしとスイが睨みあっていると、魔王様が間に割って入った。
「とにかく!」
魔王様がわたしたちに命じた。
「今の問題は、この国の存続でも、魔族の誇りでもない。我々が生き残れるかどうかということだ!」
うん。
シビアな問題だな。
わたしは、魔王国を救済するのにさいして二つの条件をつけた。
一つ目は、わたしの封じられている精霊たちとの絆を取り戻すこと。
要するに、もう変な装置でわたしから精霊たちを遠ざけるなっつうことだな!
それから、もう一つは、グレングルド王国と魔王国との国交の正常化だ。
もう、戦争とか、嫌だからな!
わたしは、魔王様にわたしの商会と連絡をとりたいとお願いした。
だが、魔王様は、いい顔をしなかった。
それは、敵国だからとかそういうわけではなく、ただ単に連絡をとるつてがないということらしい。
だが、ラーズさんたちが心配しているだろうし。
わたしは、なんとか連絡をとってほしいと魔王様に訴えた。
魔王様は、不承不承に了承してくれた。
だが、魔王様いわく、グレングルド王国との連絡は、しばらく時間がかかるということだった。
しばらく、か。
待っている間の時間がおしいな。
わたしは、その間に土地の開墾をすることにした。
信じられないことだったが、この魔王国には、農作地が少しもなかった。
理由は、簡単。
そんなものなくてもダンジョンがあればなんだって手にはいるのだからな。
その考えを根底から変えなくては!
わたしは、まずは、畑を作ることから始めることにした。
「畑を作る?」
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「何もすべての国民が畑作りに参加しなくってもいいし」
わたしは、スイに告げた。
「この国を守るために必要な人員は兵士として残せばいいし。あとの人たちで農作業をしていけばいいんだからね」
この魔王国は、国としても間違った構造をしている。
何が、全国民が戦士、だ!
生産者のいない国なんてどうしようもないし!
わたしとスイが睨みあっていると、魔王様が間に割って入った。
「とにかく!」
魔王様がわたしたちに命じた。
「今の問題は、この国の存続でも、魔族の誇りでもない。我々が生き残れるかどうかということだ!」
うん。
シビアな問題だな。
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